イナダやソーダガツオをはじめとした青物の釣果に恵まれた前半の釣行編。
後半は茅ヶ崎のサザンビーチにあるレンタルスペース『カッシーノ』さんでの料理の部をお送りする。
カッシーノさんがおしゃれ
カッシーノさんは茅ヶ崎漁港にある各船宿からも歩いて5分程度で、近くにセブンイレブンもあるのでとてもいい立地だ。
平日はシッピーノという企業のオフィスで休日のみレンタルスペースとして貸し出されている。
これがもうおしゃれ。
ほらね。洒落乙。
このように、キッチンスペース(IH3口+魚グリル)もあるので、今回のような料理をするイベントにもよさそうだ。
テラスの前は茅ヶ崎サザンビーチ。
奥にみえる堤防のむこうで夏に地引網やったんだよなー。
リストランテORETSURI、料理の部スタート
料理の部から4名ほどの参加者が合流。全体で30名弱。
こちらが下処理した材料(イナダ・ソーダガツオ・カンパチ・真鯛・カイワリ)
一部の参加者に野菜を下ごしらえしてもらいながら、魚をさばいていくコツなどをまずはわたしからレクチャー。
BBQなどではゴミ問題や工数削減を考えて野菜を下処理して持ち込むのだが、釣りの部の長い時間もあったので今回はこの場で野菜も処理することに。
ここで伝えておいたのは以下の通り。
- 刺身は今日より明日の方が旨みがでる。今日は歯ごたえや鮮度を味わう
- 加熱料理や味付けをしっかりめにする
- 魚の身が水分を吸わないようにリードクッキングペーパーで水をとりながらさばく
- 素材の魚はたくさんあるので、最初は失敗しても構わない。どんどんさばこう
こうした料理イベントには、スケールメリットがある。
自宅で魚の料理の勉強をする場合、素材が少ないため調理のコツを会得するためには何日もかかるけれど、こうした場では素材がたくさん(イナダ+ソーダガツオなど=数十尾)あるので、たくさん失敗でき比較的早く魚をさばく大まかな全体像がつかめる。
ということで、まずは失敗していいからやってみよー。
刃物だけには気を付けてねー。
物事の上達には『褒め』の要素も必要なので、まわりでうまくできた人を褒め合うようにしてみた。
褒め合う→うれしい→やる気が出る→うまくできる→褒められるというサイクル。
いいねいいね。
ということで、みんなやってみる。
真ん中の宮崎さんは、シェアハウスからもってきたというまったく切れない三徳包丁で奮闘。
道具って重要なのねとのこと。安い出刃包丁でもちゃんと研いでおけば使えるとレクチャー。
魚をまな板にどう置くか、どのように包丁を動かすかというあたりをお伝えする。
狭いところで包丁を動かすので、他者へのは最大限配慮する必要がある。
手前では、くまさんが、ソーダガツオをえんえんとさばいてくれている。
くまさん「平田さん、カツオ炙っていいですか?」
わたし「おお、いいよいいよー。炙ろう炙ろう!」というようなノリ。
固定されたレシピに縛られず、これ良さそうでどんどん料理は変えていけばいいと思う。
バーナーをもってきたので炙り料理も自由自在なのだ。
結婚したばかりという女性の参加者もさばく。旦那さんのために、きっと、おいしい魚料理ができるようになるかも。
木田さんは比較的早く魚をさばけるようになっていた。
※皮引きは奥から手前に包丁を引いたほうがやりやすい。
このように、かなりダイナミックなおろし方になってもいいと思う。最初はみんな初めてだからね。
分厚くさばけてしまったら、スプーンで骨身をそいでなめろうにしたり、骨は細かくカットしてブイヤベースの材料にしたりすればいいと思う。
リストランテORETSURI第一回のメニュー
アジフライ
川上氏作。これは一番人気だった。旨いのでもう1尾食べようとしたら幻のように皿の上から消滅していた。。。
イナダの刺身
イナダの刺身。ワラササイズと異なり爽やかな味。さっぱりぺろりとな切れでも食べられそうな味わい。
イナダの炙り
西上師オススメのイナダの炙り。
釣った初日にイナダを食べる場合、炙って旨みをだしたほうが確かに旨い。
イナダを刺身にしている段階から、わがままという点では定評がある西上師が「それはやく炙って出してもらえないですかね?」と、うるさかった一品である。たしかに旨かった。
ソーダガツオの炙りポン酢
くまさん作。ソーダというと、血合い部分がおおかったりして特に丸ソーダの場合は忌み嫌れているものの、鮮度が高い状態で炙ったものをポン酢と食べると極上。海原雄山を制圧できるレベル。
真鯛のサラダ、真鯛なしバージョン。
野菜隊のみなさん作。
真鯛を刺身にしてバルサミコ酢とあわせてサラダにしようとしたものの、真鯛を塩焼きにしたことにより急遽ノーマルサラダになったという一品。白身の魚は薄くそいでサラダにしてもうまいのだ。
彩を考えつつ細いチーズをまぶすとコクもでて旨い。真鯛はいってないけど。
真鯛の塩焼き
なんどか魚焼きグリルで焼いているのを忘れそうになった真鯛。
シンプルで味わい深い魚の王様。美味。
このオレンジみたいなレモンはニュージーランド産の無防黴剤のメイヤーレモンという種類で、酸味が弱めで香りがよい。塩焼き以外にも、カツオのたたきに絞るのもおすすめだ。
ソーダガツオのジェノベーゼ(ペンネ)
平田作。やっつけで作っていたところ、茹で汁の塩分で幾分塩っ辛くなってしまったので、みんなの期待値を事前調整しておくためちょっと大げさに、「あーやべー、しょっぱくなり過ぎたーやっちゃったよー」と、策をろうしてみたものの、みんなつかれて塩分を欲していたのか、風のようになくなった一品。気兼ねして損した。
当初、ただのペンネ&ジェノベーゼにしようとしていたものの、大量にあまったソーダガツオの切り身をいれてまえ、ということになり、かなり量ぶち込んだら、あら不思議。おいしいじゃない。
バジルペーストは市販のもので、ナンプラーとパルメザンチーズでコクを足したもの。
イタリアンバジルは、平田ベランダ農場からとってきた無農薬栽培(パスタの熱で色が悪くなった)
カンパチの姿造り
川上氏作。このカンパチは、今回はじめて釣りをした女性が釣ったもの。
「あたいがはじめて釣った魚はカンパチさ」
なんだかいい台詞だなー。そんなことを彼女はいってなかったけど。
まーカンパチの刺身も旨い。ああ、わたしがカンパチ45UPばらさなければさらに華をそえられたのに。。。
カイワリの塩焼き
クセのない白身。旨い旨い。
イナダのカルパッチョ、ハーブ酢橘の香り添え
平田作。カルパッチョのソースにフェンネルとタイムとスダチをたくさんいれたうんちくあふれる一品。
爽やかで旨い。
イナダの場合、刺身より生で食べる場合はこのように味を付加したほうがよいと思う。
イナダのアヒージョ
平田作。手鍋でつくったイナダのアヒージョ。アヒージョの味付けは、白ワインとマジックソルトと黒コショウ&ナンプラーをいれておけば何とかなるというのが信条。
西上師いわく「これが一番うまかった」
わかればいいんだよ。おほほほほ。
まわりを見渡してみると、まーみんな楽しそうでなにより。
そういえば、写真がないのだがイナダとソーダガツオのアラ+平田家の冷凍庫に封印していたイシガニでダシをとった相模湾ブイヤベースも好評で、大鍋で作ったものがすぐになくなった。
30人近く人がいると、料理ってほんとすぐ減るもんだなー。
サニー商事さんからの大物表彰の部
今回、海釣りの仕掛けで有名なサニー商事に後援いただいており、大物を釣ったベテラン釣り師と釣り初心者の2名が豪華賞品を授与されることに。
まずは、釣り初心者の部の商品は安定のサニービシ60号&80号。
真鯛釣などで利用できそうだな。あー、これわたしほしいわ。
優勝は・・・
・・・
・・・
・・・
じゃん、柿添さんの奥さん。
サニー商事のはるかさんからコメントと商品授与。
釣り二回目で某青物を釣ったということで商品ゲット。おめでとう!はじめての釣りで船酔いしたのにもかかわらず、次に挑戦する女性は本当に魅力的だと思う。
続いて、ベテランの部。
お、なんとベテランだけに商品が2種類あるとのアナウンス。
1つ目。
な、なんと、発売前のプロトタイプ形状記憶ハイブリット天秤(正式名称不明)
これは、先端部が形状記憶合金で、途中で特殊技術によりつながっている天秤とのこと。
形状記憶合金だけにしなやかに仕掛けがながつつ魚に違和感をもたれずさらに剛性も高いとのこと。ふむふむ。ほしい。
2つ目。
お、これはディグシンカー!
昨今アマダイ狙いの新兵器として話題になっているアイテム。
なんと、このディグシンカー4つ+ハイブリット天秤がセットになってもらえると。
おー、凄すぎる商品だ。サニー商事さん太っ腹だなー。
もうこのわたしも主宰者ではあるが表彰をスルーして強奪して帰りたいぐらいである。
で、優勝は・・・
・・・
・・・
・・・
優勝は、ワラサをつった川上氏!
なんだか胡散臭い握手ではあるものの、釣ったワラサが立派だったので不問にしておく。
めでたい。
その後、下衆大将が真面目に締めの挨拶などして閉幕。下衆な締めにならないで何より。
みんなで清掃。積極的に皿洗いや片付けに参加してくれた方々ありがとう!
きれいきれいにして、さようなら。カッシーノさんお世話になりました。
今回も地引網のときと同様、西上師のクーラーボックス自転車移動の術でお別れ。いつもありがとうね。
それじゃ、みなさん、
さよならさよならさよなら。
リストランテORETSURIの第二回が2017年12月17日に開催されるぞ!参加したい人は詳細をチェック!
レンタルスペース:カッシーノ
後援:サニー商事