人間は常に問いをもっている生き物。
釣り人も一緒です。
今日も世界では多くの問いが生まれ、答えが見つかっています。
そんな中、インターネットでは確かではない答えがいろいろと流布され、それがまことしやかに拡散されたり。
そんな、ウェブ上に転がっている『釣りのなぜ?どうして?』について、釣りメディアORETSURI編集長の平田が勝手に回答する本シリーズ。
今回の質問
アジング、ハゼクラなど今まで見向きをされなかったターゲットがルアーで日の目を浴びています。次に何ングが流行るでしょうか。
質問者:けんピーさん
<平田の回答>
「ずばり『貴殿狙い』が流行ります」
今回のお悩みは、きっと、様々なルアー釣りに注目をしている人からのものからなんだと思います。
アジングやハゼクラ。
これらは確かに流行っていますね。
アジングは、エサのアジ釣りと比較すると、群れを寄せられないというハンデがありつつ、回遊を狙い繊細なバイトを繊細なタックルでとるという点が玄人向けで腕の差もでやすいので流行ったんだと思います。
さらに、釣り具メーカーの投資も大きかったと思います。
釣りが流行る要素として、今や人気の火付け役・広め役としてメーカーが起点になっていることもしばしばです。
アジングの場合、感度・軽量化などでより高価な道具が販売できますし、グレードもつけやすいジャンルです。
またルアーの場合、バリエーションを多くできますね。
とくにワーム類は原材料が少量ですみますので、型をつくればあとは高利益体質が続きます。
ハゼクラも似たようなものだと思います。
アジやハゼは個体数も多いので、ちゃんと釣れる実感があるのも共通項ですね。
では、質問にこたえていきます。
アジング、ハゼクラなど今まで見向きをされなかったターゲットがルアーで日の目を浴びています。次に何ングが流行るでしょうか。
○○ングというのは、主にエサ釣りで狙われていたターゲットがルアーで釣られるときにそっぽくつけられる名称ですね。
では、アジャコングやペヤングは、そもそもエサ釣りであったものがルアーで釣られるようになったから○○ングになったのでしょうか。
なにをいっているんだこいつは。収拾がつかないぞ。
・・・
そうですねー、なにが流行るか。
けっこうどうでもいい話題ですが、念のため回答します。
- エサ釣りのターゲットである
- 誰でも釣れるぐらい数がいる
- 極めると難しい
このあたりを考えると、やはり必然的に流行るのは、
『貴殿釣り』です。
ORETSURIをごらんになっている方からすると、釣りの『外道』を『貴殿』や『貴殿たち』と呼びならわすのが一般的かなと思います。
この釣りの外道は、本命の片隅でリリースされしっかり繁殖して数がいます。
また、極めると『貴殿』だけを釣るのは意外と難しいことに気づきます。
ほらね。
先ほどの、
- エサ釣りのターゲット
- 誰でも釣れるぐらい数がいる
- 極めると難しい
この3要素を余裕綽々でクリアです。
例えば、
- メバルのバイトをさけてネンブツダイだけをジグ単で狙う
- 真夜中の潮どまりの漁港でゴンズイをひっそりプラグで釣る
- 幻の尺ベラを鼻息荒くルアーで狙う
- キタマクラをスナイパーのように効率的に狙う
- モンスターエソをメタルジグでリアクションバイトさせる
などなどがあります。
一度やってみればわかりますが、
日頃、釣り人が『外道』とバカにしている魚でも、専門に狙うと難しいことがわかるはずです。
たとえば、本気でゴンズイをワームで狙っているときに、メバルなどが釣れるとどっちが『外道』なのだかわからなくなるという事態にも陥ります。
『神は魚の上に魚を作らず。魚の下に魚を作らず。』
これです。
ということで、ORETSURIとしては強引なドリブルで、『貴殿』と称される愛すべき魚たちの釣りを流行らせたいと思います。
ですが、この『貴殿』という用語にingをつけても、アジャコングやペヤングのようなちょうどいい響きにはなりません。
なので、あえてイングはつけなくてもよく、『貴殿釣り』『貴殿狙い』『貴殿釣り師』『貴殿船』『貴殿ハンター』みたいな呼び名を使えばよいかと思います。
ちなみにSNSに投稿するときのハッシュタグは、
『#貴殿でしたか』
です。
今後ともよろしくお願いいたします
ではでは。
※質問がないとエンドレスでYahoo!知恵袋などの質問を勝手に回答していく仕様です。