皆さんこんにちは、大井です。
だんだん暑くなり浅場の活気もついてきましたね。私も毎年恒例のハゼ釣りにそろそろ力を入れようという時期です。
普段通りでありますと、この時期延べ竿にトウガラシウキやシモリウキを用いた仕掛けで釣っているのですが、ふと仕掛けを作っているとき「ハゼって遊動テンビン使わないよな……」と思ったわけです。なぜなのか。
というわけで今回は試してみようと思います。
遊動テンビンの利点とハゼ釣りとの相性
遊動テンビンはそもそもどういった利点があるかというと、置き竿の際に餌を食いこませやすいことが挙げられます。
向こうアワセの釣りでは、オモリの抵抗が魚にかからずバレにくいという利点があります。
では、ハゼ釣りにおいてはどうなのか、と仮説を立ててみます。
1. アタリを察知しやすいのでは?
ハゼは小気味良いアタリが楽しいが、ウキ釣りではハリスの長さ内で動き回るとウキが動かずに針を飲まれてしまう。
→遊動式ならアタリがダイレクトで合わせやすい??飲まれないために手返しが良い&リリースサイズも安全に帰せる??
2. 食い込みがいいのでは?
オモリの重さがハゼに感知されない
→より警戒心を持たれずに、エサを放されてもまた追ってくるのでは??
……とまあこんな感じですかね。
では実際どうだったのでしょうか。実際に使ってみました。
遊動天秤でハゼを試し釣り@船橋港
やってきたのは平日の船橋港。
生憎の曇天でしたがぼちぼち釣り人が見受けられました。ハゼも浅場にちらほら。
仕掛けは自作の遊動テンビンにビーズを付けました。今回はハゼが当たって掛かるまでの一連の感覚を知りたかったので集寄マシマシです。
ハゼ用の遊動天秤の作り方はシンプル。
ステンレスの線材をカットしてラジオペンチなどをつかって形状を整え、オモリを固定する輪・道糸側の輪・針側の輪という3つの輪をつくり、熱収縮チューブでとめるだけです。
オモリ部分は直固定にしましたが、サルカンを固定して交換できるようにしてみてもよいかもしれません。
ではさっそく。
使い方は、「底を取ったらゼロテンション、つまり糸をピンと張った状態でキープ」です。
1投目からヒット。魚影が濃いのですぐに釣れます。大きさは大体10㎝前後くらい。
肝心の釣り味は……
なかなか良い引き込み pic.twitter.com/5TJ0LI5QyS
— 大井 (@KT_Fishing1018) July 16, 2020
引き込みがよくわかり、アワセもスムーズにいきました。
これはアリかも……。
こんな極小サイズのアタリもわかりやすいです。とはいえこれはリリース。
これは貴殿のウグイ氏。
ハゼよりも細かく突きますがしっかりアタリを捉えられました。
ウロハゼ氏のゴツゴツアタリは言わずもがな。いつもより良い引き込みが楽しめました。
一時間で大体20匹程度でした。
ハゼに遊動式は意外とアリ。使いどころは重要。
ハゼに遊動テンビンは使った感じアリな気がします。
というのも、細かいアタリが分かりやすくなることやアワセを決めやすいことは勿論のこと、ハゼの習性にも合うと思いました。
夏のハゼは食いが活発で、ほかのハゼとエサを取り合うことがほとんどです。
すると、エサを咥えてかなり活発に動くわけなのですが、その際にオモリの負荷がない遊動テンビンは非常に違和感なく食い込ませられたと思います。
また、エサを咥えたらすぐ泳ぎ走るので微妙なアタリというものが存在しませんでした。
ですが、おそらく晩秋から冬の船で狙うような深場のハゼ釣りには向かないと思います。
活発に泳ぐハゼだからこそ光る仕掛けだと感じました。
また、完全に竿からの反応でアタリをとるため、ウキ釣りで楽しめる「視覚的な楽しさ」は勿論失われます。これは好みの問題ですね。
さらに、エサを咥えて引き込んだが、針がかりしていないということも多々ありました。
オモリがあると重みである程度フッキングするのですが、遊動だとアワセをしっかりめに入れる必要があると思います。
また、同様の理由で前アタリでアワセてしまう事が多々ありました。せっかちな方には向かないかもしれませんね。
ハゼ釣りに遊動天秤は考察の余地あり
まだまだ遊動テンビンの経験値が少なく、何とも言えないことがありますが、現状はありなのではと思います。
今後。ウキ釣りと比較したり、手返し等を考えて有用性を考えていきたいと思います。
釣ったハゼは柳川鍋風卵とじに。今年の夏はこれで乗り切りたいと思います。
ではでは今回はこの辺で。