高波でゲロッパ。はじめての真鯛を求めて@久里浜網屋丸

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出船風景
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みなさん、こんにちは。下衆大将こと、北條貢一です。

今回は久里浜・網屋丸さんから鯛ラバ・テンヤ船にのってきたのでその様子をお届けします。

目次

真鯛専門の久里浜網屋丸さんへ

ワタクシの実家は兵庫県明石近くにあるんですね。明石といえば料理DQN海原雄山もみとめた真鯛の名産地。

全国でも有数の速い潮にもまれて育った真鯛の味は格別です。

ということで、実家に帰省するたびに、鯛ラバ船に挑んできたんですが・・・

これが過去4戦挑み全敗という悲惨な釣果なんですね。

釣りをはじめたときから、見事な真鯛を釣ることを目標にしてきたワタクシ。

関東でもチャレンジしたいものだと検索してみたんです。

すると東京・神奈川ではチャーター船での出船が多く、乗り合いが少ない印象です。ほかに鯛ラバ・テンヤを、大潮のときにだけ出船するという船宿が数軒あり。

そんな中、これは運命なのかわかりませんが、真鯛専門の久里浜港網屋丸さんがヒット。

出典:http://amiyamaru.com/

船宿といえば、アナログな業界なので、生存しているかわからないようなところもありますが、こちらは比較的サイトの情報発信もしっかりされているようで、真鯛専門船という所に惹かれ、お世話になることに。

『鯛ラバ』と『一つテンヤ』を両方自由に使用できるのもいいなと!

最近釣りの沼池にどっぷりと浸かっている木田さんを道連れに参戦となりました。(本釣行の木田さんの寄稿はこちら

雲行きがあれな朝ですがこちらが網屋丸さん

鯛ラバについて

鯛ラバは1セット700円から1,000円くらい

この釣りをしらない方にもわかりやすく、すこし説明しますね。

鯛ラバは、鉛やタングステン製のヘッド(オモリ)にスカートやネクタイと呼ばれるラバー装飾とフックを組み合わせたルアーでの釣法を指します。

近年かなりの人気で、各メーカーも販売が見込めるため多数のラインナップを誇っています。

カラーは真鯛が好むと言われている赤金などの明るい色をはじめとして、潮色や水深、その日の天候によって、釣れる色は異なります。

ヘッドの色や重量とスカートとネクタイ、トレーラーとしてのワームの装着などを含めるとかなりのバリエーション。玄人になると、うん十個船に持ち込むこともしばしばの釣り。

釣り方は基本的に海底まで落として等速で巻き上げるという簡単な内容で、

「初心者にもつれます!」と、釣宿のサイトなどには書かれているが、まぁーそんな簡単には世の中行かないわけです。

今回の同行者、木田さんは釣具店で「心が折れるのが先か、真鯛が釣れるのが先か」と名言を頂いた模様。。。。

ちなみにワタクシは過去4戦、心がポッキーのように折れまくりました。( ノД`)シクシク…

ヘッドは鉛より比重が重く、ゆえに形状が小さくできるタングステンが有利というのが通説です。

ヘッドが小さいと潮の流れにも影響されにくいんですよね。

ただーし、このタングステン氏、鉛の2倍以上のお値段がするんですね。

根がかり等でロストしたらトラウマ必至。

PEは0.6~1号まででリーダーは4~5号と言う細ラインを使用するのでスリルも満点です。

誰かとお祭りをすると他の釣り以上に殺伐とします、、、、

この釣法の肝は、底取りと同時に巻き始めること。

そして等速で巻き上げ、アタリがあっても巻きを止めないこと。

底取り後、糸ふけが出てしまうと真鯛に見切られるので、この動作がうまい人ほど釣果に結びつくようです。

一つテンヤとは


一つテンヤは鯛ラバと同じでタングステンが推奨。

一つテンヤも鉛・タングステン製の錘を使うんですが、10cmくらいまでの海老えさを付けて真鯛狙うところが鯛ラバと異なるところ。

どの船釣りでもそうですが、海老をまっすぐに付けて回転させないことが肝要。テンヤの重さが15g~50gまでの鯛ラバよりオモリが軽いので、使うラインもさらに細いのが特徴です。

船長の「どうぞー」の合図があったら、サミングしながら着底させ、底取り後、3mくらいまでを上下させて真鯛を誘うという釣り、カサゴやハタ類などのロックフィッシュも『外道』ならぬ『貴殿』として良く釣れます。

<ORETSURI編集部より>ORETSURIでは釣りの『外道』を『貴殿』or『貴殿たち』と呼ぶならわしがあります。みんなもまねしてみてね。『#貴殿でしたか』をつけてツイートするとORETSURI仲間の励ましが飛んでくる仕様です

この一つテンヤも餌はついているものの、待つ釣りではなく、狙いに行くルアー釣りに近い感覚。

ということで、こちらもゲーム性があり楽しい。

ぼーっとしてると、フグやベラなどの貴殿たちをはじめ本命の真鯛にも餌だけはぎ取られるので、わずかなアタリを確実にひろい、あわせる事が大事です。

ワタクシの地元明石では、潮流が速すぎるのか、真鯛ではテンヤ乗合船は見当たりません。

強風と高波。真鯛をもとめて、いざ出船

木田さんの記事でもありましたが、テンヤを初めての二人のために、船長が海老エサの付け方をレクチャーしてくれました。

今回はタイラバをメインに考えていましたが、15号のハヤブサ無双真鯛 貫撃遊動テンヤ一個だけ用意して臨みました。

が、

世の中なにが運命を左右するのかわからないもんです。

この一個が後にワタクシを救ってくれることに。

当日は朝から強風が吹き荒れ、船の上で立つことも出来ない状態。

事前にもちろん服用していた頼みの綱のアネロンを、もう一錠船上で追加。

これで負けたら真鯛ボウズ5連続。ゆれる波間に5名のボウズが浮かびこちらをニヤニヤみているような気がするのですが、そこは不退転の決意で、右舷ミヨシに乗り込みます。

久里浜港を出て、観音崎を目の辺りにしたころ、船は上下、左右に、

ざぶんざぶん🌊

船中でももっとも揺れるミヨシに陣取った私の内臓は上下に揺られて嫌な予感しかしないわけです。

ポイント到着後まずはタイラバでキックオフ。

この日の水深は平均して40mくらいでした。
鯛ラバの重さは90g、無双真鯛SLオレキンで挑みます。

着底。

まきまき。

20mくらい巻いたらクラッチを切る。

ふたたび着底。

まきまき。

これを何往復も繰り返しますが、船が上下するためもう等速巻きも何もあったもんじゃない。

出船直後は、まだマシだったんですけどね。。

まさに「心が折れるか、真鯛が釣れるか」

ワタクシにはお馴染みの「生態反応わかんねっすー」状態が続きます。

唯一オニカサゴのちびっ子が遊んでくれた程度。

鯛ラバ船はポイントを頻繁に変えます。コマセ真鯛と違い遠くから誘うわけではなく、真鯛のいる場所に鯛ラバを投下しなければならないので、移動が多くなるわけです。

これは、ことさら船長の経験もモノを言うんでしょうね。

ボリボリッっと真鯛あらわる!

「だ、だめだ、、、内臓も上下に揺られるし、気分転換にテンヤやってみよう」

この日サブで用意していたシマノライトゲーム BBと幻風201PGの組み合わせで一つテンヤにスイッチ。

着底後、50cmほど糸を巻き、上下に誘いをかけます。テンヤは引き上げたあとゆっくりと誘いをかけ潮になじむよう、テンヤをひらひらとさせ海老が泳いでいるかのような誘いを演じます。

この自然な「ええ、私はエビですよー。うまいです」感を演出するために、テンヤはなるべく軽いものが推奨されます。

時少し過ぎて。。。。。

「ボリボリッ、ビクンっビクンっ!!」

と、

かっぱえびせんのように食われているアタリを感じます!

「あっ、居るよ、これ!」

生体反応に集中し、何度かあわせるも空振り。。。。
しかし、そこに確かに魚はいる!

海面は吹き荒れど真鯛の活性は低くない証!

「木田さん、テンヤです!テンヤでアタリありっ!」

相棒に叫びます。

テンヤを回収した時は、見事に外皮だけになっていたり、針をさけて頭だけ丸かじりされている状態。

いる!恋焦がれたヤツはこの下にいる!

真鯛への募る思いが、胃からこみ上げてくる逆流を抑えます。

そして、ついに!

「がくん、がくん、がくん」

三度の強い引き!

これは真鯛の三段引きだ!

ライトゲームBBが海面に吸い寄せられます。

この耳に水が入った小学生のような頭の振り方!

「それは紛れもなく、ヤツさ~」

往年のアニメ主題歌の一節が頭をよぎります(おっさん諸氏はわかりますよね)

・・・

バタバタバタ、

船長が網をもって駆け付けます。

なんせ船中で初めてのアタリ。

釣果報告のためにも、是が非でも上げさせたいところでしょう。

はやる気持ちを抑えて、着実に巻き上げる!

そして海面に現れる赤い魚体!

たしかに真鯛がヒットしました。

念願の真鯛!40㎝。この時すでに船酔い状態、、、

ガオーッ!親針にヒット!

「やったー!」

観音崎にオッサンの快哉の雄たけびが響いたわけですが、

間違いなく同船者は殺意を覚えたでしょう。

船長から「このコンディションでこのサイズは値打ちものです」

と、嬉しいお言葉が、、、、

(´;ω;`)

ああ、ふりかえること釣り沼に引き込まれたこの2年、いろんな釣り船で30回以上は海面に出たでしょうか。

でも、魚に見惚れるのは初めてです。

美しい

養殖もんと違い天然の真鯛は尾っぽが刷毛のように綺麗にそろい、赤のグラデーションに彩られた魚体に、サファイヤのように散らばる星があるわけです。

「よし、もう一枚だ!」

ふたたび海老を投下して、アタリをさぐります。

そして!!!!!!!

ビクン、ビクン!

 

来た、、、、、、、ヤツが来た、、、、、、

 

ぐ。

 

くっ、もはやここまでかっ!!!!

 

♬ジャジャジャジャジャ、ゲロッパ!ゲロゲロ♬

ゲロッパ!ゲロゲロ♬

ゲロッパ!ゲロゲロ♬

おえー。

●▼圧×※!m「わばえあば。

ぬあっぷ。

真鯛へのこみ上げる思いを達成したこともあり、不規則に痙攣する胃からこみ上げる何か。

制御不能とはこのことでしょう。

ぬあっぷ。

アネロン信者の信仰心もむなしく、残念な高波に敗北となりました。

そして、終戦へ・・・

船中あがった真鯛は5枚。

ほかにエソ、ホウボウ、トラギス、サバフグなどなど。。。

一つテンヤ・タイラバの真鯛釣りを振り返ると

これから東京湾で真鯛を狙う釣り初心者にアドバイスです。

・活性が高いときは、テンヤより広くエリアを探れるタイラバが有利になるかも
・タイラバは、ベイトリールでバーチカルに落として巻くのが基本だが、スピニングリールで
キャストしながら狙うとさらに広い幅が探れるかも
・海老の頭から食われることが多いので、頭付近の孫針の刺し方を工夫する必要があるかも
・冷凍エビは解凍しすぎるとグダグダになり持ちが悪くなるので、きちんとクーラーで保存の必要があるよ
・テンヤ、鯛ラバとも細いライン故に、4本綴りより8本綴りのPEラインが必須かな

正直に言うと、釣り上げた時も合わせられたわけではなく、真鯛が親針まで食いついてくれたというラッキーパンチでした。

次回はテンヤロッドを用意して臨みたいと思います。

真鯛はおいしい

真鯛は2日間クーラーボックスで冷えすぎないように保存して、割烹に持ち込みました。

同じく、鯛釣りを夢見る釣り仲間とこうして釣果を楽しめるのも、釣りの醍醐味ですね。

姿つくり 真鯛は40cmくらいが刺身で一番美味しいらしいです

味付けは塩だけ、だけど味わい深い。

 

では、また!

下衆大将

使用タックル

<鯛ラバ>
ロッド:ダイワ 紅牙69XHB
リール:ダイワ ライトゲームICV150H
PEライン:Seaguar PEX8 1号
リーダー:鯛ラバショックリーダー4号(16lb)
タイラバ:ハヤブサ無双真鯛フリースライドSL90g オレキン

<ひとつテンヤ>
ロッド:シマノ ライトゲームBB73MH200
リール:シマノ幻風XT201PG
PE:Seaguar PEX8 0.8号
リーダー:Seaguar 3号(12lb)
テンヤ:ハヤブサ貫撃遊動テンヤ 15号 オレキンホロ

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