春めいて参りましたね!
どうも三度のメシも釣りも好き大谷賢史でございます。
僕ァ、クチボソ〜マーリンまで釣り上げたいタイプの釣り師なのですが、とりあえず今回は本気でクチボソを釣ってきました!
埼玉県蓮田市にあるひょうたん池公園をご存知か
行ってきましたのは、埼玉県蓮田市にある、ひょうたん池公園。
池の一周たったの1分。
さらに遊具など、まったくナッシングという、まさしくただのラーメン大好き小池さんなひょうたん池公園。限られた地域の地元民しか知らないだろ〜という超穴場過ぎスポットです。
昨年秋、仕事途中に渋滞を避けて抜道を走っていて偶然に発見。
見沼代用水のほとりにあるこの小池は、綺麗にウッドデッキ調に整備されているのにも関わらず三面護岸されておらず、池の8割がたに葦が生い茂り、稚魚がパチャパチャ跳ねる、正に淡水魚のオアシス。
以前、両グルで狙うヘラ師のおじちゃんが3人ほどいて、時々小べらだかマブナだかをあげていました。
で、その中の一人のおじいちゃんと、あーだこーだくっちゃべって、「ワシの若い頃はなあ〜中略〜後略〜タナゴ?タナゴもマブナもいっぱいおるよ。」と、長〜い世間話の末に貴重なタナゴ情報を得ており、この早春に満を辞してやって来たというわけです。
めぐり合い・ひょうたん池公園変
本当は仕事の移動に合わせていきたいところなんですが、釣りに行きたいと思った翌日には行きたいわけで、結局、高速ぶっとばしたわけです。
蓮田パーキングエリアのスマートICで降りると、そこから10分位です。
ちなみに、蓮田PAとスマートICは隣合っているだけで、ドッキングしていません。スマートICは蓮田パーキングエリアの手前です。蓮田パーキングエリアで休憩してからスマートICで降りられません。お間違いなきよう。
あー、危なかったー。
あー、トイレ寄って、タコ棒(タコ入り揚げ蒲鉾)買ってから、高速降りたかったー。
で、コンビニ経由で到着したのが、ひょうたん池公園です。
意気揚々、前途洋々に車を降りて池を視察。
ひ、ひ、ひ・・・
干上がってる((((;゚Д゚)))))))
なんと、池の9割が干上がり、残り1割の水たまりは「バスクリン森林の香り」をふんだんに投入したかのヤバい緑色。
まあ、自然相手。
半年もすれば環境かわるよね〜_:(´ཀ`」 ∠):
哀しいけど、コレ自然相手なのよね。
巡りあい・ひょうたん池変 完
(ちなみに漢字変換ミスでなく敢えて’変’でした。)
※ひょうたん池は、見沼代用水からの取水口が閉じられてしまったのでしょうか?治水のためであるならば致し方ない所もありますが、利根川から取水している見沼代用水が氾濫するという話は聞いたことがないですし、むしろそのための調整池的な役割ではとは思っていますが真相は謎です。
『心ない釣り人のマナーが〜』とかだったら残念至極です。前に会ったおじいちゃん達はこの池を愛して、大切に保全してくれていたのが良くわかりましたので何か泣けてきます。
『子供達が〜』『子供達の安全が〜』とか、主語を大きく語る大人の政治口実だったらなんかたまんないす。
池に落ちりゃ溺れ死ぬこともあるのは当たり前。
だから蓋をしようってのじゃなくて、そうならないように、しっかりとどう自然と向き合ったら良いかをフィールドワークするのが兄貴分や大人の役目だと思うんですがね。
それを習ってないで、お勉強は出来るけど無知な大学生なんかが酒飲んで海や川で流されたりしちゃうんじゃないでしょうかね?
で、そういった脈々と受け継がれるべき仕組みが途絶えてしまうことこそ危惧しますが、まあ、ひょうたん池に関して言えば完全に真相は謎なんで、全部アタクシメの独り相撲でございました。
転戦!山ノ神沼編
一時の動揺の末、深呼吸してとりあえずグーグルマップを眺めてみました。
タナゴさんなんて贅沢言わないので、取り敢えずあれこれな貴殿達が居そうな近場を探す。
車で5分〜10分くらいで『山ノ神沼』なる沼に到着。
ま、神々しい名前だし、釣禁かなぁと恐る恐る看板を見ると、どうやら釣禁じゃない様子。
台数は10台位だが駐車場もあり、簡易移動式トイレもあり。トイレは色々ビビって使っていませんが、イザ!という時囲いがあることは有難いもの。
ただ釣り人は皆無。人も殆どいない。犬の散歩のおじちゃんがスーツ姿に釣竿を担ぐ私を怪訝そうに見つめるのみ。
よーし!
オッス!オラ人身御供!いっちょやってみっか!!!
取り敢えず、沼はハードルが高いからホソからだな。まさかの釣禁とか言われたら嫌だし。
何がハードル高いのかわからないが、釣り人がいないことにかなりビビり、駐車場脇のホソに陣取る。
さあ、釣り準備。
ロッドはタックルベリー浦和美園店で買った、1.5メートルのべ竿@700円と1.3メートルのべ竿@350円の中古竿二本。
今回は倍以上高い高級な方の1.5メートル竿@700円に。
仕掛けは今回はケチって写真右側のオーナー社製@390円のタナゴ仕掛けに。替え針のあるなしもありますが、左側のマルフジ製より値段が40~50%安いんです。
とりあえず全長27メートルあるので、竿の長さに合わせて1.5メートルにカットして使用します。ただし、この市販仕掛けは特に1.5メートル幅に区切っているわけではないので、キチンと測ってカットしたほうがよいです。
今回はめんどくせ。エイヤ!でカットしたら10cm位短かったです。。。
短竿のマイナス10cmは大きかった。結構釣りにくかったですチキショーめ。
あと、この市販仕掛けは大変出来がよいのですが、矢鱈とハリスが長いです。
ハリはタナゴ専用針に交換するとアタリがあるのに乗らないという悶絶回数は大幅に減ります。
また食い上げ(魚が餌を加えて水面方向に移動する)や居食い(魚が餌を加えてその場から動かない)でウキにアタリが出ないなんてことも格段に減りますので、結果として良く釣れます。
釣れる釣れないもそうですか、アタリのないウキ釣り程苦痛なものはありませんので、私的には交換必須かな、と。
ササメ針の新虹鱗タナゴ針。
「虹鱗」なんて粋な言い回ししてくれるじゃねーか!
と、感心していたら、この針たった5本で¥350もするのね。
最近はオフショアルアーばかりやっていたから麻痺してたけど、普通の糸付き針は10本くらい入っていて¥100~¥150ですからね。
まあ、全体的に単価が安く始められる釣りだから、針だけはそこそこいいもの使いたいですね!
こんな感じになりました。
自動ハリス止めがあるので交換もカンタンです。
チチワ(糸を二重にして作った輪っか)を引っ掛けるだけです。
何かに似てるなーと思ったら、ホッチキスの芯じゃんwww
と、釣仲間にいったら、「ああ、タナゴ愛好家は本当にホッチキスの芯を加工して自動ハリス止めを作っているらしいよ」とのこと。
マジですか。
ただ、さすがの新虹鱗タナゴ針も、極小タナゴは針掛かりしなさそうです。
タナゴ釣りは小ささを競う釣りなんて言われますが、新子(しんこ。生まれて一年未満の魚の子供)も釣りにいくならば、この針をさらに自分で研磨するか、職人さんが研磨した特別な針を使うのがベストです。
タナゴ針1本で@1,500円〜と言う芸術品レベルの出来らしいですが、ワタクシメは使ったことないです。
あと、イトウキ(ウキの下のマーキング。ウキに出ないアタリを拾うためのもの)は付いていてとても便利ですが、鮎釣りや渓流釣りで使うナイロン糸目印の細いバージョンです。
直ぐにタナズレしちゃい、直すのが手間です。ワタクシメレベルではこれでOKですが、トップレベル目指すなら専用のものをお使い下さい。
ちなみに、マルフジ製は塗料?エポキシ樹脂?みたいなものでできていて、これならタナズレしなさそうです。
ただこのバージョンはイトウキが固定されますので、タナによっては見えなかったり、超浅場を攻められなかったりしますので、場合によって使い分けるのがいいのだと思います。
餌は『マルキュー・タナゴグルテン』通称タナグルです。
このタナグルは2種類あるのですが、差がよくわからず、「競技用」と書いてあるちょっとだけ高い方にいつもしちゃいます。釣られているのは完全に私ですね。
ただ、こいつを一つ買っておくと、「あ、小一時間暇できたし、釣りすっか!」とということができ、何かと便利です。
小さいボトルで700円くらいするので、ヘラやメジナ用の袋餌に比べると高価に感じますが、数十回分あり、携行性、保存性も良いので長期的に見たコストパフォーマンスはかなり良いです。
さらに、専用餌ですのでタナゴ用の小さい針にもグルテン繊維が残るので、餌持ちが格段によいので釣れます。
出典:マルキュー
実際に水中で魚たちに突かれた末にどうなるのかは見えないのですが、マルキューのホームページで載っている限りではグルテン繊維が針先にこんな風に残るらしいのです。
小麦粉+卵黄で作るキミネリを使うベテラン氏もいますが、卵黄一個使うと1日で使い切らず、さらに指がベットンベットンになって何だかなーな気分になるので私はタナグル派です。
タナグルは軽量スプーンが付いているので、今回は粉2対水2をよく練り合わせ、数分置いておきました。
季節や気候にもよりますが、私は仕掛け作りの前に餌作りをして馴染ませてから使っています。
餌付けは、針先にちょこんと丸めたタナグルを付ければOKです。
画像のハリスが赤ということもあり、見る人が見れば、オーナーの市販仕掛けに付いていた針で最初釣ってたのバレバレですが、釣り人というやつは早く釣りたくなってしまう悲しい生き物なんです。講釈たれておきながら、ごめんなさい。
というわけで、市販仕掛けなのにここまで準備に10分。
いやー、仕掛けが見えない。見えない。
元々視力は良くないのですが、夏はマグロやったり(釣れない)、秋は外房ジギングやったり(釣れない)した反動ですかね?
え!?
ろ、老眼!?
じゃないと思いたい37歳最後の春。
さあ、第一投!
さあ釣るか。
と、思ったら、後方から話しかけられ、ビクっ!!!
釣竿担いだおいちゃんでした。
おいちゃん「釣れた?」
ワタクシメ「お?おお!?ちょうど第一投目をしようと思っていたんですよ!」
おいちゃん「そうかい。この辺り急に魚がいなくなっちゃったんだよね。」
ワタクシメ「ああ、そうなんですかー。僕は初めて来たもので・・・」
おいちゃん「そうかい。お互い釣れるといいね!頑張ろう!」
ワタクシメ「ハイ!そうですね。頑張ります!!」
おおー、なんて爽やかな挨拶をしてくれるおいちゃんなんだ!!
なにかと世知辛い釣り界隈ですが、非常に気持ちよく釣りが出来るってなんて、素晴らしいんだ。
おいちゃん、ありがとう。ありがとう。こりゃ釣れちゃいますよー。
シュワッチ!
スー
ピシ!
ピチピチピチ
(さあ、皆さんご唱和下さい)
貴殿でしたか(タモロコさん)
いわゆるモロコですが、こちらはいわゆるクチボソのモツゴでなく、タモロコですね。(きっと)
私の地元(東京都板橋区)の池ではクチボソ(モツゴ)ばかりだったので逆に珍しいかな?
まあモツゴもタモロコもクチボソないしはモロコって総称してたので定かじゃないですが。
からの~
無限タモロコ天国!
1匹目が出てからは1キャスト1バイトは当たり前。
あー、アタリないなーと思ったらウキにアタリでないうちに餌を食べられてるか、単に針から餌が落ちたかのどちらか。
10匹程釣って、車にあった子供のお砂場用バケツが一杯になったので、一旦リリースして小移動しましたー。
角はどうでしょう?
子供用お砂場バケツとピクニック用のレジャーシートが今回の相棒。
上着には車に積んでおいたダウンジャケットを着ていますが、下は安定のスーツに革靴なので、レジャーシートの横にきちんと革靴をそろえてどかんと座ります。
若干の後ろめたさはあれど、少しでも釣りやすい恰好、姿勢を保つことが最優先。
嗚呼、こういう大人にはなりたくかった。。。
が、こういう大人まっしぐらだった。。。
まあ、いいや(笑)
・・・
シュワッチ。
ポチャ。
しーーーん。
あー、水の動きのない所はアタリ遠いわ。
つ、つまんねー。
止水のウキ釣りでアタリなくただエサが落ちるのを待つ釣り。
これ禅ですか?
水の動かない角地では、
1キャスト1バイトはなくなり、忘れた頃にたまーにアタリが出る感じ。
たまのアタリを拾ってもやっぱりタモロコさん。
フナかタナゴいないのかなー。
沼に移動しようかなー。
なんてゲンナリしていると、シュンッとウキ消し込む小気味良いアタリ!!
気抜いてて、半分ノールックでよそ見しながら合わせると、
ぐ~~~っ
と竿が持っていかれる。
ぬお!
走る!
の、の、のされ・・・るものか!
赤塚ため池公園で培った短竿溜め!!!
で、上がって・・・くる直前に無念の池ポチャ。
魚は10cmくらいの可愛いフナさんでした。
タナゴ針でコブナ釣ると、掛かりが浅いみたいですね。
でも、フナいるんかー。餌大きめにしてみっかー。
で、またタナグルが効いてくると
無限タモロコ天国。。。
ちょっと飽き飽きしてしまい集中力を欠いていると、ウキが少し横走り!
うおっと!
今度は逃がさんばい!!
貴殿でしたか(オイカワさん)
ワタクシメ、このオイカワ釣りが大好きで、小学校高学年くらいまで大人に混じって例会に参加したり、大会に出場したりしていました。
が、残念ながらここ25年、30年位で環境が一変し、大谷比で1/20くらいに減ってしまい、オイカワ釣り人口は1/200位になってしまいました。
川は確実に綺麗になっているのですが、保全というものは難しいんですね。
でも、お久しぶりのヤマベ。嬉しい。
日本の淡水魚って美しい。
いわゆる雑魚釣りと言われりジャンルだけど、これはこれで趣あるし、色々釣れるし、楽しいジャマイカ。
ちなみに貴殿はクチボソ(モツゴ)さんですかねー?
大きくなると判断付くんですが、4cmくらいのだと私には判別できませんでした。
さあ、タナゴを狙ってみようじゃないか!
さっきのおいちゃんが、
「ここ、タモロコしか釣れないなー。」
と、颯爽と去って行ったのが午後4時。
これを機会に移動を決意。
最後の一時間と決めて、山ノ神沼の目星をつけておいたボサ回りに移動。
さあ、タナグルを付けて心機一転第一投!!
ポツポツ・・・
ザーーーーッ
人間は天候に勝てない生き物というヤツです。
ついさっきまでポカポカ陽気でルンルンしてたら、急に冷ややかな風が吹いて雨が落ちてくる。ホント、女心と春の空は読めないものですなあ。
というわけで、雨&夕暮れにつき撤退しました。
帰りがけ釣れるかはわかりませんが、蓮田近辺の小川や堀、ホソを見て回りました。この辺りは国道沿いは賑やかですが、一本道を入ると関東平野らしい小川がいくつもあります。
水があれば魚はいるものです。
自分なりに近場のマイポイントを開拓するのも楽しいのではないでしょうか?
また蓮田インターから3分の「森のせせらぎ なごみ」という温泉はかなりいい湯らしいです。
月に2、3回くらい近県の日帰り温泉を巡っている妻いわく、
埼玉近郊NO.1泉質!
などと、いっております。
まあ、妻子が温泉入っている間に、
「ゆっくりあたまっておいで。」
「ちょっと釣りしてきていい?」
と、日帰り温泉より釣りを取るくらいの釣りバカなワタクシメは伺い知りませんがご参考まで。
<参考情報>
- ひょうたん池公園(蓮田市)
- 山ノ神沼(はすだ観光協会)
ではまた。
大谷賢史
使用タックル
- ロッド:タックルベリーで買った中古アイテム
- 仕掛け:タナゴ仕掛け
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