どうも平田です。
最近はマゴチのエサ釣りが好きです。
船のマゴチ釣りの仕掛けは簡単ですよ。という記事をご紹介しましたね。
マゴチの仕掛けを構成している要素は、サルカンとフロロカーボンハリスと釣り鈎と糸オモリ。
これらを組みあわせたシンプルな仕掛けです。
成果を追うために、不良品仕掛けの存在という不安要素は除きたい
こちら、糸ヨレを気にして、大きすぎる段ボールに仕掛けを巻いて持ち歩いている釣り人の様子です(京急始発)
なんでこのように自分で、仕掛けを組み始めたのか。
さかのぼること、前回の釣行なのですが、新品仕掛けの針先が許容できないほど曲がっていたのと、マゴチを一本釣りあげた後に、ハリスが合わせ切れしたんですね。
逃した魚はデカイ。
いやはやもうスーパーガッカリです。
後者は1本釣ったあと、ハリスが無傷であることをチェックしたものの切れたのです。
もしやチモト上数センチは無傷だったものの、結び目自体がすこし削れていたのかもなと思いながら、なんとなく初期不良だといやだなーというところもありました。
寝ててもたくさん釣れるような釣り物でない限り、そういった不安な状況で釣ると精神的にまけると思い、ダメでも納得感がある自家製仕掛けにしてみました。
一之瀬丸の右舷トモでマゴチと勝負!
ということで今回も金沢八景一之瀬丸さんに到着すると、ミヨシ側の席札がすでに確保されているという状況に。
トモ側(船尾)も2つ札がなかったものの、これは誰かが持ち帰ってしまっただけのようでした。
うーむ。
潮的にはミヨシ側(前)が良いのかも、いやー、間をとって胴の間にとか、あれでもないこれでもないと想像しながら思いながらも、右舷トモを二席とり、釣友の木田さんを待ちます。(このあたりの経緯は、木田さんの寄稿記事を参照)
このところ(5月の話です)マゴチが産卵モードにはいったのかよくわかりませんが、一之瀬丸でも、釣果は日々、MAX3匹ぐらいの釣果で、ボウズも毎回ちらほらあるという様子。
どうだろう、釣れて1本かなー。
60UP一本を目標にしようと思っての乗船です。
この一之瀬丸のマゴチ船。
ゴールデンウイーク前後は、風で船がでないようなときもありましたが、平日でもかなり混んでいたんですよね。
平日で片舷7~9人というように盛況だったのですが、やはり釣果は船宿の最大の集客要因というわけで、この日は、左舷1名、右舷4名という状況。
出船。
この日は、朝のうち風が意外と強く、八景沖での釣りが微妙という船長の判断で、一路千葉側に。
風が強くて、波が高いってのは底上を狙うマゴチ釣りにはややマイナス要因。
まーよいでしょう。どんとこい。
だいたい30分ぐらいはかかるので、二人とも船室で鋭気を養うことに。
千葉側到着(富津界隈)
ということで千葉側へ。
第一海堡が見える富津岬北側あたりから流す様子。
「船が動いていても感じられるぐらい潮が速い」と、船長談。
速潮は苦手なんだよなー。ラインが走るしなー。
みていると弁天屋さんのおそらく午前マゴチ船が、ポイントを足早に探って、すぐに移動して消えていくという状況。
うーむ、ちょっと怪しいなー。
と、思いながらも第一投です。
前回、置き竿しかバイトがなかったので、今回も置き竿をセット。
シマノ・ライトゲームBB TYPE73 200&97スコーピオン1500&東レF4・PE2号です。
正直、マゴチ専用タックルに比べてこのタックルは合わせたときの感覚がよくはないのですが、大型のマゴチにものされずアタリも弾かず最近の気に入っているセットです。
手持ち竿は、ダイワ・マゴチX210+シマノ・バルケッタ300HG+東レF4・PE1.5号(今回この1.5号が事件を生むという)
マゴチ釣りは、底上1メートルにシンカーを置くのが基本のため、カウンター付きのリールでなくても全然問題ないです。手巻きだと、シマノ・幻風シリーズあたりがよいでしょうねー。
と、タックルについて解説してみましたが、とにかく潮が速くて、バランスシンカー15号が余裕で船尾側に流れていくという状況。
着底→5m巻き上げ再度落とす→そこから1mあげる。
これを繰り返します。
1時間経過したかどうかという状況。
この時点で、船中釣果ゼロ。
これは、ボウズの気配がでてきましたYO。
そういった負のイメージを振り払うために、「どうやったら釣れるかにフォーカスしよう」とアタマを切り替えつつ、木田さんと波が高いですねー。船揺れてるから、海面から1メートル竿をあげてタナをとるだけでなく、50cmとか70cmとか刻んでいったほうがいいですねー。
と、いって、
船尾の置竿をみたら、、、
クンクン。
あ、
キタかも。
速攻で手竿を竿置き(チョイオキホルダー系が便利)において、置き竿をソフトに手に持ちスタンバイ。
クンクン。
クンクン。
・・・
あ、離したかも。
ここで竿先をゆーっくり聞き上げると・・・
グングン。
グイーン!
キタコレ。
「南無八幡魔鯒大菩薩!(心の声ですからね)」
合わせ!
乗った!
ぬ。
あんまり大きくない・・・
まずは一本!
自分で組んだサイマキのマゴチ仕掛けで初めて釣った瞬間です。
心の中で、アーケードゲームの『機動戦士ガンダム』に出てくるジオンのマッシュが、
「次ィィ!」
みたいなことを言っています。
この勢いに乗りたい!
「どーこだぁ?、連邦のモビルスーツは!」
俺のドムでバズーカーをクリーンヒットさせてやるぜ!
と、調子に乗りながら、
前回のハリス切れ事件があったので、ハリスをチェック。
・・・
遠目でもわかるぐらいに、ハリスがざらざらという。
すぐに新品に交換です。
木田さんは、柳生新陰流奥義『不動の構え』みたいな姿勢をとっています。
木田さんは、動画などで釣り方はすべてチェックしてきているはず。自分で考えて行動できる人には余計なアドバイスは不要だろうと、ある程度釣りになれた人には聞かれない限りはレクチャーをしないようにしています。(サイマキのつけ方だけレクチャーしました)
いくつか流す場所が変わりながら、
追加で一本!
こちらも50cmないサイズ(置き竿)
「次ィィ!」
(お気づきかもしれませんが、この記事ではこれが続きますw)
それにしても、今回も置竿にしかヒットしないのでしょうか。
まだ、ボウズの方がほとんどということもあり、船長も、熱心に、マゴチの反応がよさそうなところを探ってくれます。
沿岸部を流してみたり(誰もヒットせず)
海堡界隈はイカ地獄
その後、海堡界隈へ。
置き竿ながらもエースパイロット。
一切アタリがない手持ち竿。
置き竿のスコーピオンの色からシャア専用感が漂っていて、
「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる!」
という、シャアのセリフがよみがえります。
「お、俺だって…俺だって!」(手持ち竿)
「お、俺だって…俺だって!」(手持ち竿)
それにしても、なんで前回から置き竿だけアタリがでるんだろう。
手持ちでタナを丁寧に頻繁にとっている(7~30秒間隔でいろいろためしています)ことが実はこの状況ではいけないのではないかな。
どうなんだろう。
と、
思考を巡らしていると、
また置き竿にヒット!
「次ィィ!」
もうなんだか、置き竿でしか釣れない気がしてきました。
このあたりから、シリヤケイカエリアに入ってしまったようで、1投1イカという状況。
とはいえ、わたしはイカ好きなので、ほくほくしながら網で取り込んでいきます。
ほくほく(シリヤケイカ)
ほくほく(シリヤケイカ)
シリヤケイカとかコウイカを頭が悪いという人もいるんですが、コウイカ類の知能はかなり高いらしいですね。
ほくほく(コウイカ=スミイカ)
ほくほく(シリヤケイカ)
海水を含んでいるというのもあり、側面からみると卵みたいですね。
「次ィィ!」
もう、置き竿でしか釣れない。。。。
マゴチ合戦、後半戦へ
そろそろ残り2時間弱。
自分の2本竿を見ながら、木田さんの穂先をみつめているものの、アタリはゼロという状態。
木田さんもシリヤケイカをゲット。
このあたりから、木田さんの真剣さがつたわってきて、話しかけづらくなってくるという。
眼差しが鋭い。
自分だけ釣れないときには、緊張感を解くために、いろいろおチャラけてしまいがちなのですが、成果を出す人は、きっと脳内で高速PDCAを回しているはず。ということで、引き続き、そっとしておくことに。
海堡北側。やや反応あり。
このあたりで、左舷と右舷のミヨシの方が数本ヒットさせるという状況。
こうなったらツ抜けしたい。
が、
エビがバラバラ死体になってあがってきたり。
フグのしわざなんでしょう。胴体が食われて行方不明になってしまったり。
段々あたりも出なくなり、疲労のせいか、波間をながれるアカクラゲが、ジオンの斥候モビルスーツ、アッガイの頭に見えてきたり。
八景側でラストミステリー!マゴチ発見
八景の沖目水深20弱のところで、残り30分。
ここまでマゴチ5本。
あと、2本ぐらい釣りたい!
とか釣り人の欲といったら際限がありません。
と、
手持ち竿に、待望のアタリが。
クンクン。
ム(`・ω・´)/
全神経を穂先に集中させます。
クンクン。
クンクン。
ここで、ラインテンションをはりつつ、ゆっくり送り込む。
・・・
引きがなくなったタイミングで、今度は反対に、ゆっくり聞き上げる。
クンクン。グーン!
「南無八幡魔鯒大菩薩!(心の声ですからね)」
強烈な巻き合わせ!
乗った!
グワーン。
と、竿がまがり、今日一の引き。
重いぞ。
ス…
あ。
バレた。ていうか、高切れた。
なんと、自作ハリスが死んだか。
と、ラインを巻くと、一切のテンションがないで御座る。
あー、PE1.5号高切れだこれ。。。。
悔しい。
ぷっつん。
見た目にはそれほど劣化していないものの、傷が入っている箇所があったんでしょうね。
「今のは結構デカかったと思うよー」と、船長。
逃がした魚ほど、というやつです。とほほほのほ。
ここはデカいのがいるな。木田さん、最後1本あげましょう。と声掛けをして、何気なく見てみると、
お、木田さんが合わせた!
・・・
巻き上げでバレる。。。
ぐー。
そばで見ているほうも苦しくなる場面。
ここで船長から、「この一流しで上がりますんで」アナウンスが。
これは絶対釣ってもらいたい。
ということで、
巻き合わせをしながら強く合わせる。
これをレクチャー。
と、木田さんの穂先をみていると、
クンクン。
クンクン。
グーン。
(「よし!今だ」=心の声です)
ガツーンと、
ヒット!
よっしゃ!
強烈な引き。50UPは余裕で確定だなー。
必死に巻き上げる木田さん。
・・・
・・・
・・・
(よしタモ入れだ)
・・・
わ。
海面間際で、
バレる。。。
ぬわー。
ということで
釣り業界のピューリッツァー賞を受賞してしまいそうな写真がとれてしまったという。
むーくやしいでしょうなぁ。
とはいえ、釣りの悔しさは釣果でしかぬぐえませんしなー。
最後に、手持ち竿で本日最大が釣れました(57cmぐらい)
マゴチX+バルケッタの面目躍如です。
そして、沖上がりへ・・・
船長の神経締めをみながら、いろいろ質問をしてみます。
神経締めしたマゴチは熱がでるようで、冷やす模様。
わたしは5本釣ることができました。
シリヤケイカは3杯。コウイカは1杯。
2本持ち帰り、残りは木田さんにシェア。
ということで、段々と、狙ってマゴチが釣れるようになってきた今日この頃。
もしマゴチがなかなか釣れないという人は、木田さんの寄稿がかなりお役立ちなので要チェックです。
はじめての東京湾マゴチ釣り「釣れない」を9つの理由から分析してみた|木田和廣さんからの寄稿
今回は自分で組んだ仕掛けで、狙ってマゴチを釣ることができたので、自信がついた釣行でした。
それにしても、なぜ置き竿が優勢なのをもう少し考えたいなと。
- 竿の設置場所が魚に先に遭遇する場所なのか
- セオリーと異なり、あまりタナを取り直さないほうがマゴチが警戒しないのか
- それは活性なのか、シーズンによる特徴なのか
・・・
あとは、マゴチを釣るPEラインはやっぱり2号かなと。
帰りに船長と話していたところ
「釣り具屋の人は1.5号でもいいっていうけど、俺は2号のほうがいいと思うよ。でも2号ってあんまり他の釣りで使わないしね。今はカワハギとかも1号とか1.5号だと思うしねー」
とのこと。
2号を巻く手巻きリールをもう1個新調しようかな、その時はシマノ幻風か、アブのブルーMaxだろうなー。
ではでは。