ORETSURIをご覧のみなさんこんにちは。竿兄弟(弟)です。
私はいわゆる湾奥に住んでいます。
湾奥ってのは、湾の奥まったところって意味なんですが、東京湾では横浜から千葉にかけての地域のことを指します。
個人差はあるみたいですけどね。
春の湾奥シーバスといえばバチ抜けパターンらしいですね
なぜか湾奥の春の象徴バチ抜けシーバスを体験したことがないんですよ。っていうか、ばち抜け現象を見たこともないんです。
バチ抜けってのは、ゴカイ類が産卵のために隠れ処をぬけて大量に水面などを泳ぐ現象を指すんですが、そのゴカイ類は栄養豊富なのです。それをシーバスやらメバルなどの海の魚をはじめとしてコイやらウグイなども狂ったように食い散らかすというんです。
それが毎年のように年明けから春まで繰り返されるんですね。
そんでもって、Twitterなんかをみていると、「ばち抜けでシーバス爆釣したったw」みたいな投稿が流れてくる。
・・・
この私、実際んところ、「ばち抜けってホントにあるのか?都市伝説?」と半信半疑でした。
みんなが集団でだましてるんじゃないかと。
兄者から、バチ抜け偵察指令が・・・
とはいえ、ばち抜けを信じる、いや釣りたい気持ちもやはりあるので、今年こそバチ抜けを経験したいなぁ、と思っていたところ、兄者からTwitterで以下のような指令が。
兄者(竿兄弟は兄弟ユニットです):「会社でサボってたらバチ抜けしたって見つけたから、行ってきて」
うーむ。
弟にはバチ抜けの知識がなく、そもそも信じられないし。どうしたものか・・・
こんな時はあれだ( ゚д゚)ハッ!
バチ抜けを体験すべく竿兄弟調査隊(弟一人)はアマゾンへ、ではなく、ネットの奥地へと進んだのです。
実は釣り動画をYouTubeにUPしている、釣れれば御の字さん(@turerebaonnoji)と仲良くさせていただいてるんですね。今回は御の字さんがバチ抜けポイントに連れてってくれるとのこと。これは有難い。
持つべきものはジャイアニズムの兄、ではなくスマートフォンやな…
釣れれば御の字さんは湾奥で主にシーバス等の釣りをメインにされていらっしゃる凄腕の釣り人なのですが、動画はテクニック面・ポイント探索面で非常に為になるので是非ご覧になってください。記事末に記載しておきます。
ええ!?こんな場所でバチ抜けするの!?
バチ抜けで狙うのはシーバス。
シーバスなので、ポイントは海だろうなーと思っていたところ、えっ!?こんなところで!?というような場所でした。
いや、ここ淡水じゃないっすか!?というような場所です。
ここはプロも近くでやっていたりする有名なシーバスポイントだとか。
まあ騙されたと思って、やってみます。
バチは抜けているか?
6時半ごろポイントに入り、満潮からの下げに待機します。
「バチ抜けるまで時間あるけど、いるかもしれないので投げててください」とのご指導。
この日のために買ったエリア10で水面を探ります。水面に異常なしであります!(`・ω・´)ゞ
実はこのとき使ったタックルはこの日のために新調したおニュー。
これは何とか入魂したいな。
そう思って10投くらいすると…
ブチッ!
と…嫌な音が・・・
あわわ。なんとノットからそのままリーダーが抜けてしまいました…
記憶にある限り初めてのノットすっぽ抜けです。
秘密兵器エリア10が早速殉職…
ひさしぶりのFGノットが締め込みが甘かったのか、巻数が足りなかったのか…
これからはノットアシストを買おうと決意しました。
僕のすっぽ抜けを見た御の字さんは、多分笑いをこらえてくれていたと思います…
恥ずかしかった…(ちなみに御の字さんの動画にはノットを必死に組みなおしているシーンが良く映っていました)
シーバスは突然やってくる
気を取り直してノットを結束。
今度はこれも名作の『にょろにょろ』で水面を探ります。バチ抜けっていえば、にょろにょろですよね。バチ抜けで釣ったことないけど。
まだバチ抜けはしていないようだなー。
と、油断して10投くらいしたところ、ティップが、
ヌーン。
と、持っていかれる。
これは!?とすかさず合わせると、
ズシッ。
重みがロッド全体に!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
キタキタキタ!ホントにキタ!
ドーン!
最後は近くにいた方にタモ入れしてもらい、初のバチ抜けシーバスを釣ることに成功しました。
ホントにいたんだ!シーバスはたくさん釣ってきたけど、なんだか今回は凄く嬉しかったですね。
やっぱり初めてのシーンだからかな。
そして気が付くと水面を良く見るとバチが抜ています。
すごい。ほんとにバチ抜けってあったんだな!
まわりでもポツポツと釣れはじめて、なんと70オーバーもあがった模様。
バチ抜けスゲーな展開が周囲で一瞬あったものの、どうやら時合い自体は短ったようです。
あたりもなくなったので納竿としました。
バチ抜けは、シーバスの素人でも簡単に釣れてしまう祭りのような現象である。
このことを身をもって体験しました。
でもバチが抜けるタイミングやポイントを知っていないと、なかなか出会うことは難しいんでしょうね。これは経験と勘ですね。
あと、青物に似て時合の勝負でもあるおので、短い時合にいかに釣るかがカギなんでしょう。
シーバスを釣りたい人は春のバチ抜けポイントの開拓が近道かもしれませよ。
大潮のバチ抜け再チャレンジでシーバスもサイズアップ
ちなみに二週間後の大潮で味を占めて再チャレンジしてきました。
結果、
ハイ、ドーン!!サイズアップです!!
タイミングとコツをつかめば、シーバス素人でも再現性のある釣りが出来るバチ抜けはすごい。
兄者:「どう考えても、貴重なポイントを教えてくれた釣れれば御の字さんがすごいんだろ」
ということで、湾奥都市伝説、バチ抜けは実在しました。
何より御の字さんありがとうございました!!
寄稿者
竿兄弟
湘南に住む「兄」と東京湾奥に住む「弟」の釣りユニット。兄は主にフカセ・投げ釣り。弟はジギングやソルトルアーがメイン。
竿兄弟Twitter:@rod_brother
今回のタックル
- ロッド:メジャークラフト ソルパラSPS862ML
- リール:ダイワ 17Xファイア2510PEH
- ライン:メジャークラフト 弾丸ブレイドPE1.0号
- ルアー:ガイア エリア10、にょろにょろ
Special thanks
釣れれば御の字さん
Twitter@turerebaonnoji,YouTube
関連アイテム
▼バチ抜けにはバチを模したルアーですよ。浅場で牡蠣殻などがあるエリアは根がかりもあるので予備も持ってきましょう。色も複数パターン用意したいですね。
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