ここのところ、矢鱈に千葉の内陸にある不思議な海水釣り堀コリュッシュさんでのオマール海老釣り系の記事をいろいろアップしていました。
なぜかというと、それだけ、このオマール海老釣りはおもしろいわけなのですよ。
オマール海老釣りの魅力は、
- 初心者でも釣れる
- 全天候対応型
- 意外と奥が深い
- 食べるとうまい
というやつで、今回は、「食べるとうまい」についてオマール海老のジェットストリームアタックをお送りします。なにがジェットストリームアタックかというと、まー機動性を活かしてドムが3体で攻撃してくるのと同じで、3種類のオマール海老料理で勝負だということでご納得いただければ幸いです。
オマール海老を釣りにいけない方は、伊勢海老を密漁するなどはやめていただき、業務スーパーや肉のハナマサや西友の冷凍食品売り場等でも買えますので気になったら試してみてください。
ジェットストリームアタックその① – ボイルドオマール海老
オマール海老をシンプルで一番おいしく味わう方法として一番有名なのは蒸すという料理法のようです。これは専門の蒸器でなくても、大鍋に水をすこし入れ、20分程度火をいれるというだけでできる模様です。
今回は、ゆで汁をスープにしたかったので、ゆでてみました。ということにしておきますが、本当は、蒸器がないから蒸せないよねということにしてしまったからです。
まず鍋に水をはり、そこに白ワイン、レモン汁、タイム、ローズマリー、フェンネル、白胡椒あたりを入れ、オマール海老をゆでます。大きさによるのですが、15分くらいで大体ゆであがるはず。このあたりは加減するとよいですね。
とくとくとくと、ワインを投入。スーパーで売ってる安ワインでいいと思いますよ。ちょっと味見でラッパ飲みして、うひゃーとかひとり言をいっても、自宅のキッチンであれば誰もみていなければ怒られませんので気楽なもんです。
そんでもってゆでるとこんな感じに。でっかいザリガニですねほんと。
ゆであがったオマール海老がこちら。巨大アメリカザリガニっぽいので、比較のためにレモンをそえてみました。威風堂々です。全身からオマール海老を主張してきますね。
これを真っ二つにするのですが、包丁よりもキッチンハサミが便利です。両爪は歯でも粉砕できるのですが、歯がかけて歯医者に行く羽目になるかもしれませんので、事前にキッチンバサミの内側のギザギザで割っておきましょう。わたしは、前歯に自信があるので、前歯で割ろうとしたんですが、ちょっと歯が欠けそうになり、びびってキッチンバサミを頼ることにしました。それと、このときに、こっそり海老味噌を味見してみるとあたりまえにうまいです。
ソースは、バターを電子レンジか湯煎で溶かして、そこに、レモン汁とクレイジーソルト、胡椒、フェンネルやタイムなどのハーブル類を乾燥させたものを混ぜておきます。このソースですが、わたしの発明として、『クレイジーバターレモンソース』と名付けておきます。このソースさわやか、かつ、濃厚で深みのある味で、普段の釣りで持ち帰る白身魚のムニエルの仕上げのソースにも使えそうです。
あとはこんな感じにさらにオマール海老を盛り付けて、
手づかみで食べてみる。なんだこれは旨いじゃないか。そうそうオマール海老の尾っぽ部分の筋肉がけっこうな歯ごたえなのですが、自然のオマール海老は筋トレしてないのに、なんでここが鍛えられるんでしょうね。いわゆる海老よけで、ひょいひょい逃げてるばかりでもなさそうなんですけども。
蒸しでも茹ででもいいですが、こういうシンプルな食べ方が一番うまい気がしています。
ジェットストリームアタックその② – オマール海老の○○風ソテー
「えー、お客様、こちらはオマール海老のソテーの○○風でございます。こちらはカナダ産の最高級オマール海老に○○の風味をつけてございます。どうぞ温かいうちにお召し上がりください」
的に、よくシャレオツなレストランとかでアナウンスされて出されるやつです。一体いくらするんだよという、あれも簡単につくれます。
バターにスライスした生ニンニクを入れて弱火で炒め、
一旦ゆでたロブスターを半身にしたものを投入。身に火を通しつつ、風味をつけていきます。
ここでまた白ワイン。もちろん、味見をしながらでもいいですよ。どんとこい。
その後しばらく加熱。もともとゆであげで火は十分に通っているので、ここでは味をしみこませれるという工程です。
できあがり。本当は盛り付けに緑のイタリアンパセリ等をかましたほうがオマール海老の赤にたいして差し色になるのでおすすめです。
太陽がさんさん降り注ぐ部屋で朝ごはんに食べてみたら、なんとなく上流階級的な気持ちになってくるのが不思議です。休日の朝であれば、ここで冷やした白ワインを口にしつつ、バケットでオマール海老のソースをぬぐいつつもぐもぐするのも乙ですね。
ジェットストリームアタックその③ – オマール海老のビスクをつくる
次のあたオマール海老っていったらビスクでしょ、と、思うんですが、「ビスク」ってなんなんでしょ、とWikipediaをみたところ、以下のようです。
ビスクという名前は一般にフランスのビスケー湾に由来すると考えられているが[2]、甲殻類を2度調理する(bis cuites)ということに由来するという説もある(これはお菓子のビスケットと同じ語源である、フランス語の「二度焼き=ビスキュイ(biscuit)」が語源である)。即ち、調理の過程で材料となる甲殻類をまず殻のまま軽くソテーし、その後ワインや香味材料と共に煮込んで漉し、さらにクリームを加えて仕上げる[3]からである。
ほう。甲殻類を2度調理するということに由来するという説があるんですね。次回から、知ったかするようにします。
ゆで汁を煮詰めつつ、三角コーナーネットかなにかに、食べ終わったオマール海老のカラをいれて味噌等の風味をしっかりスープにふくめていきましょう。
おっと、生クリームを買っておくのを忘れたということで、牛乳とバターを足して風味を出します。ミキサーがある方は、あらかじめ、殻を砕いておいて味をスープに落とし込んだほうがダシがでるかもしれません。とはいえ、今回のやりかたでも十分濃い海老味が抽出できました。
できあがり。スープストックでパンとセットで1000円くらいする味です。ここでオマール海老のジェットストリームアタックは打ち止めです。至福。
番外編 – 真鯛を調理
そういえば、真鯛も釣れたのでした。オマール海老をねらって、置き竿にしておいたら、いきなり竿がもっていかれてあやうく釣堀に落としそうになりながら釣った真鯛。
こちらは昆布締めにして食べたのですが、オマール海老に夢中で撮影を忘れてしまいました。とはいってもこの真鯛もおいしかったので、アクアパッツァとかにしてみるとよいかもしれませんね。
ではでは。
取材協力:千葉県富里市 海水魚の釣堀 コリュッシュ
インドネシア産のオマール海老300gがAmazonで1000円でした。そういえば、コリュッシュさんのオマール海老はどこ産なのでしょうか。こんど聞いてみようかな。