初めての一人船釣り(別名:コレマゴチセンデスカ)、初めてのタチウオジギング、初めての二馬力ボート釣りなど、初めてシリーズの寄稿を繰り返している木田です。こんにちは。
というか初心者なんで、どうしても初めてのことが多いんです、ハッピーです。
釣りに行きたいなぁ、でも・・・
さあ、金曜日の次に好きな土曜日がやってきました。
釣りに行きたいです。周りの仲間も、みーんな釣りに行っています。
が、
私には今週の釣りの予定はありません。残念です。
ただ、年齢もアラフィフで体力的にリカバリに時間を要しますし、前週も「東京湾の灼熱タチウオ釣り」に行ったばかりですし、仕事もハードで、どうしても平日だけでは収まらず休日にはみ出してきますので、毎週釣りに行くわけにも行かないんですね。
で、指をくわえてFacebookでリア釣充の皆さんの投稿を見るのかな、今週は・・・と思っていたときにひらめいたのが、近所にある横十間川でのハゼ釣りです。
横十間川とは東京都江東区に流れている江戸時代に作られた運河です。
横幅が十間(約18m)あることから、その名前がついたとも言われています。
我が家からは歩いて3分ほどで到着しますので、こんな釣りの予定のない週末にサクっと釣りにゆくのには最適ですね。
そこで、初めての横十間川ハゼ釣りです。場所は本村橋のたもと。
天気は曇りで風がそよそよ。なので、暑いということはありません。
ハゼ狙いの釣り竿、仕掛け、餌について
ネットでいろいろと調べた結果、まず以下の通り情報を整理しました。釣り仲間の青山さんの記事も参考にしました。
釣り竿
3m程度ののべ竿が良いらしい。念の為釣りをやったことがない人にもわかるように説明すると、のべ竿とは、リールを使用せず、穂先に直接釣り糸を結んで使う釣り竿のこと。収納に便利なように、竿が複数に分かれていてつないで使うものと、振り出して伸ばして竿にするものがある。リールをつけることを想定しているガイドやリールシートなどはない。)
仕掛け
仕掛けは主に3つあるとのこと。
ウキ釣り用:ウキと、ウキをラインに止めるゴム管と重りとハリス(釣り鈎)で構成されている。ハゼがかかったことは浮きの動きで察知する。
ミャク釣り用:ハゼがかかったことを釣り糸の動きと手に伝わる感触で察知する。ウキを使わない代わりにラインに、20cm間隔で数個の目印をつけラインの動きが分かるようにしたり、つけず手で感じるアタリで釣る
天秤仕掛け用:釣り方としてはミャク釣りに近いと思うのですが、小型の天秤の先の片側に重りを、もう片側にハリスをつける。ハゼがかかったことは竿先の動きを目で確認したり手元に伝わるブルブル感で察知します。主にちょい投げ等で使われます。
餌:
餌は生き餌、人間用の食品、疑似餌があるらしい。
生き餌:
イソメやジャリメ。ハゼが大きいときはイソメ、小さい時は後者が適しているように思います。
人間用の食品:
いかそうめんのような線上にカットしてあるイカ、ベビーホタテ(ボイルド)、魚肉ソーセージなどが使えるらしい。
疑似餌:
どうもネットを探索すると、バークレーという会社が発売している「ガルプ!サンドワーム」の評判が良いよう。イソメやジャリメに似ていて、水中で広がる匂いもついているそう。
で、私のチョイスしたタックルは・・・
上記の情報を仕込んだ後、いつもの通りキャスティング(DAIWA系の釣具小売店)に駆けつけたのですが、天秤仕掛けを見ているうちに、投げたくなってしまいました。
川幅も18mもある訳ですし、糸を出せる遊歩道は川の片側にしかありません。投げたほうが広く探れるというメリットあるんではないだろうか?思考は巡ります。
竿はいつの間にか、もう4本も持っている(いや、リールももう4機持ってるんですが)ので、いまさら延べ竿を買うのもどうかな?などと思っているうちに、将来、ボートからシーバスも釣れるしな。という思考の飛躍が発生し、投げ釣りができるベイトリールDAIWA タトゥーラ SV TW 7.3Rという「土曜の午後に急に思い立ってハゼ釣りに行く」にはちょっと考えられないギアをゲットしてしまいました。
近所の居酒屋に行くのにタキシード調達しちゃったみたいな、ゴキブリやっつけるのにバズーカ砲使っちゃったみたいな場違い感が拭えないのですが、ま、前から欲しかったので。。。(^^)
こちらがその勇姿です。かっちょいい。
という訳で、
以下のような構成のタックルで意気揚々でかけて行きました。
竿:DAIWA ヴァデル ベイジギング HB66
リール:DAIWA タトゥーラ SV TW 7.3R
ライン:PE 1号
仕掛け:市販のハゼ用片天秤仕掛け
餌:イカのお刺身。ボイルドベビーホタテ、ガルプ!サンドワーム
タトゥーラ SV TWがぁぁ
話は少々変わりますが。私はリールはベイトリールが好きです。ベイトリールのメカメカしい感じ、クラッチを切る動作が親指ワンプッシュで行ける機能性がなんとも言えません。
ところがこのベイトリールにはバックラッシュと呼ばれる現象が起きてしまいます。
これは投げた糸の出てゆく速さよりも早く、スプール(糸が巻いてある部分のパーツ)が回ってしまい、下糸がでて絡まってしまう」ということが起きてしまいます。
ですが、今回導入したこのリールはもともとブラックバス釣り用なのでキャスティング主体のリールでして、「マグネットブレーキ」と呼ばれる、糸の出てゆくスピードに応じて磁力で回転数を抑える仕組みが採用されています。素敵ですね。
さて仕掛けと餌をセットして、さぁ、キャストだ。まずは川の真ん中あたりを狙ってみよう。
よいしょ。
シャーッ、ガツン!
・・・まさかのバックラッシュ
結構ひどくやってしまったので、巻いたばかりのPEラインを泣く泣く切ります。その後、回収したラインがこちら。(PEとフロロのショックリーダー結束の練習用に保存してあります。)
アレ?このリールは(もちろん、絶対に起きないということはないにしても)バックラッシュが起きにくいのでは?と思いつつ釣りを継続しますが、その後も何回か軽いバックラッシュが発生し、新規購入のリールへの信頼感はガタ落ち・・・と、その時脳内にあるひらめきが起きました。
あ、マグネットブレーキの調整してない。。。Orz
はい、このタイプのベイトリールは船釣り主体のものと異なり、投げる仕掛けやジグの重さに応じて、ブレーキの効きの強さを調整できるんです。それが「0」になってました。つまり、マグネットブレーキは使っていない。まさにノーガード戦法です。
何回かの試行錯誤のうち、今回の仕掛け(重りは5号)についてはマグネットブレーキ「7」の設定がベストなようでした。
釣果
ブレーキの調整の問題やキャストの仕方もあり、バックラッシュが頻発。絡んだPEラインをほどいたり、投げ入れる場所を買えたり、餌を付け替えたり、サンドワームで釣ってみたり、底をずる引きしたり、ボトムバンピングをしたり、、、と、楽しい釣りの時間が過ぎていきます。
3時間かけて釣果はマハゼ8匹。
季節的にもまだ成長中のマハゼは10cm弱の小型。これを釣りの世界では「デキハゼ」と呼ぶらしいです。
(ただ、水中にいるハゼが見えるのですが15cmくらいの個体も何匹かはいました。)
まとめ
以下、今回の釣行のまとめです。
ハゼはヘチにいる
川の中程にもキャスティングしたのですが、そこで釣れたのは2匹。残り6匹はみんなヘチで釣りました。ヘチとは川岸に近い、遊歩道の際、もしくは真下です。その意味ではやはりベストなタックルはのべざお、しかもあまり長くない方が望ましいと思います。(キャスティングには2.7mと3.6mの2種類の長さののべざおが売っていましたが、その2択ならば2.7mが良いかと。)ええ、ベイトリールなんかは全く不要です。ジギングロッドとかあたりがわかりにくいので。
餌はベビーホタテで一択
これはアオイソメやジャリメなどをつかわない場合の話ですが、餌は、私が実釣した感触では、ボイルドベビーホタテの貝柱部分が一番良かったです。
イカはアタリはありますが、きっと体調10cm未満の今の時期のハゼには、大きすぎるし、硬すぎる。ホタテのヒモの部分は、きっとそれほど美味しくないのだろうし、そもそも食べづらい。
ホタテの貝柱部分は縦に繊維状になっているので、針への付け方は、チョン掛け、もしくは、エサ取りが激しいようならば、縫い刺しが良いかと思います。
サンドワームも、結構アタリがありました。餌を取られたりもしまして、結構ハゼくんたちを騙せた感はあります。イカより良かったです。
餌についてまとめると、ハゼの反応が良かった順に、
ホタテ貝柱部分 > サンドワーム > イカ > ホタテヒモ部分
です。
釣り方はミャク釣り一択
ヘチで釣ることを考えると、釣り方はミャク釣り一択で良いと思います。水深がおそらく50~60cmなので、下手するとハゼが見えますし、浮きの場合、引き込んだとしても、小さいハゼが餌の端を掴んで引っ張っている時にも反応しちゃうと思うので、効率が下がるような気がします。
天秤をキャスティングするような狙い方は、8月の横十間川のハゼ釣りには適していなかったです。
ハゼ食べた?ええもちろん。
持ち帰ったハゼは、鱗を取って、頭を落として(落とさない人もいるみたいです)、ハラをとって、塩コショウを振って、小麦粉をまぶして170度の油で唐揚げにしました。
川底はドロなので泥臭いかな?という懸念がありましたが、まったくそんなことなく骨の固さも感じることがなく、普通に美味しくいただきました。
そうそう、料理するときにはビックリがありました。釣っている間はクーラーに氷を入れ(ただし、水は入れていない)、ビニール袋に釣ったハゼを入れて保存していたのですが、帰宅して、ボールに塩水を張ってハゼたちを放ち、さあ、まず、ざっと洗おうと思ったら、、、8匹とも泳ぎ始めました。つまり、生きてた。家庭の調理用のボールに8匹のハゼが泳ぐというシュールさ。
ハゼの生命力、すげー!
流石に、生きているハゼに包丁入れられません。ボールに氷を全部入れて潮氷にし、3分ほど放置し、天国に旅立って頂いた後にありがたく調理させていただきました。(こんなに生命力強いなら、マゴチの泳がせ釣りの生き餌にピッタリだな。買うとサイマキもハゼも1匹100円するから)
この江戸前ハゼ釣り。
釣り道具も簡素でよくて、予約なども不要。
一人でフラっとでかけて行けて、釣り方も簡単。釣った魚が弱ってしまうのではという心配もなく、食べて美味しい。坊主ということは考えづらいですし、引きもまあまあ楽しめるので、子供ちゃんと行くのも良いと思います。
最寄りの釣具店は『キャスティング 錦糸町プラザ店』で、竿、仕掛け、餌、小型のクーラーボックスやクーラーバッグなど全部手に入りますので、手ぶらでも大丈夫です。
<タックル類>
ロッド:DAIWA ヴァデル BAY JIGGING 66HB
リール:DAIWA タトゥーラ SV TW 7.3R
仕掛け:SASAME わくわくハゼ天秤セット(重り 5号、針5号)
餌:ボイルドベビーホタテ、イカ(イカでは釣れていない)、ガルプ・サンドワーム
寄稿者
木田 和廣
オフでは水泳と釣り。オンではGoogle アナリティクスによるWeb解析コンサルタント、Tableauによるビジュアルデータ分析コンサルタントをしています。Web解析に関する本も書いてますよ。
ORETSURIフィールドレポーターについて
ORETSURI フィールドレポーターの寄稿記事一覧はこちら!
関連アイテム
関連記事