アウトドアブームもあり、ちょい投げやサビキ釣りをはじめる人が増えてきました。
これらの釣りは簡単なため、釣具店で売っているセットの竿とリールでも成立します。
一方、セット竿とリールは使いづらく、壊れたり、トラブルも多々あります。
トラブルを軽減し、釣りをもっと楽しくするためには「竿とリールはそれぞれ別に購入する」方が長く楽しめます。
今回は、ちょい投げやサビキ釣りなどで使用するのに、必要十分な低価格帯のスピニングリールを紹介します。
<おすすめの低価格スピニングリール>
- シマノ(セドナC3000HG or シエラC3000orネクサーブC3000HG)
- ダイワ(クレストLT3000-CXH or ワールドスピン3000)
- アブ ガルシア(カーディナル3シリーズ3000番)
セットリールは壊れやすくトラブルも多め。釣り場に捨てていく人も
「ちょい投げ」や「サビキ釣り」で使うリールってどんなの?
高級リールはちょい投げやサビキ釣りではオーバースペック
3大メーカーのリールは「ちゃんとつかえてトラブルが少ない」
ちょい投げやサビキ釣りでは、高級リールは不要です。
きちんとトラブルなく投げられ、仕掛けを巻き取ることができればニーズを満たします。
ECサイトで代表的なAmazonをみてみましょう。
色とりどりの海外メーカーのスピニングリールがあり、安価で過剰な宣伝がされています。
迷ってしまうかもしれませんが、実際の購入検討は以下の3社で十分です。
- シマノ
- ダイワ(グローブライド)
- アブ ガルシア(ピュアフィッシングジャパン)
これらのブランドは長くリールを製造販売してきている実績があります。
低価格帯スピニングリールでも比較的トラブルが少なく、ユーザーの非なく、すぐに壊れることはほとんどありません。
巻心地・剛性は「ほどほど」で十分
ちょい投げやサビキ釣りでは、高い巻心地や高剛性は不要です。
ストレスなく巻き上げができれば十分です。
- シマノ
- ダイワ(グローブライド)
- アブ ガルシア(ピュアフィッシングジャパン)
この3社のスピニングリールは低価格帯でもしっかりした品質を提供しています。
ドラグ性能は不要
スピニングリールはハイスペックになるほど、ドラグ性能(魚の引きをいなす仕組み)が高くなっていきます。
一方、ちょい投げやサビキ釣りでは、それほどドラグ性能を活かす機会はありません。
ハリスも1~3号程度を使用し、それほど引きの強い魚はかかりません。
そのため、低価格帯のリールでも問題なく釣りができるのです。
番手は2500番、3000番程度が目安
ちょい投げやサビキ釣りで使用するスピニングリールは2500番、3000番程度を選びましょう。
これらは、ナイロン2号や3号が200m程度巻けるものです。
実際は、ちょい投げで投げる範囲は数十メートルなので、ラインが切れたとしても100m巻いておけば十分です。
ハイギアのリールなら手返しもスピーディー
ちょい投げでは、アタリがでないときに仕掛けを回収することも増えてきます。
そんなとき、ハイギアのリールであれば回収速度が上がるため、より長く釣りをすることが可能です。
ちょい投げは仕掛けも軽く、潮受けもしづらいため、巻の重さもそれほど感じないはずです。
また、魚がヒットしたときも大型が釣れることはめったにないため、巻き上げる力も高くなくても大丈夫なのです。
おすすめの低価格スピニングリール
シマノのおすすめ低価格リール
セドナ(5,500円程度)
出典:シマノ
<スペック(C3000HG)>
- 自重:250g
- ボールベアリング数:3
- 糸巻量:ナイロン3号150m
- 最大ドラグ力:9kg
- 機構:HAGANEギア、G フリーボディ、AR-C スプール
出典:Amazon
セドナはシマノのスピニングリールにおいて、エントリークラスに位置しています。
カラーリングや質感が落ち着いていて、上位クラスに近しい見た目。
シマノが誇る「HAGANEギア」を搭載。
切削なし、冷間鍛造のみで仕上げた剛性を持つギアで巻き心地もよいのが特徴。
ハイギアタイプがあるので、ちょい投げでつかうことが多ければハイギアをぜひ選びましょう。
▼ちょい投げに向いているモデルは「C3000HG(250g、ナイロン2号170m)」と「2500HG (245g、ナイロン3号150m)」
ネクサーブ(4,500円程度)
出典:シマノ
<スペック(C3000HG)>
- 自重:255g
- ボールベアリング数:3
- 糸巻量:ナイロン3号150m
- 最大ドラグ力:9kg
- 機構:G フリーボディ、AR-C スプール
出典:Amazon
ネクサーブはシマノのエントリークラスのなかでもデザイン性が高いモデルです。
バリュープライスモデルには「安っぽい質感」がつきものですが、ネクサーブはそういったイメージを裏返すリール。
「HAGANEギア」は搭載していないのですが、G フリーボディとAR-C スプールを搭載しています。
▼ちょい投げに向いているモデルは「C3000HG(255g、ナイロン3号150m)」と「2500HG (250g、ナイロン2号170m)」
シエナ(4,000円程度)
出典:シマノ
<スペック(C3000)>
- 自重:250g
- ボールベアリング数:3
- 糸巻量:ナイロン3号150m
- 最大ドラグ力:8.5kg
- 機構:AR-C スプール(ライントラブルの抑制と遠投性能の両立を実現)
出典:Amazon
シエナは、FXに次いで低価格の入門機種です。
スプールが赤いため好き嫌いが分かれるかもしれません。
ハイギアモデルはなく、ノーマルギアモデルのみ。
ナイロンライン付き(例:C3000=ナイロン3号150m付き)なので、すぐに使えます。
カラーデザイン以外で後述のFXとの違いはベアリング数が+1個程度。
価格はほぼ変わらないのでこだわりがなければシエナを買うのがおすすめです。
▼ちょい投げに向いているモデルは「C3000(250 g、ナイロン3号150m)」と「2500(250g、ナイロン2号170m)」
FX(4,000円程度)
出典:シマノ
<スペック(C3000)>
- 自重:250g
- ボールベアリング数:2
- 糸巻量:ナイロン3号150m
- 最大ドラグ力:8.5kg
- 機構:AR-C スプール(ライントラブルの抑制と遠投性能の両立を実現)
出典:Amazon
FXはシエナとほぼ同等のスペックですが、ベアリング数が1つ少なく、2個。
価格もほぼ変わらないため、カラーリングにこだわりがなければ、シエナを選んだほうがお得です。
※Amazonでは逆転現象が起きており、FXの販売台数が多いからか、上位機種のシエナより価格が割高になっています。
▼ちょい投げに向いているモデルは「C3000(250 g、ナイロン3号150m)」と「2500(250g、ナイロン2号170m)」
ダイワのおすすめ低価格リール
クレストLT(5,000円程度)
出典:ダイワ
<スペック(LT3000-CXH)>
- 自重:240g
- ボールベアリング数:4
- 糸巻量:ナイロン2号150m、3号100m
- 最大ドラグ力:10kg
- 機構:ツイストバスターII 、リアルインフィニットストッパー 、ATD(オートマチックドラグシステム)、ストッパーレスボディ
出典:Amazon
クレストは「LTコンセプト」により軽量化したモデル群の一つです。
ダイワの旧型モデルはもちろん、シマノの同クラスリールより軽量なのが特徴。
人気のレブロスLTに次ぐモデルで、低価格帯ながら必要十分な機能性。
手にしたときもぐらつきが少なく、しっかりとした質感が特徴。
ルアー釣りでも問題なく使用できます。
▼ちょい投げに向いているモデルは「LT3000-CXH(240g、ナイロン2号150m)」
ワールドスピン(3,200円程度)
出典:ダイワ
<スペック(3000)>
- 自重:265 g
- ボールベアリング数:1
- 糸巻量:ナイロン3号200m
- 最大ドラグ力:4kg
- 機構:ABS II&ツイストバスターII(キャスト時のトラブルを軽減し、飛距離を伸ばす仕組み、インフィニットストッパー
出典:Amazon
ワールドスピンは、ナイロンライン付きのバリューモデル。
ジョイナスともどもダイワの低価格帯リールでワゴン等で裸で売られていることが多いリールです。
ベアリング数はジョイナスと変りませんが、インフィニットストッパー 搭載により、ジョイナスよりはがたつきがなく、安定して使用できます。
▼ちょい投げに向いているモデルは「3000」
ジョイナス(2,500円程度)
出典:ダイワ
<スペック(3000)>
- 自重:260g
- ボールベアリング数:1
- 糸巻量:ナイロン3号200m
- 最大ドラグ力:4kg
- 機構:ABS II&ツイストバスターII(キャスト時のトラブルを軽減し、飛距離を伸ばす仕組み)
出典:Amazon
ジョイナスはダイワで1番低価格帯に属するスピニングリール。ナイロンライン付き。
量販店ではワゴンに大量に入れられて販売されているのをよく見ます。
価格が価格なので仕方ないのですが、がたつきも大きく、使用感は決して心地よいものではありません。
ちょい投げやサビキ釣りであれば十分使えますが、もうすこし投資できるのであればワールドスピンのほうが安定感があります。
▼ちょい投げに向いているモデルは「3000」
アブ・ガルシアのおすすめ低価格リール
カーディナル3シリーズ(3,000~5,000円程度。モデルによる)
カーディナル3STX
アブ・ガルシアの低価格帯スピニングリールは「カーディナル」シリーズです。
もともとクラシカルなトラウト向けのリールでしたが、餌からルアーまで使用できるようにリニューアルをとげています。
さらに機能性が高まりつつも、低価格を実現しています。
3機種あり、特徴は以下の通り。
- Cardinal Ⅲ STX (カーディナル3 STX):BB5、グラファイトボディ&ローター、ねじ込みハンドル、替えスプール付き(アルミ)
- Cardinal Ⅲ SX (カーディナル3 SX):BB3、グラファイトボディ&ローター、ねじ込みハンドル、替えスプール付き(グラファイト)
- Cardinal Ⅲ S (カーディナル3 S):BB3、糸付き、替えスプールなし
カーディナルの特徴は替えスプール付きで、低価格というところ。
たとえば、STXであれば6000円弱ですが、アルミ替えスプールがついているため、実質お得です。
傾向としてボールベアリングもダイワやシマノ製品より多め。
どのモデルもちょい投げには十分なスペックです。
▼ちょい投げに向いているモデルは「3000」番
ステップアップ用の低価格スピニングリール
低価格帯のスピニングリールを使用していて、ルアー釣りや大型で引きが強い魚を視野に入れる場合、1ランク上のリールを選ぶとよいでしょう。
- シマノ:「サハラ」と「ナスキー(NEWモデル登場)」
- ダイワ:「レブロスLT」と「レガリスLT」
この4モデルであれば、アジング、メバリング、エギング、シーバス、ライトショアジギングなどは問題なく対応できます。
まとめ
今回は、ちょい投げやサビキ釣りなどで使用するのに、必要十分な低価格帯のスピニングリールを紹介しました。
少しでも安価なものがよければ3000円台、ルアー釣り等でより負荷がかかる釣りにも使えるリールは6000円前後から購入可能です。
<おすすめの低価格スピニングリール>
- シマノ(セドナC3000HG or シエラC3000orネクサーブC3000HG)
- ダイワ(クレストLT3000-CXH or ワールドスピン3000)
- アブ ガルシア(カーディナル3シリーズ3000番)
ちなみにリールのメーカーは竿に合わせる必要はありません。
機能やコストなどのほか、見た目や好きなメーカーのリールを選びましょう。
関連アイテム
▼はじめてのちょい投げやサビキちゃんとつかえて便利なのはシマノのシエナコンボ。ナイロン2.5号を巻いたリールがついて、あとは仕掛けと餌があれば釣りにいける!
▼ダイワはレブロスLT、シマノはサハラもつかいやすい中級機種。負荷のかかりやすいルアー釣りでも安心
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