※この物語を釣れないときも懲りずまた釣り場に通ってしまう全釣りバカに捧げます。
※この物語はフィクションです。が、千葉のコリュッシュさんでオマール海老を釣るためのコツをどこよりもまとめてありますので参考にしていただければと思います。
いざ、裏釣技会決戦の地『トミサト』へ
下衆大将と錦糸町の駅前で合流した俺は一路下衆大将の運転するレンタカーでトミサトまで。途中セブンイレブンにより、カレーまんと台湾麺線を買う。カレーまんを釣りのまえにたべると釣果がいい。そんなジンクスなのだ。日清の新作カップ麺である台湾麺線は話題作りに買ってみただけだ。
が、この台湾麺線が矢鱈にうまいことが判明した。まろやかなカツオ節味にとろみ。毎日でも朝一でも食べられる味だ。
その後、車はトミサトの畑のなかへ。
林をぬける。
ナビが示す住所に古ぼけた建物があった。
なんらかの研究所のようだ。バイオハザードでは、ここがアンブレラ社の地下施設につながる偽装施設だが、この施設もそういったものなのだろうか。
が、近づくと、裏釣技会などをつゆとも感じさせない文言が書いてある。『!』とかやけにフレンドリーだな。でも、これも俺たちを油断させる孔明の罠かもしれない。どうやら受付開始は17時55分なので、それまで40分ほど待つことに。
その間に下衆大将にしかけの説明をしておく。暗闇の中でトラブルがあったとき、仕掛けの構造が分かったほうがトラブル解決をしやすいはずだからだ。このあと、下衆大将が自分でラインを結んでみて、できたとかいっていたので、確認すると、ぜんぜん結べておらず、先輩として練習を促しておいた。
ロボット兵の眼が魂をもつとき、挑戦者が集まる
おもわせぶりなタイトルをつけてしまったが、くらくなるとこのロボット兵の眼にライトがともり、ちょうど18時前なので、駐車場に釣り人たちが集まるのだ。
施設外観。
開門
17時55分になると、「どうぞー」と施設のスタッフさんがあらわれ、入場を促される。
受付で名前を述べると、「あ、平田さん、あの取材の方ですよね!」と言われる。
受付には、ビニール手袋がサービスとしておかれている。アオイソメやオキアミをつかむのが苦手な人は必須なのかもしれない。
施設の利用ルールだ。おそらく高価なオマール海老を巡って血で血を洗う争いが繰り広げられるに違いない。念のためそうした事案に対しても責任を負わないという施設側の主張なのかもしれない。
夜釣りの基本ルールだ。
⑤の釣ったエビが途中でバレて浅瀬に落ちた場合、生き延びたエビをほめてあげて逃がしてやってください。けして浅場のエビをタモですくわないように!!釣り人としてのマナーをこころがえけましょう!!というところは重要なルールだ。オマールエビを巡って戦うので当然、オマールエビにも敬意をしめさなければならない。また、網で浅瀬をすくうのは釣り師として確かに失格なのかもしれない。そんなことをやっている参加者には暗闇から何者かが放った毒吹き矢が撃ち込まれ・・・以下略。
生け簀。なんにもみえない。
生け簀の周り。へんな人形がいる。釣れなかった場合、くじをひけるらしい。
海賊系にもみえるが手品師にも見える人形。これは店主の趣味なのだろうか。子供ちゃんであれば泣くレベルである。
ほこりをかぶったまま不敵な笑みを浮かべる竿じじい。何もないところに竿を出している。こわい。
仕掛け図。あらかじめ想定していた仕掛けとほぼ変わらないので安心。
マイロッドの方は、仕掛けは1セット100円でも買える。自分で作る場合は、おそらく原価20円~30円ほど。
一旦、好きな場所でステイ。
その後、呼び出されて、くじ引き。俺はくじ運に自信がないので、下衆大将にまかせておく。
下衆大将が13を引く。不吉な数字だ。ザワザワ…ザワザワ…
終始フレンドリーな主催者からアナウンスがある。フツーにいい人である。
「えー、みなさんこんばんは。オマール海老の釣り方について説明します。暗くなったらスタートです。ちなみにルールを破った場合は、猛毒の毒矢が飛んできますのでご注意ください。」
いざ、スタート。
エサは、アオイソメとオキアミで200円。