前回、真夜中の堤防でつかまえたオニヤドカリ。
頭のなかで、味噌汁と、ヤドカリのトマトクリームパスタかなーと思いながら帰路についたわけです。
こちら。
ファイナルファンタジー3をプレイしたことがある場合は、『さつじんやどかり』とか『オルグハイ』あたりがいかに秀逸なキャラクターデザインだったか思い知らされるはずです。ちなみに彼らはサンダー系の黒魔法で超絶なダメージを与えられます。ハイ。
オニヤドカリを料理しよう
まず、オニヤドカリって、多くの場合、殻がサザエなんですよね。
これがたくさん集まるといい重さです。
持ち帰る際は、厚手のジップロックLにいれて冷やして持ち帰りました。
持ち帰ったものを、食塩水につけておこうとおもったわけです・・・
この時点では元気なオニヤドカリ氏。一匹家出した個体がいたので登場いただきました。
そして、翌朝・・・
帰宅してあれこれしたら時刻はAM3時すぎ。
そこから寝て、朝起きたら処理しようとおもったわけです。
・・・
・・・
・・・
む。
弱ってる。。。
食塩水の濃度なのかわかりませんが、全滅。
かとおもったら、かぎりなく弱っているだけで息はある模様。
しまったな。甲殻類は総じて鮮度落ちが激しいからなー。
自己消化能力が高すぎなんだよな。
ニオイを嗅いでみると、昨夜よりは磯臭さが強くなっている状態。
まずいな。
早いところ下処理をしてしまおう。
(水なしで冷蔵庫にいれておけばよかったのだろうな)
まずは甲羅を粉砕する必要があるので、こちらを用意。ナイフはサイズ感を表したかっただけです。
このような柄が長く重めなメガネレンチで殻を割っていきます。
ヤドカリを手に持つ側は軍手をしたほうがよいですよ。
ガツン。
ガツン。
ガツン。
ガツン。
ガツン。
ガツン。
ガツン。ガツン。
この通り。
赤い卵を持っている個体もいますね。
ワタリガニ類同様、産卵シーズンなのかもしれません。
まだ息がある個体を3匹チョイス。
コチラが卵。
なめらかな食感でした。
オニヤドカリの『鬼汁』づくり
で、『鬼汁』ですよ。『鬼汁』
この記事を書く前に『鬼汁』とググってみたら(クリックは要注意)
いろいろアレな検索結果がでてきて、『鬼汁』パワーワードすぎだろ。とおもって、思わず、クリックしたら、
この通りですよ。
はい、スタバのWi-Fiに接続していたので、お叱りを受けました。
俺はただ、『鬼汁』について知りたかっただけなのによ。(´Д⊂グスン
ということで、オニヤドカリを使った味噌汁、食べられる『鬼汁』を作ります。
磯でとれるオニヤドカリは毛深い個体がほとんどだと思います。毛や甲羅にゴミなどがついているのでタワシなどでよく洗い流し、筑後盛とみりんと水で強火で炊きだします。
強火で炊きだす。
あれです。活き活きしている個体はこんなぐつぐつしなくてよいと思いますよ。
それと、味噌汁にみりんを入れるのはオススメです。
まろやかさとうまみがよいです。
なめこの味噌汁にみりんと柚子皮をいれるのが好きです。
ぐつぐつ鍋が煮立ち、オニヤドカリが、赤鬼のように鮮やかな色を発したら、火をよわめて、昆布だしの素を投下。
そして、味噌を入れる。
いままで無添加未加熱味噌をつかっていたんですが、ふと、スーパーで、神州一味噌をみかけちゃったんですよね。み子ちゃん印のアレです。
小さい頃、平田家は、この神州一味噌で味噌汁などを作っていましてね。
なつかしい味でもあるのです。
ということで、火をとめてから味噌を溶かしこむ。
味噌は風味が大切なので、ぐつぐつさせてはだめなわけです。
・・・
・・・
・・・
よーしもういいだろう。
こちら。
ヤドカリ類はちょうど椀の縁に脚をのせて盛り付けやすい食材です。はい。
うしろからみると神州一味噌風呂に入って、いい湯加減にも見えるオニヤドカリ一行。
さて、
味は。
いただきます。
すー。
ゴクリ。
うお。
濃厚な甲殻類系の風味。
これはいいぞ。
ヤドカリといえば、以前食べたことがあるのですが、今回はそのときよりサイズ感も大きく、さらにいいダシが出ています。
味噌の香り。
磯の香り。
甲殻類のパンチ。
甘み。旨み。
などなど。
これはアリですね。
身は、やや磯臭さがでてしまったなと。
生きている状態で調理をしてあげればさらに旨かったのでしょう。
残りは塩漬けにして料理につかうか、釣り餌に使おうかなと画策しています。
それと、会社とかスタバとかでは、『鬼汁』って検索しないほうがいいですよ。
ではでは。