釣りをしていると、いつの間にか冷凍庫に魚がたまっていることがありませんか?
ですよね。・・・わかります。
我が家でもそうでして、できるかぎり釣った魚は全身味わいたいということもあり、アラも冷凍していたりします。
少し前に大容量冷蔵庫に買い換えたのですが、それでもあふれ出るアラ。
今回はそんなアラを豪快に一掃して、冬に温まる料理をつくってみました。
アラヤムクン(アラ汁ベースのトムヤムクン)をつくってみた
まず冷凍してあるアラは水道水で霜を流しておきましょう。
大体この霜あたりに冷凍臭がついたりします。
今回の素材はこちら。
カワハギ、ベラ、トラギスのアラに、モクズガニと鶏ささみです。
次に熱湯をかけて、全体を洗いましょう。これも臭みや雑味を取り除く工程です。
洗った後は湯を全部捨て、再度水道水で全体を洗い流します。
アラの場合、冷凍前にこの処理をしておいてもよいかもしれませんね。
そんでもって、鍋に水をいれて、香味野菜類を投下。
謎の食材が入っていますが、ノーマル生姜、にんにく、ガランガー(タイショウガ)、クラチャイ(タイショウガ)、レモングラス、バイマックルー(コブミカンの葉)、パクチーの根、人参の葉、しめじの菌糸部分、たまねぎ、にんじんが入っています。
ハーブは上野や大久保で大量に買ったものを乾燥させておいたものですが、後ほど利用するトムヤムペーストに入っていますので、一般家庭では無理をせず、にんにく・生姜・たまねぎ・にんじんあたりがあればよいかと思います。
日本酒をどばどばいれて、鍋蓋をあけつつ、オラオラいいながら強火で炊きだしましょう。
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラッ!
はい、無駄に行間をつくってみました。
この強火工程で、くさみが一気に抜けます(と、信じています)
アルコールなどと一緒に臭みがぬけ、換気扇を通して、夜のかなたに消えていっているはず。
だいたい5分ほど強火で炊き出し、その後、中火で1時間ぐらぐらと炊く。
そのあとは火を止めて放置しておきましょう。
トムヤムスープの仕上げ
さて、翌朝。スープの仕上げにとりかかりましょう。
アラは全部捨てます。が、玉ねぎはあまくてうまいので取り出しておくとよいと思います。
魚介の出汁が濃厚に溶けだしたスープ!
ここに具材をいれましょう。
たまねぎ、長ネギ、トマト、白菜、ヒラタケ(しめじ・エリンギ・マッシュルーム・ふくろだけでも可)、追いハーブ(レモングラス・タイショウガ類)有頭海老。
有頭海老。。。
あ、冷凍庫にあったとおもったらなかったのでヤリイカをぶつ切りにして投入しました。
ちなみに、トムヤムクンの「クン」って、タイ語で海老のことなので、海老が入らないとトムヤムクンじゃないんですよね。
海老感も出したいなということで、以前紹介したベトナムの最強海老味噌『マムトム』をいれてみます。
一見、夏場に3日ぐらい放置したアミコマセのニオイがしますが、これがスープに入れると不思議に馴染むんですよね。
次に、ナンプラーで塩気を調整しつつ、ココナッツミルク缶500gの半分を投入。冬場ということもあり、ココナッツオイル成分がカチコチに凍っていますね。
次にトムヤムペーストで仕上げ。
ここまでアラを消費するという内容でしたが、ウェイパーなどの中華だしでこのトムヤムペーストを割ればふつーにうまいんですよね。
が、
が、ですよ、
アラからじっくり炊きだしたトムヤムクンがこちらです。
仕上げに、コリアンダーパウダーをふりかけ、好みでパクチーやネギあたりを飾れば完璧ですね。
魚介の旨みがスープに最大限に溶け込んだ力作。
飲んでみると・・・
う、
んめー。
アラを強気に炊きだした甲斐がありました。
東京でトムヤムクンといえばティーヌーンが有名ですが、ティーヌーン超えたなと。
ちなみに、冷凍うどんをぶちこめば、トムヤムうどんですし、別茹での中華麺を入れればトムヤムラーメンになります。
素敵すぎる!
みなさん、この冬のアラの処理はアラ・トムヤムクンに決まりですな。
いやはやアラの処理に困った方はためしてみてください。
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