或る日のこと、山の上から逗子の海をながめていたら、思わず渚を歩きたくなり、それではいってみよう、歩いてみました。
山から逗子海岸と、江ノ島と、晴れていれば富士山が見えるナイススポット。
逗子海岸を歩く。
シーグラスを拾ってみる。
ときおり、貝殻をみつけるものの、ほぼ100パーセント中味が入っていない。
そんなときに、渚に、打ち上げられていて、なんとなく立体感のある貝殻が。
む。
これは。
手に取ってみると、重量感が。
けっこうでかいな。
殻が閉じているけど、砂でもはいっているのだろうか。
でもそしたら簡単に開くけどな。
おもわずふってみると、やや海水の音が聞こえる。
もしかして、中身があるかも。
逗子では、二枚貝系の漁業権がないので、特に問題ないだろうと思いジップロックにいれて持ち帰ってみました。(ジップロックは常備しています)
持ち帰った貝がこちら。
ホンビノス貝はもっと白くて横の縞が深いし、
アオヤギにしては貝殻の様子がちょっと違うし、
うーむ。
と、わからないまま、食塩水につけておいたところ、
お、ちょっと中身が出てきて呼吸しているっぽいな。
む、水管が。
ORETSURIのFacebookページやTwitterできいてみたところ、
チョウセンハマグリ、ホンビノス貝、バカガイ(アオヤギ)
というコメントがつき、なんとなく、バカガイ(アオヤギ)説が濃厚だなーと思いはじめました。
この殻の縁あたりが紫色なのが気になるんですけどねー。
その後、鍋のなかの食塩水で5日ほど生きていたでしょうか。生命力は強いようです。とはいえ、しまいには、脚部分がでてきてよわってきたので、ありがたくいただこうと、ガスコンロで炙ることに。
べろりん。
やっぱり、アオヤギにしては脚がオレンジ色っぽくないなーとおもったり。
くぱぁー。
片面をあぶって、旨みをふくんだ汁を別皿に保護しつつ、もう片面を炙る。
醤油をかける。
わ。これは絶対に旨いやつやんけ。
レモンを絞るって食べてみる・・・
おお、うまい。
ハマグリ系の旨みですね。
砂利もある程度は抜けたのか気にならなかったなと。
それにしても貝っていうのは魚以上に見分けがつきにくいものが多いなーと。
今回の貝はなんだったのでしょうね。
逗子海岸は潮干狩りなどは禁止されていないものの、見えるところに貝はいなそうなんですよね。
とはいえ、貝殻はたくさん流れ着いていますし、このように生きた貝が波にさらわれて流れ着くわけで、どこかにはいるんでしょうね。
今度大潮干潮のときでも、沖目まで潮干狩りでもやって調査してみようかなと思います。
シーグラスも洗って干すと、なんとなくきれい(奥は山で摘んだローリエの葉です)
<追加>
食べ終わった貝殻はこちら。どなたか、こちらの貝の名前がわかる詳しい方がいましたら教えてください。
<追加2>2018-02-23
魚介類に詳しいみなさんが集う、ORETSURIのFacebookページでさらに教えていただき、この貝はバカガイ(アオヤギ)ではなくマツヤマワスレガイではないかということです。
出典:http://bigai.world.coocan.jp/pic_book/data04/b0944.html
マツヤマワスレガイ。
聞いたことがないなと。
たしかに横縞と滑らかな殻の様子と紫いろの外縁からしてこの貝で間違いなさそうです。
それにしてもマツヤマワスレという貝は、食べてみるとハマグリのような旨みがあって美味しかったのですが、ハマグリやホンビノスやアオヤギなどと比べてあまり販売されているのを聞きません。
これは、生息している数が少ないのかもしれないですねー。