はじめまして。釣り歴=シュノーケル釣り=1年の初心者、狸(@toranu)です。
やや異色の釣りだと思いますが、泳ぎながら魚を釣るという遊びが面白すぎてほぼ毎週素潜りに出かけています。
とても楽しいので、その魅力を皆さんと少しでも共有できればと思います。
なぜシュノーケル釣りをはじめたか?
まずですね、
「魚を捕まえて食べたい!しかし魚がどこにいるかわからん!釣り用語も情報があふれすぎていてわからん!」
というところから
「見ながら釣ったら簡単じゃね?」
と思い立ったのが始めたきっかけでした。
シュノーケル釣りとは?
「泳ぎ釣り」「見釣り」等々いろいろな名称があるようですが、やることは同じです。
「海面にぷかぷか浮かんで魚を発見したら釣り針を下ろす!」これに尽きます。
図解してみました。
単純明快ですね。一般には「見えている魚は釣れない」と言われているので、
その逆の「見えている魚を積極的に釣りに行く」という攻めのスタイルです。
眼の前に降ってきたエサを食べようかどうしようかちょっと迷った後にパクっと食いついてくるので、
そこですかさずエイッ!と竿を上げれば見事ヒットです。
海の中は生命にあふれている
シュノーケル釣りの面白さの一つに、「海の内部の様子が分かる」ということがあります。
シュノーケル釣りをはじめるまでは海というのは大きな水たまりにしか見えませんでした。
しかし一歩海の中に踏み込んでみると、隆起のある複雑な地形に驚くほど多くの種類の魚が泳いでいて別世界です。
条件にもよりますが、海の中はまさに楽園世界!
色とりどりの魚が出迎えてくれます。おっとりしたハコフグやコイカの群れに遭遇したりなど、意外と近場の海でもこんな光景が毎日繰り広げられているので、水族館が好きな人にはこれだけでもたまらないと思います。
そしてエサ付きの針を下ろすとすぐに魚がわらわらと寄ってきてくれます。
釣り人には外道もとい『貴殿』『#貴殿でしたか』と、ちょっと嫌われているベラをはじめとした小魚たちや好奇心旺盛なキタマクラ選手、いつの間にかのっそりと現れているウツボ先生などなど、生き物の多様性に驚かされます。
こうした小魚たちが繰り広げてくれる光景を見ているだけでも楽しいものです。
シュノーケル釣りは、釣れなくても楽しい!
ここにもシュノーケル釣りの魅力の一つがあります。
そして透明度の高い日に海面を漂っているとまるで空中を散歩しているかのような夢心地です。
線状の光が海底を照らすのをぼんやり眺めながら波に揺られる経験は日常を忘れさせてくれます。
泳いでるだけで3時間、4時間あっという間に過ぎていくので気分転換にもオススメです。
シュノーケル釣りって何が釣れるの?
今はカサゴなどの根魚を狙っている
話を釣りに戻します。
現在私が主に狙っているのは根魚、その中でもカサゴです。
カサゴは、シュノーケル釣りではとても釣りやすいです。
将来的にはハタ系の魚を釣りたいのですがいかんせん遭遇数が少ないです。キジハタは過去に二度ヒットしましたが糸が弱かったのか切られて逃げられてしまいました。
カサゴに関してはおそらく、陸から狙うよりも相当簡単に釣れると思います。完全なボウズだったことはほぼありません。
他に釣れた魚は・・・
他にはアイゴが釣れたことがあります。
内臓がかなり臭いのもあり外道もとい主要な『貴殿』とされていますが、身はしっかりと歯ごたえがありなかなかの美味しさだと思っています。
アイゴはカルパッチョにして食べました。
他にシュノーケルでよく遭遇する釣り魚たち
- 黒鯛
- メジナ
- タカノハダイ(貴殿)
- ボラ(貴殿)
- イシダイ
- カワハギ
などなど…しかし、いかんせん泳ぎ回るお魚たちは視界が広いのでこちらを警戒してあまり近寄れません。仕掛けなどを研究する必要がありそうです。
このメンバーの中でカワハギは比較的相手になってくれます。エサをつんつん突付く姿はなんとも愛らしいものです。
バイトする瞬間を見れるのでエサや仕掛けに詳しい人なら良い釣果があげられるのではないかと思います。
シュノーケル釣りでカサゴを狙うときの手順
手順はこんな感じ。
- 海面を漂う。
- カサゴを目視できる場合はそこにエサを落とす。
- 目視できない場合は、居そうな隙間や穴にエサを落とす。
- ドカンと食いついてくるのでゴリ巻きで回収する。
- うれしい!
カサゴは他の魚に比べてずんぐりと太いので上からもひと目で見分けがつきます。
目視できる場合は寄ってくるベラちゃんを避けつつカサゴめがけてエサを落としていきましょう。かなりの確率でバクン!と食いついてくれます。
またシュノーケル釣りで実際に海中を覗いてみて感じたのは、浅くても魚はいるし、浅場でも大きい魚は大きいということです。
目視できないこともしばしばあるので、そういうときはいわゆる「穴」とか岩と岩の隙間にエサを落としていきます。
カサゴが中でスタンバっている場合は、よほどビビリでなければ食いついてくれるのでこれもゴリ巻きで巻き上げると良いです。
シュノーケル釣りの仕掛けや小道具など
釣り竿と仕掛け
気になるタックルですが、全体がプラスチックで作られているおもちゃのような竿を使っています。
長い方は2400円くらい、短い方は400円くらい(海外から送られてきたので一週間以上かかりました)です。
性能の差は…それほど感じません。シュノーケル釣りの達人はペットボトルに釣り糸をグリグリ巻いただけのアイテムで釣果をあげているので、糸が固定できればおそらくどのような道具でも釣れるのだと思います。
なお、400円くらいの竿はハリも糸もついていないので、「何から始めていいのかサッパリわからん」という私のような人はハリ付き・糸付きの竿で始めるといいと思います。
仕掛けという程のものでもないですが、根魚狙いなのもあって、ブラーの2~4号をつけています(その都度安いのを適当に選んでいる)。
わたしは釣りのことがまったくわからないままシュノーケル釣りをはじめたので、なんの仕掛けを買ったらいいかわからず最初は苦労しました…釣具屋さんに竿をみせても「…?」という反応が多く参りました。
ブラクリ以外の仕掛けをほとんど試したことがないのですが、地上と違って海中では釣り糸が上下左右波に揺られて動くので、あまり複雑な仕掛けは向かないと思います。ハリが二本以上になると自分に引っかかる確率が高まり危険なのでなるべくシンプルなのがいいと思います。
エサ
セブンイレブンのイカの塩辛が手ごろなので愛用しています。
ジッパー式になっているので大変便利。
香りが強いので、海中に投入したとたん小魚が集まってきてくれるのでそれだけでも楽しいです。しかし海中での釣りという状況のため交換エサを携帯し辛いという難点もあります(どうしても海水でふやけてしまう)。
海水ふやけに強いワームを小袋で携帯し、第一投目はエサ釣り・二投目以降はワームで狙う…というのが今の所ベストのソリューションではないかと思います。
その他小道具
- ハリ外し(釣具屋さん)
- 釣った魚を携帯して泳ぐためのエラ通しワイヤーとカラピナ(ホームセンター)
- 先が尖り目のハサミ(100円ショップ)
- それらをつなぐ伸縮式のアレ
これらをたずさえて海に潜ると大変便利です。
ハサミは釣れた魚の脳天じめ・エラ切り・ヒレ落としに使います。
脳天じめと血抜きに関してはナイフでもこなせますが、「食べられる毒魚」を釣った場合にヒレが残ったままだと泳いでいるときに刺さって大変危険です。そんなときにハサミでちょきちょき落とすと安心という次第です。
あとは、釣っては脳天じめし血抜きしたらハリを外しワイヤーに通して次の魚を狙う…という繰り返しです。
これらに加えてシュノーケルマスク・フィン・ラッシュガード(ウェットスーツ推奨)や手袋などの標準装備を揃えれば準備は万端です。
シュノーケルマスクが苦手だという人にはフルフェイスという便利なアイテムが登場しています。
フルフェイス型のシュノーケルは、通常のシュノーケルマスクと違い鼻呼吸ができます。
なので、陸上とほとんど変わらないスグレモノ。顔もぜんぜん濡れません。実売価格3,000円程度と購入しやすいのも魅力的。
安全に気をつけて楽しいシュノーケル釣りライフを!
楽しいシュノーケル釣りですが、安全にはご注意を。
海中での釣りは陸上での釣りの何倍もリスクがありますし、人の多いスポットでは周囲に気をつけないと思わぬ怪我を負わせてしまう危険があります。
風や波の状況もしっかり理解して、無理をせず、準備を万端に整えた上で挑戦してくださいね。それでは!
狸(@toranu)
写真・動画協力:Tak Takeda(author of 逗子ぐらし)