いやーどうも。平田(@tsuyoshi_hirata)です。
全国400万のORETSURI読者のみなさん待たせたな。思いつき新シリーズ『俺たちのメシ』がはじまりました。
いやね、ただ夕飯を食おうとおもって、ひさしぶりにてんやにいったわけですよ。
そしたらなんだか魚介系の新メニューがあるってわけで、あ、これもしかしてORETSURIの記事にしたらシリーズ化できていいんじゃないの。ふつーの生活をしているだけで、記事になるわけだし。飯ウマー。
ってな具合ではじめてみました。
一応、飲食店で魚介系のメシを食べて気が向いたら記事にしていくというながれです。
第一回は、てんやの『煮穴子・めごちの海鮮天丼』です。いくぞ。
俺のニーズを語るぞ
日本人は天ぷらが好きな民族として世界にしられているわけですが、この天ぷら、ただ素材に衣をつけて揚げるだけなのに、結構なお値段だったりするわけです。ええ、いろいろ職人の技があるのはようわかっています。
が、わたしのニーズをいわせてもらえば、
安・早・旨
この3拍子なわけですよ。
こちとらそうひまじゃないんだ。
しかも銭もあんまりないんだぜ。
だけど、旨いもん食わせろこの野郎。
どうでしょう。
みなさん日頃は上品ぶっても、わたしとおなじようにこんなことをおもってるんじゃないでしょうか。
その点、てんやはこの3拍子がそろっています。
最近ちょっと値上げ傾向にあるような気がしないでもないですが。ま―原材料費だったり人件費もあがってきているわけですし、うまいものが食えるんだったらオールOKですぞ。
てんや革命とは
てんやは天ぷら業界に革命を起こしたんですよね。
天ぷらは、何ねんも修業した職人が、油の温度・素材の鮮度・下処理にこだわって作るという職人技があってなりたっていたわけです。
でもこれだけだと、より多くの人が外食でリーズナブルに揚げたての天ぷらを食べるのがむずかしくなってしまいます。
そこで登場したのは、素材を店舗で処理しない&天ぷらを半オートメーションで揚げるという仕組み。
てんやの天ぷらって厨房をのぞかせてもらうとわかるんですが、フライヤーがベルトコンベアーみたいな仕組になっていて、最適な温度と時間で天ぷらが揚げられていくんですよ。
だからハズレが起きにくい。
いわゆる業務の標準化というやつですね。
これはすごい。
だからスタッフも長く修業をした職人でなくてもできるし、かつ旨い。安い。
煮穴子・めごちの天ぷらにひかれる
今回食べたのは、煮穴子とめごちをメイン食材につかったこちら。
海鮮天丼。
あのね、正直いいますと、ほんとうはノーマルの天ぷら定食を食べたかったんですよ。
さっぱりしたおろし入りの天つゆでね。
暑いし。世のオッサン諸氏のみなさんはわかりますよね?ね?
が、
わたしも、腐っても釣りメディアの編集長であるわけですから、なんとか強引にトピックをみつけたいわけです。
としたときに、『てんやでノーマル天ぷら定食たべたった。ウマー』ってのはちょっと芸がないじゃないか。どう考えても記事にできない。なんだよ、おまえだったら記事にできるのかよ。
ってことで、発見したのが先ほどの煮穴子とメゴチ入りの天丼ですよ。
ほう。ほほう。
煮穴子とメゴチな。
ややめずらしい。
いいぞ。よくやったてんや。ありがとう。
メゴチだって、江戸前の天ぷら屋にはほぼかならずあるものの、一般消費者のなかには生まれてこの方食べたことがないはず。
穴子。これもふつーに挙げるのではなく、煮穴子にしたうえで揚げるという打ち出し。
ええやんけ。
これにします。と、スタッフのお姉さんにオーダーして、冷たいお茶をゴクリ。
この茶の味と店内の油のニオイが、ややわたしの青春時代を思い出させるんです。
ああ、あんなこともあったよな。
おうよ。あんなこともやらかしたな。
むかしのてんやの天丼はバカみたいに飯が多くてありがたくて、さらに大盛りにして毎回メシをかきこんで馬鹿の一つ覚えみたいに胃もたれしたよなー。
いろいろみんなごめんな。悪いのは全部俺だ。
・・・
・・・
・・・
797円+税。
てんやにしてはいいお値段ではある。数年前とくらべて、いろいろ原価増などで値段もあげてきているのでしょう。
このわたしが厳しく食レポする
まーなんというか、わたしも魚と味については厳しいから、そこだけは覚えておいてほしい。
どん。
そういえば、筆者はアンパンマンの登場キャラで、天丼マンが一番好きだ。
てんてんどんどん、てんどんどん♪
などと、奴さんはいつもどこからか多動気味に現れて、バイキンマンにどんぶりの中身をかきこまれてしまう。
あれがうまそうなんだよな。
どこか屈折してるのか、あのバイキンマンによる強奪シーン、強制かきこみをみて、俺も天丼くいてーとおもってしまうわけです。
おい、食レポはよ。
いいでしょう。こちらがメゴチ天。
ふむふむ。松葉おろしになってあげられてますな。
お味は。
白身でうまうま。
いいぞ。
ただしメゴチ独特の風味というかそういったものはなく、これは鮮度なのか冷凍処理なのか、なんらか処理で失われている気がします。やはり最強のメゴチ天は釣り人しか味わえないんじゃないか。とはいえ、うまい。
メゴチ天が登場できるなら、てんやにおきましては、江戸前ハゼ天も冷凍でいいから販売してほしい!!!!!
そんでもって、これが煮穴子天である。
サクモグ。サクモグ。サクモグ。
・・・
ぬお。ぬおお。
煮穴子ということもあり皮目が溶けて衣をぬいたとしても脂がのっていて実にうまい。
煮穴子にしてから天ぷらにする。
これはアリだな。
ペロリ。
煮穴子としか記載がないが、皮目と柔らかさと脂乗りを考えるに、これはおそらくマアナゴなのではないかと思われる。間違ったらごめん。
イカがでかい。
なんだろ。そうだなー、アカイカか紋甲イカか。そのあたりと思われる。
こいつも、ふつーにイカ天でうまいというレベル。
天ぷら種としては可もなく不可もなくだけど、サイズがでかいのでイカ天好きにはたまらないと思う。
本日のまとめ
ということで、第一回目の『俺たちのメシ』を無事完食した。
勢いでメシを大盛りにしなくてほんと良かった。ワイはもう36歳なんだ。
感じたことは、
- メゴチはうまいが、甘辛いたれで食べるよりは天つゆであっさり食べたほうが旨い
- 煮穴子天は、もともと甘辛く煮たものなので、天丼によく合う
というあたり。
いろいろいったけど、わたしはてんやが好きだ。
※ORETSURI編集長に味わってほしい魚介料理があればこちらから鋭意タレこんでほしい。高いのは無理だからな。