ギンポ天国とウワサの和賀江島に上陸して釣りをしてみた

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見えているのが和賀江島(残骸)
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ORETSURIでは、だいたいの記事で読者が自分もワクワクできる釣りやアウトドアにチャレンジできるように情報を発信している。記事をみて自分も試してみるのはいいと思う。でも、なかには釣り場にゴミを残して帰ったりする人も出てきているらしい。釣り場には好奇心と釣り具だけでなく、人としてのマナーも持っていってほしい。みんな仲良く。

「島に上陸する。」

なんとなく冒険的だし、ロマンがある。

男だったら一度はやってみたい。

ということで、近場でお気軽に上陸できる島を調べてみたら、あ、和賀江島あったなと思い釣り道具をもって向かってみた。

目次

和賀江島について

和賀江島は現存する国内最古の築港遺跡。

和賀江島(嶋)は神奈川県の鎌倉市にある材木座海岸と逗子市の小坪の間ぐらいにある人工島の残骸だ。

なんで、こんなところに人工島があるのだろう。

東京湾にある湾岸防衛のための台場みたいなものかとおもったら、これは鎌倉時代に材木座につくられた港らしい。

さかのぼること鎌倉時代。

材木座海岸は和賀江津と呼ばれていて、相模湾は交通の要衝でざっぱーんざっぱーんと諸国を結ぶ船で賑わっていたようなんだけど、ものすごく遠浅だったようで荷の上げ下ろしに不便だったり、波風で事故にあう船もあったみたい。

これは材木座海岸にいけばわかるんだけど、ものすごーく浅い。

そこで勧進聖(※)往阿弥陀仏という坊さんが、「なんだったらあれじゃね、人工島つくったほうがよくね?」と、1232年に鎌倉幕府に提案して、「ほーん。そりゃええやんけ」と認められ、当時の三代執権北条泰時らの協力を得て、1か月ほどでできたらしい。

和賀江島は、土台にあたる大き目な石の上に、丸石を積み上げて作られたらしく材料は、西は東伊豆から酒匂川相模川と相模湾を船で運ばれたらしい。

それが幾年もの歳月を経て潮や台風などで自然劣化し、今は島が崩れ去り岩場になっているんだけど、ここが大潮等で潮位の低いときに干潮になると渡れるようになる。

※勧進聖は諸国へまわってお布施をもらう活動をしていた僧侶、つまりストリート坊さんで、まー何もないのにお金をもらうということで現在のストリートアーティストに似ていて、芸達者で弁舌力もある人も多かったのだろう

和賀江島については、このぐらいにしておいて、さて上陸するとしますぞ。

和賀江島に上陸する

和賀江島への上陸ルートは、二つある。

  • 一つ、材木座海岸から。
  • もう一つ、小坪の飯島公園脇から。

なんだかもとから知っていたような語り草なんだけど、ほんとうは現地にいって初めて知ったと。

ちょっと情報通ぶってみた。

で、これが小坪の飯島公園脇からみた状態。

大潮の干潮時なので、ゴロタ場が干上がって上陸できるようになっている。

島とかいってるからもっと大きなところを想像したかもしれないけど、この見えているのが和賀江島(残骸)。

ゴロタ場を気をつけて渡ろう。

干潮なら、潮位はこれぐらい。

ヤドカリやヒトデや貝や逃げ遅れた魚がたくさんいて楽しいぞ。

足元は滑りにくいウォーターシューズがベストだ。

そんでもって、じゃぶじゃぶしながら進むと、すぐについちゃう和賀江島。

上陸してみると、すっかり干上がっている。

この玉石が、相模湾をこえて、遠方より運ばれたんだなーと思うと胸熱ではある。

中央にいくとストーンヘンジ的なものがあるが、これは船を固定していたものの名残らしい。

むこうにみえるのは材木座海岸から漁にでる漁船で、時代を超えてもこのあたりに停泊しているのだな。

相模湾の沖へむかってみるとこんな見栄え。

インスタ映えは、しないか。

稲村ケ崎のむこうに江の島も見える。

材木座海岸と由比ヶ浜。

夏は海水浴客でにぎわっていた海もすっかり静かになって、この日は、曇り空で矢鱈に寒い。

こちらが小坪側。高級マンション街でもある。

なんてったってヤシの木もはえてるからね。

フライ返しで釣りをする!?

今回のターゲットは、ギンポ・カサゴ・ムラソイだ。

よーし、一通り、状況もつかんだし釣りをするぞ。

和賀江島は、潮が満ちてくると沈没するから岸に帰れなくなってしまうからね。

泳いで帰るのも寒い時期ではあるし。

ここで手に取りましたのは、

フライ返し。

今回の釣りは穴釣りで、しかも足元なので菜箸やら竹やらで太目のハリスを垂らすのがベストなんだけど、ふと台所をみたらぜんぜんつかってないフライ返しが、「旦那、ここは私におまかせを!」とか言ってきたので、そのいきやよし!と持ってきたのだ。

ラインは海平ナイロン5号。スチールグレーカラーの渋いやつだ。この海平のよさは過去記事から学んでほしい

穴釣りの場合、釣りをしているだけで根ズレするし、穴にもぐった魚も強引に出さなくてはいけない。

なので、道糸自体は太目がいい。

経験上根魚の場合は5号でも全く問題なく食ってくる。

釣れてラインが切れて悔しいよりは万全の備えでいこう。

仕掛けは、袖針+ガン玉でもいいのだけど、虫ヘッドの道糸直結がラク。

知らない人のために補足しておくと、虫ヘッドはカルティバからでている商品でジグヘッドなんだけどワームをつけず、イソメやオキアミなどのエサを付けることを想定したアイテムだ。針の軸にカエシがついているので、エサも取れにくいのでオススメ。

道糸は大体1メートルくらいでいいと思う。

干潮時の和賀江島の根の水深は30センチ強ぐらいだからね。

できたぞフライ返しタックル。

フライ返しも100均で買えば、全体でいっても200円弱で釣りができるという貧乏釣りタックルでもある。

少々雑にあつかってもいいから、子供ちゃんと釣りにいくときにためしてみてもいいかもね。

よく、磯遊びの釣りでは菜箸が使われるんだけど、樹脂製のフライ返しの場合、魚が釣れるとちゃんとしなるのがポイント。一応あたりもわかる。

エサは、鯖とオキアミとイカの塩辛をもっていったんだけど、まずはパイロットルアー的に鯖餌から。

パイロットルアーっていうのは、ブラックバスの釣りなんかで釣り場についたら状況確認的に広く素早く探るルアーのことだ。詳しいだろ。えっへん。

鯖はハサミで身をそぎ、食い込みやすいサイズにしておこう。

ターゲットがカサゴやムラソイの場合は、比較的サイズが大きくてもがっつり食べてくれるのだが、ギンポの場合は、食い込みが浅くなってしまうからね。

そんでもって釣る。

芥川龍之介の蜘蛛の糸に出てくる極楽のお釈迦様の気分でいこう。

そういえば、この和賀江島は鎌倉時代あるときから極楽寺が管轄するエリアとなり、いろいろと金を徴収していたらしい。

釣れず。

なにこれ、アタリがないぞ。

潮が動いていないからかな。

このデカい石は基礎だったりするのだろうか。歴史を感じる物件。

材木座の岸側を攻めてみるも、全くアタリゼロ。

これは、潮がもっとあたっているところを狙ったほうがよいかな。

と、沖側にまわり穴をさぐっていったところ、突如黒い影が岩陰からあらわれサバをひったくって穴に入っていった。

む!

来たぞ。

フライ返しが曲がっている。

これはギンポではないな。

ぽーん。

ムラソイでした。

秋のムラソイと茸の炊き込みご飯か、アラ汁かとおもって潮だまりにキープしておいたものの、釣果が続かずリリーズ。

釣りをしつつ磯の生物調査

時刻は10時24分。

これから潮が動き始めるかな。

ここでエサをイカの塩辛にして、ネチネチ攻めることに。

イカの塩辛は触ると指に臭いがついて残るので注意が必要だ。

派手なカラーのイトマキヒトデ。この種類がたくさん張り付いていた。

沖側の波があるエリアを重点的に爆撃。ギンポよ出てきなさい!

お、ヒジキ。

ヒジキは、漁業にとって重要商材なので、だいたいのところで採ると捕まりますので注意です。

む!

ナマコ!?

うわー。

うわー。

ちょ。こいつら、変な粘液出してきやがったぞ。

べとべとする。

どうやらこれはニセクロナマコで、白いのは、キュビエ氏管という内臓の一部で外敵から身を守るための技のよう。

いきりやがって、快感で射○したのではないのか。うむ。

このニセクロナマコは砂粒をはらんでいなくて、身体に毒があるようなのでよい子は食べちゃだめだよ。

ナマコ自体もエリアによっては漁業権の範囲内にあるので注意。

太いうん○みたいな。

と、ここで餌を変えようと、リュックと餌を置いた場所にもどると・・・

うわ。エサ袋が散乱しとる!

ジップロックがぼろぼろや!

うわー。

鯖がみんな食われとる。

ということで、トンビ、カラス、カモメ、もしくは和賀江モンスターの君、おすそ分けの鯖は美味しかったかね?

これぐらいで怒るわたしではないのだよ。

ふはははは。どんとこい。

ヤバイ!潮が満ちてきやがったぜ

と、のんびり釣りやら磯の生物観察をしていて、気づいたら潮が満ちてくるお時間。

うわ!

来た道に潮が満ちているぞ。ヤバイ。

うわ。

波も来るようになったか!

「ご安心ください。こちらのモビルスーツは陸戦を想定しているため、当然水陸両用に設計しております。浅場であれば、問題なく機動力を確保しつづけますよ大佐。ジークジオン!」

「ふ。流石だな。勝利の栄光を君に!」

このあたりの展開は過去記事を参照

ということでじゃぶじゃぶ、海をわたることに。

ちょっと焦って歩くので、玉石で滑ったり。

秋の海は冷たい。

ふはははは。

渡り切ったぞ。

みたかこの野郎!

脱出というのは、こんなにホッとするのだな。

ここが、小坪側から和賀江島への上陸ルートだ。

このように、フライパン返しはラインを巻いておけば携帯も可能でサバイバルにうってつけだ。

良い子は気を付けないとこのように怪我をするからね。

でも、子供ちゃん連れのときは怪我をするぐらいがちょうどいい気がしないでもない。

知ってた?すね毛ってはげるんだぜ

小坪側にはヤシが生えていて、このような物が・・・

こうしてみると、皮の鎧っぽいな。

小坪側の公園にはトイレと水道があるのでここで手足や釣り道具を洗おう。

お世話になったフライ返しも洗っておくといい。

俺たちの材木座海岸

和賀江島の上陸ルートとしてはもう一つ材木座海岸がある。

沖にあるのが和賀江島

天気が曇りだけど、晴れていたらもっと気持ちいいだろうな、材木座海岸。

由比ヶ浜に続くのんびりした海岸だ。

この材木座海岸には、村木ボートという手漕ぎボート屋もある。

上陸&エスケープで疲れて腹ペコになったときは、材木座海岸にある盛華園で中華でも食べるといい。

うむ。飽きのこなそうなラーメンがいい。550円。

わたしは能書き&1000円もするラーメンより、こういうやつがすきだ。

チャーハンも王道の味だ。

卵が全体をコーティングしていないタイプ。ラードの旨み。ザーサイ万歳。

ギンポは穴に完全に仕掛けツッコミ、置き竿にしておくとよいらしい。今度は脂の強いサンマを使い、また試してみる。

▼ギンポの穴釣り動画。

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見えているのが和賀江島(残骸)

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