船のマゴチ釣りで、ハゼ餌が使えないシーズンは、サイマキ(クルマエビの子供)が主要餌なわけです。
1尾100円。
みるからに旨そう。天ぷらにしたらうまいだろうなー。とか考えながら釣りをしている人も多いようで、弱ったり、余ったりした個体をクーラーボックスにしまっていく釣り人もしばしばみられます。
こちら背中だけイカにかじられた個体。
なんとも贅沢な食べ方ですね。途中で警戒して離したんでしょうかね。
持ち帰ったサイマキは背ワタをぬく
こちらマゴチに出会うことができなかったサイマキたちです。
ありがたくいただくことに。
背につま楊枝をさしてですね、
引っ張ると、このように背ワタがとれます。
このようにイカにかみきられている個体は、噛み傷の上下につまようじをさして、背ワタを取るとよいでしょう。
この背ワタ。
とらなくても、もちろん食べられますが、臭みや雑味の原因になるので、できればとったほうがよいなーと。
アラで出汁をとっておく
トムヤムクンのベースとなるスープをどう作るか。
釣り人であればこちらです。
アラ。
今回は、黄金アジ、サバ、シロギスあたりのアラを利用します。
臭みを出さないように、血合いはきれいに洗い流しておき、
熱湯をかける。そして、お湯を捨てた後、さらに流水でのこった鱗やら、血合いやらヌメリやらを取り除きます。
これに真昆布&俺たちの筑後盛など、安酒をドバドバ投入。
強火で炊きだす。
昆布は沸騰したら取り出しておきます。
さらに炊きだす。
中火にて、1、2時間炊く(実際は1時間炊いて、一晩寝かしてあります)
そんでもって、ザルで濾す。
ご覧ください。
極上のアラ白湯ですよ。おほほほほ。
このアラ白湯には、ウェイパーなどの動物性の出汁を加えておくとさらに旨み増します。
サイマキで作るアラトムヤムクンの仕上げ
こっからが仕上げです。
パクチーの根を包丁でたたいておき、
赤唐辛子+レモングラス(なくてもOK)
野菜(今回はトマト、ナス、にんじん、エリンギ、平田家、たまねぎ)、そして、
サイマキをいれ、ひたすら炊く。
火が通ったら、市販のトムヤムペースト&ナンプラーを入れる。
辛さもあるので、量はお好みで。
ナンプラーはこれで塩気を調整するのでジョージョーいれてもOKです。
さらに、ココナッツミルクを入れる。
この時点で全体的な
塩気、旨味、酸味、辛味を自分の好みにしておくとよいでしょう。
塩気や旨みが足りない場合はナンプラーを。
旨みが足りない場合は、ココナッツミルクを。
酸味が足りない場合は、ライムかレモンを。
辛みはトムヤムペーストを。
そんでもって全体的になじんだら出来上がりです。
パクチーが好きな人はこれでもかと盛り付けてもよいでしょう。
コリアンダーパウダーや胡椒をかけてもよいと思いますよ。
さて、味は・・・
・・・
う、
この深み。
旨過ぎる。
サイマキは、、
どきどき。
どきどき。
パク。
お。
クリスピー。
かつ臭みも、まったくなく、旨い!
クルマエビの子供だけあって殻が未発達で、食べやすいですね。殻ごと食べられます。
このサイマキ、船宿の桟橋で活かされているので、そのあたりが衛生的に気になる人は食べられないと思いますが、余ったら海に奉納するのももったいない餌だなーと、改めて思いました。
エビチリやら、エビフライやら、海老天やらもよいですが、トムヤムクンも簡単なので、ぜひつくってみてください。
ではでは。
<追記>
冷やしトムヤムうどんにしてみても旨かったです。
トムヤムスープをやや煮詰めて、ライムを絞って、冷やした冷凍うどんをつけてすするだけ。
この夏に良いかもしれません。
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