釣り船や手漕ぎボートの釣りがたのしい季節がやってきていますね。
好きな人は、毎日のように船宿の釣果を確認しては、
○○屋釣れてんなー。○○屋また潮悪いって言ってんなー、○○湾ヒラメとマゴチ引っ越ししちゃったんじゃないの?
みたいに一喜一憂しているんじゃないでしょうか。
竿奉納のリスク
さて、この船釣りですが、堤防釣りなど陸っぱりからの釣りと比較すると竿を海中に落とすリスクが高まります。
この半年で言うと、
カワハギ釣りで反対舷のおじさんが落とした竿を釣りあげそうになったり、
何がかかったのかわかりませんが、マゴチ釣りで置き竿が海に引き込まれたという人に出会ったり
ORETSURIにたまに登場する良太郎が、真鯛釣りでLTタックルを海に奉納したり(キーパーの装着ミス)、、、
と、いろんな案件の話をききます。
想像するに恐ろしい。
うん万するロッドとうん万するリールが海に吸い込まれた日には、もう釣りどころじゃなくなりますよね。
極鋭とかステファーノとかが、死んだ日には、数日ごはんが食べられなくなるかもしれません。
お金の面もありますが、やっぱり相棒として大切につかっていたロッドとリールが消えるというのは哀しいもんです。
では、
みなさんが、豊漁を祈って海神様に奉納したロッド&リールはその後どうなるかをご存知でしょうか?
そうですね、ときには釣りあげられることでしょう。
が、
その多くは、潮にまみれて行方知れずとなるわけです。
ロッドとリールの亡骸を発見した
先日、某海岸を歩いていたら、波打ち際であるものを発見しました。
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亡きがらとなったダイワのロッドとアブガルシアのベイトリールです。
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「ああ、お兄さん、ワシはもうだめじゃよ。昔のことじゃが、一人の釣り人に愛されてなー、まー奴と休みの日になると西へ東へいき、いろんな魚を釣り上げたもんじゃよ。え?想い出に残っている魚かい?そうだなー、あれは、一番最後に釣りあげ、いや釣りあげそうになった大ビラメじゃったかな。あやつは90センチ、いや1メートルあったはずじゃよ。。。もっとも、そのせいでワシは海の藻屑になっちまったんだがな。置き竿にするのはいいが、尻手ロープぐらいはしてほしかったもんだよ。ん?いいや、もうだめじゃよ。再起不能ってやつさ。持ち主ももうワシのことなんて忘れちまって、新しいロッドとリールで釣りをしている頃じゃろう。こんな姿じゃ、あわせる顔がないよ。ああ、いいんだよ。この世の形あるものはいつか壊れるんじゃ…」
・・・
泣ける。
ああ、このロッドとリールの亡骸は、いったいどれくらいの期間海の底をさまよっていたのでしょうね。
ロッドはバットから折れ、リールのギアはすっかり固着して、ハンドルはもげてしまっていました。
ロッドには尻手ロープをつけよう!
先ほどの釣り竿とリールの亡霊も言っていましたが、やはりロッドは落ちるだろうときに落ちるんですよね。
まだ釣り竿を落としたことがない方は以下の点に注意しましょう。
- コマセでグリップが汚れているとき、アワセかシャクリで滑らせて落とす
- キーパーへの装着ミスで落下する(オマツリ時に確認不足で対応すると落ちます)
- カワハギ釣りなどキャストが必要な釣りで滑って落とす(アサリ汁は癖者です)
- 泳がせ釣りでアタリがあって海に引き込まれる(ヒラメ・アカエイ・サメなどなど)
- 置き竿にしてトイレにいって帰ってきたら竿がない
- 漁船が近づきスクリューに巻き込まれる
- 船尾でスクリューに巻き込まれる
- オマツリして引きこまれる(相手が道糸太目の電動リールだと・・・)
船宿によっては、ラークシリーズなどのキーパーも無料でレンタルできますので利用すると置き竿の落下リスクはさがります。
さらに、手持ちの釣りでも、俺は落とさないという方も、尻手ロープをつけておくと安心です。
尻手ロープは、100均でスパイラルコードとマジックテープ&カラビナを買って組み合わせると安価でもありますが、面倒が嫌いな方は、ぽちっとと買っておくと、あとあと後悔しません。
釣りも、備えあれば患いなし。
心配な方は、道具で保険をかけておきましょう。
尻手ロープだけであれば高くても1,000円ぐらいで用意できるはずなので安いもんです。
ではでは。
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※この記事を書いたあとに、伊豆大島の海に奉納いたしました。。。