季節風「エアロガ」で流れつくアカモクを拾って料理してみた

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ひろったアカモク
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どうも平田(@tsuyoshi_hirata)です。

釣りに行きたい。毎日風。週末も風。

それもめっちゃ強風。

まったくMP無限のエアロガでしょうか。

岸釣りだと向かい風だと釣りになりませんし、手漕ぎボートは全滅、釣り船も近場のアジやシロギス船以外はだいたい出船できない日が続いていますね。

今回は、そんな風が強い季節に楽しめるアカモク拾いという楽しみを紹介します。

まず重要なことですが、アカモクは共同漁業権の対象になっていることがしばしばですので、対象となっていないところを探しましょう。神奈川県でも意外と多いようです。

例:神奈川の共同漁業の種類と時期について

目次

真夜中の某海岸へ

※この地域はアカモクの漁業権がありません。

ある風が強く吹いた日の夜、干潮の時間に某海岸へ出かけました。

「某」とつくと怪しいですねw

なぜ夜かというと、日中だと早朝以外は、アカモクが太陽光や気温により劣化してしまうからです。

極端な例ですが、こーんな風に。

こちらは金沢八景産ですが、こういう直に生えていて葉がしゃっきりしているものであれば日中でも大丈夫。

YOU、早朝にいけよ。

という話なのですが、このときは朝型ではなくて夜型人間だったのですよ。(今は朝型です)

こちらがアカモク(だと思う)

というのも、アカモクのなかまで似たようなものがたくさんあるわけです。

海藻や貝って、魚以上に見分けが難しかったりします。

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根部分をみるとこの通り。

岩礁帯にはりついていたのが、波の力によりはがされたのでしょうね。

もちかえるときは、重量軽減のため、この岩礁のかけら部分の上側でハサミで切り離していったほうがよいです。持ち帰っても邪魔ですしね。

干潮ドン引きのタイミングなので、波打ち際には様々なものが打ち上げられています。

・・・

・・・

・・・

たとえば、死にたてのボラ。

奥さん、おいら死んでるけど、鮮度良好だよ。

奥さん、俺死んでるけど踏むと悶絶するよ。やってみる?

典型的な貴殿(ゴンズイ)

裸足や薄いサンダルで踏みつけたら危険なので、翌朝散歩される方に配慮して、沖にぶんなげておきました。蟹のエサにでもなるでしょう。

その他、

ごんぶとな流木。

巨人の一本糞のようにも見えますね。

かつてこの地に須佐之男命がおりたったとき、海岸で大きなクソをしたそうな。

っていうのはうそなのですが、

重量100キロ以上はあると思います。

波間に浮いて流れてきたとはいえ、波の力ってすごい。

ブイ。

微妙にほしいですが、全く使う要素がないことに気づいて、その場を後にしました。

右側はアカモクではない気がします。  

このような打ち上げられたばかりのアカモクが。

打ち上げられていたダイクマの買い物かごを鹵獲して、それにアカモクをいれて運びます。

ダイクマといえば、

だいなみぃぃっく!だいくまー

みたいなCMがありましたよね。

尚、自宅で洗う場合は、波でできるかぎりの砂を洗い落としておくとよいです。

帰宅して下処理

1時間ぐらいは真夜中の渚をさまよっていたでしょうか。

こちらが持ち帰ったものです。

あかるいところで選別をしつつ、シャワーで何度も砂を洗い流します。

このとき、あらかじめ波で砂をあらっておかないと、排水溝がつまるので、要注意です。

全体をよくあらったら、軍手をはめ、根側から葉部分のみこきとっていきます。

ちなみに今回のアカモクには、小型の2枚貝が生息しているものがあり、素手で葉をおとしていたら手の平が切れました。注意です。

延々と続く下処理。膨大な量なので、いつのまにか2時間以上たっていたような気がします。

こちらがクーラーボックスにいれたアカモクの葉。全部で10キロ以上あるかもしれませんね。

そんなにとってどうするのか。

鍋2個と、ティファールに湯を沸かします。

そんでもって、アカモクを投入。外側から色が鮮やかなグリーンに変わっていきますね。

そのままゆでる。

ざるにあけて、水ですすぐ。

粘りがすごい。

これがアカモクについている2枚貝。

たべると砂っぽい触感なので、発見したら取り除いておきましょう。下処理時に素手で葉を落とすと、こいつらですぱっと切れるので注意。

こちらが茹で汁です。

2個の鍋で何キロ茹でたことか。

深夜にアドレナリンが出過ぎて気が付いたらわけがわからないことをやっていました。

清潔な発泡スチロール容器に広げて、さらにゴミなどを探す。

ジップロックに分ける。

アカモクを食べてみる

アカモクの鰹節+ポン酢

ハサミで刻んで、

ポン酢をかけて鰹節。

シンプルながらも、カツオの香りと旨さが加わってうまいです。

ポン酢でなく醤油にして、卵黄でコクをあたえるのもよいと思います。

アカモクの佃煮

刻んだアカモクに以下の調味料をいれ水分がなくなるまで炊くだけです。

  • 水あめ
  • 砂糖
  • 醤油
  • みりん
  • かつおだし

七味唐辛子をかけると旨い。

冷凍うどんにだしをかけて、このアカモクの佃煮をトッピングすると海の香りがしてなかなかの一品。

アカモクと大和芋の酢の物

これは素材をあわせて、ポン酢で味付けするだけです。

天ぷら

写真がないのですが、天ぷら粉を濃いめに溶いてアカモクをいれてあげるだけです。かき揚げ風なので、長ネギと貝柱やエビなどの魚介類をあわせてもよいでしょう。

最後に

漁業権に気をつけつつ、波が高いときなどは無理しないで楽しんでみましょう。

砂浜にはガラスの破片や、ゴンズイやアカクラゲの地雷もあるので、裸足などは避けましょう

トングとボートバッグがあると便利です。とくにダイクマの買い物かごはめったに落ちていないので、水をきれるカゴあたりを100均でかってもっていくとよいかもしれませんね。

 

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