どうも、上月です。
みなさん、「一番好きな釣りは何ですか?」と聞かれたら、どう答えるでしょうか?
簡単に答えられそうで、頭の中で考えると意外と甲乙をつけづらかったり。
「乗っ込みシーズンはコマセマダイに首ったけだけど、真夏はやっぱりマゴチ泳がせかなー。いや、夏タチの数釣りも捨てがたいんだよな」
とか、季節等によって変わってくるかと思います。
じゃあ、僕はなんなんだと。
一つテンヤマダイが、一番好きです。
ここ半年で、ORETSURIに24回寄稿してみたんですね。
ところが、そのうち一つテンヤの記事だけやたらアクセスが少ないことが悲しいんです。
それでも一つテンヤが大好き。
しかしながら、得てして「好き」と「得意」は両立しないもの。
こちらの記事で書きましたが、一つテンヤでは軽く1年以上キロオーバーマダイを釣っておらず、散々な結果を残し続けていると。
本当に、つらたん。
こういうのは、ずーっと釣れないほど話のネタにはなるのですが、さすがにこの絶不調に終止符を打ちたいと思い、ゴールデンウィーク中は集中的に一つテンヤにいそしんできました。
はじまりはゴールデンウィーク初日
連休スタートの初日、息子を引き連れて千葉県大原の「あままさ丸」にて一つテンヤに挑戦したんですね。
結果はというと・・・
お、マダイが釣れているじゃないか!
キロオーバーはいってないけど、600-700gはありそうなサイズ。
・・・
えっとですね・・・
これ、全部息子が釣ったんですね。
ズコッ!
僕は、あろうことかカサゴとコモンフグのみという体たらく。
ちなみに、当日は強風で深場(この時期中~大鯛がちょこちょこ釣れる)にいけず、さらに雷で帰港しーの、そこから再度出船しーので、修行のような釣行だったんですが、結果はこの不甲斐なさ。
釣り終了間際、思わず息子に「ちょっと、今度はお父さん一人で集中したいから、一人で行ってくるわ」と宣言。
近日中のリベンジマッチを誓ったわけです。
で、ゴールデンウィークは元々暦通りに休む予定だったんですが、急遽平日を1日休みすることに。
「そんな、いきなり休みにできるものなの?」
そう思われる方もいると思いますが、僕はちゃんと理由を付記して休暇を取得しました。
何一つ嘘偽りのない理由。
というわけで、再度あままさ丸にて、午前午後と通しで一つテンヤへ挑戦することとなりました。
ちなみに集合が朝4時、午後船の帰港が18時半前後なので、中々のハードフィッシングですよ。
寝れないまま大原へ到着
あはは。ワクワクしすぎて、眠れないまま釣り場に向かうという。
子供かよと。
あままさ丸での午前午後通しは、これが初めてというわけじゃないんです。
ところが、通しのどっちも一つテンヤというのは初体験。
終日一つテンヤができる期待感に、胸がときめきすぎたわけです。
というわけで、余裕で大原に到着。
いつもは、奥に見える鶴丸が岸側にいるんですが、この日は珍しく、あままさ丸が岸に着いてました。
4時に船長がやってきたので、さっそく乗り込み開始。
席は左舷ミヨシで、僕を含めて片舷6人の乗船。
そもそも大型船で満員(片舷9人)でも快適なのに、6人だとさらに間隔が広くていいですね。
お隣は4人組で、どうも全員レンタルタックルの様子。
こういうグループって、大体一人はいい感じの本命を釣るんですよね。
これがメインタックル。
- 竿:紅牙テンヤゲーム MH-235MT
- リール:20 ルビアスLT3000S-CXH
- 道糸:PE0.8号
- リーダー:フロロ2.5号
5-60mの深場へ向かうとのことなので、まずはダイワ 紅牙遊動テンヤの10号。
早朝なので夜光タイプを装着。
こちらはサブタックル。
- 竿:紅牙テンヤゲームMX MH-230B・R
- リール:オシアコンクエスト201HG
- 道糸:PE0.8号
- リーダー:フロロ2.5号
これは、100g以下のタイラバと兼用できるように購入した竿。
とりあえずダイワ 紅牙遊動テンヤのタングステン12号を装着。
とか準備をしているうちに、4時半となり出船です!
凪。終日テンヤチャレンジスタート
出船して間も無く日の出。
外房の釣りは、これがいいのよね。雨じゃなければ。
5時過ぎにポイント到着。
大原の一つテンヤは、パラシュートアンカーを入れるパターンが多いんですが、この日は風が弱い&潮が速めだからか、船長は横流しを選択。
なので、到着後すぐに釣り開始です。
水深は50m。
10号テンヤだと、着底後流されやすいものの、釣りはちゃんとできる状況。
着底後、すぐに50cm-1m程度巻き上げ、3秒ステイ、からの竿先を大きく上げてそこからテンションフォールでゆっくりと落とし(リフト&フォール)、竿先が少し下がる位置で5秒ステイ。
底上から3-4m程度の幅を探るイメージですね。
数回それを繰り返すと、道糸がそこそこ斜めになるので、巻き上げて、エビ餌に異常が無ければ再投入。
魚の様子がわからないので、まずはそれを繰り返して様子を探っていくことにしました。
・・・
と、いきなり「カツン」という短いアタリが!
が、次のアタリで合わせようとするとも、そのままアタリなく、もう一度リフト&フォールしても無反応だったので、巻き上げてみると頭だけ齧られていると。
うーん、マダイっぽいな。メイビーパーハプス。
俄然やる気を出して、エビをつけ直し投入したところ・・・
2度目のフォールから着底した瞬間に「ゴツン」とな。
これはもうあわせるアタリやな、と判断し即アワセで一気に竿を持ち上げると
カリカリカリカリカリカリカリカリ(ドラグ音)。
うっひょーーーー!!キタコレ!!!
最初の突っ込みをドラグでいなし、そこから巻く・突っ込まれるを何度か繰り返して、残り30mくらいで、船長が「お、上月さんきてるねー」と横にスタンバイ。
そう、上月はキテるんです。
そこから、さらに10m程度巻き上げたところで
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ。
と、一気に糸を持っていかれ、破裂した水道管のように飛び散る脳汁。
やばい・・・ちょう気持ちいい。
船長も、隣で「いいねー、期待できるねー」と言いながらタモをスタンバイして待つ。
開始20分足らずで悲願達成が見えたという具合。
脳内では「おーし、今日は時間あるからタイラバでも狙ってみるかー」なんて余裕しゃくしゃくなことを考えていると、力尽きたのかラスト20mは大人しく上がってきました。
「マダイか?マダイか!?」と浮かんできたのを目を細めて眺めると・・・
あ、貴殿でしたか・・・(カンパチさん)
1キロ台のサイズなので、そりゃ引くよねと。
とはいえ、まだこの日は始まったばかりだし、「良貴殿」なのでホクホク気分で釣り再開です!
(※「貴殿」とはORETSURI界隈で言う「外道」のこと)
「いい感じの潮」らしいが・・・
船はちょこちょこ移動を繰り返しながら探っていく。
が、どうもそれらしきアタリがこない状況。
徹夜のせいか、若干眠さを感じていると・・・左にいるグループの方1名がキロ前後サイズのマダイをあげたり。
むむむむむむむ。
いかん、集中だ!!
・・・
・・・
・・・
釣れない☆
反対側の方もマダイを上げた模様で、だんだん焦ってくる。
船長も「いい感じの潮なんだけどねー」とアナウンスしてるものの、目の前のビッグウェーブに乗れない上月。
さらに移動し・・・
潮が中々に早いので、紅牙誘導テンヤのタングステン15号に変更。
・・・
・・・
・・・
やっぱり釣れない☆
あまりにも釣れなくて、ステイ時間がだんだんと長くなり、入れ替えもサボりがちになり・・・
それでも、たまーにアタリはあるものの、乗らず。
断面的に、マダイではなくフグ or ウマヅラハギっぽいなー。
でも深場でフグの気配は感じないしなーと思い、再投入で同じアタリを即アワセすると・・・。
貴殿でしたか。(ウマヅラハギ氏)
その後も、
むぅ
むぅむぅ
どれもワンバイトで追い食いなく、噛み跡もマダイっぽさなく。
次の移動で、気分転換にテンヤをチェンジ。
曇天気味なので、もう少し目立たせようとハヤブサ 遊動テンヤ15号の夜光カラーです。
このテンヤ。
上月がトイレでUVライトを使用して実験した結果、蓄光力が「ダイワより明らかに高い」ので、光らせて目立たせたい時にはいいかもです。
が・・・
・・・
・・・
1時間しても釣れず、やっとアタリがきたかと思ったら
随分とかわいい貴殿ですね!(マハタjr)
やばい、やばいぞ上月・・・!
釣り人は「根」に弱い、色んな意味で
さて、ここから船長の判断で30-50mと水深が変化する根周りポイントをやってみることに。
「根周り」って言われると、なんとなく魚がいそうでテンションが上がると、同時に、「根がかり」のリスクに若干身構えるのは僕だけでしょうか。
やってみると、水深の変化が急激で、これは油断すると即根がかりまったなしだなーとと思っていると・・・
隣のグループが、根がかりを連発。
船長が根がかり外しを手伝いーの、道糸が切れーので大忙しになっている中、「こういうのは、すばやく底を切って回避しなきゃならんのよね、俺は大丈夫」と考えていると・・・
おや、竿にリールがついてないですね。
一体、何が起こったんでしょうか。
そうです、上月は、みなさんの期待に応えますよ?
速攻根がかり乙。
それも、竿先から道糸が切れてしまい、40m程度の道糸を失う痛恨の高切れ具合。
で、なんでお前はリールがないのか。
これは、あままさ丸の場合、船長にお願いすればリーダーを結び直してくれるので、リールを外して持っていったわけです。
自分でも結べるが、時間がもったいないよねという。
しかしながら、さすがに根周り。
リーダー接続に待機イベントが発生しており、とりあえずリールだけ船長に渡してサブタックルで挑戦することに。
頼むぜマジで。
なおここで、テンヤへの反応があまりにも悪いので、タイラバに変更しました。
テンヤで釣りたいんなら、貫くべきなんですけどね。心が折れかかってるというか・・・。
こういう筒井順慶ばりの日和見加減を見せると、釣りは大体ダメなんですけどね。
さらに天気が怪しくなってきた・・・
頼むぜ!!とタイラバをキャストし、探り出す。
・・・
おやおや、4回に1回くらいアタリがあるじゃないか。乗らないけど。
これは来たんじゃないか!?と繰り返し巻き巻きしていると・・・
また貴殿(マハタjr)・・・!
このサイズでも、タイラバでキャッチできるもんなんですねー。
その後も、頻繁にアタリはあるけど乗らず、どうやらjr達が戯れているご様子で。
その後、移動。
「あれ、リーダーどうなったんだろう」と操舵室にいってみると、船長「あ、すいません、数が多すぎて渡すの忘れてた!」とな。
よいのですよ。
結んで頂けるだけありがたいもんですから。
というわけで、再度スピニングタックル+テンヤでトライ。
・・・
・・・
・・・
何も起こらずに、午前の部終了!
マダイは船中4枚。実に悔しい。
悲しみのクーラーボックス。赤いのがいない。
あんなに脳汁を放出して釣り上げたカンパチ氏も、マダイが釣れないとなると「なんでお前だったんだよ・・・」と、大変失礼な思いを抱いてしまうってもんですよ。
で、港へ戻る途中、一人作戦会議で午後の方針を考えるわけです。
- テンヤでキロアップを釣るまで、タイラバには触れない。ダメ、ゼッタイ!
- 集中力を切らさず、リフト&フォールでの棚探りを継続する
- しんどくても入れ直しを徹底する
の3点を釣れるまでやり切ろうと心に誓いました。
とか考えてたら、11:40に帰港です。
お昼休みはウキウキウォッチ
おい、お弁当だぞ。
急になんだと。
実は、あままさ丸では、通しで乗るとお弁当とお茶を頂けるんです。
こういうサービスは、地味に嬉しいですよね!
寒い季節で汁物がほしければ、事前にカップ味噌汁かカップ麺を買って持ち込んでおけば、船室にポットがあるので自分で作ることもできます。
あと、電子レンジも装備。
と、弁当を受け取ったところで、女将さんが「こうづきさーん、右の後ろに移動していいよー」との指示が。
今回、予約だけして特に釣座指定していなかったんですが、午後は席が違ったようですね。
内心、場所変えしなくてもよかったんですが、気分転換にもなるかなと思い移動するこにしました。
あままさ丸のトモは広い
ちなみに、船長は午前の「まさき船長」から「しあき船長」に交代しました。
普段、2号船的な「しあき丸」の船長をやってる方ですね。そう、午後はしあき船長に変わることがちょこちょこあるんです。
右舷は、午後に来た新しいお客さんが3人入り、僕いれて4人だけの状態。
入れ替えの人もみなさん乗り込み、12:10に出船!
・・・と思いきや、給油することになりました。
港の端にタンクがあるようで。
というわけで、15分ほど給油してから、改めて出船です!
午後は「かっとび潮」にパラシュートアンカーでスタート
一路、房総半島沿いに大原から南下。
恐らく、午前と同じようなポイント。
乗っ込み前後はこのあたりの深場で、数は出ずとも大鯛が出やすいようで一発逆転ホームランを狙うってやつです。
まさに、大鯛ドリーム!
いや、そんなことは午前も分かってたんですけどね。
気持ちの切り替えってやつですよ。釣りも仕事も、切り替えが大事。
というわけで、13時前にポイントへ到着。
船長より「パラシュート入れますね。潮がかなり速いのでどんどん入れ替えしていってください。ポイントを探らないと、釣れないので。今日は終日深場でやり通してみます。めげずにやってみてください」とのアナウンスがありーの。
めげずにやる。
刺さる言葉ですね。
特に今回は肝に銘じます。
ますます曇天になってきたので、テンヤはタングステン12号の夜光を選択。
いざ、参らん・・・!
・・・
・・・
・・・
えー、潮が速すぎる件について。
エビの頭が取れないギリギリの距離として、20mくらいを意識してキャスト。
が、着底時に足下より船側に入り込み、1度リフト&フォールしただけで先端ガイドと道糸の角度が鋭角になってしまうレベル。
釣りづらい。
こりゃあかんわ、とテンヤをチェンジすることに。
15号タングステンを、カブラスタイルで取り付ける。
実は、ダイワの「紅牙遊動テンヤ」は糸の通し方により「テンヤ」と「カブラ」スタイルを選択でき、「カブラ」スタイルにすると底部分に角度がついており、潮受け少なめで沈められるんです。
僕の場合、普段はテンヤスタイルでやるんですが、あまりにも流される時はカブラスタイルに変えると、ひとまず最初の着底はスムーズになることが多かったり。
一つテンヤマダイって、基本はフワフワ落としてマダイにエビを見てもらうのが基本になるんですが、潮が速いとそうも言ってられないと。
どんどん流れてたら、タナもポイントも探れないし、本末転倒ですからね。
で、15号タングステンのカブラスタイルがどうかというと・・・
道糸がある程度船下にははいるものの、3-4回はリフト&フォールできるようになりました。
よしよし。
で、20分ほどすると・・・
また貴殿ですか!(マハタjr)
午前船でも釣れてましたが、どうも同じポイントに小さいマハタがわいているようですね。
「大きくなれよ!」と心で声をかけて、海にお帰り頂きました。
その後、アタリを感じることができず。
「もう少しエビを目立たせられないかなー。でも15号の夜光テンヤは午前にロストしたしなー」と考えた結果・・・
タングステン12号の夜光テンヤ。
おい、元に戻しただけじゃないかと。
いやいや、落ち着いてよく写真をみてください。
・・・そうです、カブラスタイルです。
これを、エビの頭取れるの覚悟で、キャスト距離を伸ばし、3回ほどリフト&フォールができるようにしてみようと。
で、さっそく試してみると・・・なんとか探れるように!
それにしても、50m前後から2-3分ごとに入れ直しが必要なので、めちゃくちゃ疲れますね。
船下に入り込む角度なので負荷が高い上に、エクストラハイギアのリールなので回収は早いものの、巻きはかなり重く。
でも、こういうのを地道に続けて新しいポイントを探っていくことで、きっとマダイに出会えるはず!と信じて続けます。
・・・
・・・
テンヤチェンジから20分後。
2回目のリフト&フォールで、穂先を頂点まで持ち上げ数秒ステイ。
そこから、ゆっくり沈めようとした矢先
コツン
お。
そのまま、ゆっくり沈め続けると・・・
コツコツ
「お、これは合わせよう」と判断し、リールを巻きながら急いで竿先を下げて、そこから一気にアワセを入れると・・・
カリカリカリカリカリカリカリカリ。
きたきたきたーーーーーーーーー!!!!
暫くドラグを出されたあと、巻き始めると、魅惑の3ビートを刻んでくる。
This is マダイ。
間違いない。
脳汁垂らしつつ10mくらい巻き上げてから、もっとドラグを味わいたいと、少しドラグを緩めると、カリカリカリカリカリカリカリカリ。
This is it!
船長が気づいたようで、隣にやってきてタモをスタンバイ。
すると「こーづきさん、ドラグゆるくないっすかー!?」とコメント。
バレたか。
まあ、変に遊ばせるとお祭りの元なので、ドラグをいつもの位置に締め直し巻き上げることに。
巻き上げ数メートルおきにやってくる首振りのツッコミが実に心地いい。
とまぁ、こんだけ自身マンマンにマダイとかいってて、違う魚だったら恥ずかしいですよねー。
さてさて、水面に上がってきたのは・・・
This is マダイ(本日2回目)
ついに・・・ついに釣れた!!
一体、最後に一つテンヤでキローオーバーを釣ってから何度通ったことだろうか・・・
親針が上顎にフッキングしており、釣れ方としても僕の中では最良。
1.5kgなので、ギリギリ中鯛というレベルですが、それでも感極まり放心状態に。
・・・
三ツ矢サイダーを飲み、しばし休憩。
その間、左隣の方に「何号のテンヤ使ってます!?」と質問されたり。
釣りあるあるですね。
さて、ひと心地ついたので、再度針を結び直して投入することに。
底立ちを取り、一度リフト&フォールして3秒ステイさせてから、再度リフトしようとした矢先
コンコン。
むむ。
リフトをやめ、そのままステイさせ続けると、2秒ほどで竿先が僅かにクイっと入ったのを確認し「ガッ」と合わせると・・・
カリカリカリカリカリカリカリ。
おしおしおしおしおし!!
さっきと同じような重さに引き。
これは、連続マダイ待ったなし!
船長に「こーづきさん、またかけたのー?」とコメントされながら上がってきたのは・・・
紛れもなく、マダイ。
1.5kgで、見た目も先ほどのやつとほぼ同じですね。
よくやったぞ上月!
いいぞいいぞ上月!!
その後も、
小型マダイにいい感じのフッキング。
まさに船士無双の上月。
そこから、潮がさらに速くなってきたので、思い切って20号のテンヤにチェンジするも不発。
3-15号のMH表記タックルなので、20号はさすがに重い・・・巻き上げが辛いんですよね。
テンヤ業界ではヘビー級に分類される
このあたりで、このポイントは終了と相成りました。
余裕でタイラバに移行
船長より「最初にやったポイント、他の船でタイラバに来たようなんで1回戻ってみます」とのアナウンスがあり、移動開始。
20分ほど移動したんですが、風が弱い日なのに潮が速いからか随分流されたんだなーと。
さて、次はどう攻めるか。
タイラバで釣れたと聞いたからには、タイラバでしょうよ。
もう「テンヤで1キロUPの真鯛を釣る」という目的は達成したし、あとはできるだけ釣りたいなーというやつです。
というわけで、ダイワ タイドブレイカー120gを装着。
竿はMH表記(適合3-15号)のベイト用一つテンヤロッドなので、キャストはかなり優し目で15m程度。
底から10mを4回ほど探ったら、またしても船下に入り込んでいくので、一度巻き上げて落とし直すを繰り返す。
テンヤ用の竿なので、巻き上げ時の持ち重りが強く、手首と腕が結構しんどい感じ。
「この竿は重くて100gのタイラバまでだなー、それ以上はライトゲーム用かタイラバ専用を買い直すかー」と考えつつ、巻き巻き。
で、移動から15分程度すると・・・
ゴンゴンゴン
と、実に分かりやすいアタリが。
マハタjrよりも、明らかに重ためのアタリ。
なので、期待しつつ巻きスピードを変えずの巻き巻きを続けていると、グイと一瞬穂先が入る。
そこで優しく合わせをいれてみると・・・
ガッガッガッ
のった!!
ドラグはほとんど出ないけど、竿先を鋭く絞り込むよき首振り具合。
きっとマダイ、多分マダイ。
船長が「こーづきさん、またあたったのー!?この突っ込みはマダイじゃないっすか!あれ、しかもタイラバ ?」と話しかけてきたので「船長がタイラバで来たって言ってたんで」と冷静に回答。
丁寧に巻いて上がってきたのは・・・
なははは。マダイちゃん、800g程度でしょうかね。
ほくほく。
その後、タイラバの巻き上げに疲れ切ってしまい、テンヤに戻すも当たりなく・・・
船中もヒットなく、最後の移動。
このあたりから雨もふってきて、だんだんと体力を削られていく様相に。
最後はタングステン15号のカブラスタイルでトライ。
・・・
・・・
・・・
コツン
お
・・・
こういう単発のアタリで一気に合わせるかは、毎度悩みどころ。
この日は2-3秒様子見からの鬼アワセが功を奏していたので同じようにするものの、どうも次のアタリがこない、と。
エビは頭の一部だけ齧られている状態で、そのままアワセても口の外に針がかかりバレてしまいそうなので、やはり続くアタリを待った方が良さそうな雰囲気。
・・・が、同じようなアタリがその後2回あったのみで、納竿と相成りました。
どんどん暗くなってきてますね。
30分ほどかけて、19時前に港へ到着。
船中マダイ4枚で、どうやら僕以外は釣れなかったようです。
右舷は僕が見ている限り釣れておらず、左舷トモの方と話をしたら、そっちもダメそうだった様子。
船長が「今日は不平等な結果になってしまいましたが〜」とアナウンスしていたので、恐らくそうなんだろうなーと。
一つテンヤ不平等条約。
何はともあれ、長い1日の終了です。
まとめ
1日通してやった割には数が少ないですが、個人的には大満足の釣果。
やっと、「一つテンヤで釣れない」の呪縛から逃れたわけですからね。
もう、これからは釣りまくりシティですよ。きっと多分おそらく。
さて、振り返りというか、今後自分への戒めとして少し整理してみます。
潮が速い時ほど、入れ変えを頻繁に
一つテンヤ真鯛の基本として、頭では理解していたんですが、新しいポイントで底上数mを丁寧に探ることが最も大事だと改めて痛感しました。
午前は途中から周りをみる余裕がなかったんですが、午後は見渡すと僕が一番頻繁に入れ替えをしていたんですね。
他の方は急角度で道糸が入り込んでいてもそのまま狙い続けていたんです。で、おそらく底を取るためかさらに糸を出し、反対舷とのお祭りも多めでした。
お祭りすると、結果それだけ時間をロスすることになりますし、マダイ遭遇確度を上げる為にも、やはり小まめな入れ替えは大事です。
ちなみに、一つ紹介しておきたいテンヤノウハウがあります。
午前のまさき船長より「巻き上げる時、最初の数mはタイラバのイメージで食いついてくることもあるので、ゆっくり巻くといいですよー」とアナウンスしていたんですね。
そういうのも織り交ぜて、より1投1投の確度を上げられるといいですね。
確実に底が取れる重さで挑戦する
一つテンヤって本来的には「フワフワ」と落としていいって、マダイにエビを見せつけて食いつかせる釣りなんですね。
なので、基本は「底が取れる限り、軽いテンヤを使う」というのが定説になっています。
人によっては、「10m深くなるごとに1号づつ重くする(50mなら5号)」なんてメソッドもあったり。
軽量テンヤ原理主義。
まあ、そのあたりは好きずきなのでよいんです。
僕は「多少重たくても、着底が一瞬で判断できる重さ」が自分にはあってるなーと思っています。
ちなみに、記事中に記載しましたが、午後は釣れた後に「何号使ってますか?」と何度か聞かれてので、全てお答えしていたんですね。
で、みなさん「あー、やっぱりそのくらいの重さじゃなきゃダメなんですかねー」とおっしゃっていたので、恐らく軽めのテンヤを使っていたんだろうなーと。
あくまで今回だけですが、結果は言わずもがなです。
小さなアタリも見逃すな
これも、極々当たり前の話ですね。
でも、やっぱ疲れてくると集中力きれて、小さいアタリって見逃してしまうんですよね。
僕が使っている竿は目感度・手感度共に悪くないものなので、「アタリに気づかない」ってことはほぼないんですが、ボーっとしていると、気づいても反応が遅れてしまうと。
今回は、最初のアタリから次のアタリを待ってかけていたわけですが、それでも次のアタリまで1秒前後とか、そんな間隔。
で、恐らくそこで瞬間的に合わせなければ、掛からない or 飲まれて切れてしまう率が格段に上がってしまうと。
僕が愛用している遊動テンヤは、固定テンヤに比べるとオートマチックな掛かりもあるにはあるんですが、やはり強めのアワセをいれないとバレやすいものです。
・・・とまぁ、細かいものを除くとそんなところですかね。
冒頭に記載した通り、僕の寄稿してきた記事では「一つテンヤ真鯛」はアクセスが少なくてちょっと寂しいんですが、今後も最も好きな釣りとして続けていく所存です。
また、興味ある方がいたら是非やってみてください!
ではでは。
お世話になった船宿
使用したタックル
<メイン>
- 竿:紅牙テンヤゲーム MH-235MT
- リール:20 ルビアスLT3000S-CXH
- 道糸:PE0.8号
- リーダー:フロロ2.5号
<サブ>
- 竿:紅牙テンヤゲームMX MH-230B・R
- リール:オシアコンクエスト201HG
- 道糸:PE0.8号
- リーダー:フロロ2.5号