釣ったアジをどうやって食べるか。
「やっぱりアジフライだよね。外はサクサク中はふわっとね。ビールがうまいよ」
というように、せっせとアジフライを作る釣り人も多いことでしょう。
なによりうまいですしね。
プロの料理人がどれだけ頑張って魚料理をつくっても、網でとって市場を介したものはどうしても品質という点で釣り人が食べるものに劣るはず。
そうおもっている釣り人も多いのではないでしょうか。
適切な処理だったり寝かせ方をすれば確かにその通りなのでしょう。
東京湾でマアジを釣ってきた
こちらが先日釣れたアジ。
一部、シロギスとイシモチがいますね。
釣りを教えていた子供ちゃんとお父さんが釣っていました。アジ釣りでもタナが下にブレると、シロギスが釣れるんですよね。
たまに飽きると、わざとタナを底すれすれにして、シロギスとかカレイを釣っている人もいるはず。
持ち帰ったのがこちら。
鱗を落としてから持ち帰ったので、やや色味が変わってますね。
尾の黄色の鮮やかさもだんだん落ちるんだなと。
アジフライをスダチと塩で食べる
これを、アジフライにしてみたわけです。
東京には京ばし松輪という店があり人気とのことなのですが、同店ではアジフライをソースではなく、大根おろし+わさび+しょうゆというように提供するようです。
いいなーと思いながら、わたしはわたしの方法でアジフライを仕上げてみました。
ORETSURI流アジフライの作り方
<作り方>
- アジは釣りあげた傍から下処理して一晩冷蔵庫のチルドルームで寝かせる
- 開いたアジの表面に日本酒とすりおろし生姜を合わせたものをまぶして、10分程度冷蔵庫におく
- アジの表面を酒でぬらしたキッチンペーパで拭う
- 小麦粉の代わりに片栗粉をまぶして、卵、パン粉をまぶす
- 米油100%で中温付近で揚げる
- 表面がきつね色になって、中がまだレアだろうなーと思われるときに鍋からだす
※塩コショウで下味はつけない
<食べ方>
- スダチをしぼりそのままで食べる
- 好みによって塩をつけて食べる(ノーマル食卓塩で十分ですがお好みの能書塩でどうぞ)
背開きではなく腹開きでつくるとこのように丸くできあがります。
卓球のラケットみたいですね。
ゼイゴを落とすのを忘れたのですが、まーバリボリ食べてしまえば良いかなと。
短時間調理をしていて、外側はサクッと、中はレア目に揚げています。
イメージとしては揚げ油から出したあとに、アジに熱が通っていく状態。
釣りものの二日目のアジなので刺身でも問題なく食べられる品質だとこのような調理も面白いですね。
スダチをしぼって食べる。
サク。
フワ。
ジューシー。
・・・
口福。
※市販の練りワサビをつけて食べてみたものの塩分や風味の点でつけないほうがよいなと。柚子胡椒もスダチの風味と闘ってしまうのでシンプルにスダチ+塩が一番かと思います。
改めて揚げ物っていうのは、衣のなかで素材が蒸されて出来上がるもんなんだなーということがよくわかる味わいです。
それにしてもこのスダチを絞って塩で食べるというのは天ぷらでたまに見られる方法ですが、アジフライにもかなり相性がいいですよ。
サンマのシーズンにはスダチが比較的安価に手に入りやすいのでぜひ試してみてください。
アジフライを頬張って、白メシをかき込んだあとには、赤だしが落ち着きます。
ネギと油揚げとナスという取り合わせはシンプルな好例。
余談:その他の料理もスダチ尽くし
骨煎餅。
最近流行りの炙りたたき。
中型以上のアジの場合、血合い骨は面倒なので刺身包丁ですきとってしまいます。
さらした玉ねぎを沢山盛り付けるとさらにうまい。
ポン酢にスダチをしぼってやるとぐっと季節感が出てきます。
刺身包丁をよく研いで、身を冷やしながら調理をすると身が立つ
刺身。これもスダチ塩で食べてもうまいですし、醤油でもいいですね。
薬味はワサビよりは生姜のほうがアジはあうなとつくづく思います。
酢締め。新ショウガとスダチの皮を一緒に漬け込んで薬味にして食べるのもまた乙。
ではでは。