氷上ワカサギ釣りにいったときに車内から見た出来事です。
冬になると、父と岩洞湖へワカサギ釣りに出かけています。その日は、私と父と父の友人の3人で岩洞湖へ向かっていました。
氷上で釣りをするので、釣り道具はもちろん、テントやランタン、ドリル、食料など、釣り場に持ち込む物や、防寒着、ソリ、リュックなど車内は荷物でいっぱいになります。そのため、私の車に荷物を積み、父の車に父の友人と積みきれなかった荷物を積んでいました。
3月半ば頃でしたが、雪は降り積もり(岩洞湖周辺は豪雪地帯で有名です)度々ホワイトアウトに遭遇するため、より気をつけて運転していました。
カーナビをみて岩洞湖より手前にある外山ダムを確認し、「もう少しだな」と思っていると、道端に人が歩いているのが見えたのです。
長靴にジーパン、ダウンジャケットという格好。
背負っていたリュックサックには雪対策なのか杖が二本。
「こんな天気なのにあんな格好で寒くないのかな」と思いつつ運転を続け、日釣り券を買うために薮川郵便局の近くの商店で下車。
父とその友人にその事を話すと、「そんな奴はみてない」とのこと。
・・・
思い返してみれば、「軽装の人」を見た周辺で停車してる車を見ていなかったんです。
岩洞湖はもちろんのこと外山ダムまでもかなり距離がある場所だったので、不気味に思えてきました。
それ以降何度かワカサギ釣りに岩洞湖へいきましたが、軽装備の人は見かけませんでした。
調べたところ、外山ダムは釣り禁止となっているようです。薄くなった氷上で危険な目に遭った人も複数いるとのこと。
あの軽装備の人も、もしかしたらその内の1人なのかもしれません。
※投稿いただいた釣り場の怖い話は編集部で編集して紹介しています。