東京湾のタチウオ釣りが盛況ですね。
台風明けは少し渋ったりしているようですが、1日船でよいときはうん十本釣れていたり。
東京湾の釣り船の場合、釣り船銀座となるポイントであたりを見回してみるとだいたい、8、9割が天秤+身エサの釣りで、残りがメタルジグをつかったジギングかなと。
テンヤをつかった釣りは関西や中部と比較してまだ未開拓で、船宿や船長からもOKが出にくい状態であるようです。
あたらしい釣り方はやはり疑心暗鬼だったり、オマツリなどが発生しやすくなるんじゃないかという懸念があるのだと思いますが、そのあたりも今後払拭されていくことでしょう。
東京湾の船タチウオ釣りの釣果が決まる12のポイント
先日タチウオ釣りにいったところ、ものすごくしぶかったのですが、この釣りの釣果は以下の点で決まるんだろうなと延々とシャクリながら考えていました。
- 台風・大雨・潮といった天候要因
- 釣り座
- シャクリと食わせに適したタックルか
- フックの形状(ケンの有無・数・位置・大きさ・ハリの太さ&サイズ)
- エサの種類や味付け
- エサのつけ方
- 指示ダナを正確にトレースでき、自分で微調整できるか
- その時、アタリがでるしゃくり方を徹底的に探し続けて実践する力
- アタリをきちんと食わせるか
- 確実に釣り上げる力(ハリス・抜き上げ方)
- オマツリなどのトラブルを最低限にする
- 釣り上げたあとの手返しをよくする
一つずつ解説していきます。
①台風・大雨・潮といった天候要因
タチウオは幽霊とか言われますが、やっぱり気まぐれなところも多い魚なんだと思います。
台風などで海が引っ掻き回されたり真水がたくさん入ると、群れがどこかにいってしまったりするのかなと。
あと、すべてのフィッシュイーターに共通しますが、やっぱり荒れる前に餌を大量に食いだめしてしまうと思うので、荒れたあとはしばらく餌への反応が薄くなるのではないかなと。
②釣り座
船団の中に入ってしまえば変わらないといえば変わらないんですが、やっぱり潮先は有利なのかもしれませんね。
一番先に仕掛けを適切なタナにとどけてそのときの活性にあったシャクリができれば。
③適切なバランスでシャクリと食わせに適したタックルか
タックルも重要ですね。タチウオのエサ釣りはメタルジグの釣りとほぼ変わらないので、ずっとシャクる釣りです。
タックルが重かったり、トータルバランスが悪くて持ち重りしてしむとすぐ疲れてしまい士気が下がり、そうなると集中力も落ちます。
また、しゃくりやすい竿とそうじゃない竿があるのも事実で、タチウオの食い込みを弾かないためにも、7:3ぐらいの竿で穂先に柔軟性があり、バットはしっかり合わせられる固さが必要かなと。
④フックの形状(ケンの有無・数・位置・大きさ・ハリの太さ&サイズ)
次項の「エサのつけ方」にも関わってきますが、やっぱりフックの形状って重要だなと。
いけてないフックだと、エサがすぐずれてしまい、そうなるとタチウオは警戒してバイトしてきません。
他にも、その時々の大きさや太さがあるなと。夏場だとフックサイズは1/0か2/0が主軸だと思いますが、あまりにもショートバイトが続くときには餌をカットするだけでなくて、フックのサイズを変えるというのも重要かなと思います。
⑤エサの種類や味付け
これはまだ実感できてないんですが、やはりエサ釣りでは餌の種類や味付けなども多少は影響しそうな気がします。タチウオのバイトは視覚的な要素をメインして行われているかと思うのですが、その後の食い込みあたりは味も関係してそうな。
視覚的な面では、タチウオがメインのエサにしているカタクチイワシに模した餌として、キビナゴやイワシ類を何らかの形で餌に刺すなどまだまだ工夫はできそうな気がします(多少干して身持ちを良くするなど)
⑥エサのつけ方
どんなにちゃんとしたフックでも餌付けが雑だと、落とす傍から餌が丸まって水中で回転して不自然な動きになってしまうわけです。どの船長も口を酸っぱくして教えてくれますね。
⑦指示ダナを正確にトレースでき、自分で微調整できるか
船長からの指示だなを正確にトレースできる技量も重要ですね。リールのカウンターやPEラインのカラーを見つつ、潮の速さで深さを微調整したり。
それと、タチウオもみんなでしゃくっているうちにだんだんと上ずってくるわけで、どこでアタリがでるかを随時見極め変化していく力が必要だなと。船長が細かく指示してくれるとは限らないですからね。
※手巻きだとハイギヤが比較的楽でよいなと。
⑧その時、アタリがでるしゃくり方を徹底的に探し続けて実践する力
同じ餌でちゃんと装着して落としても、しゃくり方によってやっぱりアタリの出方は違うんですよね。
あと隣の人とおなじピッチでしゃくってもアタリがでないことも。
それは餌だったり、タナの要素もあったりするとは思うんですが、リールがハイギヤかローギヤかでリールの回転一つとっても微妙に差が出るんじゃないかと。
⑨アタリをきちんと食わせるか
いざアタリがあったときに、それをきっちり乗せる力というのもあるかなと。
特にシブいときは、エサの端だけかじったり、もたれるようなアタリになったり。アタリがあったら、タチウオの気分をふまえて、そこからのシャクリスピードや幅を調整していったりすることが必要なんだなと。
あとは、前述のロッドの食い込みが良いものだったり、テンビンの柔軟性あたりも影響していそうです。
ステンレスだけの天秤よりは、形状記憶合金等でエサが引っ張られる動きに追従する天秤が効果的な気がします。
⑩確実に釣り上げる力(ハリス・抜き上げ方)
あたりからしっかり乗った後、ハリスが切れたり抜き上げ時にもたもたしてバレるということもあると思うんですよね。ハリスの太さ、ガードの有無、水面でのスムーズな抜き上げ。タチウオの釣りでは、たも網をつかわないので、このあたりも重要ですね。
⑪オマツリなどのトラブルを最低限にする
夏のタチウオ釣りはかなりの人気で、週末の人気船宿であれば片舷10人以上は乗っています。このとき発生するのがオマツリやPEラインプッツン現象ですね。単独釣行の場合、隣に座る人は選べないものの、あまりにもオマツリが多い人がいるとやはり釣果は少なくなってしまいますよね。
先日も、ナイロンラインだったりかなり太いラインで潮受けしてしまってかなりラインを流してオマツリしてしまっていた人がいたようです。自分でできる自衛手段としては、まず自分が原因のオマツリ要因を無くし、仕掛けを落とすラインを隣の釣り座と変えてラインが交差しないように努力することだったりかなと。
⑫釣り上げたあとの手返しをよくする
数を釣るときはやはり手返しが重要ですね。
釣り上げたタチウオを暴れさせず速攻で締めて、ハリスが痛んでいれば交換する。針先が弱っていてもすぐに交換。すぐに餌をつけて投下するというもやはり必要な要素です。
釣り上げたタチウオは専用のハサミを使うことにより、つかむ=締める=動きがとまるという時短にもつながります。
最後に
今回は東京湾の船のエサ釣りでタチウオを狙うときについての考察系の記事でした。
他にもこんな要素があるよーということがありましたらコメントなどで教えてください。
ではでは。
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