俺たちの釣り読者のみなさん、こんにちは。俺釣りメンバーのシンペイです。
当時中学1年だった息子の、「お父さん釣り教えて!」の、ひと言からはじまった私のボート海釣り生活。釣りのきっかけを作ってくれた息子はいつしか大学生となり、私の釣りの誘いよりも、彼女のデートの誘いが最優先に^_^;
まぁ、男子たるもの健全でなりよりなんですが、なんとも寂しい限りです(笑)
今では釣りといえば、すっかり私だけの趣味となってしまいましたが、家族には美味しいお魚が食べれるから、どんどん行ってよし!と太鼓判をもらっています^_^;
今回の狙いは走水のブランドアジ。その名も「金アジ」
今回のボート釣りのターゲットは、神奈川県横須賀の観音崎や走水のブランドアジ「金アジ」です。
ご存知の読者のかたも多いと思いますが、観音崎走水海域は潮流がものすごく速いんです。
その速さを例えるなら、大潮の時は100号のビシが45度の角度で落ちて行く感じです。
100号ですよ!
なんと40号のビシはほぼ水平に^_^;といった感じです。そんな環境で育ったアジは体高があり、全身が金色の輝き身が引き締まって「金アジ」と呼ばれています。
お刺身やナメロウは、もちろん最高に美味しいのですが、アジフライで食べるのも超オススメです!
さらに一年を通して狙えるのと、簡単な道具とエサで釣れるので、手軽に行けるところも魅力ですよ。
免許の要らない2馬力ボート
ボート釣りを始めてから7年間はコスパを優先し手こぎボートで大海原に繰り出していました。(一艘二人乗りで4,000円前後ですからね)が、歳を重ねるごとに手こぎの限界が^_^;
限界は2種類あって、一つ目は、岸からこんなに遠くまで来ていいのか!?
というくらい、手こぎボートの限界に挑戦しています。
まぁ、沖にいけば釣れる訳ではないのですが、私はとにかく遠くまで漕ぐことに命を掛けてます。
そしてもうひとつ。今年48歳になる私は、手こぎ出撃の翌々日は、全身筋肉痛で歩く事がままなりません。
そこで最近は、お金にものを言わせエンジン付きのボートで出撃しています!
(一艘二人乗りで8,000円前後、手こぎの倍ですけどね)
もちろん船舶免許など持っていませんが、2馬力という小さい船外機のボートは免許が無くても運転OKなんです。
原付!?電動アシスト自転車!?んー、この間くらいですかね。
この2馬力船のメリットは、
- 漕がなくて良いのでポイントまでの移動が楽ちん(岸払いするときと着岸時は、手こぎです)
- ポイントの移動も楽ちん(アンカーの上げ下ろしは手動です)
デメリットは、
- スピードが出ない(でも、手こぎよりは10倍早いぞ!)
- 費用が、2倍(二人で行けば4,000円ずつ)
でも、乗合より安いし、ポイントは船長=自分次第!
ああ男は自由に大海原を駆け巡りたいもんですよね?みなさん?
金アジ狙って釣り開始!
初めて行くボート屋さんなら、オヤジ(おばさんの場合もあるよ)をおだてて、ポイントを丁寧に聞き、山立てのポイントを聞いてから出港します。
山立て=海には目標物がないので、ボートから見える陸の景色を2カ所教えてもらい、その交点に自分がいる感じです。実際は潮に流されるので、アンカーロープの長さと水深を考慮する必要がありますね。さあ、無駄だとおもった三角関数が役に立つときが来た!
今回はオヤジの話を聞き流し、以前から狙っていた水深30mのポイントへ2馬力船をフルスロットルで向かいます!
ポイント到着後、アンカーを海に放り込み、ボートが安定してから釣りを開始。
ちなみに、道具はLT(ライトタックル)アジと言われる超シンプルな道具です。
竿は、上州屋で8,000円前後の赤い貴公子、リールは一番安い両軸リール(3,000円でライン付きです)
ラインはPE1号か2号、仕掛けは、40号のサニービシ、3mの2本バリ仕掛け、エサはコマセを撒き餌、付けエサはオキアミです。付けエサは青イソメでも良いですね。
さっそく、サニービシにオキアミを7割くらい詰めて、オキアミを針に付けて、いつもの掛け声「おまえたち、行ってらっしゃい♪」と、エサ達にエールを送り投入します。
この掛け声が重要なんです。掛け声をかけると、そりゃもう餌のモチベーションがちがうんです。
※道具関連は平田さんが過去記事で解説しているので参考にしてみてください。
まったくあたりが無い(T_T)
が、仕掛け投入から全くあたりが無い。。。仕掛けを巻き上げ、エサを詰めては投入し、コマセを振り、あたりを待つ。
で、あたりが無く、仕掛けを巻き上げ、エサを詰め、投入し、コマセを振り、あたりを待つ。
で、あたりが無く、仕掛けを巻き上げ・・・無情な時間が過ぎて行きます。
このままボーズか(T_T)と、悲惨な姿が頭をよぎります。
やっぱり、ボート屋のオヤジのアドバイスを聞くべきだったか。人の話はきちんと聞くもんだよなと後悔しかけます。
しかし自分たちのポイント選定を信じ、ひたすらエサを詰め、投入し、コマセを振りを繰り返します。
信じる。
これもボート釣りでは重要な要素です。日差しは気持ち良く海は穏やか、同乗者との間にあたたかい和やかな時間が訪れます。普段不仲な二人なら、仲直りするチャンス到来であることは間違いないでしょう。
ついに金アジ来たー!(^^)!
あたりも無いのにコマセを巻きまくっていたので、エサも残りわずか。帰りの時間までのこりわずか。
岸あがり1時間前に、その時はやってきました。
その時…
私の赤い貴公子(上州屋で8,000円前後)に、
ガクン、ガクン!
うんっ?!これはアジのあたりだ!!
しっかり針掛かりを確認して、ゆっくり巻き上げます。
30cmには少し足りませんが、見事な金アジを釣りあげる事が出来ました。
ここから、仕掛けを投入するたびに、金アジが釣れてきます!
あたりも、引きも十分楽しめます。これは、刺身用、なめろう用、これはアジフライ用と、釣れるたびに脳内でメニューが増えて行きます。こうなると、たのしいもんです。
いつもと違う引き!?
またまた、
ガクン、ガクンと。
おっ、また金アジだ!
よし、次は南蛮漬けだ!と喜んでいると、
なにやら、今までにない大物の引きです。
え、根がかり?
いや、でもリールは巻ける。
ドラグは緩め(手で頑張れば引っ張れるくらい)にしていたので、途中ラインが出て行きます。
あれれ?!下に下に、グン、グン、グンと引き込まれる感じ!?
こ、これは、もしかしてマダイ!?の三段引き!かと。
その後も、巻いてはラインを出されを繰り返し、慎重に巻きあげる事10分、
海中から赤い魚体が上がって来ました!
ま、ま、マダイだーーー!!
相棒がタモを持って、無事ネットイン!
これで、沖上がりの時間となってしまいました。時合いが来たので、
このままあと1時間くらい釣りをしていたかったのですが、
悲しいかな、貸しボート釣り人の宿命、後ろ髪を引かれながら全速力で陸へ向かいます。
えっさほいさ。
えっさほいさ。
えっさほいさ。
というような、ボート釣りですが、こんなゲストが釣れるので、やめられませんね^_^
その晩の夕食
ここから1時間半掛けて自宅に帰り、夕食の準備に取り掛かります。湯引きしたお刺身と鯛しゃぶ、あら汁、手前はアジのお刺身で豪華な夕食を頂きました!
アジが少ないのは、お裾分けをしたので自分の家の分が無くなってしまいました^_^;
同級生のワサビ農家から頂いた生ワサビも最高に美味かったです。
このところ、すっかり、冬モードで寒さがおっさんの骨身にしみますが、冬は青物が狙えるので、まだまだ出撃したいと思います!
では、またお会いしましょう。
シンペイ