各地で人気の釣り物タチウオ。
タチウオは釣れるときはまとまって釣れるので、食べきれないで保存に回す人もいるんじゃないかなと。
今回は保存性にすぐれたジャーキーにしてみた様子をお送りします。
タチウオの下処理
持ち帰ったタチウオは、頭と内臓・血合いを取り除いたあとに、三枚におろしておきます。
タチウオは鱗がすくないから楽ですなー。
大名おろしであれば、すぱすぱサクができあがっていきます。
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この通り。
タチウオをジャーキー化させる
でもって、ここに取り出したるは魔法の、
ケイジャンスパイス。
ご存知出ない方もいると思うので軽く説明しておくと、まず、フランスから北米東部アカディア地方に(いまのアメリカ・メイン州東部とカナダ・ノバスコシア州付近の古名)移住した人たちが、最終的にはルイジアナ州に定住したんですが、彼らが『ケイジャン』と呼ばれているんです。
でもって、彼らは、自給自足の生活をするなかでまーそのへんにある物を食べてきたんですね。カエル、ザリガニ、ワニ、その他魚介類。そんな素材を料理して美味しく食べるのに、スパイスを利かせていたんでしょう。
流石、美食のフランス人の血筋。
ケイジャン料理といえば、ジャンバラヤが有名ですが、ベースとなっているスパイスには以下のようなものが使われています。
原材料:ケイジャンシーズニング(食塩、ぶどう糖、ポーク風味パウダー、ビーフパウダー、オニオン、ガーリックパウダー、その他)、スパイスシーズニング(食塩、チリパウダー、タイム、胡椒、パプリカ、オレガノ、その他)、スパイスミックス(シナモン、ガーリック、唐辛子、胡椒、オールスパイス、クミン、コリアンダー、セージ)、チリペッパー、調味料(アミノ酸等)、香辛料抽出物、リン酸Ca、酸味料、(原材料の一部に大豆を含む) ※原材料は原料事情により、変更する可能性がございます。
出典:Amazon
これはユウキから販売されているケイジャンスパイスの原材料。ユウキの場合、どのスパイスや調味料もかなりアレンジされているんですがね。
でもって、このケイジャンスパイスとクレイジーソルトを大量にタチウオにまぶす。
この通り。
冷蔵庫で1時間ほど寝かせる。
塩気を考えて、やや追い塩。
干し網で干す。
8月に干物はどうなのかなと思いながらも、台風で気温がさがり、かぜがビュービューふいていたので陰干ししましたよ。
本当は秋・冬が干物づくりにベストなシーズンです。
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干すこと、3日目。
助さん格さん、もういいでしょう。
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そうこうして、
ほしあがったのが、
こちらだ。
鮭とばみたい。
まだ水分が残っているので、ソフトジャーキーといったところでしょうね。
3日目に雨がふってきたので、わ、やばす。と取り込んだわけですよ。
味は、
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魚臭さはケイジャンスパイスがおさえているな。
がぶり。
干し鱈が薄くなったような仕様。
白身ということで、素材自体の味も似ているな。
旨みはしっかり凝縮されている。
が、干すときに追い塩をしたものの、やや薄味に仕上がりましたよ。
うまいはうまいが、あと3倍ぐらいのクオリティに仕上げられると思い、次回作をつくることを心に誓いました。
今回のタチウオジャーキーの改善点
もし、なんらか触発されて、近々自作する方がいるのであれば、以下のポイントを押さえておくとよいと思います。
- タチウオは三枚におろしたあとに醤油+みりん+スパイス類に一時間~一晩漬けこむ
- ケイジャンスパイスにカレー粉を少々くわえるとさらに良さそう
- やっぱりベストは秋冬に陰干しする
- 燻製好きの人は燻製するのもあり
ビールに合わせるためには味付け濃いめが必須だなと。
漬け込み時間は味の濃さと保存性に関係してくるのでお好みで。
からりと干してしまえばかなりコンパクトになるので、アウトドア関連の携行食にもよいんじゃないでしょうかね。
ではでは。