2024年3月まで湘南大堤防先端部(南1号護岸)と南2号護岸(緑地前)は工事のため釣りができません。工事の邪魔にならない範囲で釣りはできますが、スペースが3分の1程度になります。南側のテラス(高い釣り座)は釣りができます。
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神奈川県藤沢市「江ノ島」は、家族連れをはじめ連日多くの人でにぎわう釣り場です。
今回は、江ノ島釣り場の中から釣り初心者や家族連れが遊びやすい湘南大堤防・オリンピック公園・西浦漁港をはじめ、中級者以上向けの表磯・裏磯の5つの釣り場を解説します。
先端部30mほどは工事のため立ち入り禁止
「江ノ島」のロケーションと特徴
「江ノ島」は境川河口の砂洲の先にある(片瀬橋からの風景)
「江ノ島」は相模湾に扇のように突き出たような島で、湘南のシンボル的な存在です。
全体的に潮通しがよく、北側は境川からの真水の影響を受けつつ砂泥底中心の地形で、南側は磯場が広がっています。
居着きの魚だけでなく、イワシやサバなどの回遊魚の寄りもよい人気の釣り場です。
電車でのアクセス
- 江ノ島電鉄「江ノ島」駅から徒歩20分程度
- 小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩17分程度
車でのアクセス(東京方面からの場合)
品川から江ノ島まで1時間30分程度(道路がすいている場合。夏季や休日は2倍程度かかることもしばしば)
「江ノ島」の施設概要(営業時間・駐車場)
湘南大堤防
営業時間
江ノ島で釣りができる時間は特に制限されていません。
湘南大堤防に近い「湘南港臨港道路附属駐車場」は営業時間が5:00〜21:30です。駐車場所には注意が必要です。
▼江ノ島への夜間や早朝の車での出入りは不可(午後10時から午前5時までの間)。夜釣りや歩行者の通行はできます。
住民の生活権を確保するため、江の島島内へは、
午後10時から午前5時までの間
通行禁止の規制となり、許可車両以外は進入できません。
違反すると、通行禁止違反となり、原付車 5,000円・二輪車 6,000円・普通車 7,000円・大型車 9,000円
反則金と、附加点数2点が科せられます。
住民の静かで平穏な生活を守るため、皆さんのご理解をお願いします。
出典:藤沢警察署
駐車場
県営湘南港臨港道路附属駐車場
※北(江の島大橋方面)から順
- 江の島なぎさ駐車場(オリンピック公園最寄り 普通車327台)7・8月=6:00〜21:00, それ以外=7:30〜21:00 1時間/400円
当日最大料金/2,000円(宿泊料金/1,000円) - 藤沢市観光協会江の島駐車場 (普通車74台) 24H営業,1時間400円(上限金額なし)
- 江の島かもめ駐車場(普通車188台)5:00〜21:30,1時間/350円(7・8月400円)当日最大料金/2,000円
- 県営湘南港臨港道路附属駐車場(湘南大堤防最寄り 普通車320台 )5:00〜21:30,1時間300円、4時間超1,500円
日中の釣りでオリンピック公園であれば、1。
湘南大堤防なら1番安価な4。
夜通しの釣りなら2という選択肢になるかと思います。
宿泊客が多いシーズンでなければ2が満車になることはほぼありません。
もし2が満車で夜通し釣りをしたい場合は、江ノ島に渡る手前の江ノ電駐車センター(通常期:200円/30分、土日祝・繁忙期:250円/30分)に駐車して徒歩で渡るという選択肢があります。
釣具・釣り餌店
- 和田つりえさ店(閉業)
- 井上つりえさ店(6:00~18:00,火曜定休日、その他休みあり,土日は5時~,貸竿あり)
- つり具の上州屋 藤沢店
- タックルベリー 湘南本店
江ノ島の釣果情報は井上つりえさ店か上州屋藤沢店のウェブページが参考になります。
以前は江ノ島に2つの釣り餌店がありましたが、現在は井上つりえさ店のみ営業中です。
和田つりえさ店(閉業)
井上つりえさ店(貸竿がある)
初心者や家族連れ向けの「江ノ島」ポイント解説(釣り場特徴)
赤枠部分は磯場のため初心者には不適。岸壁で練習してから臨もう
「江ノ島」の釣り場は大きく6つのエリアにわけられます。
- A:湘南大堤防(サビキ・タコ釣り・エギングで人気)
- B:湘南港北緑地広場、通称オリンピック公園(サビキ・ちょい投げ・投げ釣りで人気)
- C:西浦漁港(サビキ・ちょい投げ・投げ釣りで人気)
- D:表磯(おもていそ)
- E:西磯(にしいそ)※本記事では割愛
- F:裏磯(うらいそ)
釣り初心者やファミリーフィッシングの場合は、迷いなく足場が良い岸壁・堤防エリア(上図ABC)を選びましょう。
表磯と呼ばれるDエリアの手前側は凪であれば釣りやすいのですが、潮位が高いときや南風で波をかぶります。
スパイクブーツやフローティングベストを装備しましょう。
磯場エリア(上図Dの奥やE&F)は足場が悪く、釣り場に至るルートも大変です。
磯場の釣りでは根がかりが頻発するため、ちょい投げは成立しません。
まずは岸壁の釣りになれてから、徐々にステップアップしていきましょう。
A:湘南大堤防(サビキ・タコ釣り・エギングで人気)
湘南大堤防は江ノ島島南部に突き出ている
エギングなら先端か角。サビキはどこでも釣れます
江ノ島イチの人気ポイント「湘南大堤防」
湘南大堤防は白灯堤防とも呼ばれ、大磯港で一番にぎわうポイントです。
コマセが周年まかれているため、カタクチイワシや小鯖が寄りやすく、サビキ釣りをする人が一番多い釣り場です。
特に夏場はサビキで小鯖などはかんたんに100尾以上釣れます。
アジはあまり回遊しないのですが、秋以降、小あじがイワシに混じることもあります。
夏以降はこのカタクチイワシなどをおって大量のカマスの群れも押し寄せ、ルアー釣りやサビキで狙うチャンスがあります。
岸壁周りは堤防基礎やゴミ等により根がかりが多いため、ちょい投げには適していません。
遠投をすると砂泥地のため、シロギス・メゴチ・舌平目(クロウシノシタ)・ヒイラギ等が釣れます。
また根周りではクロダイ・カワハギなども狙えます。
一帯は境川が近く、汽水域を好むアカエイがヒットしがちです。
ぶっこみ釣りや泳がせ釣りをする場合、竿の放置に気をつけましょう。
その他、エギングの有名なポイントで先端部と角から遠投し潮目付近に届くとアオリイカが釣れます。
6月~10月までは、タコも釣りやすい貴重なポイントです。
重い仕掛けは敷石の間にハマりすぐに根がかりしてしまうので、エギタコであれば3~5号程度の軽めのオモリで狙いましょう。
<おすすめの釣り方>
- サビキ(小鯖・カタクチイワシ)
- ウキ釣り
- 投げ釣り(船舶が行き来しないときに遠投)
- タコ釣り
- エギング
<周辺情報>
- 堤防のつけね部分(南緑地公園)に水道、トイレあり
<その他注意点>
- 北西部のマリーナエリアは釣り禁止
- 白灯台側釣り座は海面から7mほどあり、初心者や家族連れには不適。底は荒い根
白灯側はデッキと柵で整備されている
白灯側での注意事項
遠投カゴ釣りや中層までのルアー釣りがおすすめ
白灯台側の角エリアは潮通しが特によく常連の釣り師に人気
足場が高いため、大物狙いは落とし網持参
海底は根と海藻。カサゴもよく釣れる
B:湘南港北緑地広場、通称オリンピック公園(サビキ・ちょい投げ・投げ釣りで人気)
左手橋側は大潮干潮時は釣りにならない
湘南港北緑地広場はしばしば「オリンピック公園」と呼ばれます。
足場がよく砂泥底なので、サビキ・ちょい投げ・投げ釣りで人気のスポットです。
水深が浅く、大潮の干潮時は手前まで底が露出してしまうことも。
潮位によってはトンボロ現象といって江ノ島と対岸側が陸地でつながってしまうこともあります。
できるだけ潮位が高い時間帯に釣行するとよいでしょう。
シロギス、舌平目、イシモチ(シログチよりニベが多い)、カレイなどが釣れます。
下げ潮時はまわりに気を付けて遠投をしましょう。
この場所でもタコ釣りができるのですが、磯場から離れるため湘南大堤防ほどの釣果は見込めません。
夜釣りでは、高確率でゴンズイとアカエイが釣れます。
メバルも岸際で釣れますが、潮位が低い場合はこのエリアを離れてしまいます。
<おすすめの釣り方>
- サビキ
- ウキ釣り
- 投げ釣り(船舶が行き来しないときに遠投)
<周辺情報>
- 北緑地公園に水道、トイレあり
<その他注意点>
- 隣接する漁港・ヨットハーバーエリアは釣り禁止
- 夜釣りは特にゴンズイが増えるのでフィッシュグリップ必須
江の島大橋側の凸部。このあたりは大潮干潮時干上がる
江の島マリーナ側。こちらも浅い。岸壁際には石組がある
投げ釣りは凸部から行うのが人気。遠投するとシロギスやシタビラメが釣れる
足元の石組には魚が少ない
C:西浦漁港(サビキ・ちょい投げ・投げ釣りで人気)
江ノ島神社参道にむかい、仲見世通りを右手に少し入ったところにひっそりとあるのが西浦漁港エリアです。
砂浜と岩礁帯・そして小型の堤防で構成される小場所です。
多くの人が竿を出せるわけではないので譲り合って釣りをしましょう。
境川の影響があり、シーバスもよく釣れます。
夏場以降はルアーでワカシ・イナダやカマスが釣れることも。
砂地ではシロギスやメゴチ狙いが基本。
遠投すれば根がかりの心配はなくなります。
※置き竿はアカエイに持っていかれる可能性があるので注意
<おすすめの釣り方>
- サビキ
- ウキ釣り
- 投げ釣り(船舶が行き来しないときに遠投)
- ルアー釣り
<周辺情報>
- 最寄りの水場は江ノ島弁天橋南側 公衆トイレ
<その他注意点>
- この場所でのタコ釣りは共同漁業権の侵害になるためNG
<釣り場へのルート>
「江の島 ハルミ」を右折
小道をゆく
階段を下る
浜に出る(根混じりの砂地)
右手の海底は岩場
正面に足場のよい堤防がある
小堤防には舗装された通路がある
夕陽が綺麗にみえるため、夕方は一般の観光客も多いので注意して釣りたい
堤防周辺は砂地
足場は広くない
堤防の裏側は浜になっているが底は岩なのでちょい投げには不適。干潮時は岸伝いで「西磯」まで渡れる
西磯(墓場下、松ヶ崎付近)、干潮時潮位によっては西浦漁港から渡れる
D:表磯
表磯は磯釣り初心者向けの釣り場
江ノ島の南側には磯場が広がりますが、東南側に位置する駐車場から比較的簡単には入れるのが「表磯(表磯)」と呼ばれる釣り場です。
特に手前側は磯場といっても足場が低く、平らで比較的釣りはしやすい釣り場です。
水深5m以上。ウキ釣りでのクロダイ、ウミタナゴ、メバル狙いに加えて、ルアーでの青物狙いにおすすめ。
<おすすめの釣り方>
- ウキ釣り
- ルアー釣り
<周辺情報>
- 最寄りの水場は県営湘南港臨港道路附属駐車場のトイレ
<その他注意点>
- 凪であれば比較的軽装でも楽しめるが、満潮時や南風が強い日は波をかぶるため、不適。天候によらず、磯靴、ライフジャケット推奨
- 表磯でのタコ釣りは漁業権侵害になるのでNG
<入磯ルート>
湘南大堤防付け根付近に入り口がある
スロープを下る
通称「釜の口」に出る。テトラ帯側はカサゴやメバルの巣
足場は平なため歩きやすい。荒天時は全域に波をかぶる
足場が低いが転落に注意
「釜の口」から「水道口」方面。広いのでどこかしらで竿は出せる
スリットにはカサゴやムラソイなどの根魚も多い
「水道口」方面
水道口への舗装路。満潮前後は波が寄せる
夏から秋にかけてサバやワカシ・イナダが寄るので表層から中層までのショアジギングも人気
陸伝いに「長磯」方面に歩いていけるが、しっかりした装備で釣り慣れてからにしたい
F:裏磯(青物・底物で大人気)
裏磯は磯釣り中級者以上向けの釣り場
江ノ島の西南側エリアの磯場を釣り人は「裏磯(うらいそ)」と呼びます。
一般的には裏磯にあたるエリアは「稚児ヶ淵(ちごがふち)」と呼ばれています。
<おすすめの釣り方>
- 遠投カゴ釣り
- ルアー釣り(ショアジギング・ロックフィッシュ狙い)
- ふかせ釣り
- ブラクリ(近年なアカハタも混ざるようになった)
<周辺情報>
- 最寄りの水場は稚児ヶ淵レストハウスのトイレ
<その他注意点>
タコ釣りは禁止
- 健脚でない場合、帰りが特にきつくなるので注意
- 凪であれば比較的軽装でも楽しめるが、満潮時×南風が強い日などは波をかぶるため、注意。天候によらず、磯靴、ライフジャケット推奨
- 裏磯でのタコ釣りは漁業権侵害になるのでNG
<入磯ルート>
釣り場にあたる稚児ヶ淵までは大きくわけて3つのルートがあります。
- 参道ルート:商店などが並ぶ参道ルート 約30分~
- 下道ルート:西岸の崖上を続く道を途中までいくルート 約25分~
- べんてん丸利用ルート:江ノ島遊覧船「べんてん丸」を利用していくルート(発着場所が境川河口部左岸となる)約10分(うち遊覧船移動5分)
釣りでのおすすめは階段の少ない「下道ルート」です。
<1.参道ルート>
参道ルートは観光客が通行する一般的なルートです。
弁財天仲見世ルートと同じように商店が立ち並び、観光シーズンには特に賑わうため、釣具をもっていると通行しづらいことがあります。
階段が多いこともあり、キャスター付きのクーラーなどの移動は大変です。
暗い時間帯でも商店の灯り等で全行程で明るい道が多いメリットもあります。
参道ルート=江ノ島神社の大鳥居手前を左に曲がり道なりに進みます
<2.下道(したみち)ルート>
下道(したみち)ルートは地域住民向けの生活道路です。
江ノ島奥地には車が入れないのですが、この道を通じて途中まで配達事業者などが移動できます。
(住民以外の車両は通行不可)
樹木に覆われ、夏場でも涼しいのですが、全体的に暗い道です。
終点部以外には階段はありません。
裏道ショートカット=江ノ島神社の大鳥居をくぐってすぐに右に曲がり道なりに進みます
<3.べんてん丸利用ルート>
べんてん丸利用ルートは江の島大橋手前にある乗り場から遊覧船によって江ノ島・稚児ヶ淵手前まで移動するものです。
全行程は10分程度で、あっという間に裏磯まで到着できます。
- 運行時間:平日は10時45分から15時00分まで、土日祝日は9時45分から15時00分まで
- 海の状況(高波や強風)で欠航の可能性
- 大人400円(中学生以上)、小人200円(6才以上)、満5才以下 無料
- クーラー持ち込みの場合、クーラー小1ヶ200円 クーラー中1ヶ400円、クーラー大持ち込み不可(混雑時等場合によっては乗船不可)
運行している時間帯から朝夕のまずめ時を狙うことができないため、江ノ島行きの便を利用する釣り人より、「かえり船」で利用する人の方が圧倒的に多いです。
<裏磯の釣り場解説>
江ノ島裏磯にいたる道。階段による段差が多く健脚向き
裏磯(稚児ヶ淵)への降り口。一気に視界が開けてテンションが高まる
青物狙いで一番人気のボラ場から大平(おおだいら)
正面左手が大平、右手がボラ場
大平付近。トラブルをさけるためローカルルールに留意したい
大平(おおだいら)とボラ場は足場もよく、潮落としがよいため特に夏から秋の青物狙いで人気です。
特に大平は境川の影響もあり潮が海に向かって左に流れやすく、ボラ場より釣り人が密集します。
(ボラ場のコマセが大平に流れていく場面が多い)
足元の水深はボラ場が5m前後、大平が7m前後。沖目も同じように大平が深めで10m程度です。
かご釣りにおいてはローカルルールがあり、釣り座を確保せず、それぞれの釣り人がローテーション制で仕掛けを投入していきます。
まず、クーラー等の備品は後部においておきましょう。
次に、あいさつなど声掛けをしたうえで、ローテーションの列にいれてもらいます。
はじめに潮上側(例:大平右手)に投入した人が潮下側(例:大平左手)へ仕掛けを流していき、磯の端までウキが流れたタイミングで仕掛けを回収。
再度、潮上側に移動して投入しては、潮下側で回収ということを繰り返します。
全体的に遠投カゴ釣りをやる方が優勢のため、トラブルを回避するために、ルアー狙いの人は避けた方がよいかもしれません。
ショアジギングなどのルアー釣りを気持ちよくやる場合、後述の「大黒の鼻」がおすすめです。
トウロウ下~大黒の鼻付近
ボラ場から右手に遊歩道をいくと、トウロウ下というポイントを経て、大黒の鼻につきます。
その先には、べんてん丸の船着き場があります。
大黒の鼻付近
大平やボラ場はかご釣り師の力が強く、釣り方・流し方の差異からルアーマンはやりづらい場面も多く、大黒の鼻付近にルアーマンが集まります。
足元の水深は4m前後。
境川の影響を受ける場所ですが、ベイトになるイワシなどが群れている場合、ソーダガツオ、イナダ・ワカシなどが入れ食いになることも。
シーバスもまじりやすいポイントです。
天王前・クッツキバカ付近
大平からさらに左手(東側)に進むとあるのが天王前・クッツキバカというポイントです。
クロダイ・ウミタナゴ狙いで人気。
泉ヶ崎付近
天王前から東側(海にむかって左手)は渡礁する工数もあるため、釣り客も減ります。
泉ヶ崎付近はイシダイ・クロダイ・メジナ・アジ・アオリイカ狙いが人気です。
裏磯(長磯付近)表磯側から磯伝いに渡れる最終地点。裏磯側からは渡れない
江ノ島での釣り禁止場所・立ち入り禁止場所。
江ノ島では釣り禁止場所や立ち入り禁止場所があります。
漁港・ヨットハーバー
北緑地公園(オリンピック公園)と湘南大堤防の間にある漁港とヨットハーバーエリアは釣り禁止です。
夜間侵入などは通報されますので絶対にやめましょう。
南東部テトラポッド帯
湘南大堤防のテトラブロックに乗って釣りをするのは禁止
表磯と呼ばれるエリアと湘南大堤防の間にはテトラポッド帯があります。
テトラに乗って釣りをすることは禁止されています。
危険ですのでやめましょう。
江ノ島(湘南大堤防・オリンピック公園)で釣れる魚
サビキや餌釣りで釣れる魚
シロギスは砂泥地を狙おう
江ノ島の餌釣りで狙って釣れる魚は以下の通り。
- クロダイ
- イシダイ(北側は手のひらサイズのシマダイがほとんど)
- イナダ
- メジナ(小型)
- シロギス
- イシモチ
- メゴチ
- アジ(小型メイン。良型は裏磯・表磯で夜間中心)
- ヒイラギ
- イワシ(カタクチイワシとウルメイワシメイン)
- 小鯖(マサバやゴマサバの幼魚)
- カマス(アカカマス、ヤマトカマス)
- カワハギ
- ウミタナゴ
- カサゴ
- アカハタ(表磯・裏磯)
- アオリイカ
- メバル
- ダイナンウミヘビ
- ホタテウミヘビ
- アカエイ
- マダコ
ルアーで狙って釣れる魚
アカカマス
ワカシ(ブリの幼魚)
小鯖はサビキなしのワームやバケでも釣れる
近年は海水温の上昇からかアカハタも釣れるようになってきた(イメージ写真)
江ノ島のルアー釣りで狙って釣れる魚は以下の通り。
- アジ(小型メイン)
- カマス(アカカマス、ヤマトカマス)
- カサゴ
- イナダ、ワカシ
- アカハタ
- アオリイカ
- メバル
- 小鯖(マサバやゴマサバの幼魚)
- ワカシ
- マダコ
ワカシ(ブリの幼魚)・アジ・カマスなどは回遊がないと釣れません。
ワカシやカマスは主にイワシや小鯖やシラス(イワシ類の幼魚)を追って港内に入ってきます。
ワカシは7月~秋頃まで、カマスは秋~冬に大きな群れが入る傾向にあります。
出典:神奈川県
港内では15㎝以下のワカシ(ブリ)も混じりますが、採捕できませんので、釣れたらリリースしましょう。
毒魚もよく釣れるので気をつけたい
特にオリンピック公園側の砂泥エリアはゴンズイ天国
江ノ島で一番釣れる可能性が高い毒魚はゴンズイです。ほかに、磯場があるためアイゴやハオコゼも混じります。
ひれに毒棘があるので素手やサンダル履きの足指で押さえるのはやめましょう。
フィッシュグリップ類をつかって針をとり、食べないのであれば岸壁に放置せず逃がしてあげましょう。
針を飲み込まれている場合、ハリスをきって逃がしてあげるほうが生還率が上がりますし、怪我の予防にもなります。
ハオコゼ(背びれに毒がある)
アイゴハオコゼ(ひれの棘に毒がある)
江ノ島でのイワシ・小鯖釣り
小鯖はサビキ釣りの風物詩
江ノ島では、湘南大堤防を中心にイワシや小鯖のサビキ釣りが盛んです。
日中でも十分釣れますが、シラスなどを追ったり、大型の青物を避けて港内に入ってくるので、夕まずめ日没前が一番釣れます。
夜間は釣れません。
サビキ釣りをすると、よく釣れているひととそうでない人がいます。
よく釣れている人の特徴は以下の通り。
- できるだけ岸壁の先端側や端に座っている(湘南大堤防では東よりが人気)
- 5~6mと竿が長い(足元より少し先を狙えるとよく釣れます)
- サビキのハリが細かい(トリック仕掛け・パニック仕掛け必携)
ぜひ真似してみましょう。
また、磯場が近いため湘南大堤防では伊勢海老も釣れるのですが、これも採捕できない期間等があります。
立ち入り禁止場所に入ることはもってのほかですが、釣りができる期間も覚えておきましょう。
サビキシーズンの夏の湘南大堤防はかなり混みあう
▼小鯖やイワシが圧倒的に釣れるのはパニックサビキ
▼アミ姫ならネットで買えて、コマセ汚れの臭みも気にならない
▼小鯖をたくさん釣ったあとの料理レシピや下処理方法解説記事
江ノ島でのアジングとメバリングについて
江ノ島(オリンピック公園や湘南大堤防)はアジングとメバリングに適した釣り場ではありません。
岸壁には小型のメバルが居着いていて、アジもシラスなどを追って回遊することがありますが、岸寄りに回遊するサイズは大きくありません。
どちらかというと、小型のジグヘッド&ワームをつかっていろんな魚を釣るというスタンス(ライトソルト五目)で釣行するほうがよいでしょう。
大きなメバルは釣れない。手のひらサイズメイン
一方、表磯裏磯側は30㎝級の大型メバル(アカメバルが多い)が居着いています。
大型のアジも磯場を回遊します。
両者、夜間の釣りがメインなので、しっかりした装備で狙いましょう。
江ノ島でのカマス釣りについて
カマスの群れがあるときは数釣りが可能
秋から冬(10月~2月)にかけて江ノ島にはイワシを追って大きなカマスの群れが入ることがあります。
群れがいないときには全くつれません。近隣の釣具店や釣り人が発信する情報をチェックしておきましょう。
湘南大堤防や表磯がメインポイントです。
▼カマスの群れが遠いときはキャスティングサビキやジグサビキが効果的
▼岸壁際までカマスが回遊しているとき(主にまずめ時や夜間)は1.5~2g程度のジグヘッドに小型のワームが効果的。シラスを食べていることも多く、ワームはホワイト系のグローカラーやクリア系が効果的
▼周辺でカマスが釣れるポイント解説
江ノ島でのタコ釣り
湘南大堤防では軽いオモリで狙おう
湘南大堤防は神奈川でもタコが合法的に狙える貴重なエリアです。
江ノ島は全域でタコが釣れると思われていますが、共同漁業権エリアの範囲外は湘南大堤防エリアと湘南港北緑地広場、通称オリンピック公園付近のみです。
裏磯・表磯の大部分では釣ることができません。注意しましょう。
江の島でタコ釣りができるエリア(網がけがない箇所)
海底には堤防基礎の石が沈んでおり、その境目に仕掛けが落ちると回収が困難です。
ライトなタックルではすぐに高切れしてしまうので、最低でもPEライン4号、フロロカーボン16号以上で臨みましょう。
オモリも5号程度で十分。重すぎるものは不要です。
竿もハリを伸ばして回収できる強力なものが必要です。
エギタコが人気ですが、テンヤで狙う地元の釣り師も多い釣り場です。
▼おすすめのエギタコ仕掛け
湘南大堤防のタコは6月頃から8月までがよく釣れるシーズン
エギタコはハリを伸ばせる頑丈なタックルで狙おう
江ノ島でのアオリイカエギング
江ノ島の湘南大堤防はアオリイカも狙える釣り場です。
秋と春に東端の釣り座から沖目の潮目まで遠投して狙いましょう。
特に釣果が出やすいのが朝夕のまずめ時です。
潮がよく動く時間帯が重なると釣果が伸びます。
アオリイカは南部の磯場と岸壁側(湘南大堤防)の沖目にできる潮目を行き来しており、潮目にたまるイワシなどのベイトを狙っています。
ほかに、表磯・裏磯の大部分でアオリイカを狙えます。
夜釣りについて
夜通しの釣りも楽しい。安全に配慮しよう
江ノ島は夜釣りもできる釣り場です。
湘南大堤防は柵がないエリアなので、落水に備えてライフジャケットを着用するなど注意しましょう。
※前述の通り、深夜帯は江ノ島へ車で出入りできません。
▼夜釣りに持参したい装備
江ノ島で守りたいルールとマナー
トイレはトイレで
釣りに夢中になっているからといって、釣り場で放尿するなどは慎みましょう。
コマセは洗い流して帰る
コマセ釣りができるエリアでは、納竿時に水汲みバケツでコマセをきれいに洗い流しましょう。
毒魚やフグを岸壁上に捨てない
釣れたゴンズイやフグなどを岸壁に放置せず、リリースしましょう。
近隣は子供連れや愛犬を連れた方が散歩します。
毒棘や体内の毒素は魚が死んでも有効です。
また、干からびた毒魚はカラスやトンビも食べないため、放置され悪臭が発生する原因となります。
持ち帰らない魚は速やかにリリースしましょう。
ゴミは持ち帰る
釣具や餌のパッケージは持ち帰りましょう。
折れた竿や壊れたリールを海に投げ捨てる人もいますが、厳禁です。
風の強いに日にアウトドアチェアや竿受けをつかうと、落下の原因になります。注意しましょう。
子供連れの釣りについて
柵がないのでライフジャケット必携
湘南大堤防内側には転落防止柵がありません。
サビキ釣りやちょい投げといったファミリーフィッシングをするグループがほとんどなのですが、子供にはライフジャケットを着用させましょう
発泡スチロールの子供用ベストであれば数千円で購入可能です。
表磯・裏磯エリアへは釣り慣れていない場合、子供同伴は大変危険です。
まとめ
今回は、湘南エリアで大人気の「江ノ島」の釣り場情報を紹介しました。
江ノ島のオリンピック公園や湘南大堤防など、足場の良い釣り場は初心者や家族連れの釣りに適しています。
人気の釣り場のため、週末や連休中はかなり混みあいます。
一方、小鯖やイワシ狙いのサビキ釣りであれば、混みあっても安定して釣果を上げることができ、足元の釣りなので問題なく釣りができます。
夏場は道路も混みあうので時間に余裕をもって到着しましょう。
「江ノ島」の釣りに便利なアイテム
▼堤防からのちょっとしたウキ釣り・サビキ釣り・ちょい投げ・ルアー釣りはシマノのシエナコンボが便利
パニックサビキとひしゃく
江ノ島のサビキ釣りで最強に釣れるのがパニックサビキ。ショートパニックを使用し、コマセカゴは不要。バケツにアミコマセをいれて、ひしゃくですくってなげて、そのなかに垂らせば小鯖・豆アジ・イワシはよく釣れます。
トリックサビキ
日中の釣りでは空針のサビキに食いが悪いこともあり、その場合は、トリックサビキが効果的。
水汲みバケツ
コマセ釣りでは水汲みバケツを必ず持参し、コマセを洗い流してから帰るのがマナーです。
フィッシュグリップ
江ノ島でよく釣れるゴンズイはフィッシュグリップとプライヤーでしっかりつかんでハリを外しましょう。特に夜釣りはほぼ必ず釣れます。
たも網
湘南大堤防(藤沢側)であればたも網は3mあれば大丈夫。ふかせやヘチ釣りでのチヌ狙いはたも網が必要です。
磯靴
表磯・裏磯ともにフェルトスパイク底の磯靴がおすすめです。
ゲームベスト
磯場では浮力体をもつゲームベストを着用するのがより安全です。
背負子(しょいこ)
ふかせ釣りなどを磯場で行う場合、道具が多くなります。
特に裏磯の行きかえりには持参したほうがよいでしょう。
関連記事
▼江の島で釣りをする前にご一読ください。江の島では釣り人による海難事故が多発しています。
近隣の釣り場
▼片瀬漁港と境川河口も釣りポイントとして人気です。(江ノ島から車で2分)
▼江ノ島が混み合って釣りにならないときは対岸の腰越漁港がおすすめ
▼辻堂海浜公園の釣り場解説(江ノ島からから車で7分)
▼平塚新港の釣り場解説(江ノ島からから車で22分)
投稿が見つかりません。▼大磯港の釣り場解説(江ノ島から車で28分)