どうも平田です。
東京湾でタチウオが釣れ盛っていますね。それもドラゴン級が。
なにがドラゴンかは別の記事で触れますが、まー大型のことです。
今回は、はじめてテンヤタチウオをやってみた話なんですが、独自路線のORETSURIだから読める話として、釣り業界やタチウオの話などのちょっとマクロな視点もとり入れてみます。
東京湾で「テンヤタチウオ」の流行と「テンヤ沼」の予感
今年の東京湾船釣りシーンにおける2大インパクト。
これは間違いなく「エギタコ」「テンヤタチウオ」の流行だと思います。
え?
あー、他にあったら、すみません。一応謝っておきます。
長年根がかりに強いとされる「テンヤ」が主流だったタコ釣りでエギが主流になり、天秤にサバ短冊やジギングが主流だったタチウオ釣りでは、テンヤが一気にブレークしました。
それぞれ、自然とブレークしたわけではなくて、数年前から着々とメーカーサイドの方々が努力してきた結果なのだと思います。
その提案の甲斐があって船宿側も徐々に受け入れ、やがて「テンヤだとドラゴン級タチウオがバンバン釣れる!」ってことで、2020年一気にマーケットが広がったというわけです。
メーカーサイドからすると、タチウオは人気魚種でもありポテンシャルが大きいのは事実なんだと思います。
釣って楽しい、食べておいしい。
一方、東京湾でいえば、タチウオの餌釣りマーケットは、主流ではあるものの、それほど注力するところではなかったと思うんです。ジギング(サーベリング)と比較すれば。
道具を売る側としたら専用竿以外は、ハリ・リーダー・完成仕掛けぐらいなので。
そういった事情に対してテンヤは、号数・カラー・形状の組み合わせにより、一大マーケットが期待できるわけです。
そう、タイラバと一緒ですね。
新しい釣り物として、チャレンジするとき「最初は数カラー・主要号数があればいっか。高切れにそなえたとしても5、6個あればいいよなー」。
だいたいの釣り人が、そう思う。実際それで問題ないと思います。
ところがどっこい、タイラバ沼同様、テンヤ沼みたいなのがある。
一度釣行すると、隣でドラゴンを連続ヒットさせたレンタルタックルの釣り人がもっていた、ゼブラケイムラパープルや赤金が欲しくなる。
なになに、ヤマシタのテンヤを船長が進めていたぞ、おし、ゲットだぜ!ってな具合に、釣行後に釣り具屋に直行するわけですよ。
が、流行りはじめなので船宿指定の50号のテンヤは売り切れているという現実。南無。
これって、すごくよくわかるんです。
なにしろ、わたしも釣行後に釣り具屋に直行したんでね。
最初6個のテンヤを買って初陣を経験して、帰り路に、ヒットカラーやロストしたものを補充する目的で4個追加したわけです。
これを沼といわずして、何を沼と呼ぶのだろうか。
エギタコと比較するとロスト率は大幅に下がるんですが、どうしても釣りの特性上ゼロにはできません。
根がかりはしないが、鋭いタチウオの歯で高切れ・リーダー切れするし、隣の釣り人が釣ったタチウオに巻き込まれて海神奉納みたいなことはよくあります。
また、大型のタチウオがヒットしたときの引き抵抗もズシン!とかなりのもので、このときに弱ったPEラインが高切れることも。
それに加えて、一度この釣りを知ると、どんどん常備兵を増やしたいという欲求に見舞われるんです。
実際、テンヤタチウオ釣りをやってみて、すごく魅力的だなと感じたんですね。
タチウオを天秤で釣るときの基本は以下の3点。
- 「餌を正しくつける」
- 「タナをきちんと」
- 「釣れるしゃくり」
道具の要素は、だいたい以下の通りだと思います。
- ハリ:たたき針で軽量化・サイズの調整(強度、フッキング率)・ケンの位置を変える
- オモリ:ゼブラケイムラパープルなどタチウオを寄せる集寄として選ぶ
- ハリス:長さと太さ
などなど。
ジギングは、「食わせてかける」餌釣りより、「ひっかけ釣り」の要素がさらに強いわけですが、メタルジグを選択するには、以下のポイントがあります。
- カラー(ゼブラパープル系を持つもの、東京湾を制す、みたいな)
- 重さ
- 形状
- フックのサイズ、形状、位置
じゃあテンヤはどうなの?っていうと、ルアー×餌の融合なんだと思います。
だからより釣果に関わる変数が増えるので面白いわけです。
それと、テンヤタチウオの魅力は、アクションに対してステイし、アタリに対して積極的にかけにいき、かかると「ズドン!」があるからなんだと思います。
もちろん、シビアで、デッドスローのただ巻で当たって釣れるというのはあるわけですが、テンヤ=太鈎がほとんどなので、合わせないとかからないことも。
受動的な釣りではなくて、能動的な釣り。そういってもよいと思います。
こういう釣りは、のめり込む人が多いんです。運でなく、こだわりが成果につながりやすいんで。
カワハギ、スミイカ、マゴチなどと一緒ですね。
テンヤタチウオは各自餌の用意が必要
さて、ここからは実際のテンヤタチウオ釣行についてお話していきます。
まず、今のところ東京湾でテンヤタチウオをやる場合、自分で餌の用意をするのが前提ということは押さえておきましょう。
とはいっても、どの船宿でも餌が用意できなかった場合、マイワシの購入が可能です。そのうち、餌込みの船代になるような気もするのですが、今のところは様子見期間なのでしょう。
東京湾ではドラゴンサイズが連日釣れていますが、テンヤタチウオの本場大阪だと、ドラゴンはあんまり釣れないらしいんです。陸でも船でも東京湾より盛んなので資源量が減少しているんでしょう。
瀬戸内海経由で補給されるものの、全体的には大型は釣れないという。
今後、東京湾でもテンヤでもめったにドラゴンが釣れなくなる状況は容易に想像できます。
また、タチウオ自体がテンヤにスレて、天秤+ハリスが再び有効だと認識されるようなこともあると思うんです。
ということで、はじまったばかりもあり、今は餌を持ち込むスタイルが基本。
エサはマイワシの大型が人気です。ほかに、小鯖やサバ短冊など。マイワシは、秋に販売されているのは当歳魚で小羽主体なんだと思います。
こちらは大型に整形したサバ短冊(宮城県産)。
マイワシ若干し(千葉九十九里産)。
これは大羽イワシが欲しかったので。
軽く干したイワシはいぶし銀でアピール控えめな釣りにはよいかも。ハリ持ちはグー
少し乾燥させてあるので、光沢のアピールは低いながらも餌持ちはよかったです。これでも釣れました。
マイワシ小。これは愛知県産ですね。
一パックだけ陳列されてたんですが、前日ほかのスーパーを偵察したときもこのサイズが多かったです。
鮮度や脂の含有量にもよると思うんですが、マイワシは餌持ちがめちゃくちゃ悪いので、締めるのがデフォルト。
各船宿で購入できる解凍品は、慣れていないとテンヤに装着すること自体が難しく手返しもよくないです。
他に、マルキューをはじめ、締めて加工したイワシ(冷凍&不氷品)も販売されています。
船宿にイワシを持ち込み、出船前に脱水や味付け処理をするのもよいですが、手返しを考えると、前日に処理したものを冷凍せずジップロックやタッパーにいれて持ち込むのがよいのでしょう。
釣り餌加工専用の市販品を使わない場合、塩・砂糖・はちみつ・みりんあたりで締めるのもありです。締めることで風味は一定%減るはずだと思うので、ナンプラーなどで補うのも一つ。
※ちなみに関西で有効とされるサンマ餌は東京湾の横浜横須賀界隈では使用禁止なので注意。
テンヤタチウオのタックルについて
慣れてる釣り以外に、どうやったらよいのかわからない釣りに挑戦するのも釣りの面白さだと思います。
道具、釣り方などなど。
どうやったらよいのかわからない釣りに出かける前は、脳がフル回転する気がします。
ちなみに、テンヤタチウオはシーズンによって深場も攻めるのと、手返しから小型電動リールが圧倒的有利。
おい、ここに手巻き兵がいるぞ。
はい、わたしです。
今回は、アルファタックルのフネタツ深場タチウオ200+シマノ・バルケッタ300HGに船宿指定とあってPE2号(タナトル4)を150m。
主要なポイントが、猿島から観音崎・走水海域で水深~70mぐらいなので、なんとかなるかなと。この釣行前に、より剛性が高いシマノのベイゲームとオシアコンクエストのどちらかを投入しようと思ったんですが、間に合わず。
バルケッタ300HGは、ドラゴンがかかったときにボディがきしむ感があったんですね。巻き上げもダブルハンドルなので、力を入れづらい。その点、より剛性が高いリールをもっていくのもよいのでしょう。パワーハンドルも腕全体で巻き上げられるので有利です。
船宿レンタルタックルのリールはゲンプウXT150右巻きでした。
フネタツ深場タチウオはもともと、イベントの賞品用に買っておいたものなんですね。
テンヤタチウオは先調子で掛けるのが魅力とあって、ステイ時にアタリがとりやすいのが8:2や9:1の竿なんだそうで。
だからなんなのかというと、手持ちに軽めでドラゴン級の引き込みに耐えられる強度をもった先調子竿がなかったので、賞品を自分用に使うことに。ライトゲームBBの8:2だとややパワー負けしそうな気配がありまして。
タチウオの釣りでパワー負けしちゃうということは、魚が横泳ぎしちゃって、ほかの釣り客のPEラインを高切れさせちゃうことにもつながると思うんです。
フネタツ深場タチウオ自体は、テンヤ用ではなく冬場の観音崎界隈における深場攻めを想定されたロッド。大型や重めの錘の使用を想定され、かなり丈夫につくられている9:1調子の竿。
手に持ってみると、テンヤスミイカの竿が短くなったような印象。
テンヤをテキパキ動かし、アタリに対して即がけするような釣りにはむいているんだろうなと。
簡易竿受けがあるとランディング時便利
ご覧の通り、先端部しか曲がらない攻撃的な竿です。
エギタコとか、11月12月あたりの中ノ瀬界隈のスミイカにもよいんじゃないかなと。
タチウオテンヤはアピールカラーと、澄潮低活性対応として、鉛やシルバーカラーにマットブラック。
大阪湾では夜光ヘッドが人気らしいんですが、東京湾ではそうでもないようで。
メーカはー。ヤマシタ、釣り具のポイントオリジナル(ハヤブサ)、ハヤブサ、ルミカ(ケミホタル装着可)、シマノというチョイス。
テンヤ自体の考察は別の記事にしようと思っているんですが、だいたいの印象は以下の通り。
- ヤマシタ:イワシをカットして装着する前提。一番シルエットがきれいで、ヘッドが薄めで引き抵抗弱め
- シマノ:解凍して締めてない船宿イワシでも簡単装着。ワイヤー不要で手返し最高。ヘッドは薄目で引き抵抗弱め
- 釣り具のポイント:マットブラックがスレや深場によさそう
- ハヤブサ:V字ケンやフックにこだわりあり
- ルミカ:ケミホタルがヘッドに装着できる以外は標準的なもの
この日、釣れたのが、シマノと釣り具のポイント(マットブラック)でした。
シマノは唯一ワイヤーの代わりに樹脂パーツでイワシを押さえるんですが、これでも見切らず釣れるんだなと。
イワシのヘッドをつけたまま装着して、イワシの目が樹脂パーツで隠れないようにするとよい気がします。ゆるい解凍イワシでもワイヤーを使わないでサクッと固定できるので便利。
マットブラックは、他の人にあたりがないときに釣れたり。水深100mなど深場によいらしいんですが、それより浅場でも地味でよいんでしょう。黒マジックを持参するのも一つかなと。黒がよいなら、水深が深くなるにつれ黒く見える赤系カラーもよいのかもしれません。
それと、スレたタチウオには鉛カラーのナチュラル目が効くようで。
もともと、釣行前にハルト船長から「ヤマシタの猛追のナチュラルとイワシカラーは絶対に買ってきてください」とあったので、ヤマシタの猛追を買いにいったら40号しか売ってなかったんですね。
人気アイテムのようです。
イワシの脂対策でトレーにのせるのがマナーとして提唱されています
ということで、先発がこちら。
持参した締めたイワシ(小)を使用してます。このサイズだとテンヤのヘッドに対して一体感が低く、アピール力が低いのと、脂肪分が少ないのでニオイでバイトを誘うのが難しい印象でした。
テンヤタチウオ出船前
足元にはバケツとスポンジ。
イワシ餌の汚れは落ちづらくなってしまうのと、滑るので、随時きれいにするルール。
テンヤ装着時にイワシの頭と内臓を落とす方法もありますが、それは船内に落とさないというのもマナーです。
イワシは最初に使う分、海水で半解凍。全解凍するとぐちゃぐちゃになってしまうので注意。塩持参で締めたほうがよさそう。
誰もが慣れない釣りなので、出船前のレクチャーはよく聞いていきましょう。
- ワンピッチジャーク2回
- ゆっくりただ巻(電動デッドスロー)
- ストップ&ゴー
- タナで完全放置
というような釣りがあるんですが、ポイントはアクションをしたあとに、完全ステイして、タチウオのバイトを誘発するところ。
「アクションをして、タチウオに追わせて、ステイで食わせる。最初はアタリで即アワセしたほうがよいと思います」とは、隣にいた本場大阪勢のヤマシタ櫻井亮太さんの解説です。
この日、もうお一人ヤマシタのスタッフさんと大阪からきためっちゃ上手い高校生がいたので、かなり勉強になりました。
基本、PEラインのマーカーでタナを取り釣るわけですが、カウンター付きのリールがあると、当たった時のタナがデジタルにわかるので、次に色をみないでもサクッとタナへ集中できるというのはあるかもしれません。
いざ出船。猿島沖スタートで、走水・観音崎エリアへ
八景をでた船は高速で猿島沖へ。
ポイントへは横須賀界隈の船宿のほうが当然近いのですが、八景からだとそれほどストレスになりません。
猿島沖ではそれほど当たり出ず、すぐに走水・観音崎エリアへ。
遠くに見えるタチウオ船団。
近くにいるとそこかしこでタチウオがギラリと踊っています。まー海から引っこ抜かれているんですがね。
8時半ぐらいに到着して釣りはじめるも、勝手がわからず。船内でポツポツ釣れているものの、全く当たり出ず。
釣り方は、ワンピッチジャーク2回にステイ。だったんですが、あとで考えると、序盤はかなりステイ時間が短かったなと。4、5秒で次のアクションをしていたんですが、そうなるとタチウオが追い付いてこないんですよね。
あまりにも釣れないので、左右の釣れている人を眺めていると、左側の貸竿の方は、ロッドアクションなしのストップ&ゴー。これはリールを2回素早く巻いて完全にストップ。
これが案外よかったようで、すぐに2本。
一方、右側のヤマシタ勢の方は同じようにワンピッチジャーク2回にステイ、で同じようにみえるが、ステイ時間がちゃんととれているわけです。
なるほどなー。
ここで手持ちの締めた小イワシが終了して、船宿で購入した冷凍イワシ(大型脂たっぷり)にチェンジ。これがどうしても身が緩いので苦戦しながら、シマノのテンヤを起用。
地味目のタチウオシルバーカラーです。装着は樹脂パーツでサクッと。
で、指示だなまで落として、ワンピッチジャーク2回。
今度は長くステイ。よく釣っている大阪の高校生のロッドポジションが水平位置だったのでマネしてみることに。
今、追いあげてきたタチウオと神が、俺のテンヤを見ている。
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
ガツ!
極先調子につたわる、タチウオがテンヤのイワシをかじった感触。
すかさず合わせる!
ズドン!
一瞬巻けず止まるリール。
そこから竿先を下げないようにして、最初の引っ張りをかわしたあとはポンピングせず、ゴリ巻です。
頭側からフッキングしてますね。
ということで、初テンヤタチウオ。
なかなか釣れなかったので、ヤマシタのみなさんからも祝福の声をいただいたり。
このシマノの簡易装着型テンヤの樹脂パーツはどうもタチウオに見切られそうな気もしたんですが、意外と大丈夫のようで。
ここで連発。
こんなときに、カウンターリールだとデジタルに同じ数字を狙って攻められるのが便利。
下あご外側からフッキングしてますね。サルカンに注目しておいてください。
このようにがぶりとされても、マイワシの頭部はしっかり固定できてますね。便利。
ここでハリスをチェックして、連続ヒットか。
水深70mで65mまで落として、55m付近でヒットするはず。
さてしゃくるか。
スッ…。
あ。
この巻抵抗のなさ。あー高切れか。
ハリスを切られたのか。いやバイトなかったなー。するとPEラインから?
と思って巻き上げると。
なんと、サルカン外れでした。。。
ハリスはチェックしたものの、サルカンを見てなかったなと。
このサルカンは、剛性が高くて外れにくいハヤテスナップクレンだったんですが、よくみたら歪んでたんですね。2本目を釣りあげたあと、足元で暴れた際に強い力が加わり歪んでしまっていたようで。
☝の写真をみると、サルカンが開いているのがよくわかります。
盲点でした。
- ハリス
- PEラインとリーダーの接続部分
- テンヤの針先
- スナップが開いてないか
ここは随時チェックですねー。
ここで、まわりもアタリがなくなったので、釣り具のポイントオリジナルテンヤ(ハヤブサ製造)のマットブラックに。
すると数投目でヒット。
他の色は全くだめだったのに、アクションもタナも変更しないで、テンヤの色が変わっただけでアタリが出るんだなと。
日い日にシビアな個体が増えているんでしょう。
このタチウオばさみがあると、ホールド&即締めができて、タチウオが暴れないので、安全です。
このとき時刻は10時。
このあたりの中盤から終盤戦は、ほぼアタリが出せず。
たまに当たっても、ほんの一瞬甘噛みして終わるのが多かったです。
はたして、これは大型が見切っているのか、そもそも小型のタチウオでかじったものの諦めたのか。
船団をみていても、たまに、釣れているという状況。
それにしても、こういう船団が出来上がって、各船がスパンカーをひろげて北東を向いて安定しているなかで、或るプレジャーボートが船団のなかに突っ切っていったり、船べり数メートルで衝突寸前のところで釣りをしていたりというのを見たんですね。
これって、かなり危ないなと。それで言い合っていたり。
プレジャーボートの言い分もわからないではないんですが、まー乗合船からすると危険以外の何でもないんですよね。よくないなと。
ヤマシタの猛追。ヤマシタスタッフの人は、これで竿頭でしたね。11本
ためしに40号をつかってみたところ、オマツリはしなかったなと。
そのうち、東京湾の小潮は40号でもよくなるような気もします。あとは餌のサイズ配慮や水中ライト系をつけなければ、大丈夫な気も。
このあと下側にも皮がきてアピールするように抱き合わせに
サバ単もつかってみたら、アタリは1回。これは釣れない後半につかったからかも。
イワシと比べてニオイのアピールは低いが、ハリ持ちは最高でしたね。
食紅で染めたりというカスタマイズもよいんじゃないかなと。
ということで、この日は3本。
最大サイズは、115㎝程度。大型のメジャーがあると便利ですね。
天秤と違って、当たれば大型。
面構えがいかついですねー。
テンヤタチウオにおける手巻きリールのメリット・デメリット
最後にテンヤタチウオは小型電動リール推奨の釣りなんですが、やっぱりハードルは低いほうが良いと思うので、言っておきたいのは、手巻きでもやってやれないことはないということです。
これはメリット・デメリットを理解しておくとよいと思います。
<手巻きのメリット>
- 軽くて感度がいい
- 魚と直接勝負してる感がある
- 低コスト
<デメリット>
- リール側の手首にかなり負担がある
- 巻きがつかれる(手首ほどの負担ではないです)
- 手返しで電動に負ける
- デッドスローただ巻がやりづらい
だいたいこのあたり。
冬場以外のタチウオであれば、深くても70mぐらいの海域が多いので、アマダイや中深海ジギングを手巻きでやっている人からするとすごく楽です。
ただ、オモリ50号のテンヤの場合、ヘッド形状やイワシのサイズにもよりますが、ジャークをするとしゃくり抵抗がかなり手首にかかるんですね。これは天秤の釣りも一緒ですが。
これは非力な人や、女性・子供にはつらいかなと。
その場合、シマノのエクストリームガングリップ搭載モデルや、アクションをただ巻かストップ&ゴーに変えるとよいと思います。
今回、バルケッタ300HGでやったんですが、巻き上げの深さを考えるとやはり利き腕側ハンドルのハイギアが有利です。バルケッタのような樹脂系ボディの場合、大型がヒットするとボディが軋むような感覚があります。
この点、パワーロスなく、サクサクと巻いてくるにはやはり金属系のボディがあるとよいんでしょう。
わたしは、この釣行を経て、オシアコンクエスト200HGを注文しました。
ジギングやテンヤであれば300HGのほうがレベルワインド連動もついているしパワーもあるからよいと思うのですが、SVSというブレーキが200番台の特徴で。
ちなみに、一番釣っていた大阪の高校生もヤマシタのスタッフさんも手巻きリールでした。手巻きだとさらにカッコよく見えるなと。
まとめ
ドラゴンの定義はいろいろありますが、東京湾で大型のタチウオがバンバンテンヤで釣れているというのは事実です。
が、これが続くかというと、やはりそんなことはないと思うんです。
沖上がりにヤマシタの方や、大阪の高校生と話していたら、「大阪湾は指2本とかフツーです。おっきいのが釣れてるんでこっち来てみたんです!」みたいな話が出て、なるほどなーと。
今のところ資源量で致命的な話にはなっていないので、各自おもいおもいに釣ればよいと思うんですが、そのうち、個体群が減ってきた場合、本数の自主規制や、出船シーズンなどもまた変わってくるんじゃないかなと思います。
いずれにせよ、テンヤタチウオブーム。
狙いたい人は早めにいったほうがよいんでしょう。
わたしも、今シーズンあと数回やってみて、手ごたえを感じたいなと思ってます!
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
使用タックル
- ロッド:アルファタックル フネタツ深場タチウオ
- リール:シマノ バルケッタ 300 HG
- ライン:シマノ タナトル4(4号)150m