初代ガンダム現役世代の木田です。今年もよろしくお願いします。
2019年正月。
翌週からの仕事はじめに先立って、平塚港の船宿『庄治郎丸』さんから「釣り初め」をしてきました。
庄治郎丸さんにお世話になるのも、甘鯛を釣るのも初めてです。
初釣り、初宿、初魚ですね。
当日は庄治郎丸さんから甘鯛だけで3艘の船がでるという大盛況。
5:30過ぎに到着したときには、既に大変な混雑です。アマダイって相当な人気魚種だなー。人気の船宿さんなんだなー。と思った次第です。
7:15の出船予定から前倒しすること10分、7:05には出船です。
平塚新港
見てくださいこのキレイな海、気持ちが上がりますね。
アマダイのポイントまでは船で移動すること約20分。
東京の船宿ですと、1~1.5時間も移動することを考えるととても快適です。
いいね、相模湾、いいね、平塚。
で、アマダイ釣れたの?
2匹の甘鯛と貴殿オールスターズの皆さんはこちらです。
肝心の釣果ですが、アマダイは2匹でした。
どんな魚種でも、「つぬけしたいなー(※◯◯つと数えない数。つまり10匹以上釣ること)」と思っている私ですが、この2匹という釣果には意外と満足です。
いくつか要因があります。
- 周りの人もそれほど釣れてなかった。
- 2匹のうちの1匹が35cmとまあまあ大きかった。
- 美味しい貴殿(ゲスト陣)が釣れて、甘鯛以外でも食卓が豊かになった。
というところです。
釣果の満足度って、本当に「相対評価」だなーと思います。
その日の海況で自分が満足できれば、何匹釣れても(何匹しか釣れなくても)それはそれで良いのが私の釣行なんです。
釣果の内訳は、
甘鯛 x 2
赤ボラ x 2
トラギズ x 2
カレイ x 4(一番大きいカレイは同行の青山さんにいただきました)
といったところです。
釣り初心者街道まっしぐらなので、どんな魚でも釣れると嬉しいです。
オニカサゴとしては小型なので自主リリース
リリースしたのでカウントしていませんが、オニカサゴも初めて釣りました。
アマダイの釣り方や苦労するポイント
乗合船でアマダイを狙う釣り方としては、40cmほどの天秤に2本針の仕掛けを付け、針には餌として大き目のオキアミを付けます。オモリはこの日は50号(187g)が良いようでした。
オキアミを針に付けたところはこんな感じ。尾羽部分をカットしてそこから曲がらないように針をいれます
左のはまあまあいい感じに針に付けられているような気がします。
ケン付き丸海津針のシルエットまで見えていて、これはこれで素敵。
ケン付き丸海津は、エビがズレないように針の軸部分にチクチクした突起(ケン)が付けてある、直線部分が長いタイプの針のことです。
他にアマダイの仕掛けではチヌ針がよく用いられます。
仕掛けや餌は別にそれほど珍しいものではないのですが、今回の釣行が「相模湾での甘鯛というやつは、言葉でいうほど甘くはないのでな」という訳は、その深さです。
何箇所かポイント場を移動して釣りましたが、平均すると水深80m。
最も深いところでは約100mのところに海底があります。
ちなみに甘鯛は砂泥底に穴を掘って海底に棲息しているため、いつでも底付近を狙う必要があります。
周りの釣り人は電動リール派ばかりでしたが、我々アラフィフ三銃士は手巻きリールです。
体感で、仕掛け投入から着底するまでが約1分。
巻き上げは頑張っても2分程度掛かっていたのではないかと思います。
次第に巻いている右手が痛くなり、巻き上げは途中で休みましたからね。
魚が、本命であれ貴殿であれ、掛かって巻き上げるときはまだ良いのです。
が、餌の確認のために巻き上げるときは、精神的にもシンドイです。魚が針先にいないことはまず間違いないので。
釣りは餌が針についていないと釣れませんし、ついていても、エビの頭が取れてしまっているとか、ハリスが絡んでいると釣れないので、魚が釣れないとき、餌の状態を確認したくなるんです。
そういった理由もあり、次回はまずはレンタルで電動リールを試そうと思います。
アマダイを釣るための誘い
甘鯛は向こう合わせの釣りです。
向こう合わせとは、魚が針に勝手に掛かるのを待つ釣り方で、魚が餌を食べたのを感知して、ざっくりですが積極的に能竿を素早く上げて合わすなどしなくてよいことを指します。
誘いのキモは、「甘鯛のいる海底スレスレに、餌のオキアミをフワフワ漂わせること」です。
オモリの着底後、まず1mだけ巻き上げ、餌のついた針を海底スレスレに漂わせるというのが基本です。
釣り動画を見ると、時々餌をゆらゆら揺らしたり、1m程度竿を持ち上げゆっくり下げるなどの誘いも良いはずなのですが、当日船長さんは「誘いは時々でいい」とのことでしたので、基本的には甘鯛のいる棚にオキアミを漂わせるのが大事なのだろうなと理解しました。
所謂『貴殿』である、アカボラやトラギスは掛かった瞬間に「ブルブル」という感触が竿に伝わります。
ムシガレイの場合は、「クーン、クーン」と、ややゆっくりな周期で穂先が5cmほど引き込まれるので、何回か掛かればそれと分かります。
それにしても、海面から80m~100mの魚の動きが竿に伝わるなんて、感動ですね。
甘鯛の場合は、「グッ、グッ」と、いかにも体重有りげなトルク感を竿に感じることができます。
これは独特な引きで、これがやみつきになる理由かーと分かりました。
甘鯛は海底に住んでいるということもあり、水圧の変化に弱いようです。
底から20mも巻き上げると、もう抵抗もなくなり、比較的スムーズに上がってきます。
船釣りでのリールの巻き上げは、ラインが緩んで魚がバレないように基本的に途中で休んではイケナイません。が、アマダイも途中から疲れるのでしょう。
なんとか、バレずに船上までお出まし頂きました。
反省と改善点
着底後、仕掛けを1m巻き上げて、2本ある針の上が海底スレスレに漂せると思ってそうしてました。
が、帰宅後よくよく仕掛けを見たら、なんと全長が2.2mあったのです。
しかも、上の針は仕掛けの上部から1.2mのところからエダスが出てました。。。
ということは、上の針を海底から10cmのところに漂わせるためには、1mではなくて、1.3m巻き上げるべきです。
潮が流れてない場合、計算上そうなります。
この日は大潮だったのですが、ほとんど潮は流れていませんでした。船頭さんが告げてくれる水深と、カウンター付きリールから出てゆく糸の長さがほぼ一致するので、多分これは間違いありません。
うーん、なるほど。
ということは、私の仕掛けの上の針は、結構長い時間、海底に着いていたのかもしれません。底上を漂わずに。これが今回のアマダイ釣行の反省点です。
仕掛けの長さにもよるんですが、セオリーの「1m巻き上げる」だけを盲信せず、上の針を適切な棚に漂わせる。ことを考えなければいけなかったなーと。
次回、修正してチャレンジしてみます。
仕掛けの回収とパーツのサルベージがたのしい
オニカサゴが釣れちゃったり、釣った魚に針を飲まれてしまったり、サバフグの猛攻を受けたりして途中で使えなくなってしまった仕掛けは捨てずすべて回収してきました。
これは、どうみても「ゴミ」に見えるかと思いますが、仕掛けの自作を始めた私には宝の山と言えます。
パーツを回収するからですね。
「おー、意外といいスナップサルカン使っているじゃん。」
「おー、この針、まだ使える♡」
「ガン玉、回収!」
「親子サルカン、レアだな!」
などなど、帰宅後も楽しい時間を過ごせます。
上の写真のゴミからもしっかりパーツを回収できました。
真水のお湯に10分くらい浸けたあとなので、塩分もぬいてあります。
仕掛けをばらすときに、
「ふむ、針とハリスは5回巻の外掛け結びだな」
とか
「サルカンと仕掛けの幹糸の結び方はユニノット一択かな」
など、仕掛けを組む上での細かなところも分かります。
つまり、仕掛け作りの勉強にもなる。という訳です。
お楽しみのアマダイ料理
で、釣ったお魚たちは、以下のように調理しました。
- 甘鯛:松笠揚げ、お刺身、湯引きポン酢
- 赤ボラ:お刺身、湯引きポン酢
- トラギズ:お刺身、唐揚げ
- カレイ:唐揚げ
と、すべて美味しくいただきました。
お刺身のちょっとだけ3種盛り
甘鯛とアカボラ(ヒメコダイ)の湯引きポン酢
ムシガレイとトラギスの唐揚げ
甘鯛の松笠揚げトマトソース(鱗ごと揚げることを松かさ揚げといいます)
それでは皆様、今年も楽しい釣りライフを過ごしましょう。
釣行データ
船宿:平塚港庄治郎丸
日:2019年1月4日
竿:DAIWA ライトゲームX 82 M-190
リール:DAIWA ライトゲームX ICV
ライン:PEライン2号
オモリ:スカリー50号
釣り人
木田 和廣
オフでは水泳と釣り。オンではGoogle アナリティクスによるWeb解析コンサルタント、Tableauによるビジュアルデータ分析コンサルタントをしています。Web解析に関する本も書いてますよ。
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