はじめてハオコゼの毒棘に刺されたときの話をする

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勝浦港
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突然ですが、あなたはハオコゼに刺されたことがあるだろうか?

長く海釣りをやっていて、とくに堤防や磯釣りをしていることが多い人は一度は刺されたことがあるのではないかと思う。

あれは本当に痛い。

しかも瞬間的な痛みではなく、虫歯のようにずっと続くかのような種類だからたちが悪い。毒ってそういうもんなんだけども。

今回は、わたしがハオコゼに刺されたときの話ついてお話しする。

もし刺されたことがない人は、これからの釣り人生で刺されないでいられるきっかけになるかもしれないし、刺されたときに焦らずに済むかもしれない。

目次

ハオコゼとは

横須賀うみかぜ公園 ショアジギング 釣り 鉄板バイブレーション ハオコゼ

まずハオコゼについて改めて説明しておく。

ハオコゼはカサゴ目ハオコゼ科に属する海水魚。堤防や磯などで隠れ処となる海藻がある比較的浅い海に生息している。

大津港でボート釣り カサゴとハオコゼ

大津港から手漕ぎボート釣りをしたときに出会ったハオコゼ(右)

そのため、船釣りよりは岸釣りで遭遇することが多い魚でもある。とはいえ、ボート釣りなどで水深10m前後の根回りで釣りをしていても釣れることもある。

ハオコゼの背びれには毒棘があり、これに手指を指されると鈍痛を感じ患部が腫れ上がる。

この毒棘のたんぱく毒は、温度があがると不活性になるため、もし刺された場合は、患部の毒を口で吸い出したあとに、なるべく熱めのお湯につけると痛みがやわらぐ。熱湯にする必要はなく火傷してしまうので注意。

ハオコゼの毒棘に刺されたときのこと

はじめてハオコゼに刺されたのは千葉の勝浦港。

メバルを近隣の堤防で釣ったあとに、寝床がないのでたどり着いたのが同地だった。

当時はブラックバス釣りメインであったので海釣りについて知識がすくなく、潮についても無頓着であったのを覚えている。

ここで野宿の雑魚寝でもしながら、釣りでもしようと、アオイソメをつかってへチ釣りをしていたときに、ふとアタリがあって釣り上げてみるとハオコゼだった。

ああ、こいつか。

おそらく釣り人の大半が思う感想を感じて無言で針を外す。

が、

なかなかとれない。

このとき釣り上げた魚がハオコゼだとはわかっていたものの、フィッシュグリップやプライヤーをもっていなかった。

毒魚とはいえ、生きているので無駄にハリスを切って逃がすのもなんとも忍びないな。そう半端におもったのが運の尽きだったのか、素手で針を外していたところ、それまでじっとしていたハオコゼが突然びびびっと暴れる。

・・・

プス。

と、右手の親指が刺された。

わ。

刺されたそばからはじまる鈍痛。

なんとかハオコゼをリリースして、一旦落ち着こうと深呼吸をしてみると、しだいに強まる痛み。

毒をひたすらチューチュー吸い出しても、ズキンズキンと強まっていく。

見えない小人が複数人でよってたかって親指を早鐘のように叩いているような痛み。

ズキンズキン。ズキンズキン。ズキンズキン。ズキンズキン。

ドクンドクンドクン。

次第に動悸がしてきて、これはこのまま死ぬんだろうか。などと思い始める。

未知というのはときに恐怖であって、このまま指が壊死したらどうしようなどと思ったり。これはもしかして119番したほうがいい事案なんじゃないかと思ったり。

このとき兄は寝ていたので、堤防の上で一人軽くパニックになっていた。

勝浦港

ハオコゼに刺されて無理矢理寝る人の図

もうこれは痛いから寝るしかないと思い寝袋で無理矢理寝たところ、翌朝はすこしよくなっていた。

助かったのかもしれない。

その日もバイク移動だったわけだが、右手の親指にしびれと痛みが残り、かばいかばいゆっくり運転していたのを思い出す。バイクのスロットルは右ハンドルについていて、これを回して運転するのだが、親指を一定以上曲げると痛く、しびれているので、十分にまげられず親指の付け根でスロットルを調整するということをしていた。

流し込まれた毒量にもよるかと思うが、痛みは半日くらい続くのかもしれない。

この時は湯を沸かす道具などをもっていなかったり、深夜早朝だったから付近の住民などにお湯をもらったりすることはできなかったけれど、やはり湯を用意できれば痛みが和らぐというのはこれ以降数回刺されて気づいたことでもある。

湯によって痛みがなくなることはないけども、確実に痛さが和らぐということなのだろう。

毒については人によっても耐性だったりがあるのかもしれないが、これ以降数度刺されたあとに痛みはそれほど長引くことはなかった。

ハオコゼに刺されてしまう理由

北條さん、ハオコゼゲット

なぜ釣り人がハオコゼに刺されてしまうかというと主に以下の2パターンがあると思う。

  • ハオコゼとしらないでカサゴの幼魚だとおもって「なにこれ、かわいー」と素手でつかんでしまう
  • ハオコゼと知っていて、針を外そうして刺されてしまう(主に素手)

前者は無知の好奇心ゆえのあやまち。後者は慈悲ゆえのあやまち。

とでも、いえるのかもしれない。

堤防釣りは一番身近な釣りであるけれど、そこには危険が潜んでいるということを誰かに釣りの楽しさを教える人はしっかり伝える必要がありそうだ。

ハオコゼをはじめとして、毒魚が釣れたら迷わずハリスを切る。

これが一番安心で、海釣り公園などの看板にも書いてある。

これがベストなのかもしれないが、どうしても無駄な針は残したくないなとおもって外してしまう人もいると思う。

「釣り針はやがて錆びてとれる」

「不思議なことに釣り針は魚がどうやってか勝手に外す」

というような説があって、たしかにそうだとは思うのだが、やっぱり針を飲まれていない限りは外してあげたい気がする。

釣りをしていて魚を愛するということには矛盾が付きまとうもので、自分の興味のおもむくままに釣っておいてなんだが、これはアカエイなどを釣っていてもいつも思う。

アカエイも毒棘に気をつけながらいつも針を外している。いつかやられるかもと予感はしている。

ハオコゼの場合、小さい体ながら、口が大きいのと食欲旺盛のため意外と大き目の釣り針にもかかってしまうので堤防でも遭遇しやすい。

しかも口が意外と固いのでプライヤーを使わないで針外しをしていると、カエシが仇となって手間取り、ふとした拍子に暴れて毒棘攻撃を食らってしまう。

やっぱり、刺されたくないとはラインを切ったほうがよいと思うが、わたしはこれからも釣りを続けてハオコゼの針を外し続けると思う。

関連アイテム

毒魚を釣ってしまってハリスを切って逃がすのがなんとなく忍びないという人は、毎回ある程度長めのフィッシュグリップとプライヤーを用意しておくとよいと思う。

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