石鯛といえば、岸釣りでゴッツイ仕掛けで狙うイメージが強いんじゃないかなと思うんですが、意外と船釣りでも釣られていて、しかも船釣りの場合はライトなタックルであることがほとんどです。
これは磯釣りの場合、根に潜られてハリスが切られるということも多いからだとは思うんですが、船釣りであれば、ほぼ垂直に巻いてくるだけなので、それほど強いタックルが必要ないわけです。
それでも、クチバシ状の歯は鋭く、針がかりするところが悪かったら一発でラインブレイクなんですけどね。
冬のイシダイは脂のりがすごくてめっちゃうまい
この石鯛って、冬食べるとかなり脂がのって、究極のうまさなんじゃないかなと思います。
▼過去記事ですが、脂乗りがすごいのがわかると思います。
魚屋で売っている魚でもないので、釣るしか手に入れる方法も少ないところもあって、レア感が高い魚。
こちらは500gぐらいのサイズ。
石鯛としてはまだまだ小物ながらも、これぐらいでも十分な脂乗りがあり、塩焼きや刺身にすると美味です。
イシダイを塩焼きにしてみた
平塚沖釣行で釣ってきた獲物がこちら。
イナダは数日熟成させて、カルパッチョと刺身にして食べました。
こちらがイシダイ。船でよく釣れるサイズです。
下処理として、うろこを落とし、エラ内臓をぬいて、血合いをきれいにし、流水であらって水分をしっかり切るところはいつもと同じです。
一番下はヘダイ。
イシダイもそうですが、背びれなどの棘は危険なので、調理バサミでカットしておくとよいですよ。
調理前には全体に塩をふって20分ほどおき、さらに尾鰭などにしっかり塩をまぶしてから遠火で炙ります。
炙りやを使う場合も弱火で時間をかけて。
イシダイは皮目のコラーゲン部分が抜きんでてうまく、皮をこがさないようにして、きつね色にぱりぱり状に焼きましょう。
焼き網に植物油をぬったり、金串をつかうことによって、皮のやぶれは防止できます。
写真は網ですが、炙りやの場合、串を置くような設定もできます。遠火で炙るにはそのほうがよいかも。
完成。
といってもわたしが炙ったわけではないのですが、だいたい弱火でじっくり焼けばうまいこといくはずです。
このときはライムを添えていますが、レモン同様柑橘類との相性はよく、よく乗った脂の甘さと酸味が絶妙です。
イシダイの塩焼を食べるときは身だけ食べないで、皮目と一緒に食べるとさらに味わい深く、どことなく野武士っぽい骨太な味わいに繊細な甘みだったりが調和していて、もうなにをいっているのかわからないのですが、とにかくうまいです。
イシダイの塩焼は塩焼のなかでも最高峰だと思う
個人的には塩焼きのなかでも最高峰に位置しているのがイシダイだなーと思います。
それも特に、冬場の1月2月のものは寒さを我慢しても狙って食べる価値があると思います。
関東であれば、相模湾各所のコマセ五目船、葉山のボート店、三浦半島横須賀以南、特に松輪界隈に石鯛専門の乗合がでているのでそういったところをチェックするとよいでしょう。
船での石鯛釣りも胴付きに貝類をつけて釣るものと、アミコマセを撒いて、長ハリスやウィリー仕掛けで釣るものがあるんですが、大型以外はアミコマセをつかって釣るほうが楽なんだと思います。
ではでは。
関連アイテム
魚の塩焼にはヒマラヤピンクソルトがよく合います。炙りやはあるだけでいろいろと料理の幅が広がります。一家に一台。