石川産の天然ブリが安かった
ある日、たのしみの一つであるスーパーの魚介類コーナーをチェックしていると、石川県産の天然ブリ(生)が3切れで220円~250 円で、安!と思い、ほくほくしながら購入して冷蔵庫で2日ほど寝かしておりました。最近、主婦の気持ちがわかるようになってきました。
ブリの照り焼きを作ることに
このブリをどうするかと思ったところ、洋食が続いていたので和食が食べたくなり、ブリの照り焼きというメニューがひらめいたわけです。
工程その1、塩をふって冷蔵庫で20分寝かして水分と臭みを出す
こんな風に水がでてくるまで待ちましょう。待っている間は常温ではなく冷蔵庫にいれておくとよいですよ。
工程2、湯通しする
工程1で出てきた水分を洗い流しておくだけでだいぶ臭みもぬけて、味もしみわたりやすくなるのですが、ここに熱湯をサッとかけるとさらに臭みけしに効果的です。
工程3、ししとうをフライパンで焼いて取り出しておく
ししとうはいろどり用なのでこれは省いても可です。すこしだけ油をひきましょう。
工程4、ブリの両面をフライパンで焼き、焼き目をつける
この工程で香ばしい風味をつけることができます。すこしだけ油をひきましょう。
こんな感じに焼き目をつけます。
と、ここでハプニングです。タレをつくろうとしたら、
なんと、醤油がない。
和食では致命的なミスです。美味しんぼの海原雄山のもとで働いている料理人だとしたら、この時点でクビを宣告されているレベルです。
海原雄山:「きさま!こともあろうに料理の基本である調味料、それも醤油という和食の根本を切らせるなど言語道断だ!出て失せろ!」
どこからか、そんな怒声が聞こえたものの、「まー、みててくださいよ」と、わたしの中の山岡士郎がバトンタッチ。
ここからは、自宅にある調味料だけでブリの照り焼きを仕上げることにしました。ほんとは酒とみりんはあったのですが、この際、それらも使わないで仕上げてみることに。
ブリの照り焼きを海外調味料だけで作る
工程5、白ワインをブリにかけて蒸焼きにする
蓋をしてじっくり火を通します。
工程6、タレを作る
醤油の代わりに、タイのカオマンガイ等につかわれるスイートソイソースを使います。まー甘い醤油なので照り焼きみたいなもんですね。
この通り、デフォルトでねっとりミキプルーンみたいなものですので、とろみをつける手間も省けてよいかもしれません。
どうせなら、インドネシアの調味料ケチャップマニス(甘口たまり醤油)も入れてみましょう。これは老舗のBANGOのもので、たしかバリ島に行ったときに買ったとっくの昔に賞味期限切れを迎えている一品です。
この調味料はパームシューガーで甘みがつけてあり、さらに、唐辛子やニンニク等でフルーティーな味がつけてあります。通常はナシゴレン(インドネシア風チャーハン)やミーゴレン(インドネシア風焼きそば)やバクソー(インドネシア風汁そば)に入れるものです。ま、入れてみよう。
このように濃厚なタレができあがりました。
工程7、タレをブリにからめる
白ワインで蒸しあがったブリにタレをからめると、このように照り焼き風になってきました。
さらに煮詰め、ハケでブリの表面にタレをつけて仕上げます。このハケはシリコン製なのですが熱に強く衛生的で便利です。
アジアンなブリの照り焼きが完成
しし唐はここで盛り付けるといろどりが豊かになります。針生姜も好みで添えるとよいでしょう。
奥さん、みてください。この照り。ORETSURIクッキング特製の魔法のタレで仕上げればこの通りプロの仕上がりですよ。おほほ。
ひときれ白飯にのせて、食べてみると・・・
あら不思議
こいつは、
まさにブリの照り焼きだ!
しかも、ノーマル照り焼きとちがって、後味にさらにコクとすこし辛みがあってそれが、さらに食欲をそそるぞ!
と、
白飯が暴走特急のように口の中に運ばれ、あっという間にご飯を3杯食べてしまいました。この小食なわたしでも3杯ご飯を食べられるブリの照り焼きは、まさに照り焼業界の覇者ですね。
今回、ブリの照り焼きに必須のしょうゆがなかったので、ひねくれて、酒とみりんもつかわないで代打で海外調味料でチャレンジしてみましたが、名前がアジアンなだけであって、基本的な味の構成は一緒なのですよね。
甘さ+塩辛さ+酸味+旨味+香ばしさ
このあたりの、計算式が頭に描けると、だいたい料理はレシピをみなくてもおいしく作れますよ。
ではでは。