初めまして!
北海道出身、東京在住アングラーのえび氏と申します。 ORETSURIへは初めての寄稿ですので、簡単に自己紹介を・・・
幼少期~中学時代、北海道のロックフィッシュゲームにどハマり、釣り三昧の毎日。 高校卒業後上京したため、暫く釣りとは縁のない生活を送っていました。 そしてYoutubeで釣り動画が流行りだした(?)去年、職場の上司の誘いで何年かぶりに釣行 へ・・・
その後、釣りキチの病が再発してしまい、今では一人で離島へ釣り遠征へ出かけるま でに症状が悪化してしまったわけです(笑)
今回の記事では、三宅島での釣りの様子はもちろんのこと、お世話になった三宅島の方々の温かさについてもお伝えでき ればと思っております。
いざ三宅島へ!!
竹芝から離島釣行にいったことがあるかたにはおなじみの光景かもしれませんが、金曜日、キッチリ定時で退社後、遠征用リュックを背負い、キャリーにクーラーボックスを搭載し竹芝港へ。22時に出航し、翌朝5時に三宅島へ到着する便へ乗り込みます。
ところで、皆様は三宅島をご存知でしょうか?
三宅島は東京都本土より175km離れた伊豆諸島の一つです。
2000年に、雄山(おやま)を中心とした活火山が噴火し島民の方々が避難生活をされていたことでご存知の方も多いのではないでしょうか?
釣り人の方にとっては、沖磯の「三本岳」を筆頭に、大型の回遊魚等をはじめ豊富な魚を狙う ことのできる地磯も有名です。
しかしながら今回の遠征では雨予報のため、地磯には入らず、防波堤での釣りを楽しむことにしました。
錆ヶ浜港へ到着。しかし・・・
やはり雨。。。
天気予報によると雨は午前中には止むとのことなので、フェリー待合所にて暫し待機します。
待合所から防波堤付近の様子をうかがっていると、、、
沖から防波堤に向かって刺すように潮目が!!
しかし外は大雨ですので、ここはグッと我慢します。
予想よりも早く晴れた!
5時から待機すること4時間。 予報よりも早く雨が止んだので、勇んで錆ヶ浜港の防波堤先端へ!!
但し、朝マズメのタイミングで見えていた潮目はもうないようです・・・(涙)
「どれどれ・・・ベイトはいるかなぁ~?」
カタクチイワシの群れは確認できますが、サイズが小さめです。
今回10cm以下のジグは持ってきていないので、マッチサイズではないものの、先ずは100gのジグ を遠投し反応を探っていきます。 ボトムから中層までを丹念に探るものの、反応無し。
その後スロージギングに切り替えます。 そして「タイジグ」に食ってきたのは・・・
ESO。エソ。
またお前か~!三宅島にもいるんですね。
ナブラが発生!!そしてついに・・・
エソちゃんにめげずに、ジグをキャストし続けます。
すると!防波堤のすぐ手前でナブラが!! すぐさまジグを投入。
あまりフォールさせず、表層付近を早めにスイムさせていきます。
ムムム・・・反応がないぞ・・・
ベイトのシルエットに合わせ、ルアーをジグパラスリム60gにチェンジ!!
防波堤際まで丁寧にアピールしながら巻き取ります。
すると!!足元回収ギリギリのところでカンパチがっ!!
チェイスして来ただけでした(笑)
それでもカンパチ君がいるとわかったので一安心。 中層からのチェイスでしたが、海水がとても綺麗なのでバッチリ目視確認できました。
しかし、それ以降は全く反応無し。。。
島民と日差しの温かさを感じながら・・・
昼の部です。 結論からいいますと、1日目は夕マズメも含めてルアーへの反応は殆んどありませんでした。
しかしながら魚影も確認できたことですし、明日の朝マズメに期待します。
ところでみなさん、アタリの無い中ショアジギングでキャストし続けるのってなかなかの苦行ですよね(笑)
まして今回は一人遠征です。 話し相手なんていない・・・ と、思いますよね?
ところがどっこい。10時を回ったころから島民の方が次々に防波堤へやって来ます。
この日はちょうど漁師の方が船を出せなかったこともあり、いつもよりもたくさんの人が防波堤 へ釣りへ来ていたそうです。
防波堤へやって来た方のほとんどが自分に声をかけてくれます。
デカいリュックとデカいクーラーボックスという物々しい装備の自分が珍しかったのかもしれま せん(笑)
毎年泳がせ釣りでビックフィッシュを釣っているおじさんには、三宅島の魚のこと、島の潮の見 方を教えてもらいました。
2時間おきにやってくる漁師の方からは、今日の海のこと、島のカンパチの狙い方を教えてくれました。
噴火後の復興支援で4年間在島していたという方には、遠征中のメシが基本カップ麺だということを話 すと、弁当があるから食べにおいでと声をかけていただき、、、涙、、、 さらには、その方と知り合いの方が経営している民宿を紹介して頂き、次回宿泊時にはちょっと お得になるお話を・・・号泣
散歩に来たおじいちゃんには、バブルの頃のウハウハな話を1時間みっちり聞かされ・・・笑
夕まずめ近くになると、「夜から明日にかけてシケだから気をつけるんだよ」と、何人かの漁師さん がわざわざ声を掛けに来てくれました。
今まで、伊豆諸島を含め色々な島へ釣りに行きましたが三宅島は最高です。 もちろん今までも良い方には沢山出会って来ましたが、こんなに温かさてんこ盛りだったのは初めてです(笑)
魚はエソしか釣れませんでしたが、心満たされる昼の部でした。
いざ夜の部へ!!
夜の部は強風の為、内防波堤で根魚狙いです。
よし、ここは道産子仕込みのワームゲーム!
まずは、足元をチェック!!
何かはよく分かりませんでしたが、それなりのサイズのFISHがウヨウヨいます・・・ そして・・・イカも何匹かスーーーーっと泳いでいきます・・・!!
んーっ!やはり、生命感のある海を見るとヤル気が出ますねっ!
根魚釣りをするにあたり自分が一番重要だと感じていることは、
「コツコツ地道に探ること」
ということで今回も1m置きにコツコツ落として行きます。
一番手は「Gulp パルスワーム4インチ」
このカラーは北海道時代から永遠の相棒です。
夜戦においてはオレンジとグリーンのカラーとよく回転するテールとボディから発生する波動、 そしてみんな大好きガルプ汁!!これらが融合して信頼の実績です!
泳いで良し!! チョンチョンして良し!! フォールして良し!!
最初の探りや、是が非でも釣りたいときにもってこいのワームです。
足元を丹念に探っていくも、何匹かちっこいカサゴが釣れるものの離島サイズとは言えないもので・・・
ここは、レッツ移動!!
いよいよ爆釣タイムが!!
昼間にうろちょろしているときに気になった小さな漁港に移動。
この船の下は絶対何かいるハズ・・・いないと困るゾ・・・笑
今回はエコギアアクアのエビワーム(スイムシュリンプ)も試してみたかったので、一旦ワームをチェンジします。
ロープに当たる可能性を考えてもちろんテキサスリグ。、
船に配慮をしながら、停泊している船の下を徹底的に探ります。 まずは、右端の船の底からフォール・・・
コンッ (これは着底した瞬間がっぽしだゾ~)
ゴンゴンッ!
予想通りカサゴちゃんです!!
型は小さいですが幸先の良いスタート。 着底よりも少し前から当たって来たので今晩は活性が良さそうです。
移動一発目からHITしたのでヤル気もアップ!! 隣の船の下へワームを落として行きます。
すると・・・
ゴンゴンゴンっ!!
MAXルアーウェイト12gのライトなロッドが「つ」になります!!
久しぶりの感覚に興奮しながらも、慎重にぶっこ抜くと・・・
デカいっ!! 興奮のあまり、メジャーに当てるカサゴの向きが逆ですね・・・(汗)
開始してすぐに連続HIT。しかもGoodサイズ。
この段階で完全に自分の中でスイッチが入りました。 おそらくこの後もバンバン釣れることを考えると、もっとゲーム性を求めたくなります。
続いてはちょっと離れた船の下へ落とします。
今回はドラグをゆるゆるにしてフォール。 コンコンと当たりが来たところで、グッとスプールを抑えてフッキング!! スプールから手を離すと、ジーーーーっと良い音を出しながら0.6号のナイロンラインが流れ出て いきます。
「こりゃまたデカいぞ・・・」
ラインが切れない程度に竿を立てながら、ドラグをギリギリまで締めて行きます。 細いラインを使うことで、より神経を使ったファイトができる為、カサゴゲームだって他の釣りに 負けない楽しさがあります。
もちろん最後はぶち抜き。最後の一本勝負です。 水面まで魚を上げて来るとその時点でさらに竿がしなります。 ラインが切れるか切れないか・・・ドキドキの瞬間です。 そして・・・
こりゃあたまげた・・・ まーた魚の向きが逆です(笑)
ここまで腹パンパンなのにまだワームに食って来るとは。 やはりカサゴくん、君は「バ○」なんだね。 でもそんな君が好きだぞ!!
尺に迫るカサゴを上げたのは東京で釣りを始めて半年、今回が初めてでした。 離島クオリティとはスゴいものですね。
その後、再度パルスワームにチェンジして楽しみました。
こんな感じで、コンスタントに20オーバーがどんどん釣れます。
三宅島とカサゴ君にありがとうの気持ちでいっぱいです(笑)
端から端まで船の下を探ったところで丁度眠気が襲って来た為、夜の部終了!!
ここ最近は本土での釣行がダメダメだったこともあり、大満足です。
「島まで来てカサゴで満足なの!?」
そう思われる方も少なくないと思います。
自分はライトゲームの楽しみの一つとして、スピーディーなトライ&エラーが上げられると考え ています。リグを変えなければワームをつけかえるだけですしね笑。 エラーの中から正解を導き出した時の快感は他の釣りでも同様ですが、ライトゲームはトライの 手間が少なく、正解に出会うまでの時間が比較的短いため、手軽に満足感を得られるゲームだと思 います。
とはいえ、手軽といっても、ワームのサイズからラインの太さ、ルアーアクションも多彩です。 一回ハマると抜け出せないかも・・・(笑)
三宅島最高っ!!
翌朝の朝マズメからショアジギングでカンパチリベンジを狙っていたのですが、シケが収ま らず2日目の釣行は断念しました。
カンパチを釣り上げる夢こそ達成できませんでしたが、沢山の温かい島民の方々に出会い、ビックカサゴ君に も出会い、最高の離島釣行でした。
今回は初の三宅島ということもあり、錆ヶ浜港でしか竿を出していません。 しかしながらここまで楽しませてくれた三宅島、ありがとう!!
まだまだ攻略甲斐のありそうな場所がたくさんあるので、今年の夏は三宅島へ長期遠征してみよ うと思います。
長くなりましたが最後まで読んで頂き、有難うございました。 関東圏から三宅島へ釣行の方、フェリーや現地でお会いできることを楽しみにしております!!
えび氏
▶次のページではえび氏によるタックル紹介
えび氏のタックル
これから釣りを始めたいという方にオススメなのが今回使用した、「SHIMANO ルアーマティッ ク S76UL」です。 この竿の特徴は何と言ってもティップ(穂先)感度の良さです。
初心者の最初の壁の一つに、「アタリが分からない」というお話をよく聞きます。
もちろん、釣法や狙う魚によってはこのロッドよりも妥当なものがあるとは思いますが、ルアーフィッシング入門に最適なワームゲーム。 それにはこのロッドが1番と言っても過言ではないと思っています。
値段もAM○ZONで約5000円!! ショアジギングで疲れた貴方にもこの1本をお勧め致します(笑)
<ライトソルトタックル>
ロッド:SHIMANO ルアマティックS76UL
リール:SHIMANO エアノス2500
ライン:ナイロン0.6号
<ショアジギングタックル>
ロッド:ショアガンエボルブ SFSGS-103XH
リール:アブガルシア REVO Rocket 3000MS
ライン:PE2号、フロロリーダー10号
ORETSURIフィールドレポーターについて
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