常日頃、人と難しい話をしているとき、うわの空で考えているのは、
「冷凍庫のマルアジのひもの、どうしよ」
これである。ほんこれ。
人から転職相談をされたときも、
「冷凍庫のマルアジのひもの、」
人から事業の相談をされたときも、
「冷凍庫のマルアジのひもの・・・」
とても厭なやつだな貴殿。人から相談されたときぐらいは物事を真剣に考えてほしい。たのむよ。
ということで、
今回一念発起してこうした厭なやつから脱却するために、封印されしマルアジの干物を調理することにしたのです。
マルアジの干物を炙る
まず、グリルで干物を3枚炙りますよ。
正直いうと、強火で焦ったっていうのもあり、頭部分が真っ黒焦げになり候なりけりという具合。
いやはや、魚グリルは弱火で時間をかけてやったほうがいいと、36年間生きてきて数十回目の気づきを得ましたよ。これからの人生も引き続き盛大に焦がすかとは思うのですがね。
マルアジの干物をほぐして、炒める
続いて、オリーブオイルを多めにしいたフライパンに以下の材料を入れて弱火で炒めましょう。
- マルアジの干物、ざっくりほぐす(手でほぐすといいです。焦げはいれないようにね)
- 赤唐辛子、種はぬいておこう
- ニンニクスライス(スペイン産が安くてお気に入り)
- 白コショウ
ここに柚子胡椒ですよ。最近このセブン柚子胡椒とその他の本格的な柚子胡椒の風味の違いに気づき始めたのですが、ややこのチューブ柚子胡椒は香料的な気配がするのですよね。
これ、この段階でいれると香りが飛ぶので、後入れが必要です。
ここで入れないで仕上げにいれるだけでもよいかもですが、なんとなくプロっぽくみせたいというのもあり、柚子胡椒は2度入れMUSTとか主張しておきます。
ほう、いい感じになじんできましたね。
唐辛子とニンニクだけ焦がさないように注意ておきましょう。
とくにニンニクはすぐ焦げるので、要監視ポストです。
仕上げに白ワインを少々投下して、アルコールをとばしておきます。
そんでもってパスタを茹でておく、大体10分前後の茹で時間だと思うので、タイミングを見計らっておきます。
アルデンテ2歩手前で、茹で汁ごと先ほどのマルアジオイルソースに投入。追い柚子胡椒が云々とかいいながら投下しておきましょう。
ごく弱火で、ソースとパスタをなじませます。
この通り。なじませる。
このとおり、ソースの脂が白濁して乳化しているはず。
盛り付け。
今回は柚子胡椒を利用したのでちょっと和をからめてハーブではなく切り海苔をトッピングしてみました。
オリーブオイルとマルアジの旨み、そこに柚子胡椒が爽やかに香りつつややスパイシーでうまいなと。
このあと、乾燥オレガノをまぶしたらそれはそれでうまかったです。
ということで冷凍庫から3尾マルアジの干物をおいしく消化することができた話でした。
みなさんもやってみてね。