こんにちは。先週やっと子供を連れて鬼滅の映画を観にいけた上月です。
普段映画館に来ない層がたくさん来ているという情報をいい意味で捉えていましたが、上映中に隠す素振りもなくスマホをいじってる方が数人いて、よもやよもやでしたよ。
さて、今回は高校時代からの友人(以下、よーへー君)と、横須賀大津港からタチウオ狙いへいってきたので、その模様をレポートします。
よーへー君は、高校時代一緒にバンドをやっていて、学生時代は僕と同じようにバイクにハマりだし、社会人になってからは同じ時期に釣りにハマりだした奇特な友達です。
ただ、残念なことに、よーへー君は家庭の都合で1年程度沖釣りに行けていなかったんですね。
僕が同じ立場なら耐えられないと思います。
で、10月後半に「そろそろ、釣りどうよ?」と連絡したところ「土曜ならいけるかも、タチウオを所望する」と返信が来たので、大津港のいなの丸へ行くことに決定しました。
ドラゴン狙いのフックは黙って「3/0」
今回は、東京湾でスタンダードな餌タチウオで狙うことにしました。所謂「天秤仕掛け」ってやつです。
ORETSURIでも取り上げられ、今年東京湾で一大流行となった「テンヤタチウオ」ではないやつですね。
テンヤに興味はあるんですが、沼にズボズボハマっていくと年末年始の財布が心許なくなる恐れがあることや、「東京湾でテンヤならドラゴン率高し!」な状況もなりを潜め、優位性がなくなっているな、と。
タチウオの気持ちは分からないですが、多分だんだんとスレてきているんでしょうね。
さて、餌タチウオ用の仕掛けですが、僕がやっている船釣りの中では、かなりシンプルな部類に入ります。
1本針なら、針にハリスを結んで、反対側にスナップサルカンをつけるだけ。
タチウオ天秤仕掛けイメージ
超絶シンプルっすね。
というわけで針を準備。
仕掛け類を入れている引き出しを漁ったらダイワの2/0サイズが出てきましたが、今回は、ガマカツの2/0と3/0を使います。なお、「/0」が何を意味してるのかは知らないので、聞かないでください。
なになに?「この時期に3/0はないんじゃない?」ですか。わかります。
数釣りを狙うなら、間違いなくそうでしょう。
でも、僕は竿頭を狙うつもりなんてないし、むしろ数少なめでよくて、ただただF5以上のドラゴンってやつを釣りたいんですよ。
F2×20本の満足感 < ドラゴン1本の満足感
もちろん、3/0にしたからといってドラゴンのアタリは増えないです。
ただ、タチウオ釣りをやっていると、たまにグインと一気に引いたと思うと、ふっと引きがなくなることがあります。そういう場合、餌チェックすると大抵ハリス切れしてます。
そんな時、いつも思うんですよね。
「ドラゴンの仕業や、無念なり・・・」と
まぁ、すっごい元気なF2タチウオの可能性もあるし、そもそもドラゴンだってついばむようなアタリを出すと思いますが、細かいことは置いときましょう。
なので、今回は「2/0で数本お土産が確保できたら、あとは3/0でひたすらドラゴン狙い」作戦とします。
はい、というわけでハリスを結びましょう。タチウオ針は管付きなので、糸結び機的なものは使わず、手で結びます。
ハリスは6号。
僕定番のユニノットです。
経験上、フロロ5号以上なら、どんな引きがあったとしても針の結びから切れることはないのでこれで十分。
あとは、ハリスを2mとって、反対側にスナップサルカンを同じくユニノットで結んで仕掛け完成です。簡単。
なになに?「ドラゴン狙いなのに、編み込みやチューブのハリス切れ対策をしないのか?」ですか。
無意味です。(※個人の見解です)
ドラゴンの前には、金属でしか太刀打ちできないので、潔く3/0を信じましょう。
土日祝の大津港へ釣行する際は早めの到着が吉。これほんと
というわけで、土曜日の4:30に大津港へ到着しました。
集合6:00、出船7:15なんで、本当はもっとゆっくり来たいところなんですが、5時半過ぎたくらいで駐車場が満車になるんですよね。
去年まではそんなことなかったんですけど、タチウオ人気の影響でしょうか。
いなの丸の場合、前日の電話予約だと釣座まで予約できます。
去年まではそれを利用していたんですが、いまは土日の場合前々日までに満席となりやすいので、今回は1週間前に人数だけ予約しました。
いなの丸のショートタチウオ船
今回乗船したショートタチウオ船です。でかい。
2年前からタチウオは必ずいなの丸にお世話になっているんですが、ずっと午前船でした。
ところが今回は、よーへー君のリクエストで初のショート船。
船長は若いイケメンで、引き締まった体してます。ずるいなおい、若さを中心にちょっと分けてほしい。
受付時、女将さんに「左舷の後ろから3、4番目。木とスポンジがあるとこです」と言われて、内心「???」となっていたんですが、乗船してみたらありました。
本当だ。間違いなく、木とスポンジだ・・・!
まあ、結果的には、船長から「もっと前に詰めて間隔とってもらっていいですよ」と言われて前によったら、木とスポンジそれぞれ別の場所に置かれていたので、そっちが正解だったんですが。
さて、よーへー君とも無事合流し、準備もできました。
ダイワ200番の電動リールに、82調子のロッドです。
食い込みやすさなら73、仕掛けの操作性なら82って感じですかね。
ドラグはフルロックか、フルロックちょい緩めくらいに設定してます。タチウオが横に動くと、高確率で誰かを高切れさせてしまいとても申し訳ない気持ちになるので、ここはこだわってます。
PE1.5号なので、錘は60号。
仕掛けは、作戦通りまずは2/0から。
あまりにもアタリがないと水中ライトを錘の上につけたりしますが、今回は終日シンプルにいきました。
錘号数は船によって結構違ったりするので、事前にHPなりで調べましょう。
さて、お客さんもみんな揃い、7:15に出船です!
まずは猿島沖からこんにちは
出船から15分ほどでポイント到着。
その時の写真なんですが、猿島が反対側だったので「猿島沖」感がないですね。遠くに見えてるのは第二海堡です。多分。
さて、さっそく投入してみます。
僕の場合、ゆっくりしゃくり+リール巻き取り半回転を基本に、アタリの出やすさでしゃくりの強さ・距離・リール巻き取り数を調整していきます。
が、まあ大体4,5パターン程度を何往復か試して全然ダメだったら、ひたすら基本パターンを繰り返します。
そうやって忍耐強くやってると、数はでなくても、どこかのタイミングでアタリが出ることが多いです。これまでずっと運がいいだけかもしれませんが。
もちろん、その状態で釣り上げてる人がいれば、むっちゃ観察して可能な限りパクりますよ!
で、猿島沖ですが、中々アタリがでない。
1流し目、1度アタリが出たきりで、そのまま流し直しになりました。
反対側では1本あがったようです。「型みました」ってやつですね。
2流し目の途中、つんつんとアタリがあり、少しステイしても反応なし、2回ほどしゃくり上げても反応がないので、少しだけ落とし直して、シェイクしまくり、きき上げてみると・・・
グイーン
のった・・・!
というわけで、まずは坊主逃れ完了。
F4あるかないかくらい。
幸先いいじゃない・・・!
って思っていたんですが、3流し目で船長から「下浦沖に向かいます」とアナウンスがあり、猿島沖は終了。
まあ、アタリ少なく、船中ほとんど上がってない状況でしたしね。
下浦沖の深場タチウオはイージーモード
というわけで、3-40分程度走って下浦沖へ。
猿島沖では、「今日は凪いでるし、寒くないし最高だねー、釣れれば・・・」と話していたんですが、下浦沖は中々に荒れていましたね。ただ、潮は激しくなく、お祭り少なめです。
ところで、下浦って「したうら」って読むんですね。僕、いままでずっと頭の中で「しもうら」と読んでいて、船長のアナウンスで初めて正しい読み方を知りました。
まあ、よーへー君は最後まで「しもうら」って言ってましたけどね。
船長や中乗りさんから「しゃくりは強めに、ステイは長く」という趣旨のアドバイスがあったので、愚直に従い、ストローク長めに強くしゃくり、ステイは5-10秒程度でやってみました。巻き取りはリール1回転。
1投目は、数回しゃくったところで、すっと竿のテンションが抜けたので「食い上げかな?」と思いつつ、巻けども巻けどもテンションはゆるいまま・・・。
は!高切れや・・・
リールのカウンター2.6mのところで切れてました。下浦沖では130m前後の棚だったので、100m持っていかれてないだけ不幸中の幸い。
すぐにリーダーを結び直すことに。僕は新太郎ノットという、お手軽かつ強度も十分な結び方を使っています。オススメなんで、知らない人はググってみてください。
船釣りを始めたころはFGノットだったんですが、不器用な僕には揺れる船上でそれを結ぶことはできなく、色々調べた結果新太郎ノットにたどり着きました。
気を取り直して、再投入。ここまでに、よーへー君はF2サイズを2本あげてます。
はい、そこから僕も投入都度、F2サイズが釣れました。
アタリはすぐにでるし、アタリ後はステイして食いつくのを待つか、食いつなかれば少し下げてゆっくりしゃくると食いついてくる感じですね。
で、何本釣ったあたりか記憶が曖昧ですが、多分6本目くらいですかね。
「もうお土産分はあるし、そろそろ3/0に変えるかなぁ」と思っていたら・・・。
グイーン。
とな。
ゆっくり合わせようとしましたが、すぐにアタリがなくなったので、同じ水深付近をもう一度しゃくって、無反応なことを確認してから餌チェックすると、ハリス切れになってました。
鱗滝左近次さんの声が聞こえました。
「判断が遅い」
と。
このレポート前半でも「数本釣ったら」と書いているのに、僕は6本ほど釣っていたんですね。
きっと、無意識のうちに「あわよくば数も釣りたい」みたいな、目標とずれてしまった、よこしまな欲望があったんだと思います。
それが、判断を遅らせたんだなと。
切れたハリスに、3/0をすぐに結びつけ、投入しました。
いま、ドラゴンがいるはず・・・!
先ほどハリスが切られた2mほど下からしゃくりあげてみると、すぐにアタリがきました。
細いよ。
もう1回やってみたらまたすぐに釣れたんですが、そっちも写真取る気にならないくらい細い。
ここら辺で少し心が疲れたので、休憩をとりました。
こちら、よーへー君です。
ダイワのリーディング73MHを使ってるんですが、PE2号で錘80号を背負っているからか、かなり竿が曲がってますね。
回収時とF2の釣り上げ時の曲がり具合に差がないので、横で見てて釣れてるのか判断つき難かったです。
あと、水平線を見てもらうと、この日のあれ具合が伝わるかなと。
よし、気を取り直して投入。
お、ちょっと太くなった。F3いかないくらいかな?
お、お、さらに太くなった。これはF3.5くらいいってるはず。
立て続けにサイズアップし、そろそろ来るんじゃないかと思いながら、またもF2へ戻り・・・。
で、「これを釣り上げたら12本目」という時!
キタコレ!
電動で強めの巻き上げでも、ちょっこちょこと止まってしまう引き!
強めの引きが来たら竿を下げていなし、水面までもってきて、天秤を取り上げ、あとは抜き上げのみ。
「うん、長さはあんまないけど、太さはF5あるな」と確認し、抜き上げようとしたところ・・・。
スッ・・・
「ぬあああああああああああああああああああ・・・!!」
タチウオ様のやつ、元気よく海中に戻って行きましたね。
掛かりが浅かったってというよりは、恐らく天秤を置いてから、ハリスが少したるんでしまっていたのかなと。あんま覚えてないですが。
残念ながら、今回はここがハイライトとなってしまいました。
その後、お隣のテンヤとお祭りしてバラしてしまったり、そもそも3/0が原因なのか、かけ損じが増え、最終結果は17本。
最後の1本は、船長が「12:30ですが、これ以上荒れるとダメになるので、これで終わりにします」的なアナウンスした時にちょうどアタリがあり、10秒だけ粘って釣り上げたのは、ここだけの秘密です。
よーへー君は18本で、あとでHPみたらしっかり竿頭でした。やるな、おい。
三浦半島の海沿いは、おもしろい形の建物が多いですね。
よーへー君は建築系を修士で卒業しており、いまも某鉄道会社のそっち系部署にいるので、視界に入る建物の話をしながら帰港となりました。
港に戻り、船宿へ手を洗いにいったら、こやつが。
もふもふさせて頂きました。
まー野良猫なんですけどね。
まとめ
結果、最初に猿島沖で釣った1本がF4あるかないかくらいで、そいつが今回の一番いいサイズとなりました。
当日夜に炙り刺身にしましたが、脂たっぷりでうまうま。日本酒によく合います。
「2/0で数本お土産が確保できたら、あとは3/0でひたすらドラゴン狙い」作戦は、鱗滝さんに怒られたりはしたものの、まあ1本F5が水面まで来たので、間違ってはいなかったのかなと。
釣行前、根本的に「餌タチウオで、ドラゴンを狙い撃ちする方法はないもんかな?」と考えてもみたんですが、周りに迷惑かけずに実行できる案は浮かばず(というか、そもそも妙案はない)、やっぱりアタリが来たときに備えるスタイルが無難かな、と。
次回挑戦することがあれば、最初から潔く3/0でいって、後悔しない釣りをしようと心に誓いました。
なお、この日テンヤの釣果は0-2本で、横で見てて気の毒なくらい釣れていなかったです。
テンヤの餌自体は噛まれていたようなので、F2サイズだとアタリを感じて掛けるのが難しいんだろうなー、と
では!
上月
当日のタックル
- ロッド:リーディング 82 H-185MT
- リール:シーボーグ200JL
- ライン・リーダー:PE1.5号・フロロカーボン6号
- 仕掛け:ダイワ船ハリス6号+がまかつケン付タチウオST-R#2/0、がまかつケン付タチウオST-R#3/0
- その他:フィッシュグリップ、リチウムバッテリー、