オイカワ釣り・ウグイ釣りを知ろう!
どうも、もぐりやぼーいこと大谷賢史です。
釣りに行った日の夜、特に意味はありませんが、もんじゃ焼きを食べました。
そこであることに気づいてしまったんです。
「もんじゃ焼きって食べても食べてもお腹満たされなくね?」
「でも、もんじゃ焼きに初めてベビスタラーメン入れた人は偉大じゃね?」
と(!?)
私もそういった固定観念にとらわれず、大好きな釣りを楽しんでいけたらいいなと思います。
そうそう、
前回の都心からいける渓流釣り場の記事では、あれこれ引っ張ったあげくにボウズで終わるという大失態をおかしまして大変失礼いたしました。
今回はボチボチですがなんとか頑張って釣ってきましたので、参考にして頂けましたら幸いです。
というわけで、今回、初心者でも釣れるオイカワ・ウグイ釣りを本気でやって来ましたのでご報告できればと思うのですが、まずはオイカワ・ウグイってというところからお話しますね。
オイカワとウグイはとっても奥の深い釣り物
ちなみに、ORETSURI(俺釣)をご覧の皆さまは「オイカワ釣り」「ウグイ釣り」をやったことがありますでしょうか?
確かに地味っちゃ地味ですので本気でやっている方や、ましてや「検索」でここまでたどり着くような猛者は中々いらっしゃらないと思いますが、実はとっても奥の深いターゲットです。
ちなみに私は「源流~マーリン」までをモットーにどんな釣りもするのですが、オイカワ釣りのレジェンドこと父・ノボルや、そのレジェンド仲間の影響を受けて、幼少のころから「オイカワ釣り」「ウグイ釣り」を本気でやっておりました。
そういった意味ではこの釣りが私の「本命」なのかもしれません。
今回はそんな彼らから学んだ超絶ノウハウを実釣レポートを交えて皆さまにご紹介いたします。
読み終わった後はきっと
「オイカワ強ぇなぁ。オラなんだかワクワクすっぞ!」
と、いっているハズです。
今回は、まずは①スタディ編です。
私の大好きな釣りですのでシリーズで何篇かに分けてお伝えしたいと思います。
あの素晴らしい『オイカワ釣り』をもう一度♪
みなさんにとって、『オイカワ釣り』『ウグイ釣り』のイメージはどんなものでしょうか?
- 釣り入門の魚
- フライフィッシングの練習相手
- 渓流禁漁期間の腕ならし
といった具合でしょうか?
さらには「雑魚(ざこ)」「外道(対象外のターゲット)と言われて卑下されたり、「ジャミ(邪魔な小魚)」と言われて邪魔者扱いされたり、同じ魚であるのに散々な言われ方もします。
総じて読み解けるのは、現代では、
【メインターゲットとして見られない魚】
ということです。
しかし
半世紀前は【バリバリの本命ターゲット】だったってご存知でしょうか!?
・型の関東
・数の関西
東西で趣向は分かれていましたが、まだまだ水産資源豊富で、イワナ・ヤマメだってたくさんいただろう時代に、イワナ・ヤマメをメインターゲットとする渓流釣りよりも、オイカワをメインターゲットとする清流釣りの方が主流で、流行っていたことがあったのです!
そうですね。たとえるなら・・・
東の男塾、
西の風雲羅漢塾。
みたいな感じでしょうか?
みなさんご存知の通り、男塾塾長・江田島平八は風雲羅漢塾塾長・熊田金蔵を
「粗にして野だが卑にあらず」と評価しましたが、直訳すると「魚に貴賤なし」ってことですね。たぶん(笑)
「魚に貴賤なし」ってORETSURIのサイト説明ページにも書いてありましたし。
※ちなみに同時代には及川羅漢(オイカワ・ラカン1901年12月 – 1988年11月22日)さんというリアル山下清みたいな人がいて、国民から愛されたらしいです。
川で釣りしていて、おじいちゃんから何が釣れるの?と聞かれたら、
「オイカワです!」「オイカワラカンさんです!」というと大抵すぐ仲良くなれますwww
詳しくは近くのおじいちゃんか、グーグル先生に聞いてみてください。
しかも今では考えられませんが、オイカワは、釣り雑誌「つり人」や、釣り新聞「週刊釣りニュース」でも、しばしば特集が組まれていましたし、オイカワをメインターゲットとした釣り倶楽部なんかもたくさんありました。
かく言う私の父・ノボルは、東京で1番の実績と権威を誇る『東京ヤマベ釣り研究会(通称:ヤマ研)』に所属していて、(※ヤマベ=オイカワの地方名。後述参照。)酒に酔うと、酒くさ~い息で、「お父さんは、ヤマ研で優勝して何度か釣り新聞に載ったんだゾ!」とノタマウので正直だいぶ迷惑でしたw
でもまあ、今となっては懐かしい良い思い出です。
また、悲しい事件として扱われてしまいましたが、オイカワ釣りが大人気で、しかもあまりにも沢山釣れるので、心無い釣り人が海老名サービスエリアのゴミ箱に無数のオイカワを廃棄してしまい、SA利用者とマスコミに絶叫されてしまったこともありました。
といったように、当時「オイカワ釣り」は大人気でメインターゲットであったのです。
とりあえず今も昔も変わらず超楽しいターゲットなのはマチガイ無いですので、
「魚に貴賤なし」ポリシーの元、「ウソだと思うならやってみな♪」(by奥田民生)です。
オイカワってどんな魚?なにそれオイシイの?
標準和名:オイカワ
学名:Opsariichthys platypus(「雑魚」っていう意味らしいです。学者、オイ!!)
地方名:ハエ・シラハエ(関西方面)、ヤマベ(関東)その他多数。
ちなみに、ヤマベは「山辺」って意味でしょうねー。
「遠くに山々が広がる関東平野を流れる清流に住む魚」といったそんな小粋なネーミンングでしょう!
オイカワ釣り師にはそんな情景が目に浮かびますし、オイカワにはそんな光景がよく似合います。
wiki先生には、、
「河川が改修され平瀬が増えるとオイカワが増えてカワムツが減ることがわかっており[5]、生物学の棲み分けの例として教科書等に載っている」
と、あります。
河川は治水目的と鮎釣り目的の為に平瀬が増えている・・・どころか全部平瀬にしてしまった河川まであります。
「やりっ!オイカワ増えてんじゃん!!!」
と、思いがちですが、
レジェンド・ノボルの意見では「全盛期の1/100以下」とのこと。
そうです。
残念なことに、オイカワは激減しているのです。
1匹、2匹釣ることはもしかしたら可能かもしれませんし、たまたまアタリの日にアタリの場所に遭遇することはあるかもしれませんが、関西流に1時間100匹釣ったり、関東流に13cm以上の個体をコンスタントに狙って釣ることはもはや「無理」だとすら思っています。
実際、好ポイントであった思川(栃木県)、荒川(埼玉県)、相模川(神奈川県)、酒匂川(神奈川県)でボウズを食らったこともありますし、釣れても数匹だったりしました。
私も所属した釣り倶楽部「赤塚フィッシングクラブ」での優勝スコアは「3キロ」「4キロ」アベレージでしたのでその差は歴然です。
wiki先生には詳しく書いてありませんでしたが、オイカワは、メスの優勢生殖で、ほとんどもしくは100%がメスです。その中で強い個体がオスに性転換するものと私は考えております。
※ファインディングニモで有名な「クラウンアネモネフィッシュ」(日本ではカクレクマノミと言われていますが近縁種です。)も性転換する魚です。他にはベラの仲間やクロダイなども性転換する魚として有名です。近親相姦に陥らず、大海原で同じ仲間を見つけるために行きついた究極の種族保存方法なのでしょうね。
オスの個体はメスよりも少し大型で、色も派手。尾びれも立派で「追星」と呼ばれるブツブツが顔にでき、
浅瀬をビューーーーンと疾走していき、
雄ヤマベは超カッコイイです!!
通常6月ごろからオスの個体が釣れ始めますが、メス30匹に対し、オス0~1匹くらいの割合でしか釣れません。
場所によっては300匹釣っても全部メスだったりします。
ただオスの個体が釣れ始める6月ごろには、なぜだか浅瀬にオスだけが3~5匹くらいかたまっていることがあり、ポコポコっとまとまって釣れることがあります。
その後は、メス10~30匹に対しオス1匹のハーレムを形成し、優雅に泳ぐメスに対し、オスは縄張り保持のためにあっちへ行ったり、こっちへ行ったりビュンビュン泳ぎ回っています。
食味は「イワシヤマベ」といわれる13cm以上の丸々太ったメスは脂がのっていて美味しいですが、オスは骨ばっていて美味くないです。
できれば数少ないオスですのでリリースして頂きたいな、と思います。
秋~春にはオスヤマベを見かけません。産卵行動で死んでしまうのか、またメスに戻っているのでしょうか?
以上は、レジェンド・ノボルと私が約30年ヤマベ釣りをしてきた経験則ですので学術的に正しいかはわかりません。二人の釣り人の一意見です。
もし他のご意見や、こんな生態知ってるよ!という方、是非教えてください!
私、潜り屋だし、水中撮影もできますので、どこかの偉~い大学研究所様、頑張ってフィールドテストしちゃいますので予算回して下さい(笑)
次回は、レジェンドから学んだ「オイカワ釣り」「ウグイ釣り」の正しいタックルの選び方を紹介します!!
え?
ウグイの話?
あー、まあ、似たようなモンですよ。
って、オイ!
大谷賢史
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