どうも「もぐりやぼーい」こと大谷賢史です。
潜り屋と名乗っておきながら、今回も「淡水」。
ORETSURIのフィールドレポーターをはじめさせて頂いたところ、SNSなどを通じて多くの皆さまにご覧頂き大変うれしく思っております。
ときには感想もいただきありがとうございます。この場をお借りしまして御礼申し上げます。
今回、小型船舶操縦士免許を持つダイビング仲間のやべっちが、「釣り連れてけコノヤロー」
といってくるので、「しめしめ。やべっちにボート操縦させて俺釣り三昧w」と、上手く使って釣りまくってやろうと思っておりましたが、「やったことないけど、渓流だバカヤロー」とのこと。(ちっ)
ということで、お互いじゃれ合いながらうるさく楽しく、渓流に行ってきました!!
フライフィッシングの聖地忍野・桂川へ
当初の計画では私の大好きな栃木の奥日光・湯川か、ここ最近熱いことこの上なしの群馬の上野村・神流川を提案したところ、神奈川は座間在住のやべっちからだと遠すぎるということで、私が住む大宮とやべっちが住む座間の中間点の渓流を探してみると、、、丹沢水系?奥多摩水系?
って‘渓流銀座’リバーで釣る自信なんてないよね~( ;∀;)
永田町駅の階段も登れない男に山岳渓流なんて無理だよね~( ;∀;)
と、チキったことにより、
今回はフライフィッシングの聖地【忍野・桂川】へいくことに。
ここは湧水の地、忍野八海にある河川で、透明度が非常に高いことでも有名です。放流事業やキャッチ&リリース、ローカルルールの遵守により魚影は折り紙付きで、いくつかのテクニックを押さえれば渓流釣り初心者でも美しい渓流魚に出会える確率が高い河川です。
まあ、観光でしか行ったことないけどね(‘ω’)ノ(はい、全部雑誌の受売りデス)
でも、行けばわかるさ!(と大物ぶるけど実際はすみずみまでネット調査して必要道具を買い揃えてからじゃないと釣りに行けない小心者タイプデス)
集合は、おお我が母校~~
現地集合でもよかったのですが、狭い渓流に行くのに車複数台での釣行はナンセンス。
今回はドライブやツーリングでも同じみな「道志みち」経由でいくことにしたので、津久井湖近辺で待ち合わせを計画するものの、津久井湖、相模湖の無料駐車場は24時間営業のところはなく、コインパーキングもないことが判明。
かといって、真っ暗な山間地に路駐するのはモラルうんぬんの前に怖い!(笑)
ということで津久井湖に一番近い都市部のコインパーキングを探すと、予測変換で「津久井湖 24時間 駐車場」と出てくる。やっぱり考えることはみんな同じなんだなー。オバケこわいもんなー。と、妙に納得しました。
津久井湖まで10分弱の距離で、且つ24時間¥300円という激安コインパーキングを発見。しかも、はす向かいはローソン。向こう三軒目にガソリンスタンドという好立地!
これは間違いない。「タイムズ町田相原第3」という法政大学多摩キャンパスの南側に位置する駐車場に朝の4時に集合しました。
若き我らが命のかぎり
ここに捧げて
ああ愛するORETSURI♪
どんなに眠くても絶対に遅刻だけはしないという点は評価できる二人。お互い睡眠時間1時間という体たらくでタンデム釣行ここにスタートです!
富士山を眺めながら忍野八海へ
「釣りの話はよ」
という声が聞こえてきますが、今しばらくお付き合いください。
法政大学多摩キャンパス裏から津久井湖に出て、道志川添いを遡行していく「道志みち」に差し掛かります。
やべっちと会うのは数年ぶりでしたが、それを感じさせないお互いつーか―ぶりで薄暗い山道を進んでいきます。
「ダイビングは絶対に無理をしない」ことが前提のレクリエーションです。それを完全に身に着けている我らがコンビは車の運転も絶対に無理はしません。
- スピードを出しすぎない!
- 前方の車を煽らない!
- 遅い車は後続車に道を譲る!
- 山道での怪談は(得する人がいないから)絶対にしない!
山道を快適に進めば、会話も弾みます。
やべっち「ぼーい知ってる?ここの裏手にあるOO峠は出るんだよね~。ちなみに、OO山の△△隧道はこれまたヤバイくて、出るんだよ。」
と、話している本人も含め、男二人、生まれたての小鹿のように小刻みにブルブル震えながら一路、山中湖を目指します。
道志みちが終わりに近づくと、
「木が変わった。もう山中湖だね。」
と、やべっちが言います。
ちょうど私も同じことを思っていたところだったなと。
この風景の微妙な差に気付けて楽しめるから、自然で遊ぶことはやめられません。
やがて道志みちは山間の森の景色に終わりをつげ、テニスコート、サッカー場、喫茶店、ペンションなどの風景を映し出します。とはいえ、まとっているのは、にぎやかな感じはなく、どことなく寂れた昭和の匂い。
それもまたよい。
道志みちが山中湖にぶつかると、そこには雄大な富士が目に飛び込んで来ます。
水中カメラマンやべっちは一眼レフカメラを取り出し、しばし富士山の撮影に没頭。私は富士山の雄大さに見とれながら、キラっと光る山中湖のベイトを目で追っていました。
ようやく、忍野八海に到着
「いいから、釣りの話はよ」
という声が聞こえてきますが、今しばらくお付き合いください。もうすぐです。途中休憩しつつ道志みちを走り切ったら、津久井湖から忍野八海までは1時間半ほど。
個人的には、中央道で回ってくるよりも早い気がするし、高速道路料金は掛からないし、道志川をチェックしながらこれるので楽しくて好きです。
まずは遊漁券販売所を目指します。
ちなみに、桂川は3つの漁協から成り立っていて、忍野八海地区で釣りをする場合には忍草漁協の専用遊漁県が必要です。
料金は¥800。
これは、牛丼松屋で安定食を食べたあとに、コンビニでハーゲンダッツがギリかえるぐらいでしょうか。このご時世にかなりリーズナブル。ワンダフル。
遊漁券は下記で購入可能です(黄色いノボリが目印)
• 芦沢洋宅
0555-84-2028
• 大臼荘
0555-84-2539 山梨県南都留郡忍野村忍草2911
• 丸天さかなや
0555-84-2109 山梨県南都留郡忍野村忍草114
• 江戸屋釣り堀
0555-84-4548 山梨県南都留郡忍野村忍草204
• リバーズ・エッジ
0555-84-4833 山梨県南都留郡忍野村忍草3265-5
• ローソン忍野忍草店
0555-84-3963 山梨県南都留郡忍野村忍草103-1
<出典>忍野村観光情報:http://www.vill.oshino.yamanashi.jp/docs/2013032300046/
忍野地区はレギュレーション、フライ専用区、ルアー・フライ専用区、禁漁区、キャッチ&リリース区など細かい釣り場の設定がありますので、情報収集も兼ねて釣具店などで遊漁券を購入したいところですが、営業時間は8時~20時です。覚えておきましょう。
※漁協HPや忍野村HPにも詳しいマップやレギュレーションは記載されていません。民家と密接していたり、入渓ルートも決まっていたり、ルールが細かかったりするのにも関わらずちょっと不親切と言いますか、初めての釣り客が行き難い雰囲気を醸し出していますので、本記事では、私が現地で撮影したマップ写真と川の写真とともにレギュレーションを解説しますので、次の釣りの参考にしてください。
我々のように朝マズメ狙いの場合には【ローソン忍野忍草店】で24時間遊漁券を購入できますので、時間外はこちらでご購入ください。ただ、ローソンの店員さんは釣りに詳しくないそうです。どうしても確認したい場合には、前もって忍野村役場(0555-84-3717)に連絡しておくとよいでしょう。
また、周辺は観光地ですので駐車場はたくさんありますが、2時間300円くらい掛かります。一見、公共駐車場っぽい雰囲気ですが、どれも観光客目当ての有料駐車場ですので注意です。
遊漁券購入者は、漁協の駐車場とさかな公園駐車場(上段の駐車場は早朝からOK)に無料で停められますので、こちらから川にアプローチしてください。
さらにに言えば、他のルートでは入渓できませんので注意してください!!!
さかな公園から入渓
地図中央のさかな公園駐車場に車を停めると、フライマンが3人準備していました。
なぜかヤギを散歩させているお父さんも一人・・・???ペットなんですかね。
通常の渓流ですと、どこに入渓するか相談するのがマナーですが、ここ忍野・桂川は遡行する釣り方ではありませんので、挨拶はしつつも特にそういう会話はしなくても大丈夫ですし、追い抜き、追い抜かれるようなことも普通のことです。「自然河川の釣り堀だ」くらいな気持ちでいてください。
非常に混雑する釣り場ですので、心無いわずかの人はキャスト時にクロスするようなアプローチをしてくることもあるかもしれませんが、そういうポイントなんだなーくらいな気持ちで「クロスしていますよ~」と軽く注意する程度にするとよいと思います。幸い、今回はクロスするような人はいませんでした。
今日のトラウトちゃんはどのパターンなのか・・・
入渓は白久保橋の両サイドからかんたんに川に降りられます。
我々は、まずは白久保橋の下流10メートルくらいの開けたところに2名分の釣り座があったので、キャスティング練習と渓流ルアー釣りの手ほどきを兼ねて陣取りました。
やべっちは、まずは基本のスプーン(KAZUスプーン3gとDEVEROP5g)から。アップに投げて、漂わせながら引いてくるというスタンダードなスプーンの巻きアクションを伝え、やってもらいます。
私は、このポイントの当たりを探すべく早いルアーローテションをする作戦でスタート。
魚は見える範囲で30匹はいる模様。テンションが上がりまくる!!!
対岸のボサ周りで休んでいるのがおそらくブラウントラウト。流れの流心にいるのがレインボートラウト(ニジマス)。
水面下で虫を追っているのがヤマメ。ほー。
ブラウンは50cm前後、他は20~30cmくらいの個体。あとは10cm未満の小魚(子ニジマスかアブラハヤ?)も数尾見えます。
ここは湧き水の川なのでかなり透明度が高く、全てサイトでの釣りですので、偏光グラスは必携ですよ。
私は以下のルアーを5分間でローテーション。
どれも一瞬反応するが、バイトまでは持ち込めずという、イライラ。楽し過ぎるw
唯一、スミスのARHDミノーに(写真:1番左)は甘噛みしたもののフッキングせず。楽しすぎるw
開始7分、ファーストHIT!
最近の渓流ミノーイングの流行により、桂川も御多分にもれずミノーへの反応がすこぶる悪いという印象です。
まだスプーンの方が反応するような気が。
ということで、頭を自然渓流からエリアトラウト(管理釣り場)に切り替えて攻めてみることに。
まず投入したのは「ロブルアー アラベスク」(上記写真、右から2個目)
カラーは白(肌色?)+イクラ色のもの。
流心にキャスト。
ロッドを立てて、ちょうどミャク釣りの要領で中層をフワフワ漂ってイクラが上流から下流へ流れるように演出。
パクン。
パクパク。
パックンパックン。
1匹がアラベスクに飛びかかると、競争意識で数匹が寄ってたかってアラベスクに食いつくという状態。
とりあえず反応を見るために合わせずに、底まで落としてみる。(アラベスクは形状的にタイミング良く強く合わせないとフッキングしません)
そのままラインを先行させ、ラインがルアーを引っぱるようにし、流心に対して水平に流し込み、コロコロと魚卵が転がるイメージでルアーを流してみる。
バクン!!!
からのダッシュ!!!
からの自動フッキング!!!
小気味良い引きで上がってきたのは22.3cmの元気なレインボー。
アラベスクが有効なことがわかったので、このルアーをやべっちの竿に装着し、簡単に流し込みの釣りをレクチャー。
すると、やべっち立て続けに2尾GET!!!
。。。
やべっち「これ、まっすぐ流さないと反応しないね。これ、底をコロコロさせるのもいいけど、流れが速い所だと中層流せるからそれもイイ反応するね」
私「お、おっしゃる通りデス。。。」
釣り初心者で欲のないやべっちは、渓流ルアー釣りの王道スキルをこの30分で体感、会得しというわけです。
私「お、俺は渓流ルアーで魚1匹釣るまでに1年半掛かったんだぞ!なに確信めいたこと言ってんだよ!!俺がどんだけ渓流で巻いて釣れなかったと思ってんだ」
( ;∀;)びゃーん
釣りはきちんと要点を教えてあげると、もっと手軽で簡単で楽しいものになるのだと思います。
どこか釣りって他人に手の内を明かすものか!といった閉鎖的なところもありますので、身近なベテランに話を聞くか、そういう人が近くにいない人は、実体験のノウハウが飾らずオープンになっているORETSURIを読んでワクワク楽しく勉強するか、それでも分からなければスパっとメッセージやFBコメントで聞いちゃえばいいです!
ORETSURIには、Facebookの非公開グループ(釣りトーク by ORETSURI)もあり、そこではいろいろ聞けますし、私は古い釣り方しかわかりませんが、編集長の平田さんは一見素人感を醸し出しながらもかなり引き出しを持っていて、それを小出しにしているヤリ手wですので、きっと答えとワクワクはORETSURIにありますよ(ステマ)
それにしても透明度が高く、魚も豊富な忍野・桂川は目で魚の反応が見られるので渓流釣りを始めるのにピッタリなのだと思います。絶対うまくなります!
渓流ルアー釣りというと、どうしても「巻く」ものだと認識されがちですが、これは一つの選択肢でしかりません。実は「ドリフト(流す)」や「リフト&フォール」が有効であったりします。海のルアー釣りだと当たり前ですけどね。
ミノーに関しては主に巻いてアクションをするもので、アップに投げて、流速よりも少し早いスピードでトゥイッチないしはシェイクしながら巻いてくるものですが、スプーンやスピナーは「キラキラさせる」ことが大事であり、必ずしも「巻き」が要求されるものではありません。
これは高単価で購買欲の高い渓流ミノーを売り出したい釣り具メーカーの考えがねじれ伝わってしまったせいですかね?
とりあえず、「流す」「リフト&フォール」がかなり有効ですので覚えておいて損はないです。私の心の師匠のブログでもそうおっしゃってましたので、間違いはないはずです。
そこで私は、「ロブルアー:バベルⅡ型(1g)」(写真:1番右)を川底を這う小虫をイメージして、小さくピョコタンピョコタンするように(ボトムバンピング)上流から下流へ流していきます。
「これはルアーでしょ?でも虫っぽいし。ああーもう口にくわえたい!!」
と、くねくね悶絶するトラウトたちw
何度か繰り返すうち、1匹の魚が我慢しきれなくなったのか、リアクションで咥えたのかショートバイト!!
しかし、フックは咥えていなかった様でサイトで鬼合わせするがフッキングせず。競争意識で他の2匹も反応するが、イトフケがでてしまい、その後に同じアクションをさせられなかったのでプイと無視されてしまいました。
その他、水面下で羽虫(ミッジ系?)を追っているヤマメを狙って昆虫を模したフローティングミノー(すみません名前わかりません)(写真:左から2番目)を上流にキャストし、川に落ちた虫がピクピク足掻くようにイメージして流しつつ時々シェイキングするアクションをすると、ショートバイト3回!
惜しくもフッキングしませんでしたが、1投目だけはかなりの好反応をしました。(2投目以降は完無視です)
せっかくヤマメ様が反応してくれたのですが、これらの虫系フローティングミノーのフックシステムはもっと研究しないと釣れなさそうです。いずれにせよ悶絶&超楽しいッス!!
ちょうどいいポイントに入れたかも・・・
それから、やべっちはもう1匹追加し、余裕しゃくしゃく。
「オレ、スプーンで釣るわ。」
と、宣うという。
ギギギ。しかもしっかりと、「巻き」の釣りも「流す」釣りも教えていないのにやっているあたりが軽くムカツク(笑)
足元の草にルアーを引っ掛け、それを外そうとして「ヤバっ!川に落ちるかも。引っ張って!」と懇願するも
私「当方、それにつきまして訴追の恐れもありますのでお答えしかねます。」
やべっち「いや、マジだって!落ちるって!」
私「当方、それにつきましては一向に構いません・・・と言いますか、多少、否、多分にそれを望んでいる自分もおります」
とかなんとか、我ら1グループだけ迷惑をかけない程度にたのしく釣っていますw
その後、気づいたのですが、たまたま入ったこのポイントだけ魚のストック量が非常に多く、私が見て回った忍野地区全域で1番の魚量だったのです。
やべっちの釣り座から5メートル上といいますか、隣といいますか、私はフリッピングでこんな木の下も狙いますが、釣れません。そもそも魚がいません。
やべっちが狙っているシャローになぜか魚が溜まっていました。なんでだろう。
木の下、ボサ回りなどハイプレッシャー渓流で竿抜けを狙うならココ!というセオリーってもしかしたら釣り人の幻想なんでしょうか?うーむ。
ちなみに曇天であったため、水面は緑茶色に見えますが、透明度はハイパー綺麗です。見た目、我が家の近所の「芝川」そっくりですが、違います(笑)偏向グラスを掛ければ、魚はおろかルアーも川底の小石もバッチリ見えます。見沼代用水から取水している我が家の水道水よりも透明度高そうですw
まわりはどうなのか。どうも周りはあまり釣れていない御様子。
上流に入ったフライマンがアベレージサイズを1匹。橋上にいたフライマンが40cmくらいの大きな魚を1匹上げたところしか今回目撃していません。
通常の渓流釣り師からするとこの忍野・桂川のストック量は半端なく多く思えるのですが、今年は渋いのでしょうか?
その証拠に今回は土曜日の釣行でしたが、混んでいる、混んでいると聞く忍野もさほどでもない印象でしたね。
ここからは入渓ポイントを徹底解説!
ということで、私は開始7分の1匹のみでしたが、のんびり釣っていたのにも関わらずやべっちは3匹のレインボーをGET!
反応も薄くなり、飽きてきたので小移動。橋上の流れの速いポイントを少し攻めるも反応なし。
ロスト覚悟で木の下にフリッピングでミノーやスプーンを投げ入れるも、反応すらしませんでした。
また、トロ場で有効と噂のエリア用のクランクベイトを投げましたが、これまた無反応でした。
気難しい河川ですな。
まあ、それもまた面白しですがw
その後、一度道路に出て遡行しますが、道路から川へ降りられるところはありませんでした。
この河川の釣り方は
- さかな公園駐車場に停めて、白久保橋前後~忍野堰堤まで釣り下る。
(今回は忍野堰堤までは見に行ってません。途中までなので100%行けるかはわかりません。堰堤付近は道路からも入渓できそうでした。) - 漁協駐車場に停めて、漁協前~白久保橋上流まで下る
の2つの入渓ルートしかありません!!
ルアーマンは1か2のルートで入渓しますが、漁協前はフライ専用区ですのでそのまま釣りをしないで桂川・新名庄川合流まで下り、そこから釣り下っていくことになります。
また餌師の方は桂川はエサ禁止ですので、新名庄川で釣るとよいでしょう。
ルート1で入渓し桂川・新名庄川合流まで下り、新名庄川を釣り上がっていくことがベストです。新名庄川は近くの有料駐車場からも入渓できますが駐車料金は掛かります。
新名庄川は全体的に浅く、水質も悪いイメージです。
特に合流地点から大橋まで間ではトラウト類を見かけませんでした。一方、花が咲いてきれい道なので、ハイキング気分で遡行するのはよいと思います。
大橋のすぐ上流はS字に川が曲がっているのでここにはニジマスが数匹着いていました。
ただ他の場所以上にスレている印象です。
今回、白久保橋から上流をすべて見て回りましたが、ロケーション的にも魚のストック量的にも白久保橋~下流のほうがベターだと思います。
桂川写真館
忍草漁協駐車場入り口です。山中湖方面から来ると大きな看板が目に入ります。
一見、「ここ入っていいの?住宅じゃない?」と思いそうな外観ですが、大丈夫です。奥は広まっていて駐車場になっています。
簡易トイレもありますが、ドアが壊れていたりと、あくまで簡易ですので、さかな公園で済ませるか、ローソンで軽くお買い物してトイレお借りしたほうがベターです。
ローソンの方からくると「無料駐車場」の看板は木に隠れて見えません。信号の手前に「膳棚」というバス停がありますので、ここの右手が漁協駐車場になります。我々は見落としまくってココを3往復してやっと見つけられました。
漁協駐車場下手にはこんな水車があります。妖精コロポックルの住処みたいで癒されます。タリラリラーン♪
漁協駐車場付近から合流地点まではこんな水路みたいなところです。
やはりここも透明度は高いですが、白久保橋周辺のほうがきれいに感じました。
また、水中にゴミが沈んでいたりして若干もやもやしました。魚のストック量は少なめですが、それでも速い流れの中にレインボーが見えます。フライ専用区ですので、エサ、ルアー釣りは禁止です。
駐車場目の前の流れが緩んでドヨンとしたところでインジケーターをつけて釣っているフライマン、落ち込みを丹念に探っているフライマンがいましたが、釣ったところは見られませんでした。
漁協駐車場から少し下った地点に朽ちかけた木の橋があります。
体格良さげ(デブ)な私には到底渡れませんが、スリムな方も特段渡る必要ありませんのでやり過ごしてください。右岸側からずっと釣り下れます。この辺は少し流れが緩やかになりますが、画像のような平水面ではありません。結構流れ早いです。
朽ちかけた端からもう少し下ると、水草(バイカモ?)が群生しており、70cmクラスの丸々とした野鯉が優雅に泳いでいます。
コイはどこのポイントにもいますが、長年住みついているからかトラウト以上にプレッシャーが高く、ルアーが近づくと逃げます。
こんな清流のコイは美味しいんじゃないでしょうか?
まあ、釣りませんし、食べませんが。
桂川と新名庄川の合流地点です。
画像奥手が桂川。手前の流れが新名庄川です。
合流地点は魚がワンサカいるものと思いましたが、意外なことにストック量は少なめです。
釣り人もいませんでした。
ここより下流はルアー・フライ区間で、新名庄川はルアー・フライ・エサ区間です。
流れがぶつかって深くなっている個所や、画像のようなおだやかな瀬など変化に富む区間です。駐車場から遠い(歩いて5分ですが)ので釣り人はほとんどいませんでした。
このあたりはネイティブ渓流の雰囲気がしてよさそうですが、魚はウグイと小型のニジマスが数匹見える程度です。
ルアーで釣るなら、小型のスプーンを流し込む感じかなと。
ボサの中などにブルックやブラウンがいないかと丹念に探しましたが、魚種問わず魚影はありませんでした。ボサ脇パターンは本当なのでしょうかねえ?
ここまでの間、民家の脇を通ることもありますので、ご迷惑のないように静かに釣りたいですね。また柵がしてあって道路から畑を突っ切って入渓できなくなっています!必ず漁協駐車場から入渓してください。
桂川・新名庄川合流から新名庄川を釣り上がりますが、コイは何匹か見えますが、トラウトは見えません。水も桂川より濁っていて、平野部の里川の雰囲気です。でもそれならお花と散歩を楽しもう!と気持ちを切り替えれば最高のコースです!
道路も整備されていて歩きやすいです。家族と散歩しながら、ちょいと釣りするなんてのに向いています。
藁葺き屋根の家がありますので、それ用の藁葺きでしょうか?
ただのモニュメントなのでしょうか?
何か所かで見かけました。
から衣 きつつなれにし 妻しあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ
在原業平がうたったカキツバタでしょうか?
アヤメ?ショウブ?ハナショウブ?
業平のころから混同されていたみたいですし、私にもよくわからないので「カキツバタ」と全部そう呼ぶことにしています。なんとも素敵な歌ですが、どんな人だったんでしょうね、在原業平さんて。イケメンだったんでしょうね。
新名庄川に掛かる大橋の上から撮影。
下水なのか雨水なのかわかりませんが、こんな風に側溝の水が河川に流入しているので新名庄川は少し濁っているのでしょうか?せっかくの湧水の町・忍野八海ですがちょっと残念な気持ちになります。
大橋の上から新名庄川上流を見る。
ここは川が曲がっているので、川の外側(画像手前の欄干の真下あたり)が流れが速くなっており、そこにニジマス数匹着いています。
ただかなりスレている模様ですの1投勝負と決め込んで、細目の道糸&小さめのがん玉で流速と同じ速さで川虫を流したら一発ではないでしょうか?
この先は浅い流れが続き、100メートルもしないうちに川幅が狭まり釣りにならない感じになります。
この大橋から漁協駐車場までは歩いて1分。ローソンまで歩いて3分といったところです。
忍野・桂川総評
釣りができるエリアは意外と狭いがお手軽
忍野・桂川は地図で感じる以上に狭い範囲内での釣りになりそうです。
ウェーディングは必要ありませんし、暗黙の禁止なので長靴でOKですし、気を付ければスニーカーでもいけます。
水路や足場が高い場合がありますので、柄の長いランディングネットがあると便利です。今回1メートルくらいのエリア用ネットを持参しましたが、長さが足りませんでした。1.5~2メートルあると楽々ランディングできると思います。
自然渓流というよりは、自然渓流を利用した管理釣り場のイメージに近いですが、ここまで湧水を100%利用した管理釣り場は関東近県にはそうそうないですので、とても面白い釣り場だと思いますが、もしかしたら好みは分かれるかもしれません。
サイトフィッシングにうってつけ
サイトフィッシングを批判する人もいますが、ワクワクしますし、渓流魚の捕食や生態を目の当たりにできる河川は関東近縁にはそうそうないわけです。非常に趣深いですので一度行ってみてほしいなと思います。
今回、やべっちとのタンデム釣行でしたが、友達と罵り合いながら楽しくバカやって釣りができたので、私は忍野・桂川が大好きになりました。
山岳渓流に行きたいときには山を登ればいいですし、里川で静かに釣りたければ里川を遡行すればいいですし、サイトで悶絶したり仲間と楽しく釣りたいなと思えば忍野に行けばいいだけです。
雑誌やブログで見るよりも忍野は入りやすいところですので是非行ってみてください!!面白いですよ!!
おまけ:サクッと道志川で釣り!
帰りがけにサクっと道志川に寄りました。
桂川は富士山の湧水でしたが、こちらは裏丹沢にあたりますので水の出所が違います。
道志川も水がきれいですが、こちらの方は青黒い硬水のイメージで、岩盤や落ち込みなどもありTHE渓流です。
時々、黒い魚影(おそらく小ヤマメ)が走りますが、反応はなし。どうも釣りきられてしまった感があります。結局、ノーバイトノーフィッシュでしたが良い汗をかかせてもらいました。
5月以降の道志川はもう少し下流域の大場所狙いか、瀬を丹念に攻めて拾い釣りする方がよさそうです。特に瀬ではエサ釣りが有利かもですね。
最近の私は、渓流ルアー釣りを勉強中でルアーばかりやっていますが、本来はエサ師です。
といいますか、延べ竿メインにルアーロッドをサブに持つ元祖二刀流・大谷でした(笑)
節操無いという人もいますが、エサ釣りもやっぱり面白いですし、エサでは攻めきれないポイントからトラウトをバシっとルアーで引き出すのも最高に気持ちがよくて大好きです。
釣りに貴賤なし。
魚に貴賤なし。
です。
桂川にしろ道志川にしろ、やっぱり渓流はロマンがありますね!!この寄稿記事を書いていてまた行きたくなってしまいました。
大谷賢史
■当日のタックル
ロッド:ラミグラス(米国製)5.6F/ライトクラス
リール:シマノ ソアレ1000
ライン:フロロ0.8号
ルアー:スピナー、ミノー類
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