タチウオは鱗がなく皮ごと生食できてよいのですが、この皮目は炙らないかぎりある程度の歯ごたえがあって食べづらいんですよね。
そんな魚を生食するのに適した調理法が糸づくり。
今回はタチウオの糸づくりと、糸づくりにしたあとに胡麻和えと梅紫蘇和えにする方法を解説します。
タチウオの糸づくりの作り方
まずは新鮮なタチウオのサクを用意。
このように、身に対して斜めに包丁を引いていきます。
指4本サイズの半身の胴側で、これぐらいの量がとれます。
盛り付ける。
味付けは、醤油よりも、もみじおろし+万能ねぎ+ぽん酢がオススメです。
温かいご飯にタチウオの糸づくりを盛り付け、ポン酢などをかけてかきこむときの至福さといったらたまりません。これは本当にやってほしい。
炙り丼もうまいですが、生のまま食べる良さもやはりあります。
他に、茶漬けにしてもまたさっぱりでよいですよ。この時はフンドーキンの柚子胡椒を薬味にするのが乙です。
タチウオの糸づくり胡麻和え
続いて、胡麻和え。
この料理は、淡白なタチウオにゴマの油分や風味を足してコクを高める料理。少量で満足も高い一品です。
タチウオの糸づくりを用意
秘密のゴマダレを用意。
<秘密のゴマダレ>
- かどや胡麻ペーストor芝麻醤
- 生姜ペースト
- かどや銀印ごま油
- すりごま
- 砂糖
- 醤油少量
このゴマダレをよく混ぜ、タチウオの糸づくりと和える。
盛り付ける。
淡白なタチウオの身がごまのコクと粘りをおびて、実に美味。
これもそのままちょびちょび食べるほかに、熱い白飯の上にのっけてお茶漬けなどにも適しています。旨旨。
タチウオの糸づくり梅紫蘇和え
つづいて、糸づくりを梅紫蘇和えにする方法。
梅肉チューブと青じそがあればそれでフィニッシュ。試合終了。というわけなのですが、今回は梅干しがあったので、種を取り除いて練り合わせ、使い方にこまっていた青じそチューブをいれてブレンド。
この青じそチューブは、単体では香料の香りが薬っぽくてやや使いづらいという特徴があります。
まぜ合わせた梅紫蘇ペーストを味見すると・・・
あ、大葉ペーストの香料由来の薬っぽさが緩和して、梅肉とうまく調和しているやんけ。
ちょっと酸味が立っているので、ここに砂糖を少々。
でもって、タチウオの糸づくりと和える。
盛り付ける。
味は、すっきりさっぱりした誰でも想像がつく味。
梅肉大葉のペーストと和えることにより保存性が高くなっているはずなので、生のままでも数日は冷蔵庫で持つはず。
お茶漬けに梅茶漬けというものがありますが、あれはあれで実にさっぱりして旨いんですよね。さらさらりと流し込める。
夜飲んだあとや、朝型食欲がないときに、昆布だしを流し込めば一気にかきこめる味です。
タチウオの糸づくりについてのまとめ
生食では皮目が歯に残って気になるタチウオ。
これを糸づくりにすることでさほど気にならなくなるわけですが、単に糸づくりにするだけでなく、そこから2つの味つけに展開してみた今回の記事。
それぞれ、夏場は冷やし茶漬けにしてもよいんじゃないでしょうかね。
胡麻和えと梅紫蘇和えを混ぜてもまた酸味と旨みの融合があってうまいですよ。
ではでは。