どうも平田です。前回、大サバとデカカマスをバラしたわけですが、三連休というわけで、まだチャンスはあるわけです。
ショアジギングやりてー。よし、いこう。いこう。そういうことになった。と、夢枕獏さんの『陰陽師』的な展開ですが、今回はバイクで城ヶ島へ向かいました。
城ケ島黒島岸壁へ
人が少ないです。連休最終日だからかな。
ダルマ師に怒られる
石鯛師と思われるずんぐりしているダルマ系おっさんと二人っきりの堤防です。
このダルマ師は何度か拝見しているのですが、年季が入っているんですよね。ダルマ師のぶっこみ仕掛けのラインが入っているところをあらかじめ確認して、ジグを投げます。
で、何度か投げたあとに真正面に投げたところ、少し右にジグがそれました。
まーでも、ダルマ師のラインはずっと手前だったからなOKだろ。
と、思ったら、
「ダラぁー!オーイ!おまえそこ投げたら引っかかるだろうがー!」
わ、やべー。怒られちまった。ひさしぶりに誰かに怒られたよ。
すかさず「すみませーん。」と、ジグを回収。
ビジネスでのクレーム対応は即応と膝を突き合わせたコミュニケーションが大切ですね。
釣りも同様です。
すかさず近づき、
「さっきはすみませんでした。どこらへん投げてるんですかね?」
「あーん?そこだって!そこ!」
「え?どこですか?(ダルマ師、前歯がない!)」
「だからそこだって!おまえがよう、ジグをそこ投げたら、沈むんだから絶対引っかかんだろ、な?投げんならもっとむこうか、こっち投げんなら、あっちから投げるようにしなよ」
どうやら、ラインがずいぶん手前に入っているように見えたものの、ダルマ師はかなり遠投していた模様。誤算、これはわたしが完全に悪いですね。
「いやー、ほんとすみませんでした。気をつけますね」
その後、ジグを投げまくったところ、まったくアタリがないので岸壁を移動しようとしたところ、
ダルマ師から声がけが。
「どう?ダメ?」
「はい。ダメですね。」
「だろ。今年はさ、青物回ってねーんだよな。ほら、ナブラもないしさ。でも、向こう側だったらけっこうナブラたってるよ。まーでも、岸から群れが届くかは運だけどな。まー、おまえさんのじゃ届かないだろうな」
まさかの装備品のレベルが足りない認定を受けましたw
RPGによくある、
「あのドラゴンを倒すには、ドラゴンスレイヤーでないと無理だ」みたいな展開です。
まーでも、正論ですね。8フィートのミドルクラスのシーバスロッドですが、ダルマ師の話を聞く限り10フィート付近の50g前後投げられるものが必要な気配です。
その後、夕まずめでアジングに切り替えたところ、ダルマ師が自らつかつか歩みよってこられて、
「アジングだろ。ここより、あっちのさ、(中略)干潮がね、で、そこを降りて左じゃなくて右になげんだ、そしたら40くらいのあがるよ。俺、この間釣ったの40以上あったよ(以下10分の熱弁)
このようにして、日が暮れていくのでした。
ビジネスでもクレーム対応から取引が深まったりしますが、釣りも一緒かも知れませんね。
あらゆる釣り場の先住民、一見とっつきにくいようにみえるおっさんや爺さんも意外といい人が多く、マル秘情報を持ってらっしゃるので、もれなく挨拶して情報をいただきたいですね。
「どーもー!こんにちは!どうすか?釣れました?わ!スゲー!デケー!」という展開の後には、多くの場合、
「にいちゃん、これ、俺いつも食ってるからさ、冷蔵庫いっぱいなの。持ってく?」
みたいになるので、さらにお得ですよ。
ORETSURIのコムコムなどは営業力が高いので、堤防上でお世話になったおっさんらにコーヒーを入れたりしてうまく外交しています。
ビジネス力は釣りでも活かせると。釣りが出来る奴はビジネスもデキル奴だと。そういうことにしておきましょう。
三崎港でメバリング
その後、三崎港北条湾でメバリングしてみましたが、夜光虫がとっぷりしてまったくアタリもなかったです。
挙句スナック帰りのタコ爺さんが、「まーったく、ほんにゃらはんにゃらだよなー」ジョー(停船と堤防の間で立ちション)という体たらくなので、微笑ましく思いつつ現場を後にしました。
ではでは。
※あ、そうそう。夢枕獏さんといえば、釣り好きで有名ですが、大江戸釣客伝という小説を出しています。江戸時代の暇な釣りキチ侍がハゼなんかを釣る話なのですが、かなり面白いですよ。