魚を甘辛く煮るという料理法で、
少なめの濃い目の汁を絡めるようにするのが煮付け。
薄めの汁に浸すように仕上げるのが煮物。
このあたり定義は人によってことなるのかもしれませんが、メバルあたりは煮付けのように濃い目につくるよりは、煮物(煮魚)のようにするのが個人的には好きです。
こちらは東京湾横浜沖のメバリングにてゲットしたメバル。
24センチぐらい(はかってないのでわかりませんが)ぐらいの良型と呼んでもよさそうな2尾を血抜きして持ち帰ってみました。
メバルが食べていたものは?
釣った魚が何を食べていたのか。
これって、エサ釣りでもルアー釣りでも気になるもんですが、特にターゲットに合わせた攻め方を選ぶルアー釣りの場合、プラグやワーム、そのカラーチョイスなどいろいろな選択肢があるので、あのときの攻め方は正しかったのかな。と、振り返ったりすることもしばしばですね。
夜間、ライトの明暗など表層にあがってきているメバルは、かなり餌の食い気があるので、もはや口に入るサイズであればなんでも釣れるのでは?グラスミノーSかSSを投げておけば無敵でしょと思ってしまったりするんですが、やっぱり、さらにバイト数を伸ばすためには、マッチザベイトってやつがカギになるんですよね。
じゃあ、前回のメバルは何をたべていたのか。
こちらが複数体、胃袋から出てきました。
ゴカイ類ですねー。
岸壁際に30メートルぐらいキャストして、2メートル以内でバイトしてきたメバルたちなんですが、浮遊していたり、岸壁のイガイや牡蠣殻の間から顔をだしているゴカイ類をメインに食べていたんでしょうね。
するとこういったグリーン・グロー系のストレートワームで表層をゆっくり引いてくるのがベストだったかなーとか振り返りができたり。
メバルを煮魚にしてみた
メバルとかカレイを煮魚にするときは、大き目の底深のフライパンがあると便利。
×印だったり、//印だったりの包丁を皮目にすぱすぱと、入れて、熱と味が入りやすくしつつ、熱湯をかけて霜降り処理をします。
いつも熱湯をかけてから気づくんですが、キッチンペーパーを1枚かぶせたり、80℃ぐらいにさました湯をかけると、皮がびりびり破けないので、仕上がりもきれいになりますよ。
いつも、熱々のをかけてから、あーまたやっちまったよって気づくんですけどね。
で、湯を捨ててから、冷ました煮汁を入れて、強火5分で仕上げる。
この煮汁はいろいろ人それぞれ蘊蓄があると思うんですが、もう、甘じょっぱいなーぐらいに作っておけばいいと思いますよ。
- 砂糖(きび砂糖でコクがでる)
- みりん
- 東肥赤酒(これは入れると一味違うんだ)or日本酒
- 本醸造醤油
- 生姜スライス(いれるとやや土臭さもでます)
これらを事前に合わせておき、甘じょっぱいなーぐらいで炊いて、だんだんと感覚をつかんでいけばよいと思います。
加熱する際の注意点は、フライパンの蓋はあけておくのと、アルミホイルかキッチンペーパーで落し蓋をしつつ、中から強火で炊きだすことかなと。
強火で沸騰させて、そこからは中火にし、全体で5分程炊く。
すると、しっとりしたメバルの煮物ができあがります。
春先あたりに、タケノコやワカメと煮る、若竹煮はもうすこし煮汁が薄いほうが素材の味がでていいかもですね。
煮魚にしておいたメバルを冷蔵しておくと・・・
できあがったメバルの煮物は炊き立てがまーうまいんですが、残りの1尾を冷蔵して翌日みたら・・・
この通り、煮凝りという副産物ができるんですよね。
この煮凝りってやつは、いつも意図してつくっていなくて、だいたい、「あ、煮凝りができているぜ」という具合にひょっこりできているのがニクイやつです。
まさに旨みのゼリー。
これを炊きたてのごはんにのせると、熱によって、とけて煮汁があつあつの白飯に染みわたりうまいんですよね。
いやはや、よだれがでてきてしまったなー。
ではでは。