先日、Twitterでバズっていた京都の銭湯「玉の湯」さんのツイートをみて、釣りという趣味でも一緒だなと思った。
届け!!!
銭湯経営者全員の願い( ;∀;) pic.twitter.com/hCZlUf0vK7— 京都 玉の湯 (@kyoto_tamanoyu) 2019年5月10日
内容としては見ての通り。
銭湯でもマナーや常識とされているものを守らない人が、まわりの常連ユーザーに迷惑をかけていたりする。
身体を洗わない、大声で会話をしない、などなど。
これは、ある程度銭湯に行きなれた人であればわかると思う。
玉の湯以外の銭湯でも常連と一見さんや若い利用者との軋轢があるはずだ。
常連の立場からすると、「ふまえてない行動」をしている新参者については、きっとイラつき、かなり強いことばで叱責しているのかもしれない。
が、あまり厳しいことばで突き放すと、言われた方は銭湯自体に嫌なイメージをもってしまうかもしれない。
そうなると結果的に銭湯をさけるようになってしまう。
常連からすれば、一見さんや若い利用者などはいなくてもいいと思うだろうが、銭湯の経営側からすると一定の新規顧客がいないとやっていけない。
また、経営が成り立たないとすると、極端な話、常連ユーザーもやがて行きつけの銭湯がなくなるという流れになるのかもしれない。
これは釣りのマーケットも一緒だと思う。
以前こんな記事を書いた。
釣り上級者:釣りスタイルが確立され、安定的に高い釣果も出せる釣り人
釣り中級者:釣りスタイルが確立されつつあり、釣果もそこそこの釣り人
釣り初心者:釣りスタイルが確立されてはない状態で、釣果は安定しない釣り人
釣り未経験者:釣りを全くやったことがない状態。誰かが誘わないと釣りはしない人
定義はいろいろあると思うが、釣り人をこのように定義してみた。
釣り初心者や未経験者は釣り場や船上で信じられないことをやることがある。これは大体悪意があるわけではなくて、基本的なルール・マナーや釣りの技術をしらなかったりするからだ。
これに対して、釣り場でかなり強い言葉で叱責している人をみることがある。
たとえば、船宿であれば常連客だけでなく船長や中乗りスタッフが叱責しているかもしれない。
大体において、悪いのは釣り初心者や未経験者だったりするのだけども、言われた人はどう思うだろうか。
もし釣り未経験者や初心者であれば、それ以上釣りを楽しみたいと思わないだろうし、その船宿へ通う気もなくなるはずだ。
こうした議論があるときに、ベテランの釣り人や船宿関係者は、「海は危険がつきものなので○○」「初心者は勉強してくるのが当たり前」「ちゃんと自分から聞け」という反論がある。
言いたいことはよくわかる。
が、せっかく楽しい時間を過ごしたいのに、このようなスタンスで釣り入門者に強くあたるのはみていてあまり気持ちよくない。
また、その忠告が相手に伝わればいいが、その前に相手はもう釣りをやめてしまうかもしれない。
こうなると船宿では、前述のピラミッド図における新規の客層の流入が少なくなる。すると経営が悪化して・・・、と、なるわけだ。
釣りだって誰しも初心者であったわけで、最初からベテランであったわけでもないはず。
自分が初心者の頃に、ベテランからされて嫌だった仕打ちを、これから釣りという趣味を楽しもうとしている人に繰り返すのは、どうも呪われた連鎖な気がする。
これは中学生の部活道と似ている。
中学1年のときに先輩にやられて嫌だったことを、中学2年になって中学1年生にする。
中学3年生になって、中2と中1にするという、あの連鎖。
ああいった連鎖はできれば無くしたい。
もし、同じようにおもった人は、まわりの釣り初心者に、やさしく接してほしい。
平田(@tsuyoshi_hirata)