「マンスプレイニング」という言葉があります。
マンスプレイニングは、男性がいつの間にか女性を見下し物事について解説したり、アドバイスすることを指します。
「man(男)」「explain(説明する)」をかけ合わせた造語です。
釣りにおいても、男性が多いマーケットのため、しばしばみられる光景です。
SNSを見ても教えたがりの「釣りマンスプレイニングおじさん(以下、釣りマンスプおじさん)」だらけといっても過言ではありません。
今回はそんな話題をつらつら語っていきます。
いつの間にか「釣りマンスプおじさん」になっていないか
筆者は男性で40歳、中高年の仲間入りです。
釣り経験もまー長めで、岸釣りは物心つく前からはじめ、船釣りも一定スキルはあると考えています。
そういう背景もあり、頭のどこかで、初対面女性の釣りスキルを甘く見積もってしまいがちな面もあります。
この認知バイアスを意識して、接するようにしているのですが、やっぱり釣りマンスプおじさんの欲求というのは鎌首をもたげてきます。
そこを押さえつつ、コミュニケーションをとる。自制力が必要ですね。
女性のなかには教えたがりの釣マンスプおじさんのおかげで、釣りに親しんだり、上達する方もいると思います。
一方、だれも説明や解説を求めていないのに勝手に話しかけてくるので、不快に感じる女性も多いのではないでしょうか。
- 謎武勇伝「むかしハリス〇号で○○を釣ったんだよね、」
- 謎道具自慢「このリールは○○だから、君の○○とは剛性が違くて、」
などなど。
女性側も毎度スキルが低い前提で話しかけられるのも気分はよくないはずです。
また、自分のスキルが極端に高いと勘違いしている釣りマンおじさんもいます。
明らかに釣りが上手くなく、傍から見ると見当違いなことをやっているとします。
その視点で謎アドバイス(謎バイス)されると、相手が初心者の女性であっても上達には遠回りになってしまいますね。
相手との関係性はどうなの?
釣りマンスプおじさんの中には、相手との関係性認知が極端にバグっている人も見られます。
特段親しくないのに、Twitterのような匿名主体のSNSでやりとりしただけで、相手と親しくなったと思い込んでしまう。
社交辞令がわからない。
そして、わけのわからないアドバイスをしてしまうという話がよくあります。
第三者から見えるリプライもそうですが、誰も求めてないのにDMで長文の助言、解説、説教などしてくると目も当てられません。
釣りをやった女性でTwitterやInstagramをやっている人は1度は経験があるのではないでしょうか。
そこにニーズはあるのかい?
誰しも、自分が求めてないことを、クドクド言われるのは心地よくありません。
女性としては牛丼をすぐに食べたいのに、オッサンに「自分が過去に感動したフレンチの名店の味」を語られても、???です。
釣りマンスプおじさんはこのあたりへの想像力が欠如しがちです。
相手のニーズを感じ取れず、勝手に話してしまいます。
「教える」ことが目的の枠組み以外で釣りをやっている女性と接するとき、聞かれたら答えるぐらいがスマートかもしれません。
相手の力量を軽く見ていないかい?
釣りマンスプおじさんは、相手の力量を見定める能力が欠如しがちです。
そのため、たとえば朝、釣り船の隣席に座った女性にあれこれアドバイスし、いざ沖上がりになったら、倍スコアで釣果が負けていたなんてことも。
そんなときの釣りマンスプおじさんを観察すると、一気に機嫌が悪くなりそそくさ帰るか、おちゃらけて誤魔化すかの二つに分かれる気がします。
まだ、おちゃらけて誤魔化すほうが明るくてよいですね。
性別にかかわらず釣りが上手い人は上手いので、そのあたり恥をかかないようにしたいですね。
SNSでの接し方
多くの男性は女性とコミュニケーションするとテンションが上がる生き物です。
釣りマンスプ「-*¥/+おじさんもまた同じ。これは宇宙の定めです。
とはいえ、釣りを趣味とする女性にワラワラ群がって、謎解説、謎バイスをしている人は一呼吸おいたほうがよいかもしれません。
相手の女性が認知拡大やなんらかのコンバージョン意図をもって、そういったコマセを熱心に撒いて釣りをしている場合は、それでウィンウィンだと思います。
そうでない場合は、地獄絵図。
同じ男性からみても、胸が痛くなります。
まとめ
今回は釣りというジャンルでのマンスプレイニング問題をテーマに雑感を書きました。
釣りマンスプレイニングおじさんにも、笑って済ませるレベルと、リアルブロック必須レベルの人材がいるとは思います。
マンスプレイニングは男性の脳レベルでの問題。自制力って大切ですね。
ではでは。
平田 剛士(@tsuyoshi_hirata)