※本記事は2018.05.17に公開したものの、太陽フレアまたは地球温暖化もしくは黒潮蛇行からか、いつの間にか亜空間に消失していたものを復元したものです。周辺情報は当時のものとお考えください※
どうも!ワクワクと幸せを運ぶ、もぐりやぼーいこと大谷賢史です(見た目はゴロリ)。
今回は内陸県埼玉で狙う川スズキ(シーバス)です!
スズキについて
スズキは出世魚ですね!
人により呼び方は異なるのですが、30 cmくらいまでの小型を「セイゴ」、30cm~60cm位の中・大型を「フッコ」。それ以上の大型を「スズキ」と呼ぶのが一般的です。
ただ魚屋さんではどれも「スズキ」として売っているので、漁師や釣り人の間だけのお話しなのかもしれません。
食味がとってもよく、フランス料理にも使われる(本場はヨーロッパスズキを使用)のですが、居酒屋オンリーのワタクシにはよくわかりません。
個人的に生食ではちょっとだけ臭みが気になります。
きざみしょうがをたっぷり入れたダシ醤油に漬け込み、「島寿司」風にするのが大好きです!
ポイントは船釣りでも堤防でも岸壁でも河口でもいたるところで釣れる生息域が広い魚です。
ORETSURIでもおなじみの、横浜のふれーゆ裏や、多摩川羽田空港近辺、京浜運河、などのポイントは都心からも近いのにスズキが釣れちゃうという第一級ポイントです!!!
でもwiki先生には、以下の通り書かれています。
「スズキ(魚)」
春〜秋にかけての水温の高い時期は浸透圧調整機能も高いため、成魚期以降も少なからぬ個体が河川の純淡水域のかなり上流まで遡上する。かつて堰やダムのなかったころは琵琶湖まで遡上する個体もいたと言われる。現在でも利根川(100km以上)をはじめ多くの河川で遡上が見られる。
んじゃー、オラの村さにもいるんでねーかぁ?
と、単身向かいましたのは、海なし県・埼玉の志木市でございます。
埼玉県志木市でシーバスフィッシング!!
地図左上の赤い枠が埼玉県志木(しき)市です。
海とは無縁だということがお分かりいただけるでしょう。
環七沿いの練馬区や足立区が海に近いように錯覚してしまうほどです。
最寄駅は東武東上線・志木駅。ポイントまでは歩いて15分ほどでしょうか?
バスは志木市役所で降りてください。
東武東上線は有楽町線、副都心線(東急東横線直通)などが相互乗り入れしていますので、交通の便は◎。
駅前はマルイなどもあり賑やかです、私の母校(的存在)慶応志木高校があることでも有名ですね。
さあ、楽しい純淡水シーバス釣りの時間です
我が大宮から出発。
途中、私の母校(的存在)国立・埼玉大学の横を通って後輩たちを激励し、「タックルベリーさいたま埼大通り店」へ。
特にすぐに必要でもないのに、ルアーや小物を買い足してみたりし、気がついたらあらもうポイントですよ。
ざっと2~30分程度でしょうか?
愛すべきこの近さ。
今年初の「純淡水‘埼玉’川鱸釣行」。
魚のつく場所なんてわからないので、とりあえず新河岸川と柳瀬川の合流ポイントに。
「迷ったら合流(流れがぶつかる)ポイントから」は川釣りも磯釣りもシーバス釣りも全部同じですね。
志木市役所前の交差点から川の脇道へ進み、駐車場へ。
ちょっと季節外れのこいのぼりが歓迎してくれます。
手形や足形でコイのウロコを表現しているので、地元の幼稚園や小学校の子たちが作ったのかな?
少しほっこりしつつ、左に曲がると駐車場。
公園の無料駐車場です。
シルバースペースを含めて6台分しかありませんので、空いてればこれラッキー!
土手の上に停めている人(釣り人ではない)もいますが、近辺にはコインパーキングが何か所かありますのでそこに停めてほしいなと思います。
まあ、たいてい無料駐車場が空いてますよ。
駐車場のすぐ裏は公園になっています。
小さなお子さんがターザンロープをやりながら、「きゃーーーーーw」っととっても楽しそう。
でもね、おじさんはこれからもーっと楽しいコトするんだよー。
たりらりラーン。
ちなみにトイレは駐車場から徒歩2分くらいの橋近くにあります。
公衆トイレが苦手な方は徒歩3分くらいのところに食店、コンビニ、市役所がありますのでそこでお借りしてもよいでしょう。
草が生い茂っているし、「男は黙って立ちション!」という男性諸氏。
橋からは丸見えですし、交番が目前にありますので、お巡りさんに一本釣りされる前にやめましょうね。
さて、駐車場に車を停め、タックルを準備しようとルアーバックを開ける。
すると、ルアーBOXの蓋が外れてルアーがひっちゃかめっちゃかに・・・。
あーこれも試練。こういう時に焦ったら負けですよ。
まあ、焦っても仕方ないので10分かけてキレイに整理整頓!
リーダーを結び、ルアーをセット!
今日の第1号は、Ima・B-太からです。
理由はなんとなくサイズがあってそう。
なんとなくピンクがきれいだし、キラキラしててアピールしてくれそう。という無策ぶりですw。
土手の上から川を見つめます。
・・・
・・・
・・・
うーん。わかんね。
まあ、安全なところからやってみるべ。
川は写真右手が上流。左手が下流です。
- アップ(上流に投げて、川の流れよりも少し早いスピードで巻いてくる)
- ダウン(下流に投げて、ルアーが水面に飛び出さない程度にゆっくり巻いてくる)
- アップクロス・U字メソッド(上流に投げて、自分の正面まで流してきた所で反転させる)
などの攻め方がありますが、川シーバスは割と泳ぎ回っていますので、同じポイントで全部やると良いと思います。
例えば①を3投、②を3投、②を2投などとやっているとルアーを見切られ難いですし、良く釣れます。
川を観察すると、魚種はわかりませんが2~5cmくらいの稚アユっぽい魚と、1cm程度の何かの幼魚がいっぱい。
これらのベイト(小魚)は浅瀬でパチャパチャやっており、流心に近いところで大型魚が「もあっ」とうごめいている感があります。
とりあえず、第1投はアップにパシュっと。
一旦浅瀬にルアーを投げ入れ、少しづつ巻いてきて流心の中へいれます。
ゴツ、ゴツ、ゴツっと、ルアーが川底にぶつかる手ごたえがロッドに伝わり、すこしすると流心に差し掛かりその手ごたえはなくなる。
ここからが勝負!
む、ノーバイト。
何投かしてもアタリがないので、5m程上流へ移動し、流す位置を変えてみます。
さあ、オサカナを呼んできておくれ!
バシュっと!
ジャクジャク、
ジャクジャク、
ジャクジャク、
クン!
ツーーー
「フィッシュ!!!」
まきまきまきまき、まあ、そんなには大きくないかな?
紳士用ハイソックス25~27cm/ブラック也。
ってオーイっ。
そういうオイシイやつは、ソロ釣行の時はいらんからー!
あー、誰かにみてほしいー。
と、もんどりうっているのもつかの間。
すぐに空虚感につつまれます。
汚泥臭い綿生地にがっつり針が掛かっているので、ニッパーでは容易に外れず。。。
どこの馬の骨かわからないオッサンの靴下をぎゅっと握りしめ、針を外すという屈辱感にテンションは激下がりです。。。
迷ったら合流点を狙えばよいのさ!!
画像でわかるでしょうか?
中央付近で水色が変化していることを。
手前の茶水が新河岸川の水。奥の青くきれいに見える水が柳瀬川の水です。
こういった水の境目は重要なポイントですね。
すこし移動し、10メートル程下流へ。
ルアーをima サスケ75シャッドに変更し、合流ポイントにアップでキャスト!!!
ごつごつごつごつ、
ごつごつごつごつ、
グン!!!
キターーーーー!!!!
流心脇の瀬でヒット!!!
立ち位置の両脇は雑草で覆われているため、左右に移動できず、竿でためることしかできない状況・・・。
流れに乗って下流に走られると竿で止められません。
キュイーーーーン
ドラグが逆回転し、糸が出ていく・・・。
幸い川は真っすぐなので、ラインが岸際の草に絡まってラインブレイクすることはなさそう。
なので、一旦走らせます。
疲れて止まったところで竿を強く起こし、魚を上流に向かせることに。
そこからは強引に巻き取る。
川の流れから、かなりのパワーを感じます。
ラインがあと3mというところでまた一進一退の攻防!
魚も必死、やるなー。
上流、下流、前方といろいろな方へ走り、抵抗を見せます。
そこをロッドワークでため、いなす!
最後はフックアウトを恐れずに、魚の顔を水面に出せばアングラーの勝ちです!
上がってきたのは50㎝を超える、それはそれは立派な、
・・・
・・・
・・・
貴殿でしたか・・・(ニゴイさん)。
もう、うれしくてうれしくてうれしくたまりません。
なんてたって「貴殿でしたか」って言いたくて、ORETSURIフィールドレポーターになったといっても過言ではないので、「超ど本命」であります!
VIVA淡水貴殿!
ORETSURIでは、『魚に貴賤なし』をモットーに、ターゲット外の魚を「貴殿」もしくは「貴殿たち」と貴ぶ文化があります。はい。
今度こそ本当に「純淡水シーバス」をキャッチ!!
すると、「貴殿」が釣れたのを目ざとくみつけた対岸のおじちゃんが、こっちにトコトコやってきます。
・・・
・・・
・・・
しかも、同じポイントにキャスト。
オイオイオイオイ、釣れたからってこっちにくるなよー。
釣れたのニゴイさんよ?
でも、竿へし折られたらこわいから黙っておこう。
と、弱気とも、俺たちの貴殿(ニゴイ)が釣れた余裕ともいえる悟りの心境にいたり、割り込みおじちゃんがキャストしていない、ダウンにキャスト!!
こういう欲のない心境のときは結構釣れちゃうんですよね!
ルアーは浅瀬へ。
ダウンに投げて、流れに逆らってルアーを泳がせる場合、通常の巻きスピードよりもかなり遅くてもルアーはよく泳ぎます。
このサスケ75シャッドはジャークするとよく釣れるイメージがあります。
が、今日はジャークやトゥイッチといったルアーを派手に動かすアクションには反応が無かったんですよね。
なので、シンペンを使うときのようなスローリトリーブ(遅いただ巻き)をします。
ルアーは浅瀬を抜け、流心へ。
大型魚は浅瀬では座礁してしまいますので、流心で小魚が流されてくるのを待っているとされます。
そんなイメージを持って、弱って流されてきた小魚を演出。
ふよふよふよふよー
ルアーはゆっくり泳いできます。
ふよふよふよふよ
ふよふよふよふよ
グンっ!!
キターーーーーっ!
竿を大きく立てると、びっくりした魚は水面に近づいて・・・
バッシャーーーン!!!
と、銀ピカの魚体を露わにして大ジャンプ。
これはまさに、エラ洗い!!
シーバス確定だっ!!!
こうなると俄然上がるテンション。
港湾や沖のストラクチャーに居ついているスズキに比べ、川の流れに逆らって泳いでいる「川スズキ」は引きがかなり強いのが特徴です。
シーバスジギングで釣れるフッコクラスは割と素直に上がってきますが、小さくても川スズキはそうもいかない。
ドラグを反転させラインを出させます。
キュイーーーーーン
だが、逃してなるものか!!!
流れに乗って下流へ走ったかと思うと、今度は上流に向かうスズキ。
その都度上流に竿を向けいなし、下流へ竿を向けいなし。
まさに一進一退の攻防!
ジャンプをした瞬間、竿を下に向け、ラインテンションが抜けてバレるのを避けます。
バーチャル釣りゲームのような、わかりやすいファイトシーン。
こんなのを体験したくて、また今年も川スズキ釣りにやってきたのです!!!
最後の最後まで抵抗を見せましたが、最後はハンドランディング!!!
サイズは45cm位(目測)とそんなに大きくはない。
ですが、銀ピカの埼玉川スズキをキャッチできた喜びはたまりません!!!
激流を泳いでいる川スズキは御覧のように体高があるのが特徴で、引きの強さが見た目でもわかるのです。
ランディングの際、フロントフックが外れ、最後は口の脇にテールフックが2本掛かっているだけでした。
いやーアブナカッタヨ。
延長戦いくよ!
もうおなか一杯。
もう満足。
1匹釣れるだけでありがたいよ。と、そんな心地よい疲れに身をおきつつ空を眺めると・・・
ニギハヤミなんとかじゃね!?
てか、千と千尋のハクじゃね!?
と、白蛇のような雲がお出まし!!
ヘビはこわいけど、白蛇はなんか運が良いっていうし、もう1匹つれちゃうんじゃね?
と、都合よーく解釈して、延長10回の裏2-0でリードしつつクローザー大谷選手の登板です。
陽は傾き、もう少しで18時。
今日は夜釣りの装備はしていないので、あと15分が残された勝負時間。
いろいろルアーチェンジするも、時間もないので、ここはやはりニゴイとシーバスを釣ったImaサスケ75シャッドにかけてみることに。
すると、川は水かさを増し、先ほどまであった中州は水の底へ沈んでしまいました。
さらに新河岸川は下流から上流へ水が逆流し、柳瀬川は水がUターンして新河岸川を逆流する不思議な現象が起きています。
個人的な考えでは、新河岸川(隅田川)の海水が埼玉県志木市まで満ちてくることはないと思います。ある専門家の方の話とロコアングラーである私の見解を合わせますと、東京都板橋区と埼玉県和光市の県境である白子川合流付近(旧ナビモータースクール付近)には堰堤ではないですが川に段差が生じて流れが急になっているポイントがあり(ここも川鱸ポイントです)、ここが海水流入の限界かと思います。5月16日の東京・芝浦の満潮時刻が18:05でプラス200㎝とかなり潮が満ちる日ですので、この時刻に白子川合流付近は満ち潮でいっぱいになり、ちょうど川に蓋をしてせき止めたしたような状態になり、行き場を失った川の水の一部が反転流を作り、逆流したのではないでしょうか?
ラスボス登場!!!
そんな珍しい自然現象を目の当たりにしながら、「これだから釣りはやめられないよなーw」と独り言。
上流側へダウンにキャスト!!
不思議な感覚であるが、ここが埼玉県志木市であると思わなければ、河川ではよくあること。
流心を流速よりもほんの少し早くまいてくる感覚でリトリーブ。
まきまき
まきまき
まきまき
まきまき
ズンッ!!!
ギーーーーーー!!!
一気にドラグが出されます。
う、うおーーーー。超大物きちゃったーーー!!!
魚はグングンと突っ込み、こちらには向かせてくれません。
気を緩めるとキュイーーーーーンと否応なくドラグが引き出されます。
うわーん。たすけてくれーーー。
竿折られたくないよーーー。
ルアーも回収したいよーーー。
そう、70cmオーバーの立派な貴殿王が背びれのスレでヒット!!
えっと野ゴイです。
河川ルアー釣りあるあるです。。。
うわーん、おかあちゃーーーん
と、泣きべそをかきながら、竿をガシガシ揺らしたり、糸を弛ませたりするもフックは一向に外れず。
10分ほどかけてなんとか岸に寄せるが、タモ網もないし、こんなバカデカイ魚をランディングできないので、岸際リリース。
ほっと一息。
大物の引きを楽しめてちょっと嬉しかったりもしつつ、大満足で納竿。
今日の1匹も忘れられない1匹となりました。
まとめ
さて、大谷的豆知識のお時間です。
- 個人的に川スズキ釣りでは「ima サスケ75シャッド」のヒット率がきわめて高い(海では一度も釣ったことがない)
- 流れが速いので通常のシーバスルアーだと水面から飛び出してしまう場合もあるので、とりあえず投げて確かめてみるか、サスケ75、B-太あたりを買っておく
- 渓流用ルアーやサクラマス用ルアーを使うアングラーもいるが、「スミス・Dコン」シリーズなどはいい値段する
- 草ボーボーの川スズキ釣りでルアー交換するときにラインを放っておくと草に絡みついて大変なことになるので、開閉式のスナップを使ってリールのベイルに引っ掛けておくと便利
- 昔見栄張って買ったセルテート(旧モデル)は現行モデルのレブロスとそっくりで「なんだかなー」「レブロスでよかったんじゃね?」な気分になれる。
- 駐車場は午後6時以降の利用は禁止と明言されているが、開始時間は書いておらず、年中空いてるっぽい。でも守るべし
- 川から志木駅方面に5分ほど歩くと昔ながらの釣具店はあるが、シーバス用品は置いていないっぽいので事前準備がよさそう
- 例年4月ごろから釣れ始め11月ごろにはすべてのシーバスが海に下り、釣れなくなるので注意
- 柳瀬側はBBQも川遊びもできてファミリーにもオススメ!
- 合流地点から柳瀬川を10メートル遡上すると小さな堰があるものの、柳瀬川本流でのシーバスは期待が薄い
- 雨後にシーバスの活性が上がる
- シーバスは捕食が下手かつ流れのある川ではよりミスバイトが増えるので、やわらかめのシーバスロッドでやるべし
- 今回やわらかめのシーバスロッドで3バイト3ヒット3キャッチ(ニゴイ、シーバス、コイスレでしたが)できた
- 通勤・通学時間帯にシーバスフル装備で歩いていると完全に浮く
- 民家が近いので大人数での釣行や迷惑になる行為は慎みたい
- 6月中旬以降はアユの毛ばり釣りのおじちゃんでいっぱいになるので、夕方からが勝負。ルアー釣りは広範囲を占領してしまう釣り方であることを認識して、ルアーマンが譲るものだというくらいな気持ちで気楽に楽しく釣る
- 川を遡上してくる稀有な川スズキなので、ほどほど釣って楽しむくらいにする。
- キャッチ後も1、2枚写真を撮ったらすぐにリリースしたい
- 「蘇生に30分かけた」とかナンセンスだと思う。
- 今度キャッチ&イートしてみたいが一人だと勇気がわかないので誰か試して教えてほしい
- 埼玉県の中央部までスズキがやってきてくれることそのものがうれしい
ORETSURIフィールドレポーターについて
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