今も覚えているのだけど、中2から視力が悪くなった。
黒板が見えない。遠くにいる人の顔が見えない。見えないから目をしかめる。すると常にけわしい顔になりがちで、クラス担任だった頭がやけに長いO先生からは「お前がクラスを仕切っているのは知ってるんだぞ」といわれるようになった。
実際に仕切っていたのかはおいておいて、わたしが急速にド近眼になっていたのは事実だ。じゃあ、勉強のし過ぎなのかというとそんなことはなく、原因はゲームのやりすぎということになる。
信長の野望、三国志などのコーエーシリーズを中心にひたすらやりこんでいたのだが、ある程度やると、どうしてもCPUはハードに依存するため弱い。そこで好敵手は三兄展崇であった。三国志の話をすれば、だいたいわたしは群雄割拠時代の曹操を選んで、三兄は孫堅を選んだ。
なぜ曹操かというと、曹操自体の能力の総合地がだいたいコーエー三国志では最高峰だからというのもあるのだけども、よい武将や軍師がいるし、なにより中央にいるという点がある。
最初は四方八方に敵がいるが、うまくやれば一気に中央を抑えることができるという理屈。これは戦国時代に上杉謙信や武田信玄が天下をとれなかった理由でもある。地の利というやつだ。あとなぜ群雄割拠時代なのかというと、袁紹を倒したあとはなんというか、もう曹操一強になっていくからだ。そうなるともうタコ殴りでなんとかなってしまう。
わたしは優秀な部下をひきつれ、内政にいそしみ国力を上げ、国力があがったらあがったで容赦なく隣国に攻めこんだ。
時は乱世。国家の安全保障のためには、自国の法をかかげたり、話し合いや不戦だけでは到底やっていけない。なぜならば、周りの国には董卓みたいな悪逆非道の君主もいるわけで、気を抜いて許昌あたりでのほほんと内政だけしていると、急に攻め込まれて国民や国土を守ることができない。
国を守るのは、経済力と武力。それらの総和が外交力になる。
そして、それらをうまく制御するのが優秀な人材である。わたしは中2のときにそれを学んだわけで、考えると学校よりコーエーのほうがためになったのではないかと思うときがある。
わたしの理想は中華全土を統一して、戦のない世をつくるのだ。
というようなことを、キングダムの政がいっていたような気がするが、中2のわたしもそういったことをぼんやりと考えていた。信長だって、本当は情け容赦なく従わぬものを享楽的に虐殺していたのではないかもしれない。彼は戦の時代にうまれ早くから「世界」を知って、日本を統一していかなければいけないと強い意志を抱いたのではないか。
さて、三国志の話に戻る。
内政で金と兵糧を増やし、無理のない範囲で徴兵し、兵らの士気と訓練度を上げ、敵国の有力武将や不義理武将に工作をしたあとは、情け容赦なく、隣国を攻める。劉備だからといって逃がしてもらえると大間違いである。戦で敗けたものは勝利したものの言うことを聞かなくてはいけない。それが今の日本をつくっているわけだ。
なぜ、米軍基地が日本にあるのか。
なぜ、日本は米国のいうことを聞かなくてはいけないのか。なぜ親日な台湾ではなく中国を尊重しなくてはいけないのか。
ということで、隣国を併合し、袁紹一族を北に追い上げ血祭りにあげると大体勝負がついてくる。史実では曹操が勃興していくときに、黄巾賊の残党を倒した曹操が10万の精鋭を軍勢に入れるという話がある。いわゆる青洲兵である。
投降しない武将や軍師はだいたい後顧の憂いを断つために斬首する。だが、仲間になるときめたものは、私情をすてて取り入れる。史実の曹操にはそのあたりの、織田信長に通じる合理主義的な志向性があった。裏切り武将も斬首する。董卓などに太守をまかせた日には、反旗をひるがえすからだ。
張飛も関羽も従わぬとあれば、斬首。劉備だって、サクッと斬首である。君主たるもの非情であれ。
とはいっても名のある武将や骨のあるやつがどんどん死ぬと、武将キャパがあるわけで、つまらなくなる。なので、これはあとあと「名のある武将は斬首禁止ルール」ができて逃がすようになった。名前を覚えられなくて、能力値が低い武将は気骨がないのか、だいたい投降するし、投降しなくても斬首になる。
あとは西に進んでも馬騰がいるが、大したことはない。そして中華の半分が我が領土に。
曹操おそるべし。こうなるともう曹操と自分が一体化してくる。曹操だったらどうするか。そんなことを考えながらプレーする。
じゃあそこで、張遼をもってして、南で孫一族を指揮する三兄に攻め込むかというと、さすがにそれはちょっと角が立つし、もう少しゲームをプレイしたい。曹操と一体化したからといって、実の兄を斬ることができようか。いや、できない。
国力的にいっても、武将や軍師のレベル感をとっても必ず勝つ。そういう自信はある。が、攻め込まない。なので、外から刈り取る戦略で、劉一族を一掃しはじめる。
そして、中華の大地には、曹操と孫一族だけが残る。だいたいそうなる。
孫堅や孫策は薄命なので、ゲームでも「巨星落つ」ってな具合に死んでいたりすることも多い。人間は寿命には勝てないのだ。
ははは、こちらには張遼(わたしは張遼が好きだ)、夏侯惇、夏侯淵、などなど信頼に足る武将がいる。太史慈恐れるに足らず。甘寧にいたってはただの賊上がりではないか。周瑜も死んだし、この勝負、もはや、戦う前に決まっているぞ。さあ降伏しろみたいなことになる。
が、戦いというのは、どうなるかわかっていないから面白いのであって、どうなるかわかっている戦いほど面白くない。釣りだって、釣り場にいってどうこうすれば必ず○○が釣れるのであれば面白いはずがない。
どうなるかわからない海があるから。
なにが釣れるかわからないから。
そして、釣れないから釣りは面白いのだ。
だから、わたしと三兄の戦いでは大体そこで、つまらなくなってゲームを最初からやり直す。で、また曹一族と孫一族だけになる。そしてそれを繰り返す。たまに馬騰を選んだりもするけれども、大体この流れで進んだ。
さて、そろそろ話を進めないといけない。
なぜ眼が悪くなったかの話にもどる。
これは四六時中コーエーをやっていたからに尽きる。夏休みなどになってくると24時間中22時間ぐらいコーエーの日があった気がする。風呂と飯以外はコーエーだったわけだ。いや、あんまり汗をかかない季節は風呂に入らずコーエーだった気もする。
こうなってくると実際のところ、目がちかちかする。わたしは麻雀をやったことがないのだが、たぶん徹マンみたいなもんだと思う。
目がちかちかしても、わたしは曹操の一手を進めなくてはいけない。なぜなら国土や国民を守るためであるし、なにより人と生まれたからには勝たなくてはいけないという想いがあるからだ。兄だからといって敗けたくはない。
どうしよう、目がみえなくなってきた。涙が出てくる。よしこのターンが終わったら少し寝よう。ターンエンド。寝。で、三兄から5分後ぐらいに起こされ、ハッとして起きて、曹操としての頭脳を働かせる。それで、やりきって三兄を起こす。この繰り返し。
考えてほしい、こんなことを休みのたびにやっていれば目が悪くなるに決まっている。
今わたしはもうすぐ38歳になるが、残ったものは前後に伸びきった眼球(近視は物理的に眼が伸びる!)と歴史についての興味関心とわずかな知識だけである。
これは釣りメディアなので、そろそろ釣りの話につなげたい。
中学のころからバス釣りはやっていたのだが、そこからメガネをするようになり、容姿を気にしてコンタクトレンズを大学生になって覚え、目が乾くのでやめてメガネの生活に戻った。容姿が気にならなくなったのだ。
メガネは凄い。快適である。コンタクトみたいに乾かないし、ごろごろ感もない。
釣りをしていてもメガネがあると眼が保護できていい。
が、船釣りをどんどんやるようになって気づいたのは、釣りをしていると潮風や跳ね上がる海水でメガネ濡れ、乾くと塩によって前が見えなくなるということだ。
いつも夢中になってしまうけども、やっぱりメガネの表面が塩田になっているのは心地よくない。それに、釣れてないときはできれば海上からの景色も楽しみたい。だけども布のメガネ吹きやウェットティッシュじゃ余計にメガネが汚れてしまい、視界がぼやけてしまう。という悩みがあった。
或るとき、今年になってから釣りが縁で知り合ったアサオさんがアマダイ釣りのあとに、「平田さん、これどうぞ、眼鏡ふくでしょ」みたいなことをいって、メガネクリーナーをくれた。
で、もらったはいいものの、ま、あんまりきれいにならないんだろうなーとおもって、製塩がすっかり完了しているメガネを拭いてみる。
するとどうだ。
すごいきれいになる!
なにこれ、滅茶凄い。
ということで、最後になりますが、今回のオススメアイテムは小林製薬の「メガネクリーナ ふきふき®」です。この凄さはいってもわからないと思うので、実際にきれいにしたときに写真をご覧ください。
こんな外観。使い捨てで50包入り。ひと箱Amazonだと600円前後で3箱買うと安かったり。
箱を開けると、1枚入りのメガネクリーナふきふき®が2枚でてくる。
これは比較的海が荒れてないときのわたしのメガネ。
潮飛沫で製塩が完了してますね。これをティッシュやウェットティッシュで吹いてもきれいにならないし、眼鏡が傷ついたり、曇ってい待ったりするわけです。
で、これだ。
メガネクリーナふきふき®。
一枚出すと、ちょっとアルコールの鋭いニオイがする。
で、吹くと・・・。
砂ほこりが入っているようなときはごしごしこすると傷つくので注意。洗い流してからやろう
この通り、ほんとうにきれいになる。
繰り返すけど、これは今はやりのステマとかではなくて、本当にすごくきれいになるのだ。
脂もとれるし。
で、きれいになった眼鏡で景色を眺めるとこれがまた透き通っていてきれいで、なんとも気持ちがよいものなんだよなー。
ということでオススメです。
メガネで海釣り、とくに沖釣りや磯釣りアタリをする人はまとめて3パック単位で買い込んでおくと良いと思います。使ったことがない人はまずひと箱かってつかってみてください。常日頃メガネの汚れに敏感な人は、ほぼ必ずリピートするはずです。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
▼メガネクリーナふきふき®なんですが、マスク生活が多くなっている昨今、曇り止め効果があるものも追加発売されてます。これは買い。