釣りが禁止されている青森港を釣り場として開放する計画が始動しています。
釣りが禁止されている青森港を釣り場として一般に開放する計画が本格的に動き始めた。青森市内で23日、国や県、港湾関係者らによる検討会が開かれ、海への転落防止など安全を確保しつつ、釣り場としての活用を目指す方針で一致した。4月以降、青い海公園北側の新中央ふ頭などを試験的に開放し、港の多目的利用に向けて課題を探る。【佐藤裕太】
出典:https://mainichi.jp/articles/20180225/k00/00e/040/196000c
青森港は、油川地区から浅虫地区まで東西に広く整備されているもの、現段階では浅虫海づり公園以外での釣りは認められていません。
今回の動きは、地場の関係者や学識等が議論する場として設けられた「青森港みなとづくり懇談会」によって策定された「青森港ビジョン」の枠組みのなかでの検討です。
具体的には幅広いエリアをゾーニングして、浜町緑地や新中央ふ頭、北防波堤の3カ所を釣り場として整備して利用でけきるように進んでいます。
青森港湾事務所によると、釣りや散策などの多目的利用で開放されている港湾は全国933港のうち51港で、防波堤も釣り人に開放しているのは12港ある。代表的なのは静岡県の熱海港だ。かつては立ち入り禁止の防波堤に入る釣り人が問題になったが、安全管理を強化して釣り場として整備した。2015年度の来場者は約3万6000人。管理費は入場料などでまかない、周辺の飲食店収益増など地域振興にもつながっているという。
出典:https://mainichi.jp/articles/20180225/k00/00e/040/196000c
青森港だけの話ではない
これは青森だけの話かというと、そうでもありません。
今回の開放案が実を結び、釣り人によるトラブルも減少され地域に収益をもたらし活性化が見込めるという事例がでれば、その他地方で、釣り施設としては利用されていなかった港湾も釣り場として整備するようになるかもしれません。
ソーラス条約の改正以降、港湾の立ち入りが厳しく制限されている現在、海釣りでの釣り場は少なくなり、結果として一部分の釣り場に人が集中してしまっています。
結果、ゴミ問題や駐車問題、釣り人同士や近隣住民とのトラブルも生じている現状もあるかと思います。
ORETSURIとしても、このように港がクローズされている現状は課題に感じており、一定の安全面・環境整備に配慮した上で釣り場が増えていく活動は応援していきたいと考えています。
一方、一部の釣り人の心無い行為がこうした活動の足をひっぱることも事実です。
釣り業界は、現状をこれ以上悪化させないように、引き続き努力していく必要がありそうです。