こんにちは、上月です。
前回記事は「プレ釣り納め」だったので、2020年最後の月曜日、本当の釣り納めをしてきました。
え、仕事?
そんなもの、納まってませんよ。(釣り当日現在)
いえね、本当は仕事を納めた上で気持ちよく釣り納めといきたかったんですが、諸般の事情により調整できず、火曜日に仕事を残す形となってしまったのです。
まあ、年末年始も気が向けばPCカタカタしてる気がしますが。
釣り納めの選定
釣り納めに何をやるかって、こだわっている人もいるんじゃないでしょうか?
僕は、そんな強い拘りを持っていないんですが、最低限「いき慣れた船宿で初めてじゃない釣り」を選びます。
初訪問船宿にありがちな微妙なストレスと、慣れない釣りでの悲惨な結果を避けたいので。
その上で、今年は息子が一緒にくるという条件がつきましてね。
そんな条件で絞り込んだ結果、最有力候補は先日寄稿したいなの丸のコマセ五目だったんですが、子供と一緒のときに「フェスティバル祭り」はかなり辛いものがあるだろうなーと。
単純に、長ハリスの扱いも心配ですし。
ただ、トモが確保できればリスクがかなり減らせるなと考えたので、トモが取れればコマセ五目、だめなら午前タチウオにしようかなー、どうしようかなーと悩み続けました。
さて、前日の日曜日午前7:30、緊張の瞬間です。(注:いなの丸は前日予約を7:30から受付、空いている釣座を指定できます)
所用があり車に乗っていたので、ハンズフリーでかけてみると・・・
ツーツーツー。
で、電話がつながらない・・・!
数年前に開催された、ポールマッカートニーの武道館ライブ争奪戦を彷彿とさせますね。
女将さんの苦労が偲ばれます。
まあ、過去何度も同じようなことやってるんで、これは想定済みというか、休日等の前日は大体そうなので織り込み済みです。
というわけで、1分毎に電話をかけ、5分後にやっと繋がりました。
僕「おはようございます、明日って、コマセ五目のトモはあいてますか?」
女将さん「トモから2番目なら空いてますねー。いま10人予約入ってます」
僕「あ、じゃあ午前タチウオでお願いしまーす」
圧倒的決断スピード。
「○ービック」もびっくりですよ。
電話するまで悩んでたんですけどね、さすがに片舷5人いて僕らが入って7人、そこに子供は辛かろうと。
なので、リスクの少ないタチウオをチョイスしました。
序盤はイージーモードの気配
さて当日。
年末週とはいえ、一般的には仕事納めの日で、かつ1週間程度前からずっと小雨予報だったので駐車場は空いてるだろうなーと考え、5時半に大津着。
予想通りというか、予想以上に駐車場がガラッガラ。
天気については、嬉しい方向に予報が外れ、出船前に1分程度小雨がパラついたくらいで、終日曇天でした。
これはもう、間違いなく日頃の行いの良さに起因してますね。
6時半に乗船し、ちゃっちゃと準備。
片舷4人の広々スタイル。
僕のタックル
以前の記事でも紹介しましたが、タチウオの時は固めのロッドが好みなので、ダイワでH表記の8:2調子。
トモに鎮座する息子のタックル
息子の竿はヒラメで使ってる2.3m極鋭なんで、ちょっと長いかなーと思いつつも、以前このタックルでタチウオ釣ってくれていたので、今回も信用して渡しました。
針は上月安定の3/0(参考記事)で、「掛けられないやつは仕方ない」スタイルでいきます。
7:10出船!
大津の手漕ぎボートが見えますね
なお、今回の目標は刺身用にF4を1本、蒲焼き丼にF3前後2本釣れれば、あとはドラゴン釣れたら嬉しいなくらいの軽い感じです。
年末に気負いたくないし。
いつみても平な観音崎方面
20分ほど走り、走水沖に到着です。
餌はコノシロの身餌。根元が曲がりすぎ感あるけど、釣れる
そろそろ息子にもタチウオの餌付を覚えてもらいたく、レクチャーしておきました。
曇天 of 曇天
前述の通り、終日曇天。
ぱっと見は寒そうに見えるんですが、気温自体は10度前後のようで、手がかじかむこともなく快適でしたね。
「はい、やってくださーい」の船長アナウンスと同時に投入。
とりあえず、ゆるいしゃくりで巻き取り半回転、3秒ステイからスタート。
と、1投目からアタリがあるもののかけられず。
2投目もアタリからのステイを数秒長くしたものの、かからずで、3投目。
ちょうどアタリが出た時に、お隣さんが早々に釣り上げて「67mですね!」と教えてくれました。
お、今日は自己申告制か。
「なるほどー!僕はいま65mで当たってます」とお伝えし、そのままフッキングに持ち込めて・・・。
共喰いで尻尾が切れたタチウオ。よくある
F4、ゲット!
尻尾がないですね。傷が塞がっていたので、幼少期にやられた個体だろうなーと。
さてさて、もうあとは気軽にやってればF3の2本くらい釣れるだろ。
で、次の投入も同じタナを探ったら即ヒット&フッキング。ほくほく。
と、息子をみると、なんかロッドを曲げてるんですね。
「あと何m?カウンター見てみて」と聞いたところ、カウンターを見ながら「わかんない」とな。
わかんないってなんだよ。
息子は、タチウオの取り込みがまだできないので、仕方なく僕は巻き上げにしたまま置き竿にしてサポートへ。
無事取り込みをすませ、自分のロッドを持ち上げてみると・・・いない。
まあ、固めの調子だし、タチウオはテンション抜けるとすぐバレちゃうので仕方ないですね。
かなりの先調子
どのくらい固めかというと、錘60号だと置き竿にしているとこんだけしか曲がらないんです。
なので、食い込みはめっちゃ悪いんですが、天秤の操作性はよく、掛ける楽しみをより強く味わえるんで、そういう趣向を味わいたい人にはおすすめですよー。
そんなこんなで、船長から「あげてください。流し直します」のアナウンスで最初のターンは終了です。
流し直しからの悶絶タイム
ポイントはほとんど変わってないはずなんですけどね、流し直し直後から明確にタチウオのアタリがでなくなりました。
ステイ時間変えたり、巻き取り量変えても、ぜーんぜんあたらない。
もう一度流し変えても、あたりなし。
所謂「しゃくりゾンビ」ってやつに突入です。
まわりもほとんど釣れる気配なく、1時間うんともすんとも言わないので「眠くなってきたな・・・」と思っていたところで、道糸がふわっとな。
「お、食いあげてきたか?」と思ったんですが、巻けども巻けどもテンションがかからない。
ふと息子をみると、なにかが掛かったっぽくて巻き上げてるところだったんですね。
息子よ、おまえか。
上げてみると、まん丸のサバが。
お眠りィィ
息子はすっごい不服そうなんですけどね、父親は、ほくほくです。
さて、周りもあたらず、反応が薄くなったのか船長から「移動します」の合図で、観音崎沖へ移動と相成りました。
観音崎沖は「チョンチョン釣法」の独壇場
お、さっきまで走水沖にいた船団が、観音崎に集結してますね。
かれこれ1時間以上釣れてないんで、そろそろ釣りたいところですが・・・。
・・・
うーん。
しゃくりをあれこれ調整すれども、中々釣れず。
たまにアタリはあるんですけどね。
30分ほどそんな状況だったんですが、お隣さんとそのお隣さんはポンポン釣り上げているので、しばし観察してみることに。
ふむふむ、しゃくりの幅がめっちゃ小さい。
というか、ほとんどさきっちょをチョンチョンしてるだけ、巻き上げは1/5くらいか。
チョンチョンなので、ステイはなし。
よし、パクるぞ。
いや、本当にタチウオは「釣れてる人をパクるのがとても大事な釣り」なんですよね。
人によってかなり癖があるんで、簡単にパクれない人もいますが。
過去には、太極拳のような動きでロッドをすーっと頭上まであげる動作を繰り返しバンバン釣ってる人もみたことあります。
太極拳釣法は真似しても釣れなかったんだけど。
さて、このチョンチョン釣法、結果はどうだったかというと。
ほほ。
うぇいうぇーい。
めっちゃ釣れるやん。
フッキングも、そのままチョンチョンしてるとかかっちゃうので楽勝。
まさに、It’s automatic。
ちなみに、車はMT派です。
さてさて、息子がまったく釣れてないので、横にいって「こうやるとアタルよ」と父親の威厳マックスで教えてあげることにしました。
まあ、パクリなんだけど。
頑張れ、息子
ただね、そう簡単に釣れ続かないのがタチウオですよね。
だんだんと食いが浅くなる。
紙ならぬタチウオ一重
こんな感じに。
その内、アタリ自体もでなくなり、僕のいる右舷は誰も釣れなくなってきました。
これが、息子にやり方教えた直後からだったんですよね。
すまん、息子よ。
なお、チョンとチョンの合間に3秒くらいステイいれると、アタリはなんとか出すことができ、途中から右舷で僕だけ釣っていたのはここだけの秘密です。
まあ、言って3本程度釣り上げてただけなんですけどね。
最後の流しは、またステイなしで釣れるようになり、皆さん順調のまま11:30沖上がりと相成りました。
え、息子?
ラスト30分、なんかすげーかっこつけて寝てました。
最後、船長が写真撮ってくれたときも眠かったようで
なんて顔してるだ、おまえは。
船宿に戻ったところ、猫のお出迎えが。
猫「よぉ、釣れたか?」
まとめ
結果、僕14本で息子が1本+サバ1匹。
実釣4時間弱では可もなく不可もなくな釣果だと思いますが、まあ目標達成できたんで満足ですね。
ひっくい目標だけど。
ちなみに、竿頭の方は25本、2番手17本(お隣さん)。
それよりも、後半自分の釣りしてないでもうちょい息子のサポートを手厚くしてればよかったなーと反省してます。
「一緒にやろうか?」と声かけても「いや、いい」っていって途中から釣り中断してたんですけどね。
せめて昼飯くらいは好きなもん食べさせようと思って、何食べたいか聞いたところ「ハンバーグ」とのことだったので、GoogleMapで出てきた「レストラン一力」というところに寄って帰りました。
THE 洋食屋だったんですが、ハンバーグめちゃうま。
息子も「うますぎる」といって、かぶりついてました。
車釣行で大津行かれる方は是非寄ってみてください。
タチウオも、夜にこんな感じで食しましたよ。
実に満足。
さてさて、そんな感じで2020年の釣りは幕を閉じました。
せっかくなので、「今年何回釣りに行ったのかな?」と数えて振り返ろうとも思ったんですが、そこから道具/仕掛け代・船代・高速代・ガソリン代のことを考えると気絶しそうなので、やめときます。
今年10月から寄稿を始めたORETSURIですが、2021年も続けていくつもりなので、来年もよろしくお願いします。
では、良いお年を!
当日のタックル
- ロッド:リーディング 82 H-185MT、極鋭 コンセプトゲームL MH-235AGS
- リール:シーボーグ200JL、
- ライン・リーダー:PE1.5号・フロロカーボン5号
- 仕掛け:ダイワ船ハリス6号+がまかつケン付タチウオST-R#3/0
- その他:フィッシュグリップ、リチウムバッテリー、