これは、就職して本格的にヘラブナ釣りにのめり込んでいたときの話です。
埼玉県の某有名沼が隣接河川に合流しているところで、平日でも超人気のヘラ釣り場です。
時期は早春。その日私は早朝からポイントに入り、一人で「底釣り」を行っていたんです。
もうすぐ正午になろうかというときに、やたらと声の大きい50~60歳台の集団がポイントに入ってきて、中でも一番横柄で声の大きい人があいさつもなく私のすぐ横、流れの上流側に道具を広げはじめました。
そして他の方とガヤガヤ大声で話しながら、ダンゴの宙釣りをスタート。
ここまではまぁ、スタイルも色々あるわけだから、と、トラブルを避けるためになんとか譲歩できる内容なのですが(それでもなかなかのマナー違反ですが……)、問題はここからです。
なんと、私の隣に座った方は「魚が上ずり出したら石を投げて沈めりゃいいんだよ!」と言って、
どんどん小石を投げ込みはじめたんです。
しかも、私のウキのすぐ横にもぼちゃぼちゃと落としはじめるという。
底に作ったポイントが破壊されるので、それでも生来の小心っぷりを発揮して、かなり控え目かつ自分なりに丁寧にやめてほしい旨を伝えてみました。
が、相手からは
「ここは宙釣りをする場所だ。底釣りをする方が頭がおかしい、馬鹿のすることだ」
「この場所は俺達の会が作って、綺麗にして使っている。勝手に入ってきた奴が文句を言うな」
(元から護岸で平坦な場所で、スノコの釣り台でできるような場所です)
「文句があるなら場所を変えろ」
等々、威圧的にいわれる始末。
すると周囲の人も同調するように私の釣り方や持っている道具に対してまで一斉に色々と口出ししてきて、非常に居心地が悪くなったものです。
その日は、さっさと釣りをやめて帰ったのですが、以来その場所には近付かないようになりました。
色々な経験を積んだ今になって振り返ると、釣り場を独占するための手口だったのかな、と思います。
特に大型河川や一級ポイントと呼ばれる場所では、「○○会」の名前を使った占有や、まるでマイホームのような設備を設置しているヘラブナ釣り師が多いです。
こういったところでは、勝手に使うと何をされるか分からないので、トラブルを避けるためにも関わらないのが無難です。
また、河川敷に勝手に物品を設置することは思いっきり法律違反なので、良識ある釣り人は絶対にやらないように気をつけましょう。
○キューさんに倣って、釣り場をきれいに!を合言葉に長く楽しんでいきたいものです……
※投稿いただいた話は編集部で編集して紹介しています。
<編集部より>
水産動植物の採捕に関し河川・湖沼等の公共の用に供されている水面を「内水面」と呼びます。敷地の所有者等、私人の占有下にある水面は除きます。
河川では、管理者の許可なく「ヘラ台」や「小屋(荷物をしまう場所含む)」「桟橋」などの設置は違法行為です。具体的には、不法占用および不法工作物(河川法第24.26条違反)にあたり、懲役または罰金刑に処されます。
第二十四条 河川区域内の土地(河川管理者以外の者がその権原に基づき管理する土地を除く。以下次条において同じ。)を占用しようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、河川管理者の許可を受けなければならない。
(土石等の採取の許可)
第二十六条 河川区域内の土地において工作物を新築し、改築し、又は除却しようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、河川管理者の許可を受けなければならない。河川の河口附近の海面において河川の流水を貯留し、又は停滞させるための工作物を新築し、改築し、又は除却しようとする者も、同様とする。
参考事例:猪苗代湖の無許可占用物等への対応について
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