どうも平田です。
毎週のように海釣りをやっていてキャッチ&イート派の方は、冷凍庫にさばいた魚のアラをためためしていませんか?
「あの子(アラ)を解き放て!」
と、アシタカもいっていましたので、
わたしもチェックしたところ、封印されし冷凍庫の奥地をしめていたのがアラということで、引っ越しで冷蔵庫を空にする必要があるし、ここは大鍋にアラをブッコミ、豪快アラ汁といこう!どんとこい!という具合に、アラ汁を作ってみました。
アラジルワークス
アラ汁づくりもアラジルワークスとなづけてみるとなんとなくIT系な気がしてくるので不思議なもんです。
会社のMTGなどでも、なにも考えずに「今日のMTG、アラジルでいこうぜ!」なんて元気な声でいってみれば、場をリードできますし、不思議とMTGもうまくいきそうな気がしないでもありません。
また、この国で毎日2.500,000回ぐらいは開かれている、目的が不明瞭なクソMTGなどでも、「そもそもこのMTGのアラジルってなんだったっけ?」という具合に、禅問答のような問いかけをすることにより、無駄MTGのオーナーに肩透かしを食らわせることができ、ものごとの本質を問い直すことができるヤツという具合に仲間から一目置かれることでしょう。
すごいな、アラジル。あっぱれ、アラジル。
ということで、アラ汁を作る
今回のアラはこちら。ジップロック3袋分です。
左から真鯛、真ん中がシキシマハナダイとサバとウルメイワシ、右側が天然ヒラメのアラです。
まず凍っているので、これを鍋にいれて熱湯をかけて霜を落とします。ジップロックでしっかり冷凍していたものの、こういった霜には冷凍庫独特のあの臭みがつきやすいのです。
次に、鍋に湯をわかし、海原雄山がいうところの引き出し昆布の技法でだしをとります。これは、熱湯に昆布をくぐらせ、端から入れて端からさっと取り出すという技です。
ちょっとした料理屋で、
「ほう、これは引き出し昆布の技法を知っている料理人による椀物だな。なかなか」
みたいなことを知ったかでいうと、まわりの人から「さすが部長!」とかいう具合に一目置かれるか、ドン引きされます。
その淡い昆布だしをみりんと日本酒で整えつつ、アラをどーんとぶち込みます。どーん。
今回は、味噌を加える予定なので澄んだダシをのぞんでいないのでアルコール成分と一緒に魚の臭みも飛ぶように鍋蓋をあけて強火で一気に火をいれます!
む。このヒラメの頭、そしてほほ肉、うまそう…
(とりだして、別の前菜を作ります)
炊きあがった汁の火をとめ、無添加生味噌をときいれます。ほんとうは、鍋の外で溶かしてからいれたほうが味が均一になりますよ。
万能ねぎと七味唐辛子を散らしてできあがり。
うーむ。抜群のうまみです。もう1杯。これだけでごはんが進みます。そういえば、アラ汁に柚子胡椒をとき入れてもうんまいですよ。
ヒラメのほほ肉を前菜に
アラ汁を完成させる前に、ヒラメの頭をとり出してみました。いいほほ肉してるなー。ポン酢でやったらうまそうだなー。
が、今回は、アジア風にソースをつくりナスと合わせておしゃれ前菜にしてみます。
<ソース>
- マヨネーズ
- レモン汁
- タイスキソースもしくはスイートチリソース
- ナンプラー
- 白コショウ
- (あれば)コリアンダーパウダー
これをよく混ぜておく。
レンジで火を通したナスにヒラメのほほ肉をのせ、さきほどのソースをかけ、万能ねぎを散らします。なにこれうまそう。タイ料理屋とかでよく登場するビジュアルですね。
ナスとヒラメの頬肉とアジア風ソースの一体感。これは手軽ですし、おすすめです。ヒラメの頬肉以外にも真鯛やスズキや先日記事にしたコショウダイなども相性がよさそうです。ナスは、レンジアップしましたが、揚げナスにしたほうが、白身魚に少ない油を補ってよいかもしれません。
まとめ
あら汁をつくろうとおもって、そこからもう1品作るという技。
いかがだったでしょうか。
アラ汁はかんたんで大勢にもふるまいやすいですし、でっかい魚の頭などが入っているとインバクトもあるので、もし冷凍庫に魚を封印し続けている方がいれば、おいしく料理してみてはいかがでしょうか。