こんにちは、jomoです。
今年最後の寄稿です。本当は12月21日に開催された「リストランテORETSURI(忘年カワハギ)」について書こうと思っていました。
釣りの部では、シマノ製ステファーノ使いの平田編集長に、ダイワのメタリアを愛する私が「シマノ・ダイワ カワハギ竿戦争」を挑んだのですが…
結果、平田さんは2枚、私1枚と不毛な争いに。
戦いは何も生みません。
皮剥様は竹岡沖の海底で泳ぎ、この二人の悲しみの一部始終をじっと見ていらっしゃいましたが、やがて二人の魂が竹岡沖の底に快適シンカーのように沈んでしまいますと、悲しそうな御顔をなさりながら、またふわふわと御泳ぎになり始めました…
同行の杉浦さんは左手の人差し指をシロサバフグに噛まれながら奮闘して良型カワハギを見事釣り上げたのですが、私は小型1枚で終了。。。
沈黙が続き、やっと釣れて喜んだのも束の間…この日のお釈迦様は右舷に厳しく。。。
というわけで、カワハギについては別の方の記事でお楽しみください…
個人的に2019年の釣りを振り変えると、このORETSURIに関わりはじめたのが非常に良かったなー、感じます。とりわけ、フィールドレポーターとして記事を掲載してもらうことで、これまで以上に釣りが楽しくなりました。
読者各位にもぜひこの喜びを知っていただきたい。
そこで今回は、フィールドレポーターとして活動するメリットをお伝えします。後半では、これを気にかけるとウェブの記事っぽくなりそうだ――と私が感じたことを挙げていきます。
「撃沈」も含めて釣りの記憶が残る
釣りにいき、楽しい時間を過ごす。なんと素晴らしいことか。
しかし残念ながら、その記憶は確実に薄れていきます。動画を撮り続け記録を残せばよいのですが、大量のバッテリーを釣り場に持ち込まなければならず、今のところは最初から最後まで撮影するのは厳しいのかな、と。
一方、寄稿を意識して釣りをすると、これまでと比較にならないくらい記憶に残ることがわかりました。釣りの最中は存外に忙しくメモを取らないため、ひたむきに記憶しようとするからなのかもしれません。
その記憶をもとに記事を執筆し、ORETSURIに掲載されたものを読み返すことで、より鮮やかに記憶が蘇るのも良いところ。私の場合、テンヤスミイカで撃沈した悲しみが生々しく再現されます…。嗚呼。
ORETSURIイベントで他の釣り人と話すきっかけになる
アラフォーにしてコミュニケーション不全の私。
はじめはイベントでうまく立ち振る舞えるかが心配でした。
今回の「リストランテoretsuriカワハギ」釣りの部では、左隣はまつともさん。
あっ、モンスター釣りの記事を書いているやばい人だな。同じフィールドレポーターとして親近感を覚え、スムーズに話すことができました。
イベントに参加したいけど不安だ…という方もいると思います。まずは寄稿という手段でORETSURIに関わる作戦もありかと思いますよ。入稿時には平田さんとやり取りすることになるので、その人柄もなんとなく分かると思いますし。
ちなみにまつともさんは、タニシ+αで漬け込んだ激臭エサを持ち込むなど、本当にヤバイ人でした。
モンスターだけでなく、カワハギを釣るのも上手だったまつともさん
「貧果」もまた楽しいです!
この項は釣りの上手い方には関係がないかもしれませんが、釣れた話と同じくらい、釣れない体験談は参考になるものです。
同じ轍というやつを踏まないようにすることができるので。そして何より、「自分と同じくらい釣りが下手な人がいるんだなー」と下種で穏やかな心になれるのです。
そう考えると、記事にすることで私の貧果も意味のあるものになるのかな、と…考えられるほど人間できておりません!
が、シェアすることで悔しさを薄めることができるのは素晴らしいと思います。記事を作成しているうちに、ダメだった点をふりかえり、次への一手に気付けるケースがあるのもナイスです。
紙媒体の記事とはちょっと違う、ORETSURI寄稿のコツ
例えば新聞等紙媒体向けのつもりでウェブ向けの記事を作成すると、やや寂しい感じになります。
ORETSURIに寄稿するには、次のような点を改良すればいいのかなーと感じています。
極めるのは難しそうですが、手軽にチャレンジできるコツばかりです。寄稿のハードルは極めて低いことが分かっていただけるかと思います。
ウェブ界隈の皆さまにおかれましては、訂正や補足があればぜひお願いいたします!
「続きはコチラ」
新聞記事の見出しは、一目で記事の要点を分かるようにすることが求められます。お金を払って新聞を買ってくれた読者の方には、効率良く情報を伝える必要があるからですね。
記事全体を読む人はあまりいませんからね。
「防衛省の予算要求額はいくらに?関係筋にこっそり聞いてみた」なんて具合に見出しを書いたら、デスクから怒鳴られた上に「防衛省概算要求、過去最高5・3兆円に」に直されるわけです。
一方のウェブサイトでは、クリックして続きを読みたくなるタイトルが好まれる印象。
最初から記事全文が表示されないウェブならではですね。むしろどんなによい記事を書いてもクリックされなければ誰の心も動かせません。
記事の概要は示しつつも、ちょっとしたフックを散りばめるのが良さそうです。したり顔で書いておきながら、私には難しいんですが。
出来事だけでなく「感情」「思考」を書くと自然と文量は増えるし、エモくなる
この中見出しを読まれた際、続きが気になりましたでしょうか?ひねりがなさ過ぎますね笑。
文量は新聞記事より長めが良さそうです。
新聞は1行11文字程度。通常の記事で60~80行、特別な大事件でもなければ長くても120行前後。つまり約1,200文字に収まります。他の記事も含めて限られた紙面に載せるには、このくらいが限界になります。
その点、ウェブにはスペースの心配がありません。では、どのくらいが理想的なのでしょうか。
平田さんによると、「目安としては2000字程度」のようです。
例えば釣行記を作成する場合、釣りの経過に加えて当日の感情や思考などを書けばすぐ2,000字になります。
そして私はこの生々しい感情や思考、つまり「エモさ」こそ、ORETSURIの記事群の良いところだと思っています。
皆さんが大物を釣り上げたときの喜び。
「貴殿」にまみれた際の悲哀。
気合を入れてボウズとして撃沈した悔しさ。
これを、ぜひ読みたいです。
写真はふんだんに
カラーできれいな写真をいくらでも無料で見ることができるのも、ウェブの良いところです。
せっかくウェブメディアであるORETSURIに寄稿するのでしたら、写真を多数使用する方が読者にもより高いの満足度を提供できそうです。
釣れた魚に現場のシチュエーション。カラー写真は雄弁に語ります。
黄アジの目。この美しさ、文で表すのは至難の業です。
問題は、釣りの最中は手が濡れていることが多く、携帯電話のカメラを使うのが難しいことです。
特に時合いに突入しているときは、いちいち手を拭くのが面倒だったり。防水カメラや携帯電話の防水カバーなどを購入するのも手かもしれません。
釣りの話を誰かにしたいひとは、ぜひ記事化を!
ということで、ORETSURIに寄稿をすると良いことがたくさんある割に、とりあえず記事を書くけならば気軽に着手できることが分かっていただけたとしたら、幸いです。
釣りはグループで行ったとしても孤独なもの。
乗合船の場合、同船の隣の人ですら、何を考えどのような工夫をしていたのか、正確には分かりません。
ましてやフィールドの異なる釣りに挑む人の思考の流れなどはさっぱりです。これからも色々な人のエモな記事を読めればいいなーと思います。
平田さんも程よく編集してくれますよ。
誰かに伝えたいことがある、思考をまとめたいというような内的な動機がある方は、ぜひ次の釣行は記事の寄稿を検討してみてくださいね!
それではまた来年。
寄稿者
jomo
東京湾・相模湾で船釣りがメイン。小物釣りなら何でもウェルカム。江戸前物としてカテゴライズされるマダコ、マゴチ、スミイカあたりの船が好き。