毎年4月になると気温もあがり各地で手漕ぎボート店がシーズンインしますね。今回は手漕ぎ最強「平田水軍」ことORETSURI平田が手漕ぎボート釣りの生産性を圧倒的に向上する便利アイテムを実体験から紹介します。
「竿置き」があれば手漕ぎボートの攻め方も増える!
受二郎は1か所で2本の竿を固定できる!
まず、泳がせ釣りで便利
まず泳がせ釣りやカレイの釣りなどであると便利なのが「竿置き」や「竿受け」です。
常に竿を1本だけ持っているような釣りでは竿置き類は不要ですが、2本竿以上の釣りで、一本で泳がせ釣りをしつつ、もう一本でシロギスを狙うなどのシーンにとても便利。
竿置きがなくても、足やクーラーボックスで固定する等の工夫をすれば釣り竿を固定することもできますが、ふとした瞬間にタックルを全部落としてしまったり、水面に対して角度がつきすぎるというデメリットも多いわけです。
竿受けをボートのヘリに固定できれば、竿が海面に対して水平になるので、マゴチやヒラメの泳がせ釣りでも繊細な前アタリから察知しやすいですよ。
カレイ釣りのように竿を遠近で複数本出す場合にも便利
毎年、3月~5月、10月~12月はボートガレイことマコガレイ釣りのシーズンです。
カレイ釣りも人によって方法がありますが、一旦ポイントを決めた後は、アンカーをして複数本遠近で竿を出すのが一般的。
このとき、2~5本程度竿を出すわけですが、竿受けがないとアタリが明確にとれなかったり、ボートのヘリでロッドの位置がずれて手前マツリの原因にもなってしまいます。
▼シロギス釣り+マゴチ釣りは「受太郎」が便利
▼カレイ釣りは竿を2本セットできる「受二郎」が便利。状況によって「受太郎」との併用や「受二郎」の左右2段構えもオススメ。
尻手ロープがあればタックルも安心!
竿受けがあれば釣り竿の落水も避けられるわけなのですが、急な引き込みや波風によるボートの揺れによっては完全にトラブルを防げるというわけではありません。
大切な竿には万が一に備えて尻手ロープをつけておくとよいですよ。
「パラシュートアンカー」は泳がせ釣りに必須!
パラシュートアンカーの原理は単純なため自作も可能。購入も安価
浅場の手漕ぎボート釣りで泳がせ釣りというと、マゴチが主要なターゲットです。
何度も泳がせ釣りをやっているけど、マゴチが釣れないという方は以下の2つの傾向があります。
- アンカーをして動いていない(アカエイやフグしか釣れない)
- ボートを流しながら釣っているがマゴチが釣れない
なぜ手漕ぎボートでマゴチが釣れないのかをさらに説明すると以下の通り。
「アンカーによりマゴチがいるポイントに入れず釣れない」
「風や潮で流し釣りをする際の移動スピードが速すぎるのでマゴチが認知できないor追いつけない」
風が強い場合はそもそも手漕ぎボートでの泳がせ釣りは難しいのですが、ある程度の風であればパラシュートアンカーを使うことによってボートの移動速度を低下させることができます。
まず、アンカーをしたらマゴチが釣れないわけです。
アンカーをしても、ピンポイント直下や風でロープがうごいた範囲内にマゴチがいれば捕食する可能性はありますが、そもそもマゴチがいないところでいくらシロギスやメゴチを泳がせても釣れません。
ボートを動かさないとアカエイとフグの餌食
マゴチがいないところでアンカーをして泳がせ釣りをすると、やがてフグかアカエイがやってきて釣れるのです。
次に、パラシュートアンカーをしないで流し釣り(風や潮でボートを流す)をした場合です。
風が強いときは風によってぐんぐんとボートが流されるわけです。このスピードって、海上は目印がないのでわかりにくいのですが、かなりの速度だったりします。
この時に、泳がせ釣りのエサは底上から吹きあがっていたり、かなりのスピードで底上を移動しています。
一般的にマゴチはヒラメほど海底から上昇しないですし、動きもそれほど速くありません。そのため、ボートを一気に流していると釣れないわけです。
パラシュートアンカーをつかうと、ボートの移動距離がゆっくりになり、マゴチを誘い続けることができるのです。
▼パラシュートアンカーは大きいほど、ボートの移動距離を遅くすることができる。ロープとウキを合わせて購入しよう
泳がせ釣りのエサ管理は「ダイワの友バッグ」がベスト!
水温が高い時期に泳がせ釣りのエサを活かしておくのは大変です。活かしておくようのクーラーやバケツの水温維持や酸素の供給も必要です。
これが、ダイワの友バッグさえあればかなり便利になります。
友バッグはもともと、鮎の友釣り用に、河川を移動しながら鮎を活かしておく仕組みなのですが、ボート釣りにもピッタリです。
銀白ことウグイの幼魚やマハゼ、現地で釣って用意するシロギスやメゴチなどをこの中にいれてボートに釣るしておけば、潮の抵抗も受けづらく、長時間餌を活かしておくことが可能です。
シロギスであれば100尾以上は入るので、かさばるクーラーをボート店においておき、友バッグをキープ用にするのも一つ。
ただし、針をのまれたシロギスやメゴチは友バッグにいれてもすぐに死んでしまうので、速やかにクーラーにしまったほうがよいでしょう。
▼友バッグは真夏のおかっぱりハゼ釣りにも便利。やや割高ながらも活かし用のクーラーとエアレーション(+電池)を買うよりは安価なはず。
スカリがあればマゴチやヒラメなどのキープもできる!
泳がせ釣りで釣れるマゴチやヒラメなどを活かしておき、沖上がり後、まとめて神経締め処理などをする場合はスカリが必須。活かしておいて、『洗い』にする場合もスカリはもっておきたいですね。
ボート店でも先着順に無料レンタルできるところもありますが、やはり数にかぎりがあったり、穴があいていたりもするので持参がベストです。
▼スカリ以外にストリンガーでキープする方法もありますが、移動時は不便。
防水ハットがあれば釣り続けられる!
手漕ぎボートシーズンは春から秋までが主要シーズンですが、予報が晴や曇りでも雨がぱらつくこともあります。
紫外線を防ぐ目的にあわせて、防水のハットがあれば快適に手漕ぎボート釣りを楽しむことができますよ。
▼帽子類は高確率で風に飛ばされるのであご紐必須。
ラッシュガードがあれば哀しい思いをしなくてすむ!
春から秋のボート釣りだと、開放感でTシャツ&ハーフパンツで釣りをしちゃったりするんですが、高確率で酷い日焼けになります。もう火傷ですねあれは。
ボート釣りを快適にするためには上下のラッシュガードを装備するのがよいですよ。ワークマンのアイテムが安くてオススメです。
クーラーボックスは釣り物によってわけよう!
どんな釣りかによって変わりますが、クーラーボックスはやっぱりあると便利です。
シロギスやメゴチメインでだれば5L程度の容量で問題ないです。マゴチ釣りなど、泳がせ釣りをする場合、数本釣れたことを考えると25Lのタイプが便利ですね。秋はイナダやサバが数釣りできることもあり、そんなときも25Lあればだいたい何とかなります。